サミー前田 ●心の窓に灯火を●

2006年04月30日(日) 福生の記憶

 28日、ザ・サイクロンズ、THE5678'sなどが、福生のエディーズという、外人向けディスコというかパブみたいな店でオールナイトでイベントだというので、DJがてら行ってきました。 
 
 夕方、福生駅につくなり、33年ぶりくらいに(笑)「ニコラス」のピザが食べたくなり、16号線に向かう。「東京アンダーワールド」という書籍に詳しいが、「ニコラス」は戦後に来日して六本木の帝王と呼ばれたニック(故人)という米国人マフィアが経営していたお店で、現在は「ニコラ」という名称で、その味を引き継いでいる。やっぱりうまい! 
この近くで自分の父親が店をやっていた関係で、小学校低学年の日曜日は福生でFENを聴きながら過ごした時が多かった。隣でテーラーを営んでいる人がいつもチョコレートをくれたのを思い出す。
 もっと幼少の頃は、親が横田基地の中で働いていたこともあり、福生は第2の故郷みたいな街であるが、10年ぶりくらいに来てずいぶん街も変わってしまった。とはいえ、エディーズがある通称「赤線」と呼ばれる通りは一見変わっていない雰囲気だった。元々売春が行われていた飲食店があったことからそう呼ばれており、中学〜高校時代、ライブハウス「チキンシャック」(ちょうどこの日が30周年前日だった)に向かって歩いていると、次々と客引きの女性に声をかけられたものだが、「チキンシャックに行くんです」といえばすぐ諦めてくれた。今でも、普通の人が足を踏みいれるのに勇気のいる通りではあるが、以前ほど暗黒なムードはないような気がした。そういえば中学三年の夏休み、駅前の西友屋上のビアガーデンでバイトしてたこともある。
 こんなことばっか書いているとほんとキリがない。歳をとると懐かしい話しに花が咲いてしまうもの・・・

 旧友ダディオーノブ主催のイベントの方は、もちろん盛り上がった。
予定調和のライブハウスやイベントに慣れてしまった人にはさぞかし刺激的だったのでは?
  



2006年04月22日(土) 恋はもうたくさん

 4月15日名古屋、16日京都。「トラベリン・オーシャン・ブルーバーズ」(瀬川洋、森園勝敏、上原裕ほか)のツアーに参加した。名古屋は調子の悪いライブだったが、京都はけっこう盛り上がり、アンコールには「恋はもうたくさん」「トンネル天国」も披露。瀬川ソロ『ピエロ』の曲をやらないのは残念だったが、ダイナマイツナンバーを本人がやるっていうことに京都のお客さんたちは感動していたようである。
 翌日は、東京に戻り、クロコダイルでハプニングス・フォーの三人+鈴木やっさんによる「ブガルー4」(命名by俺)のライブ。30分弱のステージ。次回はもっとやってほしい。
 
 18日はクラブクアトロにて「遠藤賢司」のコンサート。鈴木茂、上原裕、ト−ベンとやったニューアレンジの「夜汽車のブルース」が最高にかっこいい! 
 今回のローリング・ストーンズ来日公演にはいかなかった。ストーンズはブート盤を収集するほど好きでいつも聴いているが、全然興味を持てなかった。ロックってことならエンケンのステージの方が断然面白い。



2006年03月27日(月) 真面目なインタビュー

去年の秋くらいに「考える高校生のためのサイト」という真面目なインタビューを受けた時の原稿がアップされていました。
不真面目で、ためにならない発言ばかりで申し訳ない・・・。

http://www.mammo.tv/interview/




2006年03月12日(日) ロックの真髄!そして革命

ザ・サイクロンズのアルバム『サイクロンズの奇蹟』が発売になりました!
何度も言ってますが(笑)初回限定DVD付¥2500です!!
お早めに! 以下、豪華なコメントです!

