Wakako's Diary 道すがら記

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ご冥福を・阿部謹也さん/「バルビゾン派から印象派」展/「食卓から消え」ゆく日本の食糧 - 2006年09月10日(日)

今頃阿部謹也さん(西洋歴史社会学者、前一橋大学学長)が9月4日になくなっていたと知る。「ハーメルンの笛吹き男」「中世を旅する人々」は夢中になって読んだ。私が文学部にいる理由を作った、書籍でしか存じ上げない、お一人かもしれない。

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060909NTE2INK0409092006.html

もうこの方の新しい著作を読めないのかなあと思うと、心にポッカリ穴が空く。

ひとは、必ず死ぬ。いつかは死ぬ。

日野原センセイみたいに、94歳でも現役で医療に、ミュージカルに、
と活躍できる方もいらっしゃるが、そういえば、地域医療でお邪魔した
医院の先生も仰っていたではないか。「50歳過ぎたら、風に吹かれる葦のように生きなさい。寿命は分りません」50過ぎたらおまけの人生。
長生きしたらそれは特別に授かったもの。

一日一日、大事にしなければ。

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大丸ミュージアムの「バルビゾン派から印象派展」を見に行く。有名な作品はないけれど、クールベやミレーなど画家が揃い、室の高い作品ばかりだ。ほとんどガラガラで、ゆったり観賞できた。満足。
派手さはないけれど、お勧めしたい展覧会。

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今、NHKスペシャル「マグロが食卓から消える?」を見ている。

中国での魚介類(マグロを含む)の爆発的な消費増、さらに欧米でも健康ブームからマグロを含む魚の消費が増えているのだが、天然物のマグロ資源はドンドン減少して来ている。また、マグロ漁自体も、原油高から不採算性が高まってる。安い養殖マグロが天然マグロを圧迫しているが、これまたタマゴから養殖するのではなく、弱ったマグロを一網打尽にして高栄養の餌を食べさせ、4ヶ月で太らせるのだと言う。従って、養殖マグロといっても、天然マグロ資源を枯渇させる一端をになっているのだ。

かつて円高で世界中から食材を輸入し放題にしていた日本。
(今も、まだ、しているけれど)

そこまでしてマグロのトロが食べたいか?という疑問を抱えつつ、

今も、「輸入すればイイじゃン」と言う声を聞いて驚くことがある。

まず、輸入するほどの経済力を今後保てるのか?
また、他の国も同じ食糧資源を狙う訳だから、日本だけで独占できる訳ではない。

国内の自給率をあげること(恐ろしいことに4割しか食糧を自給していない。これで経済と外交を重視しないでどうする??)

さらに、輸入をするのであれば、
経済力と、そして通商できる平和と安全が必要である。

例えばマラッカ海峡が海賊でタンカーが通行できなくなって、日本に石油が入って来なくなったとする。そうしたら日本はどれだけもつか?

答えは4ヶ月、である。

長いとみるか、短いと見るか。

自前で調達できるようにする、
そうでなければ経済と平和である。

そのことを、国の指導者は忘れてはいないか。彼らの発言からは食糧やエネルギーの問題を彼らがどう考えてるか、見えて来ないのである。

番組紹介にこのようにある。

「番組では日本の商社のバイヤーに密着。買い付けで渡り歩く世界各地で、彼らは他国のバイヤーを相手に苦戦し続ける。その姿を見ていると、ある不安が浮かんでくる。「食卓から消える」のは、果たしてマグロだけなのだろうか、と」

同感である。

このまま手を打たなければ、そのうち、食卓には、お湯で薄めた雑炊と、サツマ芋が一切れしか並ばなくなる日も、来るかもしれない。



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人生は驚きに満ちている - 2006年08月09日(水)

ヨーロッパ建築ガイド
「スペインのロマネスク教会−時空を超えた光と影」(鹿島出版会)

