| オモフトコロアリ。 | past / will | |
| 2001年03月28日(水) | 耳。 | |
| 私はやたらと耳がいい方である。と、言うより音に敏感なのだ。 誰かがいきなりくしゃみをしようものなら、 思わず身体が「ビクッ!」となるほど音に敏感である。 自分では目が良くないせいではないかと思っている。 人間の身体はどこかが不自由になると他の部分が発達して補うように出来ているという。 私の耳もそんなものだろう。 今日も恋人と夜桜見物をしながら、一人周囲の音が気になっていた私。 「誰かが走っている」 「どこかでバケツを落とした」 「バイクのブレーキ音がした」 「今度のは自転車、しかもかなりさびているらしい」 などと音を聞きながら思うのだ。一緒にいる恋人は私に言われるまで気づかないらしい。 言われてはじめて「そう言えばそんな音もしたね」と思うのだそうだ。 私にとっては音に囲まれているのが普通の状態であり、 異音がすればすぐに気が付くのだが、他の人はそうでないらしい。 電車の車内放送や、店内の放送の間違いに気づいて独りほくそ笑んでいることもある。 周囲にいる人は誰も気づかないのだから、独りで笑っていると結構恥ずかしいものである。 ある朝事故で遅延したときの電車に乗ったときもそうだ。 「…電車遅れまして、大変申し訳ございません。 心より、お詫び申し上げございません」 などと車内放送がかかったのだ! 「詫びないんかい!」と思わず笑ってしまったのだが、 周囲の人からは変な目で見られてしまった。 音に囲まれて生きるのも、難しいものである。 |
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