お気に入り・選抜映画感想日記
daya



 らくだの涙

チベット。
難産で出産したラクダの母親は、そのトラウマ?から
自分の子供を拒否・・お乳を飲ませません。こまった遊牧民は、伝説の癒しの儀式をするのです。。。そうすると、ラクダの目からは、涙がぽろぽろ!!
母親は癒され、乳を飲まし、親子は、仲良くなるのです。。。<ドキュメント>


とまあ、これだけの「話」なんですが<笑>
よかったですよ〜!!

チベットの雄大な自然もまあいいとして、この「家族」がすごく
よかったです。。

特に、男の子2人・・。
シッカリ者の長男と、おちゃめな次男。
最高でした。

もちろん、役者ではありません。
実際の、遊牧民の家族です。
どうも、簡単台本はあったみたいですが・・

主役の、ラクダも、もう可愛い〜
お母さんの、産後の苛立ちと言ったらそりゃまあ、見もの!!
蹴るは!逃げる!!唸るわ!!

お尻から、子供半分ずり!っと出して、歩く姿は圧巻!

とにかく、清清しくも、気持ちがあらわれるような映画でした。

しかし、人間の子供ってのは、歩くまで、1年以上もかかるし、
自分から、親のお乳飲みにいかないし・・と、
全部、母親がかりで、大変だよね・・。

もし、人間に自我や幻想がなければ、お産なんかの後は、
子供、ほっとくと思うよ・・汗。。
まあ、だから、
そんなことしたら、人間じゃないんだけどさ・・。<苦笑>

2004年08月31日(火)



 愛の落日

ブレンダン・フレイザー  マイケル・ケイン

ベトナム戦争まじかのサイゴン。
アメリカ人の医療援助隊の青年と、イギリス人の駐在記者が、ベトナム娘を
挟んで三角関係になると言う、純愛ドラマに、ベトナムのアメリカ介入という
社会派サスペンスを絡めたドラマ・・。


ブレンが、見られる〜ってので、期待したのですが、
ブレンが、見られた〜!!ってだけの、映画。<苦笑>

ま、お気に入りのブレン主演映画だから、感想かくべーーか。
って、乗りで、書いてます・・。えへ・・。

前半、イギリス記者の愛人に恋するブレンは、まさに、正統派。
まづは、ベトナム娘よりも、律儀にこのおやじに、恋の告白をします。
って感じで、じつに、のろのろと、かったるい純愛路線。

後半<注意・ネタばれおおいにあり>
ベトナム戦争にアメリカが介入するためのサスペンスに移行・・。
このへんから、やっとどうにか盛り上がります・・
ブレンは、アメリカのスパイだったわけで、かなりいやな奴に正体露見。

ファンとしては、このあたりの、「やな奴」ブレンが、見所でした。

彼は、変人か、コメディーか、悪者がいい!!
さわやか笑顔の裏に、すごくエキセントリックな顔がいいからね。

ま、つまんない映画の部類ですが。<笑>
お隣の席のおばちゃん「くだらない!じつにくだらない!」
と、吠えてましたよ。
そこまで、言うかぁ〜
どーでもいいじゃん。

って映画です。

でも、マイケル・ケインこれで、アカデミーノミネートだそうで。。

ベトナム戦争背景の作品で、こんなにつまらない作品を見たのは
「稀」かも・・・<ひどい言い様だね。。>

しかしさぁ〜「華氏911」と言い、アメリカの醜態をさらした作品が最近つづいてますねぇ〜
いよいよ、<世界のリーダーアメリカ>が、崩れているのでしょうか・・?

何が、「ほんと」か、安易には解かりませんが・・
おおかた醜態はすべて事実なんだろうと言う暗黙の認識が映画にさせてますね。
けけけけけ。



2004年08月27日(金)



 華氏911

マイケル・ムーア監督  主演ジョージ・ブッシュ

いんちき選挙・テロ爆破・イラク戦争などを、
徹底的に反ブッシュで、色づけたドキュメント・フィルム。


発作的に、観にいってしまった。。。
個人的な「鬱モード」脱出のために、駆け込み〜〜。


「ボウリング・フォー・コロンバイン」の、時もそうだったんだけど、
映画の始まりから、づーーーと、
「終わらないでほしいな・・」
「もっと、長く見ていたいな・・・」
と、思ってみてる私でした。

なんでだろう???自分でもよくわかりません・・<笑>

なんか、見てると、静かに「気合〜」が、入るんだわ〜
静かに・・静かに・・腹のあたりから。。。

「面白い」のは、確かに面白いからなんだろうけど・・・
だからって、2度見たい気もしたけど、見ない・・<笑>

テレビかなんかで、6時間ぐらやってほしいぐらいだ。。

なんか、ほくそ笑んでしまうのよね。
もっとやれ!もっとやれ!みたいに・・
そんなに、政治的な感心が高い私ではないんだけど。

とにかく、魅力あります。

たぶん、ムーアの持つ清清しさ<身体とは別に>や
切れ味が、気持ちいいんだと思う。

実に正々堂々。
はっきりしてるし。
真摯。
正直。

そして、「強さ」みたいなもんに惹かれるのかもしれない。

私の、反骨精神がうづくのかしら〜<笑>
根が反抗的だからね〜
ひそかに「奴隷」になりたい願望もあるのですが<苦笑>

前作品もそうだけど、軽く撮ってるんだけどね〜
今回はとくに、おちょくりまくりなのですが・・
たるんでないのよね。<しつこいですが身体は別。>

ジャーナリストとしての「魂」
バリバリナイスボディ!鍛えぬかれた肉体!
斬れてる筋・腱・って感じかしら・・?