堪能中。望むらくは、口絵だけでなく、全ページカラーだと良いのだけど。ため息が出る。旅心がそそられる。

カラーにすると、値段が高くなる(今は本文ほとんど白黒写真で2600円!)からだろうなあ。残念。

スペインのロマネスク教会

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人生は新鮮な驚きに満ちている。

踏み出したモン勝ち、
素晴しき哉、人生。


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「北斎と広重」展/空の色 - 2006年08月08日(火)

アクセスしてくださった方、ありがとうございます。
しばらくこちらをほったらかしにしていました。

仕事の中日。

歯の検診2回目。今日は歯の掃除をしてもらう。気持ち良いねえ〜〜

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今日は、京都文化博物館にて
「北斎と広重展−原安三郎秘蔵 浮世絵風景画コレクション初公開」
を見て参りました。

すでに、青森、東京、札幌、など巡回したもののようで、
8月17日まで京都、そのあと福岡と仙台に回るようです。

葛飾北斎の富嶽三十六景、など、風景画の名品がズラリ。
北斎の作品は今まで何度も目にしておりますが
やはり構図の素晴しさにドキッとしました。
今も尚、新しいトイウか。。

また、安藤広重は東海道五十三次など。
こちらは人々の様子が活写されており、
美人画等と違って、
まるッこい登場人物達の顔がどこやら親しみやすく感じます。

さらに、当時、大きな川を渡る時、橋がなかったりすると、
裸の男達に担いで渡ったりする様を見るに、
改めて現在いかに交通が便利になっているか、
当時の人たちが不便な交通状況下においても
各地を行き来していたたくましさや、
便利な社会にいきていることの感謝の念までをも
(作品の芸術性から離れて)感じました。

ボストン美術館ビゲロー・コレクションの日本への初里帰り展である
「江戸の誘惑」展(現在名古屋巡回中)ほどではありませんが、
後半に肉筆浮世絵も展示されていたため、
そこそこ会場は混み合っており、
また、かつてビゲローコレクションにおさめられていた
肉筆浮世絵の美人画も3点ありました。

「江戸の誘惑」展でも、
北斎(90歳まで描き続けた!)が最後まで画業を極めようとし、
また素晴しい気迫をたたえた作品を産んだことが
展示作品から分りましたが、
こちらも80歳を過ぎてからの作品が5点ありました。

「滝見巡礼」という、
滝を描いた作品や、
「鰈(カレイ)と蕨(ワラビ)」のカレイが印象的でした。

余り宣伝されてない(?)ような印象がありますが、
興味がおありの方は、是非足をお運び下さいませ。

なお、コレクターの原安三郎氏(1884ー1982)は、
財界の重鎮であり、
かつTBSの創業者の1人でもあられるとか。。
会場のカタログで彼の人となりを拝読したのですが、
これまたスケールの大きい人だなあ、と感心した次第であります。

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秋はルーブル展、オルセー展、さらにプライスコレクション展、などなど、大きな展覧会が関西に回って来ます。
それ以外も、お楽しみがありそうで、
暇が作れることを祈りつつ、ワクワクしていますo(^-^)o

今京都国立博物館でやってる「美のかけはし」展も、名品を見る!ためにいくべき?かな?(べき?というところがすでに迷いを表してるけど。。笑)

++

今日の空の色は、ちょっと不思議で、ちょっと記憶のどこかにあるような色をしていた。

夕方の空は、灰色がかったレモン色から薄赤に変わり、さらにラベンダー色を帯びて、墨の色になる。

前にも、こんな色の日はあった気がする。

(途中、おしゃべり系ML投稿文と同一)


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盛夏 - 2006年08月06日(日)

