サミー前田 ●心の窓に灯火を●

2008年08月26日(火) タモリ倶楽部オンエア!

 十数枚のレコード、それぞれ解説をつけながら紹介したんだけど、俺の喋りがほとんどカットされてたのが残念だったなあ。無口な素人って感じ(笑)
 放送された曲も、名盤解放モノも多く、あまりレアな感じもなかったけど、それはテレビなんで仕方ない。『いまさら「ローリング・ストーンズは来なかった」かよ!』なんて思わないでくださいね〜

 ではトリビア的な話し。

 西郷輝彦の「ローリング・ストーンズは来なかった」は、イカス歌詞はもちろん、モロ、サンタナ風のサウンドも魅力だが、なんとニューミュージックの西島三重子の『ロストアワー』っていう81年のアルバムに「ローリング・ストーンズは来なかった」という同名異曲がある。
 こちらはストーンズどころかロックとか70年代とかのかけらもないようなふつーのポップスで、何故ストーンズなのか歌詞も謎である。



2008年08月20日(水) タモリ倶楽部!!!!!!!!!!

今週の金曜、22日の深夜24:15から30分間(関東地区の時間帯)

テレビ朝日「タモリ倶楽部」に出演します。

以前、「中川ブロードウェイ」で紹介したジョニ−誠の「ボーリングでいこう」みたいな変わったレコードを集めてやりましょう!という番組ディレクターからの提案で、「裏・昭和歌謡の世界」というテーマになった。

「タモリ倶楽部」といえば、自分が「探偵ナイトスクープ」と並び、ほぼ毎回欠かさず見ている数少ないテレビ番組のひとつである。もちろん、喜んで出させて頂きます!に決まっている。

しかし、80年代前半の「タモリ倶楽部」は「廃盤アワー」というレギュラーコーナーで廃盤ブームの仕掛け役となっているし、幻の名盤解放同盟の湯浅さんや根本さんも何度か出演しているので、正直「いまさら自分が何を紹介すれば?」という気持ちが強かった。
例えば「70年代後半のディスコブームに乗っかった大御所歌手シリーズ(橋幸夫、三橋美智也、マヒナほか)」とか、いくつかテーマを考え、自分なりに選んでみたのだが、なかなか採用されず、ランダムに「よくわからないレコード」を30枚くらい渡して、制作スタッフが「お茶の間で紹介可能なレコード」を選んでくれた。
半田健人君と、近田春夫さんがずいぶん助けてくれたけど。タモリさんを目の前にしての収録は本当に緊張。喋りは噛んでばっかり。汗だらだらだった。

どんな編集になっているか、自分も見てのお楽しみなのでわからないが、重度のマニアの方から怒られそうな内容だったら「ワルイっすね」と先に謝っておきます(笑)

もちろん、タモリさんには、あの発禁になった幻のサード・アルバム「戦後日本歌謡史」にサインをもらった。タモリさんは「これ、家にないんじゃないかな」って言っていたのだ。今度見つけたら差し上げたい!!


DJなどの予定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

9月7日(日)下北沢club Que「熱狂!GS図鑑」

9月21日(日)渋谷青い部屋「貴方と夜と音楽と」

10月4日(土)新宿コマ劇場「渚ようこ新宿ゲバゲバリサイタル」



2008年08月08日(金) 3つの映画

この秋、自分と深い関係の3本の映画が公開される。


「GSワンダーランド」 http://www.gs-w.jp/

カルトGSマニアでもある本田隆一監督がメジャーな世界に勝負をかけた究極のGS娯楽映画で、栗山千明はじめ超豪華俳優陣がGSを演じている。
オープニングから、岸部一徳の息子がザ・ライオンズになりきる「すてきなエルザ」である。栗山が赤松愛のようなアイドルを演じるザ・タイツメンの主題歌はなんと橋本淳=筒美京平の書き下ろし・・・とにもかくにも細部まで1968〜70年を感じさせるGS臭にまみれた作品。
音楽監督とデザインはサリー久保田で、ところどころ知り合いがかかわっている。
ちなみに俺は挿入歌のGS作品2曲の作詞も手伝っているのだ。ふふ。


「ロック誕生〜70's Movement」 http://www.rock-tanjo.jp/

 これは、俺が制作に携わっている作品で、日本のロック黎明期、1971年頃から75年くらいまでのライブ映像を集め、関係者の証言を挟んだドキュメンタリー映画。既発表のものもあるが、なんといっても動くはっぴいえんどの映像が見られるのだ。それも5人編成時代!初期のハルヲフォンも!! 
  権利関係の問題もあり、泣く泣く収録できなかった映像もあり、物足りないよと思う人もいるだろうが、歴史的なシーンがこれだけまとまっているだけでも大きな意味を持つのではと思う。

 
「ロッカーズ」 http://www.punkmovie.net/
 
 1978〜79の日本のパンク黎明期のドキュメンタリー。当時ライブハウスなどでひっそり公開された自主映画だが、監督が死去していることもあり、なかなか陽の目を浴びなかった。これを観た高校生の自分は大いに影響を受けたものである。
 しかしここで見られるフリクション、SS(しのやん在籍)のカッコよさは世界的に見ても類がないくらい凄い。スピード、ミラーズ、ミスターカイト、リザードなども収録。


  この3本、GS→ニューロック→パンクと、ほとんど10年間くらいのあいだに日本で起こったロックの潮流なのだから、現代に比べるとなんと濃密で目まぐるしいことか。だって10年前の音楽状況ってほとんど今と変わってないよね。


 


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