ビリヤードしようぜ!初心者歓迎★番外編★...金の字

 

 

意外とお年寄りに似合うのかも〈スカルプチュア・オム) - 2003年07月24日(木)

新し目の香水なんて何も知らなかったもんで。
売場でこの香りを嗅いだ時
「あー、東京時代、電車のなかで良く匂ってきた香水はこれなのか」
と思った。

中高生に大人気、キムタクがつけてたという香水らしい。

まぁ芸能人の誰がつけてたとか、中高生のスタンダードだとか。
確かにちょっとつけ辛いものがあるけど。
ただそういう評判と香水自体の出来は別物なんだよな。

つけてみた。
トップ、ミドル、ラストを通してあまり変わらないような気がする。

爽やか。。。だが甘い。そしてその甘さがちょっとエロく感じる。
通りすがりにふっと香るのだったら気づかれないだろうが。
つけている人が隣にいて、じっとり香りが漂ってくる状況だとそのエロさが辛いかもしれない。
だけどその甘エロな香りがたまらなく好きだ、という人がいてもおかしくない(っていうかそっちの方が多いのか。これだけ売れたんだから?)。

これだけ売れた香水にもの言うのは恐れ多いが。
これはつける人を選ぶんじゃないかなぁ。
エロさを感じさせない人がつけるとちょうど良くおさまる。

つまり知性的な少年。
もしくは上品な老人男性。

こういう人からスカルプチュア・オムの香りが漂ってきたら素敵だと思いませんか。

少なくともやりたい盛りのズボンずり下げ中高生には似合わない。
もちろん「やりたがり200を探せ!」なんて言っている30男にも。


〈結論〉
俺が今の高校生だったら絶対つけてたと思う。ただこの甘さはちょっと酔っちゃうな、俺は。それを我慢してもつけてたと思うけど。
俺達の世代のタクティクスみたいな存在か。
いい香りだけど年齢的にフルボトルはちっと買えない。

やりたがり90。





...

謙虚な王様〈ブルガリ・プールオム〉 - 2003年07月22日(火)

まぁ今回急に香水選びにハマった理由の一つにヒマだ、ということがある。
ヒマといってもヒマ人という意味ではなくて精神的にヒマだ、という事。
酒を医者に停められているので精神にスキマが出来た。
そのスキマを香水をクンクンする事で埋めようとしているのだ。

俺は香水は好きなんだが、コレクタ志向では無く気に入った一品があればそれを使い続けたいと思うタイプ。
何よりもう使わなくなった香水のボトルを見るのが何とも心苦しい(何か「使え〜、俺を使え〜。天下御免のシャネルやで〜」という怨念が聞こえてきそう)。
男の部屋に香水のビンが立ち並んでいるというのも好きじゃ無い(オッサンの考えかもしれないが)。

そんなわけでボトルで購入するのは本当に気に入った一本、普段使いにもう一本。
せいぜいそんなもんにしたい。


「ボトルで購入したい」を「やりたがり200」とし点数を付けていきます。
点数とその香水の出来自体とはあまり関係無いと思ってください。
例えばスカルプチュア・オムなんかは良い香りとは思うのだが年齢的にちょっと合わないなぁ・・・という判断もあるわけで。
あくまでも自分がそのボトルを購入して30mlないし50mlを使い切りたいと思うか、が点数の多寡に関わります(怨念が聞こえるのが嫌なので)。
狭き門なので多少点数が辛かったり、アラ探しみたいになってしまうのはご了承ください。



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さて第一品目。
雑誌やWEBのメンズ・フレグランスのランキング等で圧倒的な一位を誇る香水。
ブルガリ・プールオム。

いきなり一品目でこれを出しちゃうとこの後辛くなるかなとは思うが。
だけど量り売りで注文して一番最初に届き、つけてみたのがこれ。
これを嗅がなかったらこれ程香水選びにのめり込まなかったと思うほどインパクトがあったので、まずこれを選んでみた。