うーーーーーーーーん・・。いいな。

今回は、ご本人あまり登場しませんでしたが・・
まさに、主役は、ブッシュさん。

しかし、ほんとかよ〜ブッシュ!!
たまんないねぇ〜!!

ちょっと、勉強しなくちゃね。私も・・
と思いましたわ。<苦笑>

どうか、ムーアさん、生身をダイエットして、身体をお大事に・・。
<心臓に負担かかりそうだから>
これからも、長生きしてじゃんじゃん活躍してくださいませ。

アメリカ・次の選挙はどうなるか・・・。

2004年08月24日(火)



 誰も知らない

公式サイト・・http://www.daremoshiranai.com/

1980年代に実際に在った事件をモチーフに作られた作品
4人の子供を置き去りにした母と子供達の物語・・・。


今、もっとも、話題の作品。

日本映画では、めづらしく最高の「入り」ではないかな・・
大満員でした。
主演の、長男役の子供は、最年少でカンヌ主演男優賞をとったし。

実際の事件はもっと、悲惨で、ナマナマしいものだと思うのだけど。。

映画では、母役の、YOUの、可愛らしさもあってか、
綺麗。綺麗。に作られていました。

即興かと思うセリフや、淡々とした演出も、効果的で、
みせもの=映画としては、かなり完成度高いと思う。
今の時代に合わせて、背景もかなり変えてありました。

でも、その綺麗さが、私のは、いっそう「寒い」もんでした。

子供を身勝手に置き去りにする母親と、
けなげに兄弟仲良く、生活していく子供のたくましさ・・・

どちらかと言うと、この子供達の、もって生まれた「生きる力」とか
子供達の姿が、淡々と、また、生き生きと、描かれていた気がしたんけど、
<その辺、すごく上手いし、よかった。。。>

当然、所詮「子供」。
1番小さい妹を死に追いやってしまうと言う悲惨な結果になる。

でも、やっぱ気になるは、母親・・・。<怒>

実際の母親は、どうだったかはさて置いて、
仲良く、子供とあそぶ<映画の>母親は、たしかに、「愛情がない」とは言えないような、雰囲気、
ちょっと、でかけてくる。よろしく〜♪の、乗りで、
置き去りにしていってしまうのだけど、

この、悪気のてんでない、母がとにかく「寒い」でした。

身勝手・自己中・最悪・・・。>吠える。

でも、子供に対する接し方とか、ほんと「感じいい」のよね。
たぶん、誰からも、「感じのいい人」と言われるタイプなんだろうな。。

それが、たまらなく「コワ!」

最近の少年犯罪などの、犯人が普段はとても感じのいい子。
優しい子。
なんどと言われるような意味と同じ、「軽さ」を感じて、いたたまれなかったです。
葛藤ってものあるのかないのか・・まったく自覚がない。。

少年犯罪の子供が、まさに、「やくざ」で、「サイコ」だったらと同じくして
この母が、もっと極悪人でどろどろしてたら、
救いようが在ったのような気がする。

置き去りにされた、長男は、まさに「父親」。
責任感が強く、一家を背負っている。
お金の計算したり、料理したり。。。いたいげなんだわ〜<泣>

母にまりすまし、「偽お年玉」なんかを兄弟に配ったりする・・<泣>

この、長男は、
実際の事件では、妹を死なせたことで、責任感じて母親にあやまったらしい。。


長男が「おかあさん、勝手だよ・・」と言うと
サラリと、
「勝手なのは、あんたのお父さんでしょ〜。勝手に居なくなって!
私が、幸せになったらいけないの?」
と言う母。

あんぐり・・・。>>おいおいお!!おまえなぁ〜!!ばか〜

まさにこのセリフのすべてが、この親子の関係なんだなぁ。。。

そういった意味では、現代の風潮をうまくあらわしてしているような
設定で、面白かったかも。

岡崎京子のマンガみたいだしね・・・

長男は、いわゆる「いい子」で、母に好かれたくて、
一生懸命父親していたんだと思うよ。。<泣>
あんなこと言われても、言い返しもしないで、黙ってる。。

長女の京子あたりが、ぐれぐれにぐれて、爆発してやれば面白いのに<笑>
映画でも、最後の方、京子は母親役につかれて、あぶない感じでしたが。。

次男、次女は、母父役が居たためか<兄姉>非常に子供らしく
それなりにのびのびと、可愛らしかったです。
次男なんて、最高にいいキャラしてました。。あは〜

だいたい、戸籍も入れずに、学校にも行かせないってのは、??
それも、ただ「めんどうくさい」手続きだったからだとしたら
なおに、寒い!!〜
それとも、独身を装い、「男と幸せになりたい」から、籍にも入れなかったのだろうか??