昨日は気温が京都市内で36.4度になったらしい。今日は一体何度まで上がっているのだろう?暑いのは間違いない(報道によると、なんと38度!)。

その割に、戸を全開にしている戸心地よい空気が入り、夏の暑さも捨てたもんじゃないなあと肌で風を感じながら、嬉しくなる。

今日はゆっくり10時半過ぎまで朝眠り(8月21日からの実習でチャンと早起きに戻れるだろうか?)、慌てて友人宅へ。オークションに商品を出品するための撮影会だ。正味2時間半しか働いていないのに(しかし、作業内容が写真とって、少々アイロンかけて、、の割に結構時間かかってますなあ。。)、二人とも大分働いた気になってしまって、3時前に解散。

採寸等は各自行なうことに。

帰り、鴨川沿いは、気温は高いけれど、水は流れ、緑は蒼蒼と、空は青く、美しかった。いいなあ、川べりの緑を眺めながら書斎にいれたらどんなに気持ちがイイだろうか、と夢想する。

温暖化のせいで気温が連日高すぎる気もするが、
涼める幸せを思えば夏も良いものだ。

洗濯をしながらちょっと準備をして、晩からまた夏期講習の講師。

のたりのたり過ぎる夏の日がいとおしい。


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映画「バルトの楽園」/夏期講習第二弾 - 2006年08月04日(金)

映画「バルトの楽園(がくえん)」/夏期講習第2弾/「結婚できない男」
歯医者にて歯科検診、映画、夏期講習講師。そう、昼間他の仕事(ようは学生しなくて良い)なら、毎日塾講師3コマくらいやって生活するのも悪くはないかもしれない、とふと思う。

夏期講習第二弾は、a/anやbe動詞を教えているが、この範囲を教えるのは初めて!で(a,/anは当たり前のものとなった段階の内容ばかり今迄扱って来た)、どうも授業の手応えが曖昧。工夫が必要だ。

++

公開最終日、駆け込みで映画「バルトの楽園」を見に行く。
前売り券を買ってあったのだ。
お目当てはドイツの名優、ブルーノ・ガンツ。映画「ヒトラー最後の12日間」でのヒトラーの雰囲気を良く出した演技が記憶に新しい。

が、期待したほどガンツの出番はない(しかし、映画に重みを与えるために、ガンツが出ることは重要だったのだと思われる)。むしろ、元パン職人さんなど、彼の部下たちの方がいきいきと活躍。

この松江さんという収容所長、ほんと暖かい人だったのだなあと、
文部科学省推薦の映画を、不覚にも涙して観ながら、戦時下における人道的配慮に満ちた交流、は素晴しい、と思うと同時に、心の中で突っ込む。
そもそも、戦争は良くありませんよ、という前提が必要ではないか、と。これでは、戦争をしても人道的な交流は保たれるのですよ、と読めないか、と。

もっとも、観客の年齢層は高い人が多そうだったので、戦争の実体験、ならずとも後遺症を知っている世代では、そんな印象を持つ人は少ないと思うが。。

なお、映画か公開されてから、盗作疑惑が持ち上がった。映画制作サイドはオリジナル脚本と主張するのだが、村上政彦氏が自身の「ハンスの林檎」とこの「バルトの楽園」はそっくりだと申し立てたのである。

(参考「ハンスの林檎」
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4267017395/503-3664655-1701509?v=glance&n=465392)

映画を観終わったあと、同じビルの中にある本屋を覗いて、両書を手にとってみた。確かに、筋書きがそっくり。なにより、唖然としたのは、
映画のノベライズ本と、村上氏の「ハンスの林檎」が同じ潮出版から刊行されていること。こりゃあ、全くの盗作とは言えなくても、資料とか筋書きを出版社が流したッテコトはあるんじゃないか、と勘ぐってみる。




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ネットでマイル! - 2006年06月06日(火)

ちょっとしたお楽しみ&お小遣いになるのがこちら、ネットでマイルがたまる、その名も「ネットマイル」。2、3年かけてではありますが、私もすでに3回、visaギフトカードに交換しました。クレジットカードのポイントも同じですが、景品が楽しみなんですよね〜〜。企業広告のクリックをはじめ、加盟企業の商品を購入したりしても、購入金額に応じて参るがたまるのが楽しいです。その他、商品についての感想の投稿など。。
利用したことはありませんが、飛行機のマイレージ、携帯電話のポイントなどにも交換できます。

興味がある方はこちらまで!



