ぴよの映画めった斬りコーナー
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【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2008年07月08日(火) スカイ・クロラ The Sky Crawlers

監督:押井守
声の出演:菊池凛子(草薙水素・クサナギスイト)
      加瀬亮(函南優一・カンナミユーイチ)
      谷原章介(土岐野尚史・トキノナオフミ)、他
オススメ度:☆☆☆−


【あらすじ】
カンナミユーイチはロストック社所属の戦闘機パイロット。新たな前線基地に配属になったユーイチは、自分の前任者の行方に絡んで色々と噂の多い上官「スイト」と相対し、次第にスイトに惹かれるようになる。スイトもまた、そんなユーイチを初対面とは思えぬような・・・まるで自分を待ち侘びていたかのような目で見つめるのだった。


【感想】
森博嗣氏著の同名タイトル人気小説シリーズを映画化。
ちなみに、押井監督&キャラデザインと作画監督を務めた西尾鉄也氏の舞台挨拶付き試写会だった。やほーう!
生・押井監督初めてミター!・・・ちっちゃいおじちゃん。←コラー

原作未読&本作の予告編を一度も見た事がない状態で鑑賞。でも舞台挨拶の時に押井氏が「初めて普通の映画を作った」とおっしゃっていたので、「もしかしたら今回は何を言ってるのか判るかもしんない!」と多少期待しつつ鑑賞。
いや・・・押井氏の作品って絶対に日本語で会話してるハズなんだけど、どんなに集中して見ていても、言ってるセリフの意味が本当に全く判らないんですもん。「イノセンス」見た時はマジで泣けた。
そもそも「攻殻機動隊」すら一度も見た事ない自分が、いきなりイノセンスは敷居が高過ぎた(涙)

でも大丈夫!本作、セリフが何言ってるのかちゃんと理解出来ます!←こんなクソみたいな事言ってんじゃねーよ
信者じゃなくても、一般人が見てきちんと理解出来る言葉で会話されてますからご安心下さい。でも会話は何を言っているのか理解出来ても、世界観まではなかなか理解の域まで到達出来なかったりする(苦笑)

コレ、原作読んでる方と、後は最低でも予告編を見て「予備知識」を頭に入れている人じゃないとキツいですね。
勿論映画をきちんと見ていればどういう設定なのかは判ります。でも映画では冒頭から全く説明なしで話が進み、何故か終盤頃になって突然キャラクター達がガンガンと本作の設定を説明してくれるという感じ。
だったら最初にナレーションで世界観の説明してくれれば親切なのに・・・と思うんだけど、コレは敢えて何か意図して後からセリフで説明させようという事だったんでしょうか?でもどういう意図かは判りませんが(^-^;

押井氏は以前、宮崎駿氏のやり方に(本職の声優を使わず、芸能人に声優をやらせる)批判的だったと記憶しているんですが、何故か本作は役者さんが声を当てている。
コレは正直微妙だろ〜・・・と危惧していたのですが、加瀬亮君は意外にユーイチというキャラにハマってます。谷原さんはもうまんま谷原さんな感じなんだけど、コレまたキャラのイメージ通り。でも栗山千明ちゃんが一番上手かったかな。彼女の声は全く違和感なく聞けましたね。
ただ、菊池凛子さんはどーかなぁ?人によっては合うと感じるかもしれないけど、個人的には微妙〜かな。

まあ、でも何と言っても本作の映像はピカイチですよ!
映画冒頭、いきなり戦闘機のバトルシーンから始まるんですが、もうとにかくスゴイ!!
映像自体もスゴいけど、アングルの切り方って言うのか、「見せ方」が本当にスゴくて溜息が出る。押井氏の作る映像世界に魅了されるファンが多いのは先刻承知、でも本当にこの人の映像って「スゴい」以外に言い様がありませんね。

戦闘シーンや背景・建物内部等の非常に細密な3DCGとキャラクターの平面的な2D映像を融合させるというのが押井スタイルなんだろうと推察しますが、何度見ても個人的には違和感が拭えません。好みの問題でしょうけど。

えーと。セリフや映像の事をアレコレ言う割に、肝心の内容についてなかなか触れませんね(苦笑)
これがですね、勿論何度も書いてますけど、本作はセリフを聞いて何を言っているのか理解出来るんですよ。でもセリフの内容は理解出来ても話の筋と言うのか「結局何が言いたい話なのか」までは理解に及ばなかったという事でして。

戦闘機乗りの中で唯一「大人の男」である「ティーチャー」が、どうやら「終わらせてはいけない戦争」の象徴的な存在であろうと思う訳ですが、このティーチャーが大人であるという事に持たせた意味が正直判りませんでした。
「永遠に子供のままのキルドレ」に対する絶対的な存在?みたいですが、大人はいつか老いますからねぇ。老いたらいつかは必ずキルドレに負ける日が来るんじゃねーの?と思っちゃダメなんでしょうか(苦笑)

他にも「スイトがキルドレでありながら出産した」という意図、戦死でなければ死なないと言われているキルドレの永遠の命の行方(コレに関してはミツヤミドリがネタバレしてくれる)、これらが結局何を指し示そうとしているのかが判らなかった。
せっかく「押井作品見て初めてセリフが何言ってるか判ったー♪」って喜んだのに。バカですいませんねぇ。

だから結局映像はスゴかった!って事くらいしか印象に残らなくて。
いやでも映像は掛け値なしにスゴいですわ。本当にスゴいんだけどー・・・内容が判んないってのはなぁ(涙)








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