momoparco
  ++ 先生 ++
2001年10月28日(日)  

 今日、スーパーで『 みっくちゅじゅーちゅ 』という缶入りジュースを見かけた。
 しかも大阪で大ブレイク中と書いてある。

 いつだったかチャット中に大阪出身、九州在住の男性が
 『 ジュースと言ったら何ジュース? 』
 という発言をしたので、たまたまそこにいた関東人全員ががそれぞれ思いつく言葉を発したところ、りんご、オレンジ、ピーチなど果物の名前の他に、『 ミックス 』というのがあった。
 全員が『 ミックスジュース 』も挙げたのだ。
 これは彼に言わせるとは関東人だけの事らしい。
 関西ではミックスジュースはないから、関西人に同じ質問をしても果物の名前しか出て来ないというのだ。ミックスジュースなど知らないと言うらしい。
 それが本当かどうかは分からないが、今日見かけた『 みっくちゅじゅーちゅ 』に ”大阪で大ブレイク中” とわざわざ書いてあるのは、やはりそうだったのかと思ったりして。


 話は違うが、魚売り場では何気にいくらを発見。
 いくらが置いてあるのは珍しくないが、パッケージされたいくらのラベルの商品名は『 いくら(さけ子) 』。
 お終いに子と言う字が付くのはたいてい人の名前だから、この場合素直にさけ子と尻下がりに読んでしまった。
 さけの子だからさけ子なのだろうが、隣のたらこはたら子とは書いていない。
 これ、いかにも『 アタシを買ってねん♪ 』といくらに言われているような気がして笑えた。
 笑えたなんてもんじゃない。
 そう読んでしまった自分自身の事が可笑しかったのだが、緩んだ表情筋が元に戻るのに時間かかった。
 たらこもたら子と書いたら、人名で通用すると思うが、はやりいくらはさけこと書いて欲しい。

 などと、他愛も無い事を書いてみた。(笑)

 しり上りで思い出すのは、先日のこのページにご登場いただいた【 先生 】の事である。
 あれを読まれた先生から『 先生ではなく、センセぐらいで勘弁して欲しい 』という書き込みをいただいた。
 (笑)
 この場合のセンセというと一体イントネーションはしり上がりなのかしり下がりなのか。

 センセとしり下がりに言えば、何となく親しみの中にもちょっと尊敬していそうだ。
 センセとしり上がりに言うと、何だかお水っぽい。
 センセに♪が付きそうな気配すら感じる。
 カタカナのシャチョー♪に匹敵する気配。
 一体どっちなのだろうか。
 いずれにしても、何かと意味深なセンセの世界。

 それで思い出したが(連鎖ね、これ)
 福島県出身の友人の話によると、彼女の実家の辺りでは先生とは世間から一目置かれる存在で、未だに彼女のご両親は先生の事をセンセ様と呼ぶらしい。
 この場合のセンセは彼女の発音を聞く限り、しり上がりでもしり下がりでもなく、2つ目のセはスタッカートである。
 先生と言っても代議士、弁護士、医師、教師など幅は広いが、この場合のセンセ様は教師の事であるという。
 ご両親がセンセ様と呼ぶからには、彼女の家庭内では先生の事はセンセ様であったようで、それは彼女の家に限った事でもなかったらしい。
 つまり、彼女の実家周辺では、教師である先生は未だにセンセ様と呼んでいると言う事になる。

 こうした環境の中でセンセ様の方も、ますますセンセ様然とした態度になるため、かなり尊大であるらしい。傲慢ですらあるようである。

 従って、彼女の父上の口癖が
 【 先生と呼ばれるほどの馬鹿はない 】だそうだ。(爆)
 (かのセンセ、引かないでねん♪←心の声・爆)
  これは、表面からは決して抗う事が出来ずにいた父上の心の声であったようだ。
 場合によっては住みづらくなるというような事も言っていた。
 この辺りは、やはり地域性と云うものだろうが、一般的にみんながそう思っていたらしい。

 そうして何かというと父上のその言葉を聞きながら育った彼女は、どこをどうしてそうなったのかさっぱり謎だが、幼稚園のセンセ様になった。
 そして彼女の弟君は高校のセンセ様をやっている。
 知らず知らずに尊敬された(ような態度を取って欲し)くなるのかと聞いてみたら、自覚はないが潜在意識の中に先生になる=偉い、と言うような安心感はあったかも知れないと言っていた。

 しかし、こちらに出て来てみれば、『 先生とは人を教える人 』としか見られず、何かあると『 人を教えるクセに 』、となるので尊敬されるどころかいつも試されているような視線を感じて、すっかりアテが外れたらしい。
 預かる子供の人数分だけ親の視線が集中してこちらに向いているので、一時の油断も許されないとこぼしていた。
 最近の親も色々だが、一旦事が起こると先生の方が立場が弱いそうである。

 従って、彼女の口癖も父上とは別な意味で
 【 先生と呼ばれるほどの馬鹿はない 】だそうだ。
 この場合、しりに【 とほほ 】がつくんだそうな。


 まだ連鎖は続くが、もう疲れたので(笑)今夜はこの辺で♪



  ++ 月の虹 ++
2001年10月27日(土)  

 今夜は十三夜。
 生憎雨で空には何も見えない。
 昨夜はどうだったか。


 昨日は朝から晴天で汗ばむくらいの陽気であった。
 午後7時半頃のこと。

 雲一つない薄墨色の澄んだ空に少しずつ膨らみ始めた月の晄りは、限りなく金属に近い硬質の晄りで、鏡ともガラスとも言えるような、まるで何かが当たれば粉々にガシャと言って壊れ落ちてしまいそうな明るい月。

 太陽の光を反射して届く天空光というよりも、自らが発光して目が眩みそうなほど燦々と輝いていた。
 月の周りは少しだけ水を含んで、まだ朧月までいかない月の形をはっきりと浮き出させる綺麗な月の暈。

 そうしてじいっと目を凝らすと、更にその5倍ぐらいの大きさに月の虹が周っていた。
 雨上がりの午後に明るい空の彼方に見る虹と同じで、七色までは探せなかったが、紫色から濃紺へかすかに色が変化して、黒い空に幾色かの月の虹はこの世のものとは思えないくらい美しい。

 時の経つのも忘れて感動した。
 それはまさしく月恍だと思う。
 神々しいとも言える自然の妙に天神地祇を感じた。
 人の力では到底創り得ない森羅万象を、やすやすとこの世に送り出したその天地創造の匠に感謝した。



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