共通ポイントプログラム・ネットマイル


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麻酔科終了/病院の絵画コレクション - 2006年06月02日(金)

麻酔科の実習が終了した。今日は、なんと、昨日より早く解散。拘束時間1時間5分。朝のカンファレンスと麻酔の導入を見て終わり。9時20分には手術室から出ていました。

というわけで、たまたま今日仕事が休みだった友人と待ち合わせてお昼
(バスティーユ。数日前に朝日新聞の京都欄に紹介されていました。落ち着いたお店で、味もコクがあって好きですが、なんとシェフはフランスで修行して来た30歳。今日は平日でちょっと手が空いていたからか、わざわざ見送りに出て来てくださった。顔にまだあどけなさが残っていた。開店時は27、8才か!)

HPはこちら
■osteria bastille
http://www.bastille.jp/

そのあと、今日こそ「大絵巻展」を見に行くつもりだったが、平日にもかかわらず60分待ちとのこと、断念して近くの大丸の「パリを愛した画家達」展を見に行く。

それなりにゆっくり観賞できる雰囲気で、藤田嗣治の「犬」の図もあって、お得感がある展覧会だった。

さて、どういったところから絵を借りて来たのか、と思ってカタログをじっくり見ると、なんとなんと、大分県の佐伯市にある健康保険南海病院の病院長が1975年から買い集め、院内にかけているコレクションだと言う!全部で600点ほどあり、明るめの絵画が多いとのこと。

びっくりした。

病院内ではキャプション(作者名&題名)をつけずに飾っているとのことで、ピカソもシャガールも名前が伏せられたままだそうだが、それと同じく控えめなコレクターだ。会場には一切、どこの収蔵品か示してないのである。

いっそのこと、2年くらい前の「あるサラリーマンのコレクション」展と同じく、「ある病院のコレクション」展と副題をつけても良いのではないか、とも思った(勿論、今回も病院のコレクションだと言うことも伏せて、絵画を観賞してほしいという主宰者もしくは所蔵者の希望の表れであろう)。

ふと、滋賀医大にも、ところどころ絵がかけてあったりするが、あれはどういった履歴の絵なのだろうか、と気になって来た。コレクターが無償で絵画をレンタルしたりすれば、病院も明るくなるのではないだろうか。

そういう意味で、医学生にももっと足を運んでほしい気がした。

京都会場は6/5(月)まで、大丸京都店で。

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と、遊んでばかりいるようだがf^_^;
今から内職を片付けてしまいます(目標)。
→まず一眠りしちゃいましたf^_^;

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・村上ファンドも取り調べか。

・昨日、少子化についてのニュースに関連して、川崎市の母親学級がテレビに写った。20代はいる?のか良くわからなかったが、働く母親たちがインタビュー対象に選ばれたせいもあるのか、参加者が40歳前後に見えたのは気のせいでしょうか。。いや、後進として心強いですが。。



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ニュースより - 2006年05月29日(月)

▼<訃報>米原万里さん56歳=エッセイスト、作家

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060529-00000056-mai-peo

がんであることを公表され、テレビでも健康法を喋っておられた。がんのおかげでより健康になれた、そんなことを仰っていたような記憶がある。

まだまだこれからの惜しい方を、また亡くしました。

▼「君が代」替え歌流布 ネット上「慰安婦」主題?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060529-00000000-san-soci&kz=

替え歌を歌うことの是非はともかく、
歌詞としては、考えさせられて良い鎮魂歌になっているのではないか、と思うが。。

▼104歳に大腸がん手術 徳島、女性が退院

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060529-00000165-kyodo-soci

あっぱれ。出血量もわずか30cc,手術時間も1時間13分だったとか。

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周りにどうのこうのとお膳立てしてもらうのを期待してはいけない。
もう十分にオトナなのだ!>ワタシ


