Wakako's Diary 道すがら記

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霜月 - 2011年11月01日(火)

このところすっかり余裕がなくなり、日記の更新が滞っております。

そろそろ日記に復帰すべく、筆を執った次第です。

今日は早くも霜月、職場での
インフルエンザの予防接種を受けました。

まあまあゆとりがあり、
日中気になっていた書類も提出できました。

朝、面談の予定を(メモに書いていたのに)失念していたのは
自分でも情けなかったですが。。。

なかなか風邪が抜けきりません。
(それでも予防接種は、鼻かぜくらいならと受けましたが。。)

体調に気を付けて、
はや2か月となった今年2011年を過ごしていきたいものです。


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本屋二つ - 2010年08月11日(水)

(mixiが不調なので久々にこちらにも書いてみます)

芥川賞受賞作の「乙女の密告」を読んで興味が湧いたので、
赤染晶子さんの他の作品を読もうと本屋へ。
受賞を期に再刊行されたようなのだが
これが近所の駅の構内の本屋にはない。
更に駅の地下にもぐってみたが、こちらには
売り切れたのだか、「乙女の密告」すらない。

また両方とも、
直木賞受賞の中島京子さんの
「小さいお家」は置いてあるが、
彼女の今までの作品はない。

受賞関連コーナーがあってもいいと思うのだが。。

せっかく盛り上がった気持が萎えるなあ、、
なんて思ったが、小さい本屋さんには余り入荷しないのかも。
残念。

仕方ない、アマゾンで注文か。。。

なお、受賞の際の会見での
赤染晶子さんの、文学少女がそのまま舞い出てきたような、
三十路半ばにしてどこか控えめで乙女なご様子に
「おおっ」と思ったのだが、
文藝春秋特別号(9月号)のポスターが店頭にはってあったのだが、
赤染さんの名前と作品名と彼女の上半身の写真をど〜んと出していた。
そちらはお洋服はスタイリストさんが
「アンネフランクを朗読する乙女」をイメージしてあつらえたと思われる
白いシンプルなブラウスを着て、
彼女の白い肌が引き立つよう、頬に
明るめのオレンジ系のチークがさされていた。
ううむ、普段はどんなご様子なんだろう、と思ってしまった私であったf^^;

(翌日もう一度ポスターを眺めたら、
白いシンプルなブラウスではなく、
黒っぽい布地に
抑え目の色とりどりの花柄が散らせてあるブラウスだった。
勝手に白と記憶していたらしい。

まあ、白も花柄も「朗読する乙女」のイメージから遠くはないか)



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映画「女王陛下の戦士」 - 2007年11月11日(日)

ポール・ヴァーホーヴェン監督、といえばハリウッドでの
「氷の微笑」「ショーガール」「ロボコップ」等が有名ですが
今春劇場公開された「ブラックブック」が良かったので、それ以来気になって
ようやくお取り寄せレンタルで鑑賞。

「ブラックブック」は「この愛は裏切りから始まる」というキャッチコピーでしたが、その実、
第二次世界大戦中のオランダ・レジスタンスの話、かつ
歴史大作ながら最後までサスペンスで飽きさせない娯楽作品でございました。

この映画の着想は、監督が1977年の映画「女王陛下の戦士」の製作のために
調べていた中から出て来た、とのことでしたので、気になっていたのです。

「女王陛下の戦士」は、期待した通り、カメラワークや作品の展開が
制作より30年経ったことを全く感じさせず、
さすがポール・ヴァーホーヴェン監督。

「ブラックブック」の対ともいうべき作品で、1938年にオランダ・ライデン大学に学
生たちが入学したところから始まり、彼らがそれぞれの理由でレジスタンスやナチス
に関わって行く群像を描いています。「ブラックブック」では、裏切りが重要な一つ
の要素となっていますが、ここにも裏切りは見られるものの、主軸はもと同級生だっ
た者同士のあつい友情。

「ブラックブック」にも登場するお色気シーンや、同じ場所、似たようなシチュエー
ションと、対で見ることで二重に楽しめます。ルドガー・ハウアーや、デリク・デ・
リントなど、大物美男子が沢山出ていますし、見応えあります。

特に、ハウアーとリントの両美丈夫ダンスシーンは必見。
(翻って女性陣は、いわゆる正統派美人やモデル風グラビア風美女は出て参りませんの
で、美女を期待される方にはアシカラズ。。。)

