即興詩置き場。

2005年01月05日(水) おうあいの、やはぐときに。




やわなきの、皮膚に張りついて。
あざやくを、知らないように。

ぼくらいは、見ない。感じる。
ことを、知らない、視線。

ぬまくるを、知らない。
(他は流れる)
ように流れるように、さくらうも、知らない。
(他は流れる)


やう。やうや。ゆう。うゆう。

やわなくの、裂ける。裂けまする。

(やう。やうや。ゆう。うゆう。)


その指に、その指と指に、
かかなゆく、なゆまるむ、
接合する、夢を見る、
ゆかまにず、ねずらみく、らくたえず。


ゆうほんの、時が来て、
やがて去る。
あうせの向かう、先を知らず、
おうあいの、やはぐときに、
目を瞑り、刺される。






2005年01月01日(土) 2005.1.1



2005.1.1



あけましておめでとう
そして僕たちはそのように死んでいく
あけましておめでとう
死んでいくのではなく殺されていくのだおそらくは
お互いに
殺され合いながら
あけましておめでとう
生きることがこれほどに苦しいと知っていたなら
はたして生まれてきたのだろうか
僕たちは
それを知って生きているのだろうか
僕たちは、今、

あけましておめでとう
僕たちが憎しみあうのはそれが楽だからだ
傷つけあうことより殺しあうことより酷い
本当に酷いことを
僕たちは知っている
僕たちはしている、今、
あけましておめでとう
高みに立ち
生きていることを分かちあう
死んでいったものの
そのほんの一握りを背負いながら
背負うことのできない
それ以外のすべての死せるものの魂を
踏みつけていることに気づかないまま
いつか踏みつけられることに気づかないふりをしたまま
目線をそらして
目をそむけるという行為すら自覚せずに
あけましておめでとう

日が昇り
僕たちは死んでいく
その瞳は澄んで
あまりにも澄んでいるので
世界の細胞が崩れていく姿を見ることができない
あけましておめでとう
まだ生きています
あけましておめでとう
僕たちの背中はあまりにも小さいので
僕たちの魂すら
背負うことができません
背負えないまま
生きています
死んでいきます
あけましておめでとう




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