オモフトコロアリ。
past / will
2005年07月07日(木) スズメの仔、そこ退けそこ退け私が通る。 

我が家のボイラー室にスズメの夫婦が巣を作っている。
同じ階段の中で我が家のボイラーだけ手が届きにくい所にあるため、
スズメの夫婦に目を付けられたらしい。
雛がかえってからは連日ビヨビヨと賑やかな毎日である。
私はもともと鳥好きだから、賑やかだとは思ってもうるさいとは思わない。
夫も苦笑いをしつつも、巣を捨ててしまえのようなことは言わない。
ほんの短い期間の辛抱なのだし。

自宅近辺に鳥の巣が出来ると、
うるさいとか不衛生だとかで取り除けてしまう人が結構いるらしい。
私の実家は公団住宅で、子供の頃は階段毎に燕が巣をかけていた。
フンの落ちるあたりには新聞を敷いて、
ブツブツ言いながらも遠来の旅人を見守っていたものである。
それが年々汚いからと巣を壊してしまう人が増え、
それに比例してやって来る燕の数が減っていった。
あの団地に巣をかけていた燕たちは何処に引っ越していったのだろう。
悲しい思いで観ていたのを覚えている。
鳥達の成長は早い。雛が孵ってからはホンの数週間で巣立ちを迎える。
なんでそれしきのことを待ってやれないのだろう。

我が家に間借りしている仔スズメ達は、最近羽ばたき練習を始めたようだ。
巣材や羽が階段に散らばるようになったので、それと判る。
こうなったら巣立ちも目の前である。
汚れた手すりは巣立ったらまとめて掃除することにしよう。
格子の影からこっそり外を覗いている黄色いクチバシを観ながら、
そんなことを思った。

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