アトマイザーが封筒で届きドキドキしながら封を開ける。
シャワーを浴び体を清潔にしてからウェストに吹きかける。

「あ・・・何て爽やかな・・・」

グレープフルーツの香りが鮮やかに立ち上がる。
紅茶の香り、ダージリンの香りがベースだそうだが「そう言われりゃそうかな?」と思うくらいであまり感じないなぁ。
鼻の良い人だったらこの紅茶の香りも堪能できるのかもしれない。

かすかにほろ苦さを感じる。
この苦さがまた良いんだよね。
グレープフルーツの苦味なのかダージリンの苦味なのかは分からないが、香りに奥行きを与えている。

これが現代のNO.1の香りかぁ。
さすがだねぇ。

万人向けという言葉は悪い意味で使われる事が多いけど、これは違う。
この香りが街中で漂って来たら誰もが「あ、良い香り」と思うだろう。
何よりも自分がつけていて気持ち良い。清々しい。
こりゃ凄い香水だ。

聞いたところに寄ると日本の商社とブルガリが日本人の香りの嗜好を徹底的にリサーチしプロデュースしたらしい。
そういう話を聞くと「けっ!そんな思惑に乗せられてたまるかよ!」と思うのだが。
だが悔しいが良い香りだ。負けた。


〈結論〉
あまりに有名で他人とかぶるのが嫌というのは確かにある。
タスカニーをつけていて良かったのがそこだ。他人とかぶる事がまず無い。

「良い香り〜!この香りって何?」
「ふっふっふ☆マドモアゼル。これはね・・・」
というのが一つの楽しみではあった。

ブルガリ・プール・オムにはそんな楽しみは無いかもしれない。
だがそんな事も関係なくつけてみたい。素直にそう思わせるこの香水はやはり凄いよ。

持続性が弱いのが残念。買うんだったらエクストリームの方かな。

やりたがり180。













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やりたがり200を探せ! - 2003年07月20日(日)

そろそろ俺もやばい年頃かな、と思いネットで「オヤジ臭(加齢臭)」について検索し調べてみた(googleってグーグルって読むんだね。知らんかったわ、恥ずかしい・・・)。
ま、結局のところ毎日マメにシャワーを浴び、清潔なものを身に着ける事。それにつきるね。

そしてリンクを辿り、香水関連のページへ。
そしてハマってしまった。

沢山の知らない香水。

昔は結構好きだったんだけど。
いつの間にかつけなくなってしまった。
まぁ玉屋なんて殆ど男ばっか、つけていくのも勿体無いのだが。

ただ玉屋に出入りしているとどうしても服装もワンパターンになりがち。
香水で変化でもつけないと、マスワリの9番を外してささくれがちな心がますます荒んでしまう。


愛用のトワレ。
アラミス・タスカニー。
リピートして十年使った。
二十代後半から三十代前半の“勝負!”という日にはかかさずつけてきた思い入れのある香り(ま、ほとんど負けたが)。
文句無しの名香だと思う。


だがそろそろ替えてみても良いかな、と思う。
向こう十年の香りを探してみよう。

結局はタスカニーに戻るのかもしれないが。



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今は便利な時代で量り売りというものがある。
お店に行ってもビンに入っているコットンじゃイマイチ良くわからん。
それにいい加減な店だと店員が間違えてスプレーして匂いがグチャグチャになっている、というところもあると思う(そう説明するしかないような香りのテスターってあるよね)。

結局のところ体につけてみないと分からないというのが香水。
そんな訳で基本的には量り売りで取り寄せ、何日かつけてみて試してみるのが良いだろう。
その感想を書きつつ「向こう十年の香り」を決めていこうと思う。

断っておきますが俺の鼻はバカ鼻です。
二十年以上ハイライト二箱分のヤニを毎日なすりつけてきた筋金入りのバカ鼻です。
当然フゼア系とかシプレ系とかも分かりません。
ですので間違っているところ、突っ込みたいところ等一杯あると思う。
勿論香りなんて主観的なもの。センスもあるし。
ま、そこら辺の事は斟酌願います。


