便蛇民の裏庭
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2009年06月15日(月) 小さな手

修学旅行から息子が帰ってきたので

元相方に連れられて一緒に病院へ行った



ベッドに横たわるおばあちゃんは
とっても小さかった


「おばあちゃん、きたよ」

手を握った


その手は小さくて細くて

ぼくを育っててくれた大きな手だと思っていたのに


胸がいっぱいになって涙が出た


娘がおばあちゃんの手を握る

「・・・」

泣いている娘


「もう意識ないの?」


おばあちゃんの反応はない

人工呼吸器がおばあちゃんを動かしているだけ


息子が手を握る

息子はなにやらおばあちゃんにとも

独り言ともつかないことをつぶやく



おばあちゃんの頭をそっと撫でた

小さいころよくそうしてくれた様に


「ばあちゃん、またあおうね」


そういって病室を後にした




地元に戻ると

北海道神宮のお祭が始まっていた


4人でお参りをしておみくじをひいた


屋台で食べ物を買って

少しお祭の雰囲気を味わった



みんなで食べた東京ケーキは

懐かしい味がした



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