ビリヤードしようぜ!初心者歓迎★番外編★...金の字

 

 

海、足りてますか?〈ダビドフ・クールウォーター〉 - 2003年07月27日(日)

今日買うつもりだったんだよな。これ。この夏の香りとして。
40mlで1900円。
お店にあるコットンでもなかなか良かったし、WEB で調べてもやたらと評判が良いし。
1900円でひと夏気分良く過ごせるのだったら安いもんだ。

だが、慎重になってしまった。
もし使わなくなったときの「俺を使わんか〜い、ぼけ〜。坂口憲二御用達やで〜」という瓶からの怨念の声が怖い。
「つけてみないと分からない・・・」

どうせ買うつもりだったので量り売りを取り寄せるのもかったるい。
マツキヨに行ってつけてみて、ビリヤードでもしながら香りの変化を確かめ、良かったらその足で買って帰ろうと思っていた。

つけてみた。
まずはトップノート。
う〜ん、複雑ですね。ハーブっぽい匂い。思ったほどの爽快感というのは感じないなぁ。
確かに甘さは殆ど無いので夏の満員電車で香ってきてもそれほど嫌じゃないかも。
良い香りだと思うけどクセというか違和感がある(結局最後にその違和感の理由が分かる)。

つけて30分程経つと甘い香りに変化していく。
この甘さはすごく良い!
甘いけど嫌味じゃ無い。スカルプチュア・オムが洋菓子の甘さだとしたらこちらは和菓子の甘さ、とでも言おうか。
この香りがふわりと漂ってきたらかなり男前だと思う。
ただ・・・あくまでも“ふわりと”漂ってきたらの話で、自分のシャツの中に鼻を突っ込んでよくよく嗅いでみるとやはりどうしても拭えないこの違和感。
なんだこれは?

そして数時間してその甘さも消えていく。
そして残ったラストノート。
トップから一貫して香りの奥底にあったこのノート。これが俺が感じていた違和感だったのだ。


海の香り。
それも海をイメージさせる香りではなく海そのものの香りと言って良いだろう。

悪く言えば磯の匂い。
舐めるとほろ苦い海水の匂い。

嫌な匂いじゃない。
この香水自体のクセというか個性なんだな、こりゃ。好きな人はハマるだろう。

だけど俺には合わないよなぁ。
自分でも海とか似合わないと思うし。

この香り、ダビドフ・クールウォーターはやはり人気になるだけあると思う。
海が大好きな人。
都会に住みつつもどこかで海を感じていたい人。

そんな人にはこれしか無いだろう。

硬派な海の男の香水という気がする。



[結論]
年齢を問わず、また着る服を選ばない香水だと思う。
浴衣姿にも合うよね。

1900円でひと夏の男前が買えるんだったら安いよな、やっぱり。
ミドルの甘さがもうちょっと持続して欲しいかな、少しナンパになっても良いから。
タバコの匂いに良く合うというのもヘビースモーカーの俺には魅力的。

やりたがり140。



(追記2003/7/29)
あれから二日経ったが、またミドルの甘い香りを嗅いでみたいと思う。
不思議な魅力を持った香水ですね。



...

意外とお年寄りに似合うのかも〈スカルプチュア・オム) - 2003年07月24日(木)

新し目の香水なんて何も知らなかったもんで。
売場でこの香りを嗅いだ時
「あー、東京時代、電車のなかで良く匂ってきた香水はこれなのか」
と思った。

中高生に大人気、キムタクがつけてたという香水らしい。

まぁ芸能人の誰がつけてたとか、中高生のスタンダードだとか。
確かにちょっとつけ辛いものがあるけど。
ただそういう評判と香水自体の出来は別物なんだよな。

つけてみた。
トップ、ミドル、ラストを通してあまり変わらないような気がする。

爽やか。。。だが甘い。そしてその甘さがちょっとエロく感じる。
通りすがりにふっと香るのだったら気づかれないだろうが。
つけている人が隣にいて、じっとり香りが漂ってくる状況だとそのエロさが辛いかもしれない。
だけどその甘エロな香りがたまらなく好きだ、という人がいてもおかしくない(っていうかそっちの方が多いのか。これだけ売れたんだから?)。