候補は

ブルガリ ブルガリ・プールオム
ブルガリ ブルガリ・ブルー・プールオム
ブルガリ ブルガリ・ブラック
エロックス レルム・メン
アラミス ハバナ
ニコス スカルプチュア・オム
フェラガモ フェラガモ・プールオム
エスティ・ローダー プレジャーズ・フォーメン
シャネル エゴイスト・プラチナム
C・ディオール ファーレンハイト
A・ドロン ショーグン
ダビドフ クールウォーター
H・ボス ダークブルー

こんなところかなぁ。まぁ評判良さそうなブランドを荒めのザルですくい取った、という感じですね。


ちなみに所持しているトワレ類。

アラミス タスカニー
パコ・ラバンヌ パコ
シャネル アンテウス
シャネル エゴイスト
ラルフ・ローレン ポロ(貰い物)
カルバン・クライン CKbe(友人の忘れ物)
G・アルマーニ オーデトワレ(貰い物)

これらも絡めて書きたいと思う。


やりたがり200というのは半分冗談なのだが。
だが「すれ違い様にふわりと漂ってきた男の良い香りにクラッと来た」という話に幻想があるのも事実。
香りを身に纏う人って少なからずあるだろう、そういう願望は。
俺自身、女性の香水とその人自身の体臭が混じり合った香りにクラクラ来たことが何回もあるし(ていうかしょっちゅうだ)。


ま、兎にも角にも「やりたがり200を探せ!」

スタートだ。










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FAKE OR REAL? - 2002年02月26日(火)

昔、付き合ってた娘がデザイン事務所に勤めていて。
その事務所が某タレント住職の寺のパンフレット製作を受注した。

そのタレント住職のウリは心霊鑑定と除霊。

彼の心霊鑑定というのは水晶の玉を用いる。
その中に霊が映り込むと言う。

勿論、彼女が製作したパンフレットにも使われた。
霊が映り込んだ水晶の玉の写真。

「あれねぇ・・・。水晶の写真にエアブラシでちょっと細工をするのよ。いかにも霊が映っているかのように。私自身がしたから間違い無いわ」
「ふ〜ん、そんなもんか。やっぱり」

彼女が寝物語に語った話。


そのタレント住職がインチキ心霊写真でバカ高い祈祷料をとり、その金でランボルギーニ・カウンタックを乗り回していようが、愛人を囲っていようが俺には関係無い。
いくら高い祈祷料と言っても、タカが知れているだろうと思うからだ。それで依頼者の心が平安に導かれるなら安いもんかな、とも思う。
まぁよく考えりゃ、彼女がそのインチキ心霊写真製作で得た報酬というのもその写真を信じた依頼者の懐から出た金の一部なワケで、その金で俺は飯を奢ってもらったりしていたのだが。

だが、某宗教団体のように、帰依する為に全財産をお布施として寄付しなければならないとか、何百万もする壷を買わされれるというのはやはり問題があるだろう。
ましてや、聖戦や救済と称して無差別殺人に走るというのは論外だ。

心の平安というのは何から導かれるのか、と問われれば答えは色々あるのだろうが俺は「寛容の精神」ではないか、と思う。
それは他人を殺める、という発想から最も遠い所にあるものだ。


それでもカルトに走る若者が後を絶たない。

何故、自分の目で見ようとしないんだろう?
水晶越しに何が見える?
この世をさまよう亡者が見えるって?

もし見えるとしたら、それは君の前に座りいかめしい顔で霊障を説いている“金の亡者”の影だろう。
もしくは廻りまわってきた君の金でハンバーグ・ランチをマヌケ顔で食べている俺の影も小さいながら端っこに映っているかもね。

それがREALってヤツだ。




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いきなり・・・ - 2002年02月24日(日)

前にも書いたけど、この日記には簡易アクセス解析がついている。
見ると、結構検索エンジンから来られる人がいて、URLをクリックしてみると全然ビリヤード等とはかけ離れたキーワードからここに来られてるんだなぁというのが解る。

たとえば

http://www.google.co.jp/search?q=%90%C2%82%A2%93%B5%82%CC%83X%83e%83%89&hl=ja&start=10&sa=N

