ぴよの映画めった斬りコーナー
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【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2006年02月17日(金) 歓びを歌にのせて

監督:ケイ・ポラック
出演: ミカエル・ニュクビスト
    フリーダ・ハルグレン
    ヘレン・ヒョホルム、他
オススメ度:☆☆☆☆−


【あらすじ】
8年先までスケジュール一杯という天才指揮者のダニエル・ダレウスは心身共に疲労の限界を超え、心臓発作で倒れた事がきっかけになり現役から退き、7歳まで過ごした故郷の村にひっそりと帰って来た。名前を変えてデビューしたので故郷の人々は彼がこの村出身だとは気付かずに、有名な指揮者が村にやって来たと興奮気味。静かな余生を送るつもりが、村人からの熱心な勧めに応じて「聖歌隊」の指導をする事になってしまうのだが・・・


【感想】
昨年のアカデミー賞・外国語映画賞にノミネートされたスウェーデンの作品(受賞はしませんでした)
監督は18年振りにメガホンを取ったというケイ・ポラック氏。主人公の天才指揮者を演じた役者さんは本国ではかなり有名な役者さんだそうですが、スウェーデンの有名俳優サンは流石に判らん・・・(苦笑)

簡単に言っちゃえば「音楽で人の心を一つにする」という話です。
それに加えてもう一つ重要なファクターとして、「故郷にトラウマを持った男が敢えて故郷に戻って来て、人々の心を掴んで人を愛し愛される歓びを知る」という事も挙げられるでしょう。
もっと簡単に言えば「幼少時代のトラウマからの解放」という感じか。

主人公が、どうしていい思い出の1つもない故郷を人生の最終地点として選んだのか?そこのトコロが映画中では説明がされていないので、見ていてずっと違和感があったのですが、映画のラストシーンを見て「故郷は彼のトラウマでもあり、そして彼の原点でもあったんだな」と納得した(納得させられた?)・・・という感じがしました。
映画冒頭のシーンとラストのシーンが実に気持ちよく呼応しています。

主人公は「他人と接するのが苦手・人を愛した事がない」という設定のようですが、映画を見る限りかなり他人と上手にコミュニケーションが取れているように思えますヨ(苦笑)
確かに言葉で詰め寄られるとタジタジになって口ごもってしまうので、誤解を受け易いタイプではあるものの、少なくとも彼の真摯な態度は大方誤解される事もなく、村人達に支持されて愛されていく。
村人の信頼を勝ち得た彼に嫉妬したり、あらぬ誤解を抱いて反発する人間も多少出て来るものの、この程度は「予定調和」の粋を出ていないと思うねぇ。

とは言え、トラウマを抱えているのは主人公だけじゃなくて、村人達もそれぞれ人に言えない悩みや葛藤を抱えている人達が結構いて、きっと「心に痛みを持つ者同士」だったからこそ、主人公ダニエルと共に「音楽」で心結ばれて解放されて行ったんだろう・・・明らかにそういう意図を感じる演出が上手にされていましたネ。

圧巻はやっぱり「歌」のシーン。
ガブリエラが歌うコンサートシーンもステキだったけど、何と言ってもラストの会場が一つになるシーンは感動ですヨ♪
スクリーンを見ながら、ハッ!と気付いたら知らず知らずの内に自分も口を「アー」っと開けてましたから・・・もーちょっとで声まで出すトコロでしたよ。アブナイ、アブナイ(^-^;

素朴で素直な村人達、不器用だけど一生懸命なダニエル。
そして映画の作りも素朴で素直で一生懸命だけど不器用だったりする(笑)
結構淡々とエピソードが繰り広げられるので、正直言ってちょっぴり間延びする感がありますし、ダニエルが不器用過ぎるのか脚本が不器用過ぎるのか(をい)、ダニエルの心の動きに対して説明不足な感は否めません。

それでも、この映画の大きな柱「音楽が人の心を一つに結ぶ」「愛で音が結ばれる」部分にブレはありません。
不器用だからこそ、人に訴えかけるモノも真摯に感じたのかもしれない・・・

「器用貧乏」なハリウッド作品を見慣れている方には少々退屈かもしれませんが(苦笑)、見る価値は充分にあります!








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