便蛇民の裏庭
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2001年12月29日(土) 揺れるモノについて

うちの相方の職業は建設作業員。
大工、なハズなんだけど、数年前に急にその道に入ったんで
まったく半人前、というよりは10分の1人前くらい。

相方の帰宅は遅い。
本当の残業なのか別の残業なのかはわからない。
機嫌がイイ時は別の残業くさい。

夜遅くに帰宅してお風呂に入る。
ついでに大工道具を研ぐ。
ぼくはその横で、素っ裸で刃物を研ぐその姿を、いつも眺めている。

顔は真剣そのもので、目つきも鋭く、隙も見当たらない。
普段見られないほどの真剣さ。

時々刃物を上にかざして見る。
目を細めて。

でも素っ裸。

刃物を砥石にのせ、前後に研ぐ。
揺れる肉体。
筋肉が隆起し、浅黒い肌が汗で光る。
思わず欲情しそうになる。

でも下半身すっぽんぽん。

刃物の前後に合わせて下半身で相方のアイカタが揺れる。
そこに重みは感じられない。
とても楽しげに
ぷらっぷらぷらっぷら。

いや、これで相方のアイカタが
こんな時にイキリタッテても困るさ。

でも。
あまりにちぐはぐだ。
緊張感が感じられない。

相方の横で話をしながら、そこを眺めながら過ごす時間。
冬は寒いといって風呂のドアを閉められちゃうけど
それでもしつこく覗きに行く。

覗かれなかったら寂しいぞ、きっと。


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