これは「青い瞳のステラ」をキーワードにして検索したもの。
すんません>「青い瞳のステラ」から来てくれた人
単にカラオケで歌った、というそれだけなんです。曲は勿論大好きなんですけど。


もういっちょ。

http://google.yahoo.co.jp/bin/query?p=%a4%a4%a4%ad%a4%ca%a4%ea%a5%bb%a5%c3%a5%af%a5%b9&hc=0&hs=0

・・・・・。
これは何だろ?
こんなキーワードで検索するってどういう状況なんだろう?
それでも200件以上HITするとは凄いなぁ。さすがゴーグル!


“いきなり”というのも悪くは無いけれども。
ブレイク・エースみたいなもんで味気ないと言えば味気ない。

じっくりフリを確認しながら、厚みを確認しながら。
ヒリヒリしながら事を進めるのがまた楽しいもん。


最近震えてるかい?



#「ブレイク・エース」=ナインボールというゲームで、ブレイク(一番初めに撞くショット)でナインボールが入る事。そのゲームは文句なしに勝ちになります。




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Boys be “Sid Vicious”. - 2002年01月27日(日)

昨日は久々にカラオケに行った。

メンツはバトルの店員N崎とバトルの常連さんNさんとその奥さんのHさん(フィリピン人)。

Nさんと奥さんは俺達の聞いた事の無い曲をデュエット。フィリピンの歌らしい。
素敵な曲だった。

俺は最近の曲なんて知らないからイエモン「哀しきAsian boy」や柳ジョージ「青い瞳のステラ」を歌う。

N崎はケミストリー等、女の子を口説く時のいわゆる“必殺技”を練習。

Nさんというのは一見堅気のサラリーマンなのだが・・・。
いきなりセックス・ピストルズの「Anarchy in the U.K.」を歌い始めた。
昔、パンクバンドをやっていたことがあるとの事。
人は見かけによらないのね。

奥さんがセリーヌ・ディオンのタイタニックのテーマ(タイトルわかんない)を歌い上げる。メチャクチャ上手い。
おぼろげながら歌詞の内容が理解できた。切ない歌だねぇ。


カラオケの一つの楽しみとして、モニターに映るビデオクリップの鑑賞がある。

殆どの場合、男と女の恋愛のもつれをモチーフとしているのだが。
男はボクサーの場合が多い。そして女は眉毛が太い。

そしてビリヤードも結構登場するなぁ。
昔、京都の浪江プロが出演していたビデオクリップもあった。たかがカラオケのビデオの撮影にプロ中のプロを起用するというのもどうかと思うが、それがまたピタリとハマっていたっけ。

そうやって鑑賞していたら、あるビデオクリップが目にとまった。
ストーリーとしては。
街角で「私の志集」(←誤字じゃないですよ)を売っている女の子がいて、その子にある若い男が恋をした、という話。

・・・・・これはツボにはまった。

東京で生活している人だったら一度は見たことあるだろう。
そう、JR新宿東口アルタ前の階段を降りたところにたたずみ、「私の志集」を売っている女性をモチーフにしているのだ。

ビデオは続く。
その男は物陰からその子を見守るだけだったのだが、ある日その女の子が酔漢にからまれる。
彼女を守ろうと、物陰から出ていき、酔漢と乱闘になる。

彼女の家で怪我の手当てを受けるが、その時男は彼女には年上の、というか老齢の詩人の旦那がいるという事を知る。
だが恋の炎はおさまらない。そして・・・。

これは・・・半分フィクションで半分ノンフィクションだ。
若い男が恋をした、というのは作り話だろうが、彼女に老齢の旦那がいて、その人が書いた詩を街角で売っているという部分、これは事実に基づいている。

昔、何かでそれを知った時「へ〜、変わった人達っているもんだね」と思っただけだったのだが、今はちと違う。

幸せのカタチというのは人それぞれで且つそれが当たり前なのだ、という事をその後学んだのだ(人生経験って奴ですね)。



彼女は新宿のあの場所に今もまだ居るのだろうか。

それが彼女の幸せのカタチなんだろう。



#タイトルと関係無い話になっちゃったなぁ。




...

