ぴよの映画めった斬りコーナー
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【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2002年05月17日(金) ワンス&フォーエバー

監督:ランダル・ウォレス
出演:メル・ギブソン
    マデリーン・ストウ
    バリー・ペッパー、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
1965年11月、ベトナム戦争初期にアメリカ軍が死闘を繰り広げた「死の影の谷」イア・ドランでの3日間の闘いを映画化。
ハル・ムーア中佐はジャングルと山地に囲まれたベトナムの高地にヘリで降り立つという無謀とも思われる作戦を遂行できるだけの知恵と経験を新兵たちに身につけさせ、自ら指揮を取り南ベトナム奥地「イア・ドラン」へ向かった。
ベトナム軍の策略にはまりムーア隊はベトナム軍に包囲されてしまい、絶望的な状況で次々と仲間の兵士が命を落として行ってしまう。


【感想】
試写会で見ました。ベトナム戦争はハリウッド戦争映画のある種キーワードになってる感がありますわね。

この映画は実際にこの悲惨な戦いを体験をしたハル・ムーア自身と、カメラを持って前線に飛び込んで行ったUPIの戦地特派員、ジョー・ギャロウェイの2人の共著である「We Were Soldiers Once...and Young」を映画化したモノなんだそーです。
(アメリカでは大ベストセラーになったそーだ)

映画予告の監督のコメントとして「これは戦争映画ではない、愛の物語である」って書いてあるからさー、正直言って「こりゃパールハーバーと同じ手口かぁ?」と思ってたんだけど(苦笑)この映画はパールハーバーに比べれば確かに「家族愛」「友情」「部下を思う心」そういう部分が話の筋にきちんと食い込んでる・・って言うか、それが基本路線にはなってると思ったわ。

もちろん戦闘シーンはモリモリなのよ。でもよくありがちな戦闘機バリバリ、爆撃バリバリな戦闘よりも、むしろ「人間vs人間」の部分にかなりウエイトを置いた描き方をしてた。
だからかなりエグい映像多い。(^_^;)
娯楽として見る類の映画じゃーない。ある意味「ブラックホーク・ダウン」よりも実録っぽいんじゃない?って感じ。

ハリウッドが作りがちな「アメリカ万歳」一色な映画と違って、この映画はベトナム軍の側の気持ちも随所に入れて「ベトナム軍の兵士にだって愛する人がいて、守らなければいけないモノがあったんだ」という事を苦労して表現してるとは思うんだけどぉ〜・・・
どうでしょう?(←このセリフ、多用してますな。苦笑)やっぱり「泣かせ」な場所(ある種この映画のオイシイ所?)は全部アメリカ軍が持ってっちゃってる感じはしなくはないんですわね。(^_^;)

ハル・ムーアはベトナムに赴く前に兵士達に「我々が戦いに臨んだとき、私は戦場に踏み出す最初の者となり、戦場から退く最後の者となろう。」と言うんだけど(実際にそうしたんだけどね)ベトナム軍の指揮官もまた同じ気持ちで臨んでいて、撤退を余儀なくさせられた時は最後までその場に留まって軍と兵士を見守るんだよね。
なんかそのシーンにジーンと来ちゃってさぁ・・・ぴよってもしかしてアメリカが嫌いなのかぁ?(苦笑)

夫の帰りを待つ家族の不安な思い、自宅に車が止まって呼び鈴を鳴らす度に夫の訃報電報が届けられたのではないかと怯える待つ身の切なさは決め細やかに描かれていたと思うわ。
・・でもね、何かしっくり来ない。何かが「薄い」気がするのよ。

戦争はよくない。兵士だって戦いたくて戦ってるんじゃない。戦場に送り出した家族や恋人は生きた心地がしない切ない思いを抱えている。そしてそれはまた戦っている相手だって同じ事なんだ・・・
判り易いと言えば判り易いし、反戦映画としての役割もある種果たしているのかもしれない。
でも「映画として面白いのか?」と聞かれると返事に困ってしまうというのが正直な感想。(^_^;)

・・・あ。さっき自分で「娯楽として見る類の映画じゃない」って書いてるじゃんねぇ?(苦笑)






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