<私達は推薦する!>
 
最早、ジャンル云々なんかどうでもいいこと。
「明治百年」革命の熱狂、そして「ファズの嵐」を武器に、2006年、奴らは日本のロック界に殴り込む。
*SCOOBIE DO/オカモト”MOBY”タクヤ

GSだろうがなんだろうが、彼らはもはや俺たちとプレイしてもなんの違和感も無い存在になった。言うなれば、GSという仮面をかぶった鉄壁のロック・バンド。無双のオリジナリティ。「エイミー・エイミー」「クレイジー・ラブ」なんか、恥ずかしながら俺もたまに口ずさんでしまうのが何よりの証拠だろう。基盤にあるジャンルを越え、今後彼らがどのように変化していくのか、実に興味深いところだ。
 俺はこのアルバムを、サイクロンズの「初期ベスト」と信じてやまない。かつてのGSブーム絶頂期3年分に値する濃厚さ。徹底的。他のGSはしばらく聴けない。
*騒音寺 /wolfman NABE
 
 21世紀にタイムスリップした三人の貴公子。早速出た2ndも黄金の13曲全部捨て曲無し!
 完璧だぜサイクロンズ!イエイエ・ガールもマドモアゼルも、サイケチックに GoGoGo! 
*Jackie & the Cedrics /Rockin'Jelly Bean
 
 ポップでグルーヴィーだ!やっぱイカスぜサイクロンズ!ヒッヒッヒ。
 この興奮をCDはもちろんの事、ライブでも味わってほしいぜ!!ビールがすすむぜ!
 踊れて泣ける一枚!!!!!!!! ウィ〜。イカスゼ。ウィ〜。
*ザ50回転ズ/ドリー 
 
 10代でサイクロンズを聴くか聴かないかで先が決まる!迷わず聴くべし。あぁ奇跡の名盤!
*メガマサヒデ
 
GSの枠をはるかに超えた永久不変のロックンロール・アルバムです。大好きサイクロンズ!
*夜のストレンジャーズ/みうら
 
 「サイクロンズの奇蹟」完成おめでとうございます!!エグい!!最高!!惚れ直しました!!エイミー!!
*夜のストレンジャーズ/テツオ
 最近イマイチだったオレのアレが…ナニしちゃいました!!すげぇ効き目だぜ『サイクロンズの奇蹟』!!
*夜のストレンジャーズ/ヨーホー
 
 近年、歌謡曲風やGS風の作品はよく耳にすることがありますが、いつも疑問に感じてしまう点が音作りにありました。歌詞やメロディーはそれなりでも、編曲がなってない!音質もなってない!!まぁ、時代の流れに伴う録音技術の進歩等の理由はあるのでしょうが…。
 そんな時!僕のこれまでの観念を見事切り裂いたのが、このザ・サイクロンズでした!彼らの音には‘リアリティ’があり、あの60年代の輝きを、否リアルタイムGS世代の彼らが平成の世に打ち放っている!これぞ平成の‘GSディアマンテ’です!!
*半田健人(俳優)

 懐かしいけど新鮮で、荒々しいけど繊細なサイクロンズのサウンドに、゛胸゛揺さぶられまくってる。気がつけば、全身でリズムをとってる僕がいて、じんとして泣いてる僕がいる。音楽でこんなにも心が動かされてしまうなんて。嗚呼、サイクロンズ!君達は、ホンモノだ。かっこいい!
*竹内義和(作家)

 確信犯の凄さ!とでも言おうか?きっとヤツラ、好きで好きでたまんないんだろうな。このスタイルにグッと絞り込んだセンスとインテリジェンスと想い。たとえ世間のヤツラに変人扱いされてもだ。
 ピュアで混じりっ気のないザ・サイクロンズのサウンドが、俺には伝わってくるな。
*ザ・プライベーツ/延原達治

 素晴らしい!高品質な楽曲と迷いの無い演奏。そして、キラキラと散りばめられた、眩しく狂おしいサウンドエフェクト。確かにGS的だ。でも、それ以上にロックだ。ロックそのものだ。
 ああ、行き詰っている様に見えても、野垂れ死に寸前に見えても、こんな奇跡を起こすからロックは素晴らしいのだ!
 まずは、この全ロックファン必聴のアルバム誕生に祝杯を!そして、この甘美なる奇跡を起こした愛すべきキラーGS、ザ・サイクロンズに、最高級のリスペクトを! 
*ROCK A GOGO企画/レコード代表・しのやん (元SS〜コンチネンタル・キッズ)