++(保存用)++

▼<訃報>米原万里さん56歳=エッセイスト、作家

 エッセイスト、作家で日本ペンクラブ理事の米原万里(よねはら・まり)さんが25日、卵巣がんで亡くなったことが29日、分かった。56歳だった。葬儀は親族で済ませた。友人葬を予定している。喪主は姉の井上ユリさん。
 小、中学生時代、チェコスロバキアのソビエト学校で学び、83年ごろからロシア語の同時通訳として活躍。エリツィン元ロシア大統領来日時には随行通訳を務めた。95〜97年にはロシア語通訳協会会長に就いた。エッセイストとしては95年、同時通訳の舞台裏を描いた「不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か」で読売文学賞(随筆・紀行賞)を受賞。その後も、「魔女の1ダース」で講談社エッセイ賞、「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」で大宅壮一ノンフィクション賞、「オリガ・モリソヴナの反語法」でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞した。最近は、サンデー毎日でエッセー「発明マニア」を連載中だった。父は元衆院議員の故米原昶(いたる)、義弟は作家の井上ひさしさん。
(毎日新聞) - 5月29日14時22分更

▼「君が代」替え歌流布 ネット上「慰安婦」主題?

 卒業式、入学式での国歌斉唱が浸透するなか、「君が代」の替え歌がインターネット上などで流布されている。「従軍慰安婦」や「戦後補償裁判」などをモチーフにした内容だが、本来の歌詞とそっくり同じ発音に聞こえる英語の歌詞になっているのが特徴で、はた目には正しく歌っているかどうか見分けがつきにくい。既に国旗掲揚や国歌斉唱に反対するグループの間で、新手のサボタージュの手段として広がっているようだ。
 替え歌の題名は「KISS ME(私にキスして)」。国旗国歌法の制定以降に一部で流れ始め、いくつかの“改訂版”ができたが、今年二月の卒業シーズンごろには一般のブログや掲示板にも転載されて、広く流布するようになった。
 全国規模で卒業式、入学式での国旗掲揚、国歌斉唱に反対する運動を展開するグループのホームページなどでは、「君が代替え歌の傑作」「心ならずも『君が代』を歌わざるを得ない状況に置かれた人々のために、この歌が心の中の抵抗を支える小さな柱となる」などと紹介されている。
 歌詞は、本来の歌詞と発声が酷似した英語の体裁。例えば冒頭部分は「キス・ミー・ガール・ユア・オールド・ワン」で、「キー(ス)・ミー・ガー(ル)・ヨー・ワー(ン)」と聞こえ、口の動きも本来の歌詞と見分けにくい。
 歌詞の意味は難解だが、政府に賠償請求の裁判を起こした元慰安婦と出会った日本人少女が戦後補償裁判で歴史の真相が明らかにされていくのを心にとどめ、既に亡くなった元慰安婦の無念に思いをはせる−という設定だという。皇室に対する敬慕とはかけ離れた内容で、「国家は殺人を強いるものだと伝えるための歌」と解説したホームページもあった。
 ≪陰湿な運動≫
 高橋史朗・明星大教授(教育学)の話「国旗国歌法の制定後、正面から抵抗できなくなった人たちが陰湿な形で展開する屈折した抵抗運動だろう。表向き唱和しつつ心は正反対。面従腹背だ。国会審議中の教基法改正論議で、教員は崇高な使命を自覚することが与野党双方から提案されている。この歌が歌われる教育現場では、論議の趣旨と全く反する教育が行われる恐れすらある」
     ◇
 ■「君が代」の替え歌 歌詞と訳
 【詞】
 Kiss me, girl, your old one.
 Till you’re near, it is years till you’re near.
 Sounds of the dead will she know?
 She wants all told, now retained,for, cold caves know the moon’s seeing the mad and dead.
 【訳】
 私にキスしておくれ、少女よ、このおばあちゃんに。
 おまえがそばに来てくれるまで、何年もかかったよ、そばに来てくれるまで。
 死者たちの声を知ってくれるのかい。
 すべてが語られ、今、心にとどめておくことを望んでくれるんだね。
 だって、そうだよね。冷たい洞窟(どうくつ)は知っているんだからね。
 お月さまは、気がふれて死んでいった者たちのことをずっと見てるってことを。