まったく、都合の悪いこと、やっかいなことには、「わかんなぁーーい」
「なんか、やだぁ〜」で、かたづける、昨今のがきども見てるいるようで
むかつくね!<笑>

とにかく、後味、悪い映画でした。

子供って、徹底的に母親が好きだから、それを貫くためには
なんでも、しちゃうし、できちゃうのよね。。

そこにつけこんだ、この母は、もうーーーーーーー!
許せん!!

実際にした事は、子育ての「放棄」なのだけど、
子供を、「呪縛」していたに変わりない。
それも、最悪な「呪縛」ですよ。
最近、多い、母の呪縛・・。
でも、ちょんぞそこらの、過保護な親よりたちが悪い!
<あたりまえか。。あは〜>
たまた生んだ・母であるってだけで、
飼い殺しにしちゃうんだから・・・。

外にでるなだと!!はぁ〜〜!!!<怒>
これが、また、まじめに、外に出ないんだなぁ〜子供たち。。
<泣>

そんなもんなんでしょう。案外子供って。
親の世界が、すべてだから・・。
お母さん、好きだし・・・<涙・・>


この実際の長男、今はもう30歳ぐらいらしい・・
無事しあわせに暮らしているのかな・・・

映画の、「その後」も、気になりましたが
実際の兄弟のその後も、気になります。

どうか、元気でいますように。。<願>






2004年08月20日(金)



 トスカーナの休日

ダイアン・レイン主演

突然、夫から離婚を言い渡された作家の妻が、傷を癒しに、トスカーナへ旅行に行く・・・そこで、見つけた一軒の廃家を気に入り購入。
家の改装と共に、自分自身も再生していく・・。


評判がよろしいようで、満員。
かなり、長い間、上映してるんじゃないかな・・
おかげで、私も、鑑賞できた次第。

「カレンダーガール」と、いい、おばさん=中年女パワーです〜
観客も、ばああ・じじいばっか<爆>

今、世の中で、一番元気なのは、中年女でしょう。

トスカーナの美しい景色や、うまそうなイタリア料理。
イタリア系ハンサム君は、やく1名しか出てきませんが・・

劇中映画が、ブレンダンの「ジャングルジョージ」だったり
フェリー二の「甘い生活」のシーンを「やっちゃう」
シーンがあったりで、なかなか楽しいでした。

「家」に、夢を抱くって、共感できて、面白い・・。
結局、あこがれの家族は、手はいらないし、やっとみつけた「男」にも
降られたり、そうそう上手くいかない処もよかった。

それでも、十分、ハッピーエンドで、爽やかな作品でした。

中年女必見!!

2004年08月05日(木)



 好きと言えるまでの恋愛猶予


マシュー・シモネ  オレリアン・ウィイク

1960年代。フランス・・金持ちのドラ息子達の青春・・
本命になかなか素直になれない・・・恋愛。。


主演の悪友役オレリアン・ウィイクが、観たくて観ました〜

出番ががんがんに多くて、大満足でしたが。。

役どころが、軽薄男なもんで、
<つーーか、「女はみんな生きている」でも、そうだったんだけど・・>
どうも、下卑た表情が目立ち、
ん・・??・・うーーん・・。

それに、少し太ったかな??髪が、伸びすぎ??

主演の、マシューって子も、美形なんだろうけど<私は全然シュミでないが>
なんせ、「ダイコン」!!
味も、色気もない!!目が、全然生きてないのよね。。
とても、「つまらない」役者に見えました。
色気ない!色気ない!!!なんにもない!!
この子ったら・・もうーーー!!

時たま、若い頃の、ダスティン・ホフマンに見えたりもして
それはいいとして、川原崎長一郎にも見えたりするんだわ〜<げ!>

この主演の、煮え切らない哲学ドラ息子役を
ウィイクがやったら、もっといい映画だったと思う。
反対ならよかたのに・・・。

暗さとか、繊細さが、ウィイクだったらもっと引き出せたのにと。

音楽も、クリームとかオーティス・レディングとかで懐かしかった〜〜

題名からすると、純愛イマージですが、だいぶ違います。<苦笑>
馬鹿息子達、いけいけねえちゃん達の恋愛です<爆>

でも、「好きと言えない・・」って処は、よーーくわかり
そんなもんだよなぁ〜〜  青春って。

なんて、ばかギャル  ←ギャルなんて、死語だよ。<自分つっこみ
だった私は、懐かしかったです♪


2004年08月04日(水)
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