キミノヒトミニコイシテル - 2002年01月11日(金)

“西荻のチンピラ”Mっちゃんと電話。

俺「最近思うんだけど・・・」
M「ナンすか?」
俺「深田恭子ってチョット太り過ぎじゃない?」
M「あ〜、でもあなたにも俺にも許容範囲でしょ」
俺「まぁ、そうだけど」
M「『マミムメマモ♪マミムメマモ♪』って歌のビデオクリップ、あれは可愛いですな。俺ツタヤでCD借りてきましたよ」
俺「『キミノヒトミニコイシテル』か。うん、あれは可愛いな」


バトルの店員、N崎と。

俺「今週号のヤンマガのグラビア、深田恭子なんだけどさ・・・この二の腕ちょっと太すぎない?」
N「これは・・・単なるデブじゃないんですか」
俺「でも顔は芸能人の中でダントツに綺麗だよな」
N「クラスに必ず一人はいるじゃないですか」
俺「?」
N「顔は可愛いんだけどデブって女の子」
俺「あ〜、そのタイプね、でもこのアップの顔綺麗だよな・・・あれ?」
N「どうしました?」
俺「これって・・・眉毛の剃り残しじゃねーのか?」
N「・・・確かに。グラビアの撮影があるっていうのに、眉毛剃り残すって凄いですねぇ、深田って」


多分、妙に無防備な女の子なんだと思う。
だからブクブク太ったり、眉毛を剃り残したりするんだろう。

ただ・・・対峙する男にとってそれはマイナスポイントになるとは限らないんだよな。
むしろ、そうした部分に強く惹かれるって事は良くある事なのだ、これがまた。


「ノルウェイの森」を読了。
昔、村上春樹は小品を幾つか読んだだけで、「イマイチ俺とは合わないかな?」と思い、読んでなかったのだ。

俺の中で“直子”は深田恭子のイメージ、それで読み切った。

少しゴツ過ぎるかもしれないけれどね。



...

三重苦! - 2002年01月07日(月)

お正月、三が日中ずっと呑んだくれていた。
四日の朝、目覚めると、何故か顔面に激痛が走った。

顎そしてコメカミが痛ぇ・・・。
口が開かない。なんだこりゃ?

顔をしかめながらベッドから身を起こすと、今度は腰に鈍い痛みが。
ヤバい・・・。高校生の時に椎間板ヘルニアをやって以来、腰痛は俺の持病なのだ。

ウンウン唸りながら二階から台所に降りる。
ネスカフェで味と香りをつけた砂糖湯を作り、椅子に腰掛ける・・・あ、痛たた・・・。
お尻が痛い・・・腰痛とあいまってまともに座れない。
これは昔っから不摂生していると出ていた痛み・・・俺の場合オヤシラズかお尻のどちらかが腫れるんだよな。抗生剤飲めば直る。だから痔では無い・・・と思う。


飯が食えない。口が開かないし、噛むと激痛が走る。
とりあえずシャワーを浴びホッカイロを腰に貼り、服を身につける。
バトルウィングに行き、とりあえず新年の挨拶を。

俺の動きがやたらと鈍い事に気付かれる。
「いやぁ・・・カクカクシカジカ」

常連さんの一人。
「いやぁ、顎と腰の事はよく分からんけど、痔の事は何でも聞いて!俺三回切ってるから!」
「はぁ・・・そうですか(俺ぁ痔じゃね〜!・・・多分)」

夕方になっても事態は好転せず、バトルの常連さんの歯科医さん(小中高の一年先輩なのだ)に電話をかけ抗生剤を頼む。
何時でもいいですよ、とは言っていたんだけどその夜に来てくれた!ありがたい!