▼104歳に大腸がん手術 徳島、女性が退院

 104歳の女性に徳島市民病院が大腸がんを切り取る手術をし成功、女性は29日、退院した。
 高齢者手術に詳しい兵庫県立淡路病院の栗栖茂地域医療連携部長(消化器外科)は「100歳以上でがん切除手術は珍しい。国内最高齢での成功ではないか」と話している。
 女性は、徳島市の赤井イヨさんで1901年11月生まれ。退院にあたり「これからもおいしいものを食べられると思うとうれしい。皆さんに感謝しています」と笑顔で話した。
 赤井さんは、11日に検査でがんが見つかり入院。病院側は、全身麻酔の手術に耐えられる体力があり、普通の大人と同様の手術が可能と判断。本人の同意を得て、15日にがんを含む大腸の一部約20センチを切り取った。手術は1時間13分で、出血量は30ccだった。
(共同通信) - 5月29日18時6分更新




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non title - 2006年05月27日(土)

とりあえず麻酔1週間目が終わりました。
なんか今日は妙に疲れた。。
昨日も疲れて眠かったところ動いてたからなあ。。

・初めて買ったとある緑茶。開けてみたら、期待を遥かに超えて美味しくて満足。そう、私はお茶飲み。

・しばらくぶりにテレビで見た福山雅治、今までシャープなお顔の輪郭だったのに、ちょっとふっくらとしておられます。幸せ太りってやつ?(○年太りとは思いたくないです。。)

#あ、もちろん、そこいらの同世代よりは遥かにかっこいいんだけど。。
こんなパパいたら、学校の先生や同級生のママ達が大騒ぎでほっておかないだろうな。。f^_^;

・2ヶ月、同じ靴をヘビーuseしていた。歩いても疲れない!という売り文句で、見た目も可愛いし、革で柔らかいし、実にヒットな靴であった。
で、今日改めて靴箱から靴を出し入れする時まじかにみると。。革は破けたところが一部あるし、そこがちょっと怪しくなってて、、
もっといたわって履くべきであった。早速ちょいと修理。

・さらにショックなことが。。久しぶりに白いワンピースを引っぱりだしたら、クリーニングに出してそのまま袖を通していなかったのにド派手なシミが。。(T-T)うわーーーん。
前、テレビ「試してガッテン」で、クリーニングと手洗いとどっちが良いかという話で、同じようなケースが出てたわ。。。白い洋服をドライクリーニングに出してシミがついてしまったトイウ。。これは、表示上はドライクリーニングだったけど、綿だから手洗いすべきであった。。

ショック。。


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「ロダンとカリエール」/「江戸の誘惑」/江戸と地方 - 2006年05月26日(金)

感想を書いていなかった展覧会2つについて。

▼「江戸の誘惑」展(神戸市立博物館) 神戸市立博物館は、何回か行っているが、またもやコミコミ。集客力があるものばっかりやっているのか、神戸三ノ宮だから人が集まるのか。。

私より先に行った友人は、黒山の人だかりをかき分けてしっかり見たそうだが、そこまで割り込むエネルギーがなく、動かない人だかりのところはパスしてしまった(><)

