ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2005年11月07日(月) 理想の女(ひと)

監督:マイク・バーカー
出演:スカーレット・ヨハンソン
    ヘレン・ハント
    トム・ウィルキンソン、他
オススメ度:☆☆☆☆+


【あらすじ】
1930年。NYの社交界の華ロバートとメグ・ウィンダミア夫妻は、セレブが集う南イタリア・アマルフィに夏のバカンスを楽しみに来た。そこへ派手な恋愛経験が噂を呼んで社交界の鼻つまみ者になっているアーリン夫人が現れ、ロバートに密かに近付いて来たのだ。周囲で噂が持ち切りになり、やがて夫を疑う事も知らなかった無垢なメグにも知れてしまう。夫の愛を疑うメグは、夫の知人ダーリントン卿に誘惑されて心が揺らぎ始めるのだったが・・・


【感想】
オスカー・ワイルド氏の戯曲「ウィンダミア卿夫人の扇」の映画化。
元々の設定はロンドン社交界だそうですが、本作では1930年のNY社交界セレブ達が避暑に訪れた南イタリアで繰り広げる人間模様という風に変更されています。

ぴよお気に入り女優スカーレット・ヨハンソン嬢が出演しているという理由で鑑賞したのですが、この作品を見たいと言う方の多くは「オスカー・ワイルドの戯曲を映画化」というキャッチコピーの方に惹かれて見るんだろうなぁ〜・・・
舞台やミュージカル等をほとんど見ないので、ぴよは当然原作の内容を知りません。ファンの方、ごめんネ(^-^;

そんな訳で、元々の戯曲とどれくらい違う作風なのかぴよには判りませんが、少なくともこの映画は大当たり☆
めっちゃくちゃぴよのツボを押さえまくった、すんごぉーくステキな作品でした♪

とにかくその会話のオシャレで滑稽でステキな事と言ったら!!
社交界の重鎮達(言い方変えれば、金持っててヒマも持て余してるゴシップ好きの老人達だな)の語る恋愛感や男女の機微についての考察、ちょっとした挨拶から何気ない会話の一つ一つの楽しい事ったら♪
それは人生の酸いも甘いも嗅ぎ分けて到達した者達だけが楽しめる、そんなウィットとユーモアに富んでいて、その会話の中に彼らが歩んできた歴史まで垣間見えてとってもステキなんですヨ(^-^)

1930年代の社交界っていうのもツボ。
とにかく映画中に登場する人々の服装・装飾品・髪型やメイク、それから豪奢な建物と調度品の数々・・・どれを見ても小躍りしたくなる事請け合いの素晴らしさ!!
スカーレット・ヨハンソンの衣装なんて、清楚で無垢な若妻という雰囲気がぴったりお似合いで可愛いったらないワ♪

でもね、
やっぱこの映画の「一番の華」は、何と行ってもヘレン・ハント女史でしょう。
「恋愛小説家」でオスカー主演女優賞を手中に収めた彼女も、当年取って御年42歳。迫り来る「老い」には勝てず、もはや悪女役で「ええ歳コイたオバハンが若作りしちゃってー」と罵られるしかないのか・・・

と思いきや、老いを忍ばせつつも尚美しく輝かんばかりの神々しさ・瑞々しさをどう表現したらいいのかしらっ!

映画冒頭からずーっと、劇中の登場人物も映画を見ている観客も、同じ視点で彼女を見ているハズ。
彼女の内側や彼女の本質を中々明かさないように巧みに誘導して、そして映画中盤から驚きの展開を見せる妙技。
更にその難しい役どころをキッチリとこなして、誰もが最後はアーリン夫人に惚れてしまうという「理想の女」を見事に演じきったヘレン・ハント女史の演技の素晴らしさと言ったら!!

脚本もいいし、演技も素晴らしいし、もうどうしようもなくぴよのツボですっ!!ムキーッ!←何だよ、コレ(笑)

惜しむらくは、映画ラストのアーリン夫人とタピィの会話。
翻訳が悪いのか?ちょっと判りにくくて、サラサラァ〜っと流されて「へ!?」って感じ。
この会話まできっちりウィットに富んだオシャレな会話で〆てもらえれば、間違いなく☆5つ決定ですヨ。

大人のアナタに是非オススメしたい!
・・・ヘレンとスカーレット嬢が同じ衣装で見せてくれる「美乳対決」も、大人の楽しみの一つです♪(笑)









 ↑
クリックすると文字が変わる投票ボタン
姑息な手ですが、映画感想が気に入ってもらえたら
ポチ☆と押してやってください(^_^;)


My追加





 < 前の作品  INDEX  あいうえお順INDEX  次の作品 >


ぴよ [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加