 サイクロンズの何がいいって曲が単純によい! 今だとGS過ぎるとか古臭いとか言われるかもしれないけど、そんなの全然問題じゃなくて 、素晴らしくポップなロックンロールアルバムを作ったっていうのが何よりも重要だと思うのです。新生サイクロンズがやってきたヤァヤァヤァ!
*サンプリングサン/矢野仁志
 
 対象への高い分析力、演奏、サウンド、曲、詩(すばらしい!)、さえないルックス(これがまた、あまたあったGSのようだ)。『GS史』ってのがあるとするなら間違いなくその最高峰に位置する究極のアルバムでしょうね。この才能が‘GS’という箱庭から飛び出してきたら日本のポップミュージックを面白くしてくれるかも。
 おめでとう、華が咲いた!すごくイイヨ!
*デキシード・ザ・エモンズ/アベジュリー
 
甘酸っぱい「八月の幻」から、ヘビーサイケな「ブルーラブシャドウ」までこなすGSエリート三人組の芸達者ぶりにはもうお手上げ!!バツグンにいかしたアルバムだ!!
*ザ・ヤング/マオ
 ビートルズで言うとリボルバー的大傑作!豊岡君のファズギターの音一発で僕の気分は1967年!相棒のVOXオルガンもこの出会いを心待ちにしていたように今までで一番サイケデリックなサウンドを絞り出し、至福のセッションとなりました。早く店でかけたい!
*宮地健作( LABCRY/ACID EATER)
 
 GS、ガレージといったカテゴリーを取っ払って彼等を聴いて欲しい。そこにあるのは、ただひたすらにグッド・メロディ、グッド・サウンド、そしてグレイテスト・ソウルだ!!
*ザ・シロップ/松石ゲル
 
 これは本当にすごいアルバムだ。DVDも最高に楽しい。ロックの爆発!官能のメロディー!恍惚のひととき・・・。
*サミー前田(DJ)



2006年03月04日(土) NHK

 2月28日、『我が青春のグループサウンズ』という特番の収録があったのだ。3月21日にNHKBSで放送されるこの番組、出演が豪華。ハプニングス・フォー、ゴールデンカップス(別の日に収録)、ワイルドワンズ、ジャガーズ、カーナビーツ(二人)、パープルシャドウズ(二人)、真木ひでと、鈴木ヒロミツ、加橋かつみといったメンバー。
 ハプニングスはドラムのチトさんが欠席のため、なんとやっさんこと鈴木やすし(ザ・トランプ、ザ・ピノキオズ)氏が参加。無事大役を果たしてくれた。音的にもルックス的にも、いい意味で完全に浮いていたハプニングス。しかしヒット曲でもナツメロでもない「アリゲーターブーガルー」をTVで観れるなんて不思議なもの。
 ラストの全員での「シーサイド・バウンド」も凄かった。オンエア、お楽しみに。



2006年02月01日(水) 驚愕の男

 先日「タモリクラブ」を見てたらぶったまげた。「中南米マガジン」という雑誌の編集長で、雑誌が売れない為、ティッシュ配りのバイトをしながら雑誌を発行している人物が出演していた。
 その男こそ、同じ高校で(俺以上に)変人扱いされてた同級生で、当時はラテンどころかまったく音楽に興味なし、国立大学に合格した生徒など皆無の低能高校なのに、漫画「東大一直線」に感銘し、東大を受験し失敗・・・ここまでしか彼の人生を知らなかったのだが。
 まさか中南米マガジンを作ってるとは・・・。びっくりです。



