オモフトコロアリ。
past / will
2001年03月27日(火) お薦めの1冊。 

私にに本の話題をふるというのは、馬の鼻先に人参をぶら下げるようなものだ。
今年に入って既発表分で45冊本を読み、その後も引き続き
 46冊目「剣客商売8 狂乱」
 47冊目「剣客商売9 待ち伏せ」
 48冊目「剣客商売10 春の嵐」3冊共に池波正太郎 と読み終えている。

最近はすっかり時代小説にはまっているが、もともとは警察小説や推理小説が好みである。
ファンタジーやホラーも読む。
ノンフィクションから政治論、通販のカタログまで同じ興味で読みこなす。
言うなれば節操のない本読みである。

その私があげるこの1冊と言えばコレだろう。
「漂白の街角 失踪人調査人 佐久間公」大沢在昌
大沢氏のデビュー作である「感傷の街角」の続編にあたる本である。
大沢氏はハードボイルド畑の作家だが、
その主人公はハードボイルドにありがちな超人的なヒーローではない。
敵役に捕まって逃げられなくなったり、殺すと脅されれば怯えて涙を流す、
どこにでもいそうな等身大の人間である。その等身大の人物像が共感を呼ぶのだ。
これは上記シリーズの佐久間公然り、新宿鮫シリーズの鮫島警部然りである。
上記の1冊を選んだのは、最も共感した1冊だったからだ。次点も同氏の本を挙げておく。
「一年分、冷えている。」どの一編をとっても感動できる珠玉の短編集である。

今日はここのところ飲み続けていた薬を飲み忘れ、
昼の分も持ち忘れたため、咳が止まらず苦しい一日となった。
その上、朝のうちに持っていた本は読み終えてしまうし、
そんな日に限って銀行ではやたらと待たされるし、散々であった。
明日はもう少し良い日であって欲しい物である。

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