食わず嫌いしがちだった江戸の浮世絵、着物のデザインなど斬新で、人が何人も出てくる町中の絵などは、もっとゆっくり見たかったなあ。。

このコレクションを蒐集したビゲロー氏というのが、またお金持ちの道楽ができた凄い人で、
ハーバードを卒業して外科医になり、さらに有名なパリのパスツール先生のもとにも留学したのだが、医者に興味が持てず、日本に来て美術品を買い集めたという。大量のコレクションは、ボストン美術館に寄贈されるのだが、90年ほど眠ったままだったという。。。

あと、北斎の90歳で亡くなるまでの熱い創作意欲は圧巻。李白観瀑図なんて、滝を描く墨の線がモダンアートに見えるし、76歳の時の孔雀が描かれている枕屏風なんて、デザインも迫力もステキ。尾形光琳の屏風絵に並ぶ、まさに江戸の名品だと。

いやあ、眼福でござった。

▼「ロダンとカリエール」展(国立西洋美術館)

父の出張に合わせて妹の猫屋敷チェックにいった時、妹と。

ロダンとカリエールの類似点に驚く。丁寧に作ってある展覧会であるが、説明がもうちょっと欲しい(活字で鑑賞をさまたげないように、という配慮かもしれないが)。

上野だが、快適に観賞できるくらいに、空いている(観賞する上ではとても有り難いことだが)。
上野は、都立美術館の「プラド美術館展」、さらには隣の「世界遺産 ナスカ展-地上絵の創造者たち」あたりも行列、だが、ロダンは彫刻ということ、また、カリエールは日本では有名ではないことが程よく空いている理由として考えられると思う。

もう少し、展示でもカリエールについて説明が欲しい。恥ずかしながら、私自身、カリエールは知らなかった。いや、絵を見て、「そういえば、この人が書いたことがある絵を、見たことはあるなあ」と思い出した程度である。
タイトルも、「ロダンとカリエール」が副題で、「フランス象徴主義」とすれば、一般に分かりやすかったかもしれない。

ま、この「象徴主義」にさらに説明が必要だと思うが。。(印象派と違って。。)

久々に、常設展を見て、良かった。古いフランドルの板絵、いいですねえ。あと、ジョルジュ・ラトゥ−ルのものとされる「聖トマス」、あまり私にはラトゥ−ルっぽく見えないんだが。。剥落が激しいせい?

(ちなみに、動機の半分は、あとはパリ・オルセ−まで行かないと見れない!いっちゃう?質が高いに違いない!というものでした。。f^_^;)

++

さて、江戸、ならぬ東京は、仕事をしたことはないためだろうが、過密ではあるが、楽しげな巨大都市に思える。とりあえず、刺激はなんでもあるように感じられる。

また、都市の便利さは私も好きで、地方の活性化を!といいながら京都から離れられない(京都が大都市か?という問題はさておき、関西圏はすくなくとも大都市圏である)。取りあえず、都市の中では、電車やバスにのってどこでもいけるし、得られる刺激は多いので、移動も、物質的な物事の獲得も、全能感を得られやすい。ゆえに私自身、言っていることと行動が矛盾している点は認める(実際に狭い社会に住むと、これまた非常に息苦しいのである)。

しかし、大都市の一人勝ち、というのは個人的には問題があると思うので、小泉首相あたりには、首都、いや、国会開催場を47都道府県持ち回りにして、1年でも半年でも過疎地居住体験でもして頂きたいくらいである。

先日までの朝日新聞の連載特集「しまなみ海道」でも、橋がかかった尾道や今治、途中の島々が経済的に地盤沈下しているのに対して、地方でも松山のようなある程度の規模以上の都市はまだ元気だ、と、大都市の一人勝ちと地域社会の弱体化ぶりが描かれていた。

「パリ症候群」で花の都パリ、という幻想に群がる人々がいるように、
大都市には人が集まる。まさしく「江戸の誘惑」である(展覧会の趣旨は「江戸時代」の江戸だが、都市としての江戸=東京も明治以降、地震と戦争の時を覗いて、常に誘惑する存在ではないだろうか。

地方の衰退ぶりについては、稿を改めたい。



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