鞄に本(とデジカメ)だけつめこんで |
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| 2003年08月02日(土) | |
| 定期の期限が明日まで…ということもあり、 「使わない手はない!」と思って遠出。 今日はそこそこいい天気で、海のほうは混んでいるだろうな…と考え、 横浜から東海道線方向ではなく、相鉄経由小田急線方向へ。 で、ここで鞄の中に文庫本がないことが発覚。 目的地まで1時間はかかるので、文庫がないのはとても痛い。 結果、薄くてお手ごろな文庫を1冊…と思い、あわてて書店へ。 せっかくだから、ここは文学作品を…と思う武者小路実篤「友情」を購入、電車へ。 乗換え含め1時間後には松田に到着。 駅前でペットボトルを一本買って、水田地帯の中を歩いていく。 夏の水田の緑色は、太陽の方向や風の強弱によって濃淡や色そのものが変化するので、 田んぼを眺めながら畦道を歩くのは全然飽きない。 すると、捕まえたネズミを口にくわえて走り去るネコが! 漫画やアニメの中でしか見たことのないシーンだったから、 実際にネコはするんだなぁ…とついつい感心してしまった。 あまりに一瞬だったので、写真に収められなかったのが残念。。。 結局、約4kmを歩ききって隣の駅から電車に乗ろう…と思ったら、 行ったばっかりで40分待ち! やむなく、バスに乗って松田まで戻ったのでした... 一方、「友情」は往復の車内で読了。 氏の代表作だけあって…深いです。 ここまで深く、わかりやすく友情を、そして恋愛を綴った小説は、 今まで読んだ中ではおそらくないと思います。 「友情」も「愛情」も、一生モノの人間関係を築けるだけの力を持つもの。 だから、その二つが交錯する「三角関係」に陥ってしまったら(もしくは、そう思い込んだら)。 そして、その二つを天秤にかける時がきたら。 …そりゃ誰だって精一杯悩み、考えるでしょう。 主人公の野島の心境・大宮の手紙の文面に、それがにじみ出ています。 最後の結末については、賛否があると思いますが…読まれてない方はご自身で確かめて欲しいです。 その意味で、すごく人間が描かれた小説だと思います。 また、全篇に渡って登場人物達の言葉を通じて語られる、 友情・恋愛に対する考え方、姿勢の中には頷いてしまう箇所がたくさん。 果たして、現代で恋愛を謳歌している恋人達はどこまで考えているんだろうか…? 23才の自分がいうのも変だけど、若いうちに一度は読んで欲しい名著。 読みやすく、薄く、そしてここまでストレートに響いてくる小説はそうないと思います。 −−*−−*−−*−−*−−*−−*−−*−−*−−*−−*−−*−−*−− 余談ですが、上編が主人公の一人・野島の一人称でかかれている事もあって、 読み終わった後はやっぱり少し、野島に感情移入してしまいました。 あ、でも感情移入はもしかしたら、自分を野島の立場に置いた時に、 大宮にあたる人物が、自分の親友の中に思い当たったからかも知れないです。 もし彼との間で、この小説と同じ状況になってしまった場合、 この小説の結末になるのかもなぁ…と、今の時点では思ってしまいます。 それは誰か…とはいえないですけど 高校時代の友人なら、わかるのではないかと。(苦笑 BGM : さよなら / DEEN♪ |