2006年01月21日(土) ザ・サイクロンズ『サイクロンズの奇蹟』3月11日発売

ザ・サイクロンズ『サイクロンズの奇蹟』

フル・アルバム/初回限定DVD付2枚組仕様
06年3月11日発売予定 ¥2500 BQGS-9  VOLT-AGE records

CD曲目(全13曲)
1恋のジェッター 2エイミー・エイミー 3冬の足跡 4ヘイ!マドモアゼル 5クレイジー・ラブ 6嵐の夜、倫敦で 7八月の幻 8走れ!夜明けまで 9荒野のサリー 10悲しみのキャラバン 11星が綺麗な夜 12ブルー・ラブ・シャドウ 13無情の果て
*「恋のジェッター」北陸朝日放送「MID-TV」2月のエンディングテーマ決定!

初回限定DVD収録曲(全6曲)
1レッツゴー!サイクロンズ(PV山田広野監督)2七色の首飾り(PV山田広野監督)3恋のジェッター(PV山田広野監督)4愛しのナンシー(ライブ) 5涙をとめて(ライブ)6ブルー・ラブ・シャドウ(ライブ)

 キョート・サウンドのヌーベル・バーグ! FUZZが煌めくビートポップスからサイケデリックなR&Rまで全13曲。万華鏡のようにファンタスティックでエキサイティングなセカンド・アルバム。

*京都のグループながら北海道から九州まで精力的にツアーを行い、映画「パッチギ!」にも出演する等、全国的にその名を知られるようになったザ・サイクロンズの初のフル・アルバムが完成しました!
 疾走感溢れるビート・ポップスから長尺のサイケデリック・ナンバーまで、ライブで熟成発酵されたお馴染みのナンバーを中心に、詩曲、演奏、ともにハイ・クオリティの13曲。親しみやすく独特の世界観は普遍的であり、彼等のルーツでもある60年代の大衆音楽(例えばMod、GS、R&B、Psychedelic、GaragePunk、etc)を昇華したものです。前作のミニアルバムでは「鈴木邦彦や筒美京平といった往年の職業作家レベルの日本語のオリジナル曲と、スモール・フェイセスやストーンズのようなブリティッシュ・ビートを彷佛とさせる演奏力を持っている」と評されたサイクロンズの魅力ですが、今回、それはますます深く強力にパワーアップされた傑作アルバムといえるでしょう。



2006年01月18日(水) 最近は

 ちょこちょこ原稿などを書いた。もうすぐ発売の、昔プログレ今渋谷系?な音楽誌「マーキー」にて渚ようこさんと対談、というかインタビュアーと原稿執筆。今出てる「スタジオボイス」誌では「昭和元禄トーキョーガレージ」について1P原稿を書いたし、連載している「HOTWAX」誌でも書いている。あとなぜか「カーセンサー」の音楽ページの取材を受けることに。
 
 それから、ザ・サイクロンズのアルバムは初回限定DVD付2枚組で、3月11日発売決定! DVDは山田広野監督による映像、6曲入り。まだ編集してないけど。そうとうな完成度になると思う。
 
1月22日は、CLUB QUEにて、ザ・ヤングと騒音寺のジョイントライブ!これは見逃せない。DJもやるっす。
 



2006年01月01日(日) 謹賀新年2006

新年あけましておめでとうございます。

今年もがんばります。ロックンロール。



2005年12月31日(土) リンド&リンダース再結成

 年末恒例大阪のFUZZでのオールナイト『ニューロックの夜明けinFUZZ』。
今年はハプニングス・フォーが出ないということもあり、イベントはないとおもっていたら、急遽決まったのがリンド&リンダースである。
 英国在住のリーダー&ギタリストだった加藤ヒロシは不在ながらも、ボーカルの加賀テツヤを中心に、ベースの宇野山和夫、ギターの堀こうじ、ドラムの浜田藤丸という当時のメンバーが参加。オープニングからいきなり「恋にしびれて」だから盛り上がった。「ムスタングサリー」やビートルズナンバーのカバーやシングル曲「ハハハ」「夕陽よいそげ」「銀の鎖」なども披露。ボーカルがちゃんと当時の歌声とキーでやってるところがイイ。東京でもやってほしいものである。


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