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2010年04月30日(金) インテル戦で感じたすべて


今日会った日本人のダイ・ハードファンのMさんと、昨日のインテル戦について話し合ったこと。どうやら世界中がバルサの敗退を喜んでいるような反応だけど、私たちがカンプノウで見たこと聞いたこと、体験したことが真実なんだ、だからそれだけを大事にすれば誰が何と言おうと関係ないんだよ。





敗退したバルサの選手たちの試合後の表情、反応はどちらかというと落ち着いていて、やるべきことはやり尽くした、といった感じでしたね。こんな時はいつも憮然としているチャビでさえ、試合後にインテルの選手たちと握手を交わし、翌日のプレコンでも「マドリディスタはずっと(バルサがベルナベウで優勝するかもしれない予感に)苦しんでいたけど、やっと解放されたんじゃないか」なんて軽口も叩いていました。あれだけ攻めてもインテルのカテナチオを一度しか崩せなかったのだから、もうお手上げ、というのが正直なところです。

私のシートはゴールの真後ろの二階席。申し分のない場所で、明日年間シートのメンバーカードを返しに行きますが、厚くお礼を伝えようと思っています。私の隣には70くらいのおばあちゃんがいて、最初から最後まで野太い声で言いたい放題声援を送っていました。
自分自身の応援については、もうこの試合のピケと同じくらいやれることはすべてやった。イムノも覚えていったし、その他のチャントはメモ帳に書いて、忙しく捲ったりしてました。もちろん周りの人には(ニコニコ)笑われました

15年前からバルサファンだというMさんは、このインテル戦が自分の観戦経験の中では最高だった、と言ってましたが、私にとっても、CLはアーセナル戦、リヨン戦と見ましたが、間違いなく最高。新聞各紙でも取り上げられ、バルサの選手たちはもちろん、エトオまで「観客は10点満点だった」と言ってくれましたが、ホイッスルが鳴り敗退が決まった後でさえ、イムノを合唱して拍手を送った観客には、自分もそのうちの一人でありながら感動しました。
The Culé fan base refuse to fall into pessimism

So many things that I saw yesterday made me happy to be a Barca fan. Xavi running his heart out to get the ball downfield towards the end of the game. Hearing everyone at the Camp Nou singing at the top of their lungs, even in the 90th minute.
(TotalBarca記事:Visca Barca!

でも、最後の瞬間まで諦めずプレーし、この約2年間最高のフットボールを見せてくれ続けたチームに対して、観客は自然とそうせざるを得なかったというのが実際のところです。二年間休まず走り続けてきた選手たちを労う心境でした。翌日の地元紙も「チャンピオンはチャンピオンらしく散った」「Bravo Brave」など、健闘を讃えていました。


私は幸運でした。TVで見たバルサファンにはたまらない試合だったでしょうから。少なくとも私は、直接インテルの選手たちやレフェリーに文句を言えた。怒鳴り散らしてジュリオ・セーザルのゴールキックの(恐ろしく低かった)精度をちょっとだけ変える手伝いができた、と信じることで自分を慰められた。比較的フェアだった審判に一枚多くカードを出させることができた、と思い込むことでストレスを発散できた。
日本の実況解説ではどんなことを言われたのか、yahooでちらっと「審判がバルサ寄りだった」とファンがコメントしているのを見ましたが、私はフェアな方だったと思いますよ。ミスはあった。モッタの退場は不必要だったし、リプレイで見てもヤヤはハンドをしていないからボヤンのゴールは認められるべきだった。少なくとも、第一戦のミリートのオフサイドゴールがインテルの勝ち抜けを決めてしまったことを思えば、第二戦で笛が多少バルサ寄りだったとしても文句は言えないでしょう。それがホームアドバンテージであり、私ももうジュゼッペ・メアッツァの判定について(言いたいことは山ほどあるが)言わない。