なお、主人公のモデルとなった方は、なんとさる9月26日にハワイで永眠されたようで
す。御年90歳。歴史は生きている、今年こうしてこの作品にであったのは何かのご縁
ではないか、と感じます。
http://www.timesonline.co.uk/tol/comment/obituaries/article2562741.ece
(「タイムズ」のお悔やみ記事)
映画の冒頭でニュースの記録フィルムが映りますが、いやはや、映画の主人公エリッ
クを演じたルドガー・ハウアーにそっくりです。

「女王陛下の戦士」トレイラーはこちら。
http://it.youtube.com/watch?v=0ktzklPFjbA

ナチスもの、レジスタンスもの、オランダ、に興味がおありの方、
「ブラックブック」見て良かった、という方、
宜しければご覧下さいませ(*^_^*)


**

今から楽しみなのは、
1月日本公開の
「ヒトラーの偽札」(ドイツ=オーストリア映画)です。
http://www.nise-satsu.com/

こちらも、現在90代の行き証人の方々の手記をもとに製作されたとか。。


(映画紹介ページ)
http://www.cinematopics.com/cinema/c_report/index3.php?number=3070
http://www.cinematopics.com/cinema/c_report/index3.php?number=3071&to=next&o
ffset=0



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【訃報】ウルリヒ・ミューエ氏死去「善き人のためのソナタ」主演 - 2007年07月26日(木)

勉強…逃げずに向き合わねばならないこの頃。自分の理解不足の深淵が怖いくらいです。
勉強をしていても、ちっぽけな自分の上を、怒濤のように知識が流れて行く感じ。それでも諦めず、一歩一歩やるしかありません。

今日もちょっと昼寝のつもりが、3時間半がっつり寝てしまった。。。ま、睡眠は大事だから、生活の他の部分をシェイプアップさせるとして。。

++

▼ウルリヒ・ミューエ氏死去 「善き人のためのソナタ」主演
http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200707260005.html

ロイターにも。
▼アカデミー作「善き人のためのソナタ」の主演俳優が死去
http://www.asahi.com/culture/enews/RTR200707260040.html

ええええええ!
まだまだお若かったのに。。

とてもショックを受けています。
春先にもドイツでは最新出演作(ナチスのヒトラー側近を取り上げた映画)が公開されていたはずです。
惜しい俳優さんが旅立たれてしまいました。。号泣。

彼にとっての晩年になってしまいましたが、
アカデミー賞受賞の「善き人のためのソナタ」で
主演されたことは、きっと良い天国への餞(はなむけ)になったことと信じています。

激動の人生だったことでしょう。

もっともっとミューエさまの映画を見てみたかった、とても残念ですが(私が京都シネマとか、ああいうミニシアターの企画者だったら、間違いなく「【追悼】ウルリヒ・ミューエ特集」即座にやりますがな)、
どうぞ安らかに、心よりご冥福をお祈りします。



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映画「ダーウィンの悪夢」 - 2007年01月27日(土)

■映画「ダーウィンの悪夢」
年度: 2004
国: フランス=オーストリア=ベルギー
公開日: 2006年12月23日
一匹の魚から連鎖的に起きた環境の変化。グローバリゼーションは何を生んだか?南北問題を問う硬派のドキュメンタリー
■レビュー
あなたは、ナイルパーチという魚をご存知だろうか?白スズキと呼ばれていたこともある。
そう、あなたがお弁当を買ったり冷凍食品のフライを買ったりした時、あるいは機内食で魚を選んだ時、白身の魚が入っていることがあるだろう。それが、ナイルパーチと言う魚らしい。

かつてダーウィンの進化論の宝庫と言われたタンザニア・ヴィクトリア湖。それが、195、60年代にナイルパーチという肉食の魚が放流されたことによって、他の魚は絶滅してしまう。

しかし、このナイルパーチ、大型で多くの身が取れる。
そして、魚は輸出用に捕獲されるようになり、1999年からはEUに輸出される。EUは工場のために投資もした。毎日、飛行機がナイルパーチを空輸する。時には、ヨーロッパからの往路に武器を積んで。。

地元の人たちは工場で働くだけで、白身を口にすることはできない。高すぎるのである。地元の人たちの口に入るのは、白身を外した後の残骸が、トラックで運ばれ、地面にぶちまけられ、蛆が集って(たかって)いるものを干してからあげてからである。
ちなみに、毎日200万人のヨーロッパ人が、ナイルパーチを食べている。

