◎ 大学生に、なれる。 ◎

今日は、大学の合否発表の日でした。
受かりました。
ずっとずっと夢見てた、『大学生』の名を手にする権利を得ました。
小学生よりももっと小さい頃から、何故か『大学生』に憧れてた。
自分もあのくらいになれれば、何でも出来るようになると信じてた。
現実は、私は結局はただの人間で、
出来ることより出来ないことの方が多い平凡な人で。
でも、あの頃の憧れの“私”には到底及ばないけれど
外見だけは、世間的には、あの頃よりも大人になったよ。
あの頃の私が今の私を見たら、がっかりするだろう。
真っ先に「どうして将来の夢が変わったの?」って言うだろう。
でも、好きなものは、最後にたどり着きたい場所は同じだから。
君の理想と、私の理想は同じだから。最後には納得させてみせるから。
少し形が変わってしまったけれど、許して欲しい。

そして私は、憧れの人が歌っていた『スタートライン』にやっと立てた。
いつだって振り返った先は辛さと苦しさばかりが渦巻いていて
後ろを向きたくなんてないのに、前を向く勇気もなかった。
後ろ髪を引かれるものなんて何もないのに
躓いたところから次のスタートラインまでが、とてつもなく長かった。
泥だらけになって必死で手を伸ばしても、その手を踏み潰された。
あの痛みは忘れない。忘れたら、気を許したら、今度は頭を潰される。
白いスタートライン。後ろは地獄だ。戻る必要は何も無い。
何が待っているかも分からない前へと、それでもただ踏み出せばいい。
留まる理由は何も無い。前へ、ただ、前へ。
――貴方が歌ってくれた場所に立てた。
あの人が蹴り出した足跡が見えた。
嬉しくて、愛しくて、涙が出そうだ。

   − 2006年03月17日(金) −

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