ただひとつ、審判はインテルの選手に明らかに業を煮やしていました。帰宅後、試合の再放送をBarcaTVで見ましたが、国際映像では試合が中断するとリプレイを流して間を繋ぐので、その時実際ピッチでは何が行われているか伝わりませんが、インテルは時間稼ぎに関しては最善を尽くしていました。
その証拠として、公式スタッツによると96分の試合時間のうち、55分が実際にプレーされていた時間で、そのうち43分はバルサがボールを持っていたとのこと。つまりそれ以外の時間帯はなんらかの理由で止まっていたというわけです。
たとえばこんなことがあった。ピケのゴールの直後、いつまでも試合がリスタートしない。なぜならボールのそばにインテルの選手がいない! 自陣に10人入って黙って立ってる。ボールの横に立つ選手がいつまでもボールを蹴らないなら審判もカードを出せますが、"無人"の相手には出せない。バルサの選手たちが審判に詰め寄って抗議をし、のろのろと動き出すインテルの選手たち。ブーイングする観客。その間、国際映像はピケのゴールシーンを繰り返し流していました。

インテルはよく守った。彼らはイタリア流カテナチオがいかに鉄壁かを世界に知らしめたという意味では、監督の手腕とともに脱帽です。彼らは勝ち抜けに値したと思う。でも、あるバルサファンが「世界中が、CLの準決勝で最初から時間稼ぎばかりで一切攻撃に出ようとしなかったチームの勝利を期待し、美しく攻撃的なフットボールという理想主義を最後まで貫いたチームの敗退に歓喜したという無慈悲な現実に失望した。これが、スペクタクルなフットボールで世界中のフットボールファンを楽しませたことに対する返礼とは、残念」と言っていましたが、私も同感です(もちろん、その裏にあるのは“嫉妬”なんだ。だから胸を張っていいことはわかっている)。

思うに、インテルをヒロイックにしてしまったのはモッタの退場でしたね。もしお互い11人同士で最後までプレーしていたら、もっと違う印象の試合になっていたでしょう。少なくとも、一般的に言って今季のCLの準決勝は、リヨンの失態ばかり目立った前日のもう一試合の酷さには遠く及ばないにしても、どちらもあまり楽しめる内容ではなかったですね。


選手たち個々を見ていくと、まずはピケは向こう10年バルサファンのアイドルでい続けるでしょう。Sport紙は彼に10点満点をつけていました(メッシ、チャビは7)。あのストライカー顔負けの執念のゴールだけじゃなく、彼の守備はもう完璧の一言に尽きました。試合前に「インテルの選手にフットボーラーになったことを後悔させたい」と発言し、他クラブのファンからの彼に対するネガティブなコメントも(うっかり)見てしまいましたが、あれはカンプノウに来る観客にそういう雰囲気を作ってくれ、という要請であって、傲慢な発言ではありません。彼はマドリディスタから嫌われているし、チャビと似ていてクラブ愛から少々他クラブのファンから反発を買う(ようにメディアが仕向けている)ことがありますが、おおう、おまえは我々の太陽。カタラン人として、バルサのクレとして生まれてきてくれてありがとう。

モッタを退場に追いやったブシの受け入れがたいパフォーマンスのために、結局我々は代償を支払わされました。PEPも試合後言っていましたが、一人退場になったことで、インテルは篭って守る口実を得た。カウンターさえ狙わない、作シーズン、カンプノウでチェルシーが見せたような戦い方。このクラスに徹底的に守られたら、やはりせいぜい取れるのは1点。とりわけ、相手は引き分けでOkどころか、一点差なら負けでもいい、というunusualな状況では。
とはいえ、インテルもチェルシーもすばらしい選手を抱えたすばらしいチームです。昨シーズンから(あるいはそれよりずっと前から)チェルシーとは因縁がありますが、我々はお互いの強さを認め合ってリスペクトし合うべきだ。バルサにとっての憎いライバルはマドリーとペリコだけで十分です。


ブシにはこの失敗から学んで欲しい。まだ若いですからね。ブシはバルサファンからもいつも苦言を呈されているのですが、カンテラの選手だ。我々はサポートしてやらなければいけない。特にライバルクラブのファンから嫌われる彼やダニのような選手のことは。
リヴァプールのマスチェラーノなどもそうですが、選手としては本当に素晴らしいですからね


イブラは論争の的に。彼の移籍は成功だったのか失敗だったのか? まだ結論を出すのは早いと思う。彼はクラシコなどの大事な試合でも決めてくれています。ただ、インテルやチェルシー、リヨンのようなチームに対処するための、新たなオプションとして彼を迎え入れたという、その目論見は少なくとも失敗に終わった。

途中で入ったボヤンは良くやっていました。彼のステディさは素晴らしいの一言。ペドロの台頭で、彼にこのクラブでの将来はないという結論にあまりにも早く飛びついていた人たちもいましたが、彼はまだ19歳で、年齢に見合わぬ冷静さをすでに身に着けていて、今の状況にも慣れ始めている。出たら結果を出す。ふたたび信頼を得始めています。