これだけ売れた香水にもの言うのは恐れ多いが。
これはつける人を選ぶんじゃないかなぁ。
エロさを感じさせない人がつけるとちょうど良くおさまる。

つまり知性的な少年。
もしくは上品な老人男性。

こういう人からスカルプチュア・オムの香りが漂ってきたら素敵だと思いませんか。

少なくともやりたい盛りのズボンずり下げ中高生には似合わない。
もちろん「やりたがり200を探せ!」なんて言っている30男にも。


〈結論〉
俺が今の高校生だったら絶対つけてたと思う。ただこの甘さはちょっと酔っちゃうな、俺は。それを我慢してもつけてたと思うけど。
俺達の世代のタクティクスみたいな存在か。
いい香りだけど年齢的にフルボトルはちっと買えない。

やりたがり90。





...

謙虚な王様〈ブルガリ・プールオム〉 - 2003年07月22日(火)

まぁ今回急に香水選びにハマった理由の一つにヒマだ、ということがある。
ヒマといってもヒマ人という意味ではなくて精神的にヒマだ、という事。
酒を医者に停められているので精神にスキマが出来た。
そのスキマを香水をクンクンする事で埋めようとしているのだ。

俺は香水は好きなんだが、コレクタ志向では無く気に入った一品があればそれを使い続けたいと思うタイプ。
何よりもう使わなくなった香水のボトルを見るのが何とも心苦しい(何か「使え〜、俺を使え〜。天下御免のシャネルやで〜」という怨念が聞こえてきそう)。
男の部屋に香水のビンが立ち並んでいるというのも好きじゃ無い(オッサンの考えかもしれないが)。

そんなわけでボトルで購入するのは本当に気に入った一本、普段使いにもう一本。
せいぜいそんなもんにしたい。


「ボトルで購入したい」を「やりたがり200」とし点数を付けていきます。
点数とその香水の出来自体とはあまり関係無いと思ってください。
例えばスカルプチュア・オムなんかは良い香りとは思うのだが年齢的にちょっと合わないなぁ・・・という判断もあるわけで。
あくまでも自分がそのボトルを購入して30mlないし50mlを使い切りたいと思うか、が点数の多寡に関わります(怨念が聞こえるのが嫌なので)。
狭き門なので多少点数が辛かったり、アラ探しみたいになってしまうのはご了承ください。



-----------------------------------------------

さて第一品目。
雑誌やWEBのメンズ・フレグランスのランキング等で圧倒的な一位を誇る香水。
ブルガリ・プールオム。

いきなり一品目でこれを出しちゃうとこの後辛くなるかなとは思うが。
だけど量り売りで注文して一番最初に届き、つけてみたのがこれ。
これを嗅がなかったらこれ程香水選びにのめり込まなかったと思うほどインパクトがあったので、まずこれを選んでみた。

アトマイザーが封筒で届きドキドキしながら封を開ける。
シャワーを浴び体を清潔にしてからウェストに吹きかける。

「あ・・・何て爽やかな・・・」

グレープフルーツの香りが鮮やかに立ち上がる。
紅茶の香り、ダージリンの香りがベースだそうだが「そう言われりゃそうかな?」と思うくらいであまり感じないなぁ。
鼻の良い人だったらこの紅茶の香りも堪能できるのかもしれない。

かすかにほろ苦さを感じる。
この苦さがまた良いんだよね。
グレープフルーツの苦味なのかダージリンの苦味なのかは分からないが、香りに奥行きを与えている。

これが現代のNO.1の香りかぁ。
さすがだねぇ。

万人向けという言葉は悪い意味で使われる事が多いけど、これは違う。
この香りが街中で漂って来たら誰もが「あ、良い香り」と思うだろう。
何よりも自分がつけていて気持ち良い。清々しい。
こりゃ凄い香水だ。

聞いたところに寄ると日本の商社とブルガリが日本人の香りの嗜好を徹底的にリサーチしプロデュースしたらしい。
そういう話を聞くと「けっ!そんな思惑に乗せられてたまるかよ!」と思うのだが。
だが悔しいが良い香りだ。負けた。


〈結論〉
あまりに有名で他人とかぶるのが嫌というのは確かにある。
タスカニーをつけていて良かったのがそこだ。他人とかぶる事がまず無い。

「良い香り〜!この香りって何?」
「ふっふっふ☆マドモアゼル。これはね・・・」
というのが一つの楽しみではあった。

ブルガリ・プール・オムにはそんな楽しみは無いかもしれない。
だがそんな事も関係なくつけてみたい。素直にそう思わせるこの香水はやはり凄いよ。

持続性が弱いのが残念。買うんだったらエクストリームの方かな。

やりたがり180。













...

