人生の午後に書く日記

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さえない日々の有り難さ
2009年01月29日(木)

ここ2週間ほど母の体調が悪く、毎日ヒヤヒヤしながらいたけれど、おかげさまでとてもよくなってきて、今日久し振りにお風呂に入れることができた。下着も2週間ずっと替えられず、どうやって着替えさせたらいいのかと悩んでいたので、お風呂に入ってもらえてやっと気がラクになった。バンザイ!!

母が体調を崩したお陰で、苦しくともそれなりに過ごせる日常の有り難味が身にしみた。近くに往診をお願いできる親切なお医者さんがいてくれ、母は一人でトイレに行けて、お風呂にも入ってくれる。なんて素晴らしいんだろう!! 

こんなことがあったせいで、なんで私ばっかり症候群で、慢性死にたい病の私が、これまで感じたことのない幸福感に包まれているのです。正直2週間前までは、この日常にうんざりし、母に対してつらくあたる事が多かったし、他人を恨んでばかりいた。そんな私をみかねた後ろについててくれる人(?)が、ちょっと図ったのかもって気がする。その人(?)は、いつも親よりよっぽと厳しい目で私を見守っていてくれていて、時々救いの手を差し伸べてくれる。この目に見えない存在にとても支えられている。


不安定な一週間
2009年01月24日(土)

母のめまいが続くので火曜日に近くのお医者さんに往診に来てもらった。いろいろと面倒なことを言う病院が多い中、これまで一度もかかったことがないにもかかわらず、快く応じてくださった。私はものすごく緊張していたんだけれど、果たしてとても優しい女医さんが来てくれて、丁寧に診察してくださり、重篤なものではないだろう、両性のめまいではないか、とのこと。それを聞いた途端安心してしまい、2日ほど食事も喉を通らず、久し振りに体重が47キロまで落ちちていたんだけれど、ドカ食い。その後、母は薬をもらってだいぶよくなっては来たものの、まだ本調子ではなく、まだフラッとしたりする。今のところ大丈夫だと思うけど、まぁ年がトシなので何があってもおかしくはないわけで。自分がしっかりするしかないんだけど、これから必ず訪れるであろう困難を乗り越える力なんて私にあるのかなぁ?

山田太一の新しいドラマを見ています。自殺未遂をしたことのある若い男女二人が主人公ということで、前回男の人の方が「自分は上司に罵倒されても、怒ることもキレることもできず、愛想笑いさえ浮かべてしまう。」そんな自分に耐えられなかった、みたいな事を言っていて、他人ごとと思えませんでした。私も似たようなタイプです。人を怒らせたり、波風を立てるより、自分が我慢した方がラク、そんなことを思っては常に自分の感情を見殺しにしてきたつけが回って来たかのような今です。だから、あの主人公たちが今後どんな風になっていくか、山田太一はどんな落とし所を用意するのか、とても楽しみなんです。


独り悩む
2009年01月19日(月)

おとといから母がめまいがするらしく、立ち上がろうとするとクラクラして、歩くのもおぼつかない。トイレに行くのにもその都度私がついて歩いている有様。土日は当直の精神科医しかいないなどと聞けば行ける筈もなく、週明けを待って病院に行くつもりでいた。というわけで月曜の朝、やはりめまいが治らないようなので連れて行くつもりでいたのに、一度座ってしまうとやたら元気で、ご飯もしっかり食べる。確かに土曜よりは状態もよいよう。それに認知症なので自分の症状をいすぐに忘れてしまい、何でもない、とても元気なのにどうして医者に行かなければいけないのだ、と怒る始末。まぁ私が見ていてもそんなにひどくない様に見え、首に縄をつけて引っ張っていくこともできず、そのうち受付時間も過ぎてしまった。ボケているので、電気毛布の温度調節ができず、暑いと消してそのままにしていて寒がっていたので、風邪をひいたせい、とも考えられる。寒いときに医者に連れて行くのは私もほんとは気が進まないし。・・・わからない。もし何だったら、緊急対応してもらってもよいか、などと、悩みに悩んでいる。昨日は眠れず、私の方がどうかなりそう。

というわけだったのだけど、母の状態だんだんよくなってきて一安心です。が、占いに楽観していると危ない、みたいな事が書いてあってそれも気になりますが。こんなときにたまたま見た福祉番組がなかなかよかったのです。まだ30代前半の女性の方で、福祉短大を出てケアホームに入ったけれど、そこでのお年寄りへの対応に嫌気が差した、と。時間割のようなものがあって、ムリヤリそれに従わせているような感じだった、とのこと。長い間頑張って生きてきて、最後にそんな管理のされ方をされるのは違うんじゃないか、と。その女性は自分で、ケアホームを起こして、その人それぞれにあったケアをする、他で受け入れてもらえない重度の患者さんも最後まで面倒を見る、そんな有り難いところを経営なさっているのです。すごいと思った。時々、こういう神様みたいな人っていると感じる。その方いわく、お年寄りは、一日でも多く住み慣れた家で家族と供にいたいと思っているものだ、という言葉になんだか救われる思いがした。


いい人になんかなっちゃいけない
2009年01月12日(月)

ここ数日真冬日が続き、洗濯機が凍ったりして鬱陶しい毎日です。一月は三が日を過ぎると何もおもしろいことがなく、雪と氷の日々に辟易するばかりです。

昨日新聞で読んだ桃井かおりの文章に「いい人に見られようとすることが一番浅ましい」という部分があって、ハッとしました。子供の頃からずっと「いい人でいなければ」と思ってきて、気がついたらにっちもさっちもいかなくなっていた私です。人によく思われようとして行動しても、常に期待するほどの見返りはなく、逆に人を恨むことの方が多かったような気がします。だから、人を喜ばせようなんてことは思わない方がいいのだ、と十分すぎるほど頭ではわかっているのですが、これまでの心グセは簡単に変えられないことを痛感しています。

ということで、今年の目標は「他人に嫌われるのもよい。自分の気持ちに素直に従う喜びを得よう。」です。


新年
2009年01月05日(月)

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

年が改まったからと言って何も変わるわけではありませんが、たまたま見ていたテレビの占いで、今年のふたご座は運勢大上昇!!といっていて、単純にそれで気をよくしています。

とはいえ問題は山積みのままだし、いろいろ考えるとと憂鬱になってしまいますが、紅白じゃないけれど「歌の力」とやらで、森山直太朗の「生きているのが辛いなら」を思い出すと、ふと気がラクになるのを実感します。また、中野翠の最新刊のなかに「自分の業を楽しむ」と言う言葉が出てきて、それにも引きつけられました。中野さんの言葉ではないけれど、中野さん自身もこの言葉に緩めてもらった、と言うようなことを言ってました。そして、マドモアゼル愛さんも「運命というものはどんなものでも受け入れなくてはならない。拒絶してはダメ。受け入れないとますますパワーアップして仕掛けて来る。」と言っていました。私のような「どうして自分ばっかり症候群」の者にはそれらはなかなか難しいことですが、そうですね、そういうものならそうしてみようか、と思っています。

年頭から、母の調子がわりと落ち着いているためか、他にたいしていいこともないのに、意外と気落ちしていません。微妙に幸福感あり。



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