抗生剤を受け取り、ついでに顎の事を話す。
「ふ〜ん、ちょっと診てあげるよ。口開けて・・・どこが痛い?なるほど。じゃ口を閉じたまま顎を突き出してみて。猪木のモノマネするみたいに。ここは痛い?じゃここは?」
「どうですか?」
「顎関節炎だな」
「なんで急になっちゃったんでしょうね?」
「歯ぎしりとかでもなるんだよね。それでずれちゃう。そのままにしておいても直る場合もあるから、数日間様子見てまだ痛いようだったら病院に行くしかないなぁ」

その日と次の日はヨーグルトとプリンしか食えなかった。
口が開かないし、噛むと顎に激痛が走るのだ。


あれから数日。
少しずつ俺の身体は回復してきた。
飯も食えたし、今は普通に椅子に座っている。

新年にふさわしい爽やかなエピソードで俺の2002年は始まった。


今日あたりから玉も撞けるかもしれない。





...

A hundred miles - 2001年12月31日(月)

何気に、テレビをつけたら「天国までの100マイル」をやっていた。

もう既にストーリーは後半にさしかかっていて、息子が母を鴨川まで搬送するシーンだった。

だが一番好きなシーンには間に合ったみたいだ。
街道沿いのドライブイン。
心臓を患った母を気遣い「冷房を切ってくれますか」と客や店の人に懇願する。
トラックの運ちゃんやタクシーの運転手の人達の心遣い、優しさ。
多分、この人達も自らの“オフクロ”に苦労をかけた過去があり、母を背負ってきた、見るからにクスブリの息子に自分の姿を重ね合わせたのだろう。


涙腺がジワッときた。
映像で感動したわけじゃない。小説のそのシーンを思い出し、ついついウルウルしてしまったのだ。


以前、二十歳の女の子と呑んでいた。
「Kさん、お母さん好き?」と聞かれた。

何かの本で「女の子に嫌われる男のタイプNO.1はマザコン男」と書いてあったのを思い出し、少し言いよどんだ。

言いよどんでいたら、その娘に「好きって言いなさいよ!お母さん好きって素直に言えない男はだめよ!」と半ギレで怒られた(彼女は酔っ払ってたんだけどね。ただその一言で俺はその娘のトリコになった)。

まぁ・・・二十歳の女の子に説教される三十男というのもサマにならないけれど。
でも、そうだよな。確かにその通り。

男は二人の女を幸せにしなくてはならない。

母親と、そして惚れた女。

来年の抱負、という訳じゃないけれど。
少し、努力します。










...

WINDY CITY - 2001年12月30日(日)

ベッドの中でまどろんでいた。
寒い朝・・・甘露の味わいの素敵な眠り。

突如、ドアをノックする悪魔の音。
おふくろだ。

なんだろう?
おふくろにドアをノックされて起きるなんてもう何十年も無い。
高校時代でさえ無かった。


「ちょっと来て〜!風でウチの庭の白樺が傾いてお隣の家の屋根を直撃してるの〜!切り倒さなきゃならないの〜!」


・・・最悪だ。


五分後。
吹きすさぶ寒風の中に俺は立っていた。
防寒具はつけない。こうなりゃヤケクソ。

叔父と一緒に白樺にワイヤをかける。
お隣の屋根に倒れ込まないように俺がワイヤを引っ張り、叔父が根元にノコを入れる。


なんだかんだで作業は終わった。
だが、起き抜け・極寒・肉体労働の三点セットは俺の身体に多大なダメージを与えた。

筋肉痛。

シベリアの強制労働に従事された旧日本軍の兵隊さんは毎日、一日中、貧しい食事の中こんな事をしていたんだなぁ。


シベリアの旧日本軍の兵士達の強制労働に関した小説で「八月の獲物」という本がある。

ある日、妙な広告が新聞に掲載される。
「一月間生き延びることができたら10億円を進呈する。募集人員は3人。もし3人とも生き延びる事が出来たら10億円は3人で等分。ただ、簡単な審査あり」

そして3人が選抜されるが・・・まず一人が不審死をとげる。
殺人だったのか、単なる事故か?
それに関わるメディア、そして主人公の心理学者の心の揺れ。

そしてこの不思議な広告の意図は?


おすすめです。








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