やりたがり200を探せ! - 2003年07月20日(日)

そろそろ俺もやばい年頃かな、と思いネットで「オヤジ臭(加齢臭)」について検索し調べてみた(googleってグーグルって読むんだね。知らんかったわ、恥ずかしい・・・)。
ま、結局のところ毎日マメにシャワーを浴び、清潔なものを身に着ける事。それにつきるね。

そしてリンクを辿り、香水関連のページへ。
そしてハマってしまった。

沢山の知らない香水。

昔は結構好きだったんだけど。
いつの間にかつけなくなってしまった。
まぁ玉屋なんて殆ど男ばっか、つけていくのも勿体無いのだが。

ただ玉屋に出入りしているとどうしても服装もワンパターンになりがち。
香水で変化でもつけないと、マスワリの9番を外してささくれがちな心がますます荒んでしまう。


愛用のトワレ。
アラミス・タスカニー。
リピートして十年使った。
二十代後半から三十代前半の“勝負!”という日にはかかさずつけてきた思い入れのある香り(ま、ほとんど負けたが)。
文句無しの名香だと思う。


だがそろそろ替えてみても良いかな、と思う。
向こう十年の香りを探してみよう。

結局はタスカニーに戻るのかもしれないが。



----------------------------------------------------------------------------------


今は便利な時代で量り売りというものがある。
お店に行ってもビンに入っているコットンじゃイマイチ良くわからん。
それにいい加減な店だと店員が間違えてスプレーして匂いがグチャグチャになっている、というところもあると思う(そう説明するしかないような香りのテスターってあるよね)。

結局のところ体につけてみないと分からないというのが香水。
そんな訳で基本的には量り売りで取り寄せ、何日かつけてみて試してみるのが良いだろう。
その感想を書きつつ「向こう十年の香り」を決めていこうと思う。

断っておきますが俺の鼻はバカ鼻です。
二十年以上ハイライト二箱分のヤニを毎日なすりつけてきた筋金入りのバカ鼻です。
当然フゼア系とかシプレ系とかも分かりません。
ですので間違っているところ、突っ込みたいところ等一杯あると思う。
勿論香りなんて主観的なもの。センスもあるし。
ま、そこら辺の事は斟酌願います。


候補は

ブルガリ ブルガリ・プールオム
ブルガリ ブルガリ・ブルー・プールオム
ブルガリ ブルガリ・ブラック
エロックス レルム・メン
アラミス ハバナ
ニコス スカルプチュア・オム
フェラガモ フェラガモ・プールオム
エスティ・ローダー プレジャーズ・フォーメン
シャネル エゴイスト・プラチナム
C・ディオール ファーレンハイト
A・ドロン ショーグン
ダビドフ クールウォーター
H・ボス ダークブルー

こんなところかなぁ。まぁ評判良さそうなブランドを荒めのザルですくい取った、という感じですね。


ちなみに所持しているトワレ類。

アラミス タスカニー
パコ・ラバンヌ パコ
シャネル アンテウス
シャネル エゴイスト
ラルフ・ローレン ポロ(貰い物)
カルバン・クライン CKbe(友人の忘れ物)
G・アルマーニ オーデトワレ(貰い物)

これらも絡めて書きたいと思う。


やりたがり200というのは半分冗談なのだが。
だが「すれ違い様にふわりと漂ってきた男の良い香りにクラッと来た」という話に幻想があるのも事実。
香りを身に纏う人って少なからずあるだろう、そういう願望は。
俺自身、女性の香水とその人自身の体臭が混じり合った香りにクラクラ来たことが何回もあるし(ていうかしょっちゅうだ)。


ま、兎にも角にも「やりたがり200を探せ!」

スタートだ。










...



 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail