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ひとりごと。
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2008年02月22日(金)
今日は猫の日(無関係)

先週「バレンタインネタ書くのは初めて」とか言いましたが、それはそれとして話の中にお菓子が出て来る聖戦小説は非常に多いと自覚しています。ご存知ないかも知れませんがそうなのです。
特に前半男性陣は何故か、甘党かどうかを並べた図表が私の頭の中に漠然と出来上がっています。何の根拠もないただの私的イメージなのですが、とにかくあるのです。
その漠然をもう少し整然とさせるために書き上げてみようと思い立ちました。あくまで私の勝手な設定ですので、さらりと流し見して下さい。

甘党
↑↑

【エルトシャン】
ぶっちぎり甘味王。甘いものに目がない。
しかしその事実を知るのはシグルド・キュアン・グラーニェ・イーヴのみ。ラケは知らない。
現実世界にいたら「彼女にパフェを注文させてテーブルに来てからコーヒーと交換してもらう男」になっているであろう。

【アルヴィス】
「脳を効率良く働かせるためには糖分が不可欠だ」の持論の元、書斎にチョコを常備する男。
本人の嗜好もさる事ながら、幼い弟が訪れた時に食べさせたいためというのがそもそもの発端。
多分名残として、今も職務に赴く時でさえポケットにキャンディが入っている。

【フィン・オイフェ・デュー・シャナン】
お子様達はみんなお菓子大好き。
ちなみにシャナンは成長するとむしろ甘いものは苦手になる。
オイフェとフィンはオヤジになってもそれなりに嗜む。

【クロード】
お酒を嗜まない代わりに甘いものを食べるのが楽しみ。
宗教観は良くわからんが少なくとも酒豪の神父は宜しくないかと思われるので。
エーディンやラケシスが進軍先で催すお茶会にもきっと頻繁に招かれている。

【レックス】
父や兄から「菓子など女子供の食べるもの」的教育を受けている気がする。
まあ別に好きじゃないし…と言いつつアゼルの持って来たお菓子を一緒に食べたり奪ってみたり。今更ツンデレ?

【アゼル】
兄の影響で疲労時などに意識して糖分を摂取しようと努める男に育つ。
他者とのコミュニケーションツールとしての役割も重視しており、それって素直に好きな訳じゃないのではとか何とか。

【シグルド】
やや好き、という程度。この辺が中間値というか平均値か。

【ミデェール】
実はそれほど好きな訳ではないのだが、エーディンの前ではクッキー大好き男という事になっている。
理由は昔エーディンが焼いたクッキーを、感激の余り涙せんばかりの勢いで賞賛して食べたから。

【イーヴ】
本人はそんなに好きではないのだけれど、エルトシャンの命令で良くお菓子を手配するため、周囲からは甘いもの好きと誤解されている。
…秘かにいい迷惑(笑)。

【ジャムカ・ホリン】
嫌いという程ではないが、あまり好まない。勧められたら食べる。

【キュアン】
実は甘いものは割と苦手。でもエスリンや子供の笑顔と共にならいただきます。

【レヴィン】
子供の頃はお菓子大好きだったが、いつの間にか嗜好が変化。
好物は辛いスープ(シレジアの冬の定番メニュー)。

【ベオウルフ】
甘いものは大の苦手。お菓子の匂いも苦手。
きっと好きなのはイカの塩辛と明太子とか(世界観世界観)。

↓↓
辛党



2008年02月20日(水)
まだ寒いですね

一年くらい前から言ってたサイトの移転にそろそろ手を付け始めています。ええ、今更。ちなみにそのためだけに実家の回線で契約したプロバイダに料金支払い続けています。ええ。
春が来る頃には引越し完了していたらいいなあと思います。新生活シーズンだしね!

サイトの構成はほとんど変えないとは思いますが、流石にリンク切れたまま放置してある掲示板やら他サイトさんやらは整備せねばならんのでちまちま確認中です。すみませんすみません。ついでに言うとうちのサイトにリンクして下さってるサイトさんも幾つかいらしたのですが、実は以前PC壊した時に戴いたメールやらお気に入りデータやらを全損した関係で全体を把握しておりません。多分大した数ではないので(そもそもリンク元も聖戦サイトのはずだし)探しに向かうつもりではありますが。
あと、いい加減消したいと思っていたファイルなんかはこの機会にひっそりと消してしまおうかと思っています。具体的には昔の不出来な小説辺りですが、不出来なものを全て消すと数がなくなるので(笑)特別消したいものを吟味して。
で、更にひっそりと突然劇場を攫ってきて数を増やしておきたい。

…えーとFITSさん、本当に春までに終わりますか?



2008年02月17日(日)
レヴィフュリとかサイトにないしな

知人に何気なく「そろそろサイトに載せてる小説よりも突然劇場の方が本数が多い気がする」と漏らしたら「そうなんじゃないの?」と返されて、自分で言った台詞にダメージを受けてみる。うううすみませんごめんなさいお許し下さい。
…本数を揃えたいなら本気で突然劇場を攫い直してアップしろという話になっています。私の中で。

そういえば先日一緒にイベント売り子した仲間達と、今度は自分達でスペース取らないかという話が出ています。企画だけは次々立ち上がる連中なので本当に実現するかどうかは未知数ですが、もしするとすれば本気でフィンアイ本出したいなあと考えています。というか他に出すべきものがありません。「FITSさんは最悪サイトの小説印字してコピー本にすればいいよ」とか言われたので、最悪の事態だけは避けたいなあと思っています。

…本当はね。ちゃんとフィンアイの一から十までくまなく追い綴った、分厚い小説本とか出せたら格好いいんですけど。



2008年02月14日(木)
突然フィンアイ劇場(がんばりました編)

「フィン」
 そう、呼んでみた。
 名の主は呼ばれた時点で一度ぴくりと反応し、振り返ってこちらの姿を確認したところでもう一度瞬きをする。
「アイラ…様?」
 本当に自分を呼び止めたのかと、問う目にアイラは軽く頷いてみせた。
「丁度いいところにいた。聞きたい事がある」
「あ、はい…何でしょう」
 一歩、二歩。
 それだけの歩みの間にフィンは向き直り、適度な距離を空けてアイラを見上げ、姿勢を正した。
 真面目な顔で頭を下げる。
「私にお答え出来る事であれば、何なりと」
「いや、そうかしこまらなくても良い。大した事ではないのだが」
「はい」
「エスリン殿にお伺いすれば良いのだろうが…それよりもお前の方が先に見付かったからな」
 そう告げると、それは良かった、と笑顔を見せた。
 …その意味は良くわからない。
 必要以上に丁寧で礼儀正しいのだが、ふとした拍子にそうした顔を見せる事がある。それは普段生真面目に職務を全うしようと努力する少年が、珠に零す本来の表情なのだろうと解釈していた。
 青い髪の少年。
 海の向こうの空の下にある国。
「…シャナンに聞かれたのだが、私は他国の風習には疎くてな…」
 そう前置きして、アイラは話を切り出した。
「今日は、レンスターでは何かの記念日なのか? シャナンの話では、エスリン殿がそう言ってお菓子を下さったそうなのだが」
「…はい?…いえ、特には…」
「何だ、違うのか?」
「…はあ……、…はい、私が失念しているのでなければ……」
 何度か視線を巡らし、考え考えてフィンが慎重に答える。なんだそうかと、アイラは簡単に呟いた。
 思えばエスリンの生まれはグランベルだ。ひょっとしてそれは故郷シアルフィの行事なのかも知れない。
 大国グランベルの風習についてもアイラの知識は乏しい。そうと言うより、そもそも儀式や慣例といった格式ばった催し自体に興味がないのだ。
 それでも立場上、自国の祭事だけは叩き込まれて育ったが。
「…そうか…。ならば良いのだ、邪魔をしたな」
 あっさりとアイラが背を返すのと、フィンが声を上げるのはどちらが早かったか。
 あ、と思い至った呟きに再度アイラは振り返った。
「?」
「…あの、エスリン様のなさった事でしたら……わかったかも知れません」
「何だ?」
「そう言えば私も今朝戴きました。何でも今日は、女性が身近な異性にチョコレートをプレゼントする日だとか」
 そう言ってフィンは、懐から小さな紙包みを差し出す。受け取って見れば確かに、先程シャナンが持って来たものと全く同じだった。
 中からはやはりシャナンと同じ、小さなチョコレート菓子が三つ転がり出る。
「…ああ、確かにこれだ。レンスターの行事という訳ではないのか?」
「はい、恐らくは…街で流行っている催しなのでしょう。エスリン様は城下のお祭や風習にも大変ご興味をお持ちで…」
「…ああ、そのような方だそうだな」
「…確か、意中の男性にその場でチョコレートを食べてもらえると恋が叶うそうですよ。特にそういったお話がとてもお好きな方で」
 そう評して、フィンはまた笑った。ついつられて、アイラも表情を緩めてしまう。
 不思議と悪い気はしない。こうして言葉を交わす事も、笑顔を向けられる事も。
 アイラは縁の薄い人間と親しくする事を得意とはしない。それを自覚するからこそ、我が事ながら可笑しくもなるのだった。
 いつの間にか受け入れてしまっている。
 こうして過ごす、静かな時間を。
「……フィン」
 もう一度名を呼ぶと、青い瞳で素直に「はい」と答えた。
 空色の眼差し。
「? 何でしょう」
「…いや、何でもない。呼び止めて悪かったな」
「いえ、お役に立てず申し訳ありません」
「そんな事はない。助かった、ありがとう」
「…いえ」
 また、嬉しそうに微笑む。
 アイラも笑みを返し、菓子を包み直してフィンに向けた。
 フィンはそれに手を出そうとせず、遠慮がちに指先で拒否を示す。
「よろしければ差し上げます。どうぞ、シャナン様とご一緒に」
「いや、シャナンには戴いたものがあるからな。これはお前のものだろう」
「ええ、でも…」
「エスリン殿はお前にこれを下さったのだ。お気持ちなのだから、きちんとお前が戴かなければいけない」
「……。そうですね…」
 僅かの間。
 迷ったように言葉を泳がせた後、フィンはふいと目を上げた。その色に魅せられ、アイラはどきりとする。
 思えばエスリンの厚意を、フィンが無碍にするのもおかしな話だった。
 そうと訝しむのは行き過ぎだろうか。
 フィンはにっこりと笑った。
「…では、一つだけ戴けますか」
「いや、一つと言わず…」
「いえ、十分です。…失礼」
 ひょいと、アイラの手の上に白い手袋の指が伸びる。
 少しだけ布の感触をアイラの手に残し、フィンはそこから器用に菓子を一つ摘み上げた。アイラが口を開く前に歩を下げ、元の距離で改めて見上げる。
 視線が捉える。それをアイラから外さぬまま、フィンは奪った菓子を口元へ運んだ。
 唇に触れて、一度指が止まる。それはほんの一瞬だったか。
 何か、声にならない言葉を紡ぐ。
「――」
 何故か、咄嗟に何も出なかった。
 フィンはそのままチョコレートを口に放り込み、悪戯っぽい少年の顔をアイラに見せた。それは普段の彼らしくない行儀の悪い仕草だが、確かに包み紙のない剥き出しの菓子を一つだけ受け取ろうとすればその場で口にするしかない。
 …それだけの事だ。別段驚くほどのものではない。
 それだけの、事だ。
「ご馳走様でした」
 フィンはそう言って、軽く目線を下げた。
 元々フィンの菓子だ。アイラにそう言われる筋はないのだが、言われてしまうとどう答えたものか困る。
 困って、アイラは答えられなかった。
 気にした様子もなく、フィンはいつもの顔で姿勢を正す。
「…では、私はこれで。まだ仕事が残っておりますもので」
「あ、ああ…そうか」
「残りはシャナン様とどうぞ。…それでは」
「……」
 翻すその背に、掛ける言葉はない。
 相も変らぬ生真面目な態度で、フィンはまっすぐに歩いて行った。一応は見送ってみたものの、当然後ろを気にするような素振りはない。
 あるはずがない。そんなものは、ただの気の迷いというものだ。
 そうに決まっている。
「……」
 アイラは残された紙包みを取り上げ、軽く振ってみた。
 中で小さな菓子がかさかさと音を立てる。そのうちの一つを、手の平に転がした。
 指で摘み上げる。口元に寄せると、微かに甘い香りがそこに漂う。
 口付けて、舌先に乗せた。口の中で、小さなチョコレートはすぐに柔らかく溶けていく。
 しばらくそうしていた後、アイラはぽつりと呟いた。
「――」
 小さな声。
 誰に向けたものでもない、ささやかな独り言を。



…実は昔の同人時代も含めて私、バレンタインネタを書いた事はないのですよ。クリスマスは書いたんだけど。
そんな訳で初めて書くならやっぱフィンアイだろと、最初に思い付いたキュエスを脇に置いての初ネタです。何とかフィンの策略だけで「アイラからフィンにチョコレートを渡す」というシチュエーションを実現出来ないかと、ない頭を捻って考えたらこうなりました。もう少し他に捻りどころがあるような気もしないでもないですが、そこをあえてフィンアイに絞りきってしまうのがFITSクオリティ。碌な品質じゃないな。そうですね。
あ、キュエスはまあ、来年にでも(本当かよ)。



2008年02月12日(火)
いっそ一思いに

行きつけのパン屋が行く度に数品ずつ値上げしている……。
時勢上やむを得ない事とは思うけれど、その闇に潜むように密かな上げ方はいかがなものか。



2008年02月10日(日)
アルテナだっつの

FEオンリーのイベントで売り子やって来ました。サークル参加なんて久し振りだからものすごく楽しかったです。つーかディスプレイ用品ないなら言ってよもう! 次回は売り子のくせに色々持参しそうです。

ちなみに会場で「フィンアル小説」と書いてある本のPOPを見て、「フィン×アルヴィスか……随分と渋いところを来たな」と思ってしまったのは絶対に秘密。
苦しい弁明をさせて頂ければすぐ隣にアルヴィス本が並べてあったんだ。



2008年02月03日(日)
レヴィンは若草色とか書いた気が

某アニメの、割とかっこいい役どころで登場する額の広い成人男性に対して知人が一言。
「…このキャラ、ハゲさせる必要あったのかなあ」
「キャラクターは必要がなければハゲさせてはいけないのか?」
桃色や水色の髪が脈絡なく存在する世界で、ハゲだけが必然性を問われるなんてあんまりだ。

そう言えばフィンの髪を「海の色」と表現する事には抵抗がなくなった私ですが、未だにエスリンの髪は具体的に描写した事がありません。
何となく。