陸橋...東風

 

 

状況が混み入っている。 - 2014年04月27日(日)

厄介だけど、その厄介さは間違いなく私が招いたこと。
でも今なら、私一人の中で全てを終わらせられる。
欲張りだけれど、できることなら誰も傷付けたくないのだ。

私に関わる人たち。
夫と、其の人と、そして彼の人と。
夫と私の、これから来る子供と。

全く違う世界に生きる彼の人と会うのはとても楽しい。
でも、私はとっくに気がついている。
彼の人は私のことを好きではあるかもしれないが、多分特別ではない。
間違いなく愛しているなんてことは、ない。
お互い割り切らないと続かない。
ただそもそも続ける意味なんてあるのだろうか?
彼の人があれがけの多忙を縫って私と繋がりを持つ意味とは?
全然解らない。見えてこないのだ。

彼の人からの連絡は、嬉しい反面会いたくないような、複雑だ。
会う前日までは、中々気が重い。
その日は嬉しいけれど、何を話して良いのか解らなくなってくる。

とはいえ、贅沢なお話なのだ。
だって彼の人は本来、私には絶対触れられなかった筈のひと。
そんなひとと短い間でも、時間を共有することができたのだから、それだけで幸せ。
それは心からそう思える。

きっとそれだけで、どういう結果に終わろうとも後悔しない。
それで十分だ。

其の人は、私の変わりゆく状況を受け止める、と言ってくれた。
もちろん彼の人のことは伝えてはいないが。
『お前が変わっても俺は変わらない』と其の人は言った。
変わらず、受け止めると言った。
それがどれだけ嬉しいことだったのか、今だって思い出せる。

縋るなら、という問いかけをするとすれば。
間違いなく其の人と答えるだろう。

ああ然し乍ら。
なんて私は業が深いのか。



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