ねったいぎょ
<表>
やぼったい ねったいぎょ やっぱりぜったい やりたいさかり さっぱりばっさり しっぱいばっかり
やぼったい ねったいぎょ ていたいてったい ふんだりけったり いっさいがっさい くそったれ
<裏>
ねったいぎょねたい ねったいうりんでねったねた ネタとねたいねったいぎょ
ねったいぎょねれない ねれねれねった ネタとねったり ねたいのねったいぎょ
ねったいぎょねた ネタとねたねったいぎょ ねったらねるねる ねったいのねったいぎょ
こときり
こときり それは一片の山が独りの溜息でさらりと崩されていくような! こときり それは深海の底の一握の砂が自重で潰れながらマリンスノーの夢を見るような! こときり それは小指の爪が出会う麒麟にも似たイマジナルな物質の浮遊に匹敵するような! こときり それは小高い丘の果てで人知れず枯れていく草々が想うまだ見ぬ星々の煌きと瞬きのような! こときり それはファンダメンタリストが自身の手の皺を見て思わず口ずさむ遠い日の母の歌のような!
僕たちが未だ僕たちを超えられないことを思へ! 僕たちが未だ超えられない世界に浮遊することを思へ! 僕たちが未だ浮遊するが故に上昇も下降も同等であることを思へ! 軌道エスカレーターの描く直線は憧れと拒絶とをない交ぜにしたアイナメに舐められたナメクジの触覚が慟哭とともに相克する盲目の興国と刻等の透谷、コクトー! ジャン・コクトー!
神秘の事故、天の誤算、 僕がそれを利用したのは事実だ。 それが僕の詩の全部だ、つまり僕は 不可視(君らにとっての不可視)を敷写(しきうつし)するわけだ。
こときり! それは未だ成されざる理(ことわり)を切り裂く雨情にも似た それは未だ成され得ぬ理(ことわり)に注がれる無上の霧にも似た それは未だ利用されざる神秘の事故、天の誤算、僕の詩、以外のすべてにも似た
こときり! 不可視(僕にとっての不可視) 敷写(しきうつし)されるべき不可視 未だ切ることのない、 未だ毟り取ることのない、 神秘の事故、 天の誤算、
そして、 詩人の血よ
※3連「神秘の事故、天の誤算、〜」…ジャン・コクトー作「自画像」より
2004年06月16日(水) |
47.ジャックナイフ |
ジャックナイフ
王様は爪を研ぐ 家来は昼寝 子供たちは目隠し 数え歌を歌う
王様の爪は三本爪 三つに分かれて何でも殺す 一つは矢に 一つは槍に 残り一つは秘密のナイフ
弱いもの貫き 小さいもの刺し 見えないもの壊し 家来は昼寝 目隠し取るな
きらきら光る 王様の爪 映ってるのはだれ?
きらきら光る 王様の爪 映ってるのは
名前
朝起きたら 田中だった
田中くんおはよう よう田中 あ 田中君だ 田中の言うことなら間違いない
田中さんこれ受け取ってください 下駄箱で告白までされる
本当の事を云おうか 田中のふりはしてるが 私は田中ではない
そんなこと 言えるわけない
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