そして、魚を取る漁師たちも貧困に喘いでいる。病気になったら当然終わりだし、HIVも蔓延している。貧困ゆえに売春も多い。ある村では、人口が350人なのに、毎月10〜15人主にエイズで死んで行くという。

それでも、村のカトリックの牧師は、コンドーム自体が罪、ましてや婚外交渉や同性愛はキリスト教では罪なので、性交渉による予防のためにコンドームを勧めたりはしない。

さらに、地元タンザニアの大統領にとっては、ナイルパーチは大きな外貨獲得のもとであるから、地元住民と共存可能な漁業形態を、ということなど、余り考えたくないのである。

運ぶのに雇われているロシア人たちも、往路に運んでいるのは武器のこともある、と薄々知っているが、雇われの身、恐ろしいことに、この輸出用の空港は、武器の出入りに対して甘いだけではなく、無線設備がなく、飛行機の事故も物凄く多いのだ(EUも投資するなら空港も整備すべきではないだろうか)。

貧困ゆえに、食糧も足りず、それでもナイルパーチは先進国の食卓へと空をとんでいく。。

さて、我々はどうしたらいいのだろう、色々考えさせられるドキュメンタリー映画。



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納豆/大阪コレクションズ「夢の美術館」「佐伯祐三とパリの夢」/リール近代美術観展 - 2007年01月21日(日)

一時的なブームを引き起こしたTV番組「あるある大辞典」での、納豆で痩せる報道が捏造であったことが明らかになった今日、今日こそ納豆が買える!と思ったのだが、
6時台にスーパーに行くとすでに棚が空になっていた(><)

そもそも普段の食事+納豆で、2週間で3キロもやせるなんて訳がない(常識的に考えて、ダイエットはそもそも1ヶ月で2、3キロ落とすのが健康的には関の山ではないでしょうか。。)ので、
騙されたと怒っている人、そしてそれを若干擁護するかのように報道するメディアに、呆れている。もっと批判的に物事を捉えらよ!と。。

▼買い物客「番組通り食べたのに」 納豆ダイエット
http://www.asahi.com/life/update/0120/016.html

つくづく、踊らされた方にも呆れますねえ。。食事も運動も普段通りで、そんな簡単に体重は落ちませんよ。。

++

さて、批判的に物事を見る訓練の第一歩が、自分の目で良く物事を観察することだと思う。ものをよく観賞することの一つに、美術作品鑑賞が挙げげられよう。今日は、カツーンと物事の見方を試してくるような作品たちに出会えた。

■国立国際美術館で開催中の展覧会
「夢の美術館 大阪コレクションズ」でのことである。

いやあ、濃い。一つ一つの作品がしっかりしている。入り口近くのモディリアーニの「髪をほどいた横たわる裸婦」は、つやつやとした質感と、しっかりとこちらを見据えるモデルの女性の目がいい。さらに、ルネ・マグリットの「レディメイドの花束」(ボティチェリの女性を引用しているからレディ・メイド=既製品)、ジョセフ・コーネルのミクスト・メディアの作品「北ホテル」もいい。20世紀の欧米の現代美術の流れを概観しようという、意欲的な取り組みだ。舐めるように拝見した。

同時開催中の「ピカソの版画と陶芸」も見る(全てピカソの了解のもとにオリジナルから複製されたエディション作品とのこと)。

次に、
■大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室での
「佐伯祐三とパリの夢 大阪コレクションズ」
こちら、佐伯祐三を始め、パスキンなど、良い作品を揃えているのだが、どうも館内が暗めで、国立国際美術館のように個々の作品の輝きがちょっとくすんでいるような印象を受けた。
また、佐伯祐三に対して、今までパリのエスプリ、エコール・ド・パリの画家、という目でばかり見ていたが、画面を色で構成するところに、セザンヌの影響を感じ、またがらんとしたカフェを描くところに彼の孤独を見た。それでも、病をおして彼は二度渡仏し、そしてまさに命を削って描き続け、30歳で客死したのだ。

ちなみに、この心斎橋展示室というのは、旧出光美術館(大阪)である。フロアが狭く、とてもではないけれど未だ準備中の大阪市立近代美術館の所蔵作品3000点を十分に展示するスペースとはいい難い。
国立国際美術館に隣接して大阪市立近代美術館を作る予定のようであるが、財政的に厳しいのであれば、例えば、京都まんが博物館のように、文化的価値があるが取り壊されそうになっているビルや学校などを活用して、できるだけ低コストかつ物を再利用する方向でなんとかならないだろうか。美術作品も泣いている。