ペドロとマクスウェルは力不足。彼らの今季の貢献には最大限の敬意を払いますが、昨シーズンは補強が必要です。
この試合で一番必要だったのは、やはりイニエスタ。

PEPの試合後の態度も、いつもどおり紳士的でしたね。いつか化けの皮が剥がれるのか? なんて思って見てるんですが、本当にどこまでも理想主義者だ。ある意味で、CR9とモウリーニョは自信家で派手で口はばったいところが似ている。そして二人とも本当にマドリーにぴったりだと思う。理想主義を掲げ、カンテラの若者たちを信頼してどんどん起用し、常に相手チームの監督をリスペクトするPEPと、現実主義者で、時には相手を挑発し、自分こそが最高、スペシャル・ワンだと豪語するメディア受けする計算づくの稀代のパフォーマー、モウリーニョ。まったく相反する価値観を象徴する、完璧なコントラスト。来季のリーガはまたさらに楽しみですね。

そのモウリーニョに言いたい。彼が「インテルにとっては夢」と言った時、それは違う、バルサにとってベルナベウは夢だ、と私は思ったものですが、確かに敗退した今思えば、ベルナベウは執念(obsession)だったのかもしれない。でも驚くことに、モウリーニョがバルサを挑発するために用意したこの発言に、なんと我々は今救いを見出しているのだ。夢だったのなら、夢敗れることは辛い。でももしベルナベウが我々にとって単なる執念でしかなかったのなら、CLは翌年も巡って来る。たいしたことじゃないじゃないか! まるでイーリアスの中で復讐に駆られる虚しさにとたんに気がついたアキレウスのようなオチ。おそらく来シーズン、マドリーの監督になるのだろうあなたには二度と言わないお礼を言っておきます。ありがとうモウリーニョ。

これでこの一日で感じていたことはすべて書き尽くしたかな。冒頭に「カンプノウで感じたこと、聞いたこと、体験したことが真実」と書きましたが、つまりはそういうこと。おそらく今日の日記を読んだ方の中には、インテル戦についてまったく違う印象を覚えた、バルサファンではないのでまったく同意できないという方もいると思います。バルサファンでもです。だけど、私は自分の体験に基づいて、自分が感じたことを信じています。

ところで、試合前は入り待ちをして、何百人というファンとチームバスを出迎えました。その映像などはまた今度。私の側はメッシサイドで、メッシがファンに手を振ってくれました

そして今日は、リーガル・バルサ(バスケット)を見てきましたが、面白かった〜。ぼーたんのお友達リッキー・ルビオのカッコかわいさにハァハァ。

リヴァプールもまた準決勝で敗退。延長の頭で勝ち越しただけに、フォルランの一発が決まった時は天国から地獄でしたね…ラファは持ち駒を全部投入した。マドリーファンのパチェコが入ってきた時は、アトレティコが相手だけに若干萎えてしまいましたが、おまえでもいいから決めてくれ、と思いました。

今日はたくさん書いてしまったので、もう終わりにします。
ビジャレアル戦を前にチャビが怪我をしました。心配です。今彼が離脱したら、リーガさえ危ういです。ビジャレアルのフエラには、こちらで会った日本人のバルサファンの男性と行ってきます。

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2010年04月28日(水) 決戦前夜


決戦の時です。
今季最大の山場を迎えました。選手たちもこのようなCMや、


プジは「明日はおれは、スタンドのみんなのカピタン」でもあるらしい! ピケは「ピッチのおれたち、スタンドのきみたち、みんなでカンプノウをブラウグラナの要塞に変えよう」とのこと。メッシは「きみたちのサポートがあってこそ、おれはアタックできる」そうな。チャビ「ピッチもスタンドも関係ない。おれたちはひとつだから」なんだと。や ば い 緊張する……試合前に絶対腹こわす。要おむつ(きたない……)。

試合後のメッセージ入りのTシャツで呼びかけ、連日新聞各紙もカンプノウへ行こうキャンペーンを展開していたため、数時間前にクラブから正式に「当日券含め、今後チケット購入はほぼ不可能」という通達がメールで届きました。

