猪面冠者日記
今さらだが当分不定期更新

2016年01月03日(日) 独裁者と小さな孫

伏見ミリオン3 11:35〜13:40 119分

 いつもだったら名演小劇場でかかりそうな映画だな。なんだろう、スターキャットこれ間違って買っちゃった? 

 まあそんなことより。折角冬休み用のドニチエコきっぷを買ってあったことだしと、早めに起きて午前中には新栄で用事を済ます。それから11時に伏見に行って整理券を。18番か。まあスタート30分前ならそれぐらいいっちゃってるか。小腹がすいていたが、上映が終わってから西原珈琲店でサンドイッチを食べたいので、こちらでは軽くと、カフェでモカロールを買った。ついでに季節のネルドリップコーヒーも。コーヒーが旨かったかどうかは覚えていない。まあ、まずくはなかったような。

 エミール・クストリッツァの「アンダーグラウンド」的な、深刻な内容の中にもふざけたギャグが入る映画を期待していたんだが、ギャグも一応あるものの、深刻さの割合の方が圧倒的に多く、ギャグ極小「アンダーグラウンド」という感じだった…。まあアンダーグラウンドと違ってこっちは短いけどね。

 いつぞやのチャウシェスクのごとく、主人公の大統領はクーデターによって追われる身となり、幼い孫と共に逃亡を続けるのだが、これまたいつぞやのルーマニアのごとく、国全体が内乱状態となり、あちこちに銃を構えた兵隊が立ち、ちょっとしたきっかけで誰もが命の危険にさらされてしまうという状況に。独裁者がいなくなったのに、事態がかえって悪化するってどんだけ地獄よ。で、懸命に正体を隠しながら人々の中に紛れて逃げ惑う、老人と幼児(途中からこの二人に懸賞金までかかってくるので、ほんともう逃げるしかない)。お孫ちゃん役の子が本当にかわいい子なんだけど、この子の存在が救済や保険ではなく、他の大勢の大人たちと同様に過酷な現実の只中にいるという辺り、作り手は容赦ない。初めはクソ生意気だった孫が、いつしかすっかりおとなしくなってしまうところは辛かった。

 自らの罪と罰をつきつけられる地獄行脚の老人に、最後にいかなる裁きがくだるのか。そして孫の結末は…。と、肝心の答えは映画の中では語られることなく終わった。ええええっ!

 終わった後は西原珈琲店へ。スペシャルブレンドと、なすとサルサのサンド。重い余韻を引きずりながらこういうごはんを食べるの、たまらんね。こういう時はラーメンやカレーじゃだめなんだよ。コーヒーとホットサンドじゃないと。

 それから初売りを流しがてら、栄近辺をぶらぶらしていたのだが、何がどうなったのか、ケンタッキーが突然食べたくなり、お店で1ピース買ってしまった。ううう、折角ヘルシーなお昼だったのに。これで「ああ、久々のケンタおいちかった♪」だったらよかったんだが、当たりが悪かったのか、私が買ったそのチキンはえらくぱさぱさでまずかったのでした。こんなこと滅多にないのに。とほほ。

 それから丸善をひととおり眺め、三越と松坂屋の靴売り場をひととおり見て帰宅。BS11で「機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ」の再放送が始まったので、録画して視聴(ブルーレイ持ってるけど)。本編はもう半分進んだとこなので、今見るといろいろ感慨深い。



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