さらにその後、
■大丸ミュージアム・梅田(大丸梅田15階)で
「ピカソとモディリアーニの時代展」(リール近代美術館所蔵)へ。

ブラックやピカソ、フェルナン・レジェらのキュビズムの作品が充実している。また、コレクターと仲が良かったのか、ロシアの亡命貴族であるアンドレ・ランスコワの作品が沢山あった。彼のことは初めて知ったが、興味深く見た。

と、頭がぼ〜〜っとするくらい、ガシガシ美術館を回った一日である。


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「日曜美術館30年展」/映画DVD「白バラの祈り−ゾフィー・ショル、最期の日々」 - 2006年12月16日(土)

▼「日曜美術館30年展」@京都文化博物館

一つ一つの作品に、それを紹介する、番組紹介時の芸術家らのコメントがついていて、彼らの目を通して作品を観賞する。作品への愛が伝わって来て、単に並べてあるより深く絵と向き合えるのでは、と思う。

ルオーの絵や、高野野十郎の「蝋燭」など、良かったです。

こちらは、このあと、広島、盛岡、長崎、静岡と巡回予定。
http://www.nhk-p.co.jp/tenran/nichiyou/index.html

++

▼「白バラの祈り」

ナチスに対して抵抗運動をしたドイツ・ミュンヘンの学生たちのグループ「白バラ」。彼らはナチスの行なう戦争や殺戮に対して疑問を呈し、終戦をビラで説いた。
主人公ゾフィーは、ビラ配りの際に兄と共に捕まってしまい、取り調べられ、そしてあっという間に裁決が下り、処刑されてしまう。
彼らの運動が、どれだけ力を持っていたのだろう。当局が恐れる程のものだったのだろうか?
生き残ることをまず考えろ!と何度もゾフィーに叫びたくなるが、ゾフィーが逮捕された時、すでにミュンヘンは空襲を受けており、歴史は、ゾフィーが処刑された2年後に、ゾフィーたちが予見し信念を持ってビラを発行した内容の通り、ナチスドイツは敗北したこと、またユダヤ人や障害者の虐殺が後に国際社会で大きく罪に問われることを教えてくれる。

ゾフィーたちが配ったビラの一部は、英国に持ち出され、後に連合軍が空からドイツ国民に降らせたチラシの文面に用いられたという。

ゾフィーが運動に対してどのくらいのかかわり方をしていたか、冒頭でもう少し丁寧に描いて説明があると、ゾフィーの内面がもっと理解しやすくなると思う。

最後、両親と別れる場面では、ご両親の愛と信念に涙が出た。全編を通しての澄んだゾフィーの瞳と映像が印象的だ。


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雨、「浅井忠と関西美術院」展@京都市美術館 - 2006年11月19日(日)

雨。絶えまない雨の音。

午前中採点、同じ模試の3回目なので、作業効率上がる。お昼、友人と待ち合わせてbastille(バスティーユ:肩の凝らない、しかしサービスは素晴しいフランス料理屋さん)でランチ。自転車で出かけたため、急に強くなる雨に大分濡れてしまうf^_^;こちらのお店、雨傘まで貸してくださった。

その後、京都市美術館にて、
「浅井忠と関西美術院展」を見る。
洋画を盛り上げるために、浅井忠が中心となって設立した関西美術院の初期の歩みを取り上げている。日本への洋画の定着の過程としてみると面白いかも。
いろいろな作風があること、また作品展示数も多いので(約200点と、企画展にしては、通常の2〜4倍の出品点数。関西美術院の地元・京都ならでは、かな?)、イイな、と思う絵もそれなりに見つけられると思います。

そんなお気楽なレベルで絵を観賞していたら、友人曰く、
「オリジナルなものを描くって難しいねえ」

う、確かに、そうだ。

出品作品には、セザンヌの影響を受けたもの、印象派やキュビズム、そういった画風ものも見られるが、これこそがオリジナル作風でござい、というものはなかなかないかも。。(勿論、オリジナルな作風でなければ芸術品としての価値がない訳では全くない。作風のオリジナリティーが問題となるのは、近代以降、特に現代美術の問題だし、関西美術院が現在も続く教育機関であることを考えれば、独自性を求める必要はないのかもしれないし。。)

それはともかく、セザンヌやキュビズムの日本洋画での受容や、
日本画壇の人たちの洋画の受容などが伺えて見ていて面白い。

女性の塾生さんが何人か混じっていたりする集合写真もあり、
トレンチコートを着ていたり、和装だったりする彼女たちは、
時代の先端をいく、モガだったのかな、と思ってみたり。

気に入ってしまった展覧会ゆえの身びいきか、
原田直次郎「靴屋の親爺」が秀逸な(重要文化財の名前に恥じませぬ)、
「森鴎外と美術」展の作品の方が、息を飲ませてくれるものが多かった気もしつつ、まとめて観賞できたのは、よかったです。




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「有元利夫−女神たち」展@佐川美術館 - 2006年11月15日(水)

紅葉が綺麗な良く晴れた日(千島列島でマグニチュード8の地震があって、津波が来るという話だが。。こういうとき、移動中や旅行者だったら、物凄く心細いだろうなあ。。)。

今日は実習が休講になったので、午前中洗濯をどっさりとして、夕方からの放射線と呼吸器科の合同カンファレンスまでに、
・オルセ−美術館展&エコール・ド・パリ展 ハシゴ か、
・有元利夫−女神たち展 か、
どちらに行こう、と贅沢にも考えつつ、のんびりしすぎて時間も厳しかったので、佐川美術館(滋賀県守山市)の後者に足を運ぶことにする。

美術館は、水をモチーフとして、あたかも浮御堂のようであるが、
琵琶湖大橋が近いため、周辺にケバケバしいラブホが多いこと、
そして、概観の箱型とそれを繋ぐ廊下(水面が見える)を重視しているためか、展示室(特に特別展である有元利夫展のスペース)が、ぎゅうぎゅうになっていて、あまり快適とはいい難いのが気になる。

お目当ての有元利夫の作品は良かった!静謐で、わざと古びさせてあることから、ものとしての存在感もあり、バロック音楽の調べのようである。

そして、彼は大学卒業後3年程、電通に勤め、本や雑誌やレコードのジャケットをデザインしていたと知り、
彼の名前をはっきりと記名していた訳ではないのだが、
作品を見るなり、「あっ、この人の作品知ってる!見たことがある!」
と思うのも納得した。
惜しくも1985年に38歳でなくなった後も、
彼の作品は本や雑誌の表紙に、今でも使われている。

帰り道、田んぼになが〜くバスの影が伸びて、薄く青い空には彼が描くような雲が浮かんでいる。
久しぶりに、かつて好んで聴いていたバロックのCDを、流したくなる。

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「人が生きるためには、しることが大切です。同じように、感ずることが大切です。私は皆さんの一人一人に、本当の喜び、悲しみ、怒りがどんなものかがわかる人間にはってもらいたいのです。」(佐藤忠良、中学校美術教科書、1981年刊)

「本当の知性や感性を努力の末に獲得した人間が自由なのだ。感性はほっておけば鈍ってしまう。学問と同じように、努力して獲得するものだ。獲得の方法を吟味して努力を積まなければならない」(同、高等学校美術教科書、1982年刊)


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川べりを歩く - 2006年09月11日(月)

先週の月曜日の朝、下痢をして、そのあと今日まで便秘気味である。実習に対して腹ごしらえを!と朝食をもりもり食べているせいもあるかもしれないが、かなりが腸が我慢強くなっているのであろう。日に日に張るお腹。
そして、今朝、ついに一週間で体重2キロ増を達成した。おかげで、足も重たい。。

さすがにこれではマズイ!!!と(若干、昔、過食していた頃のダイエットに対する悲愴感を思い出しつつ)、お昼に牛蒡を頂く。

それから、運動不足であるのはこのところ痛感しているので、
帰り、丸太町に寄る用があったのを良いことに、
丸太町から出町柳まで、鴨川沿い(中京区〜上京区側)を歩く。

緑を涼しい夕風がが通り過ぎて、
スポーツをする人々や、散歩している人、帰路を急ぐ人たちとすれ違う。

なかば観光客よろしく表面的とはいえ、やっぱり鴨川LOVE、京都LOVE。

川の反対側の川端通も、自転車を漕ぐのは気持ち良いけど、
ちょっと単調で素っ気無くて、歩くのに少々面白味にかける。

その点、緑がのびのびと広がっている西側は、
距離を感じさせず、
あっという間に荒神橋から出町柳の橋までついてしまった。

同じ距離でも、こんなに違うんだなあ。まだ明るい時間帯にしか歩けないし、私が今日歩いたのは正味2キロほどだけど、川べりの道を楽しんだ。



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