私は、バルサファン最大のコミュニティサイトで、年間シート保持者からめんバーカードを借りることにしました。シートの貸し借りはクラブも公式に認めています。バルセロナ近郊の街、Saint Joan Despiまでカードを取りにいきました。ペーパーチケット(特にバーコードをプリントアウトするタイプ)だと入場のその時までちゃんとしたチケットかわかりませんが、これなら間違いない。私に年間パスを譲ってくれたおじいさんとその息子は、この人たちが詐欺師だったら世界中の女が男だよというくらい誠実な方たちでしたので、これであとは試合結果を心配するだけ。
さきほど、ファンコミュニティでモスクワに住んでる人に「おれの分まで応援してきてくれ」と言われました。英国の人に「おれは家で現場にいるように応援するから」とも。もうだめか…という瞬間がきても、そう言われたことを思い出して応援します。

インテルは今日バルサ入りしたらしいですちくしょーどこに泊まってやがんだ。バルサはこのような大一番ではバラバラにスタジアム入りしないで、一度ホテルに集合し、皆でバスでカンプノウ入りするんだと。明日はインテルファンや街の様子を撮る予定ですが、出待ちをしてもいいなあ。ダイハードファンはチームバスの周りや後ろをバイクや車でついていったり並走したりするらしい(;´Д`)

今日会った日本から来たバルサファンのMさんは、各方面に知り合いがいてなかなかすごい人でした。彼のおかげでフエラのビジャレアル戦も見に行けそうです。彼は選手の出待ちや入待ちもする追っかけ上手な腐男子でもある(笑)。彼と話していて、やはりオタクはいいなあと思った。このところ、オタクっけのない人たちとばかり出歩いていたので、つまらないことに大興奮している彼のオタクっぷりに親近感が湧きました。そんな私たちのテーブルの横にメッシユニの若い男の子が座ると、彼もニコニコしてました(笑)。

もうすぐバイエルン対リヨンが始まります。

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2010年04月26日(月) シェレス戦


シェレス戦にも無事勝ち、希望をつないでいるバルサ。
今回初めてゴール裏二階席で試合を観戦しました。快適! 二階席で、前の方だったのでスタジアム全体が見渡せてゴール裏も(中央なら)捨てたもんじゃないと思いましたが、やはり慣れないせいか、縦に見る試合は距離感が掴めず流れがわかりずらかったです。帰宅後、いつものレビューサイトや新聞各紙のレーティングを照らし合わせてみて、自分の評価と違う点がちらほらあり、BarcaTVで見直しても随分試合の印象が違いました。
快適だったものの、やはり今後はなるべくサイドの方がいいのか、それとも3階のゴール裏ならば問題ないでしょうか。

試合後はバルサファンの二人と会いました。一人は都合がつかなかったようです。その二人とは、別々の日にもう一度会います。二人ともバルサファンで久しぶりに日本語でバルサの話をたんまりできました。私が「ボヤンが可愛くて好きだ」というと、「確かにボヤンは可愛い。今日もファウルされて怒っているのをなだめられていて可愛かった」と同意してもらえました。Mさんは去年シウタ・エスポルティボを訪れたらしく、その時ボヤンが子供たちに熱心にサインをしてあげていて、性格のいい子なんだなーと思った、と言ってました。

そのボヤンですが、先日こちらの雑誌に、ママと一緒にインタビューに答えていました。ぼやんママ、素敵だなあ。
「ボヤン、模範的な息子」というタイトルのそのインタビューによると、親子関係は良好で、ボヤンが母の日に初めてママにあげたのはハートのマーク入りのタオルだったそうで、その話をママがしている時、ボヤンはたいそう恥ずかしがっていたそうです。ママいわく、ぼーたんは昔から女性にモテモテで、3歳の時からガールフレンドがいたとか

そして、ボヤンは子供の頃から笑い癖があり、いつまでも笑い続けるので罰を与えられたことが何度もあるらしいのですが、なんと今でも、PEPが戦術について話している時にクスクス笑いが止まらなくて怒られるそうな。そしてこの話を、クスクス笑いながら話したそうな

でもこのぼーたんは、普通にハンサムだね。


さきほどBarcaTVで、シェレス戦のベンチでギャビと話すメッシが映し出されていたのですが、ものすごく萌える映像でした。メッシが何かやばいことでも話してるのかシャツで口元を隠し、横のギャビが耳を傾けて聞いてるんですが、もごもご一生懸命しゃべってるレオが妙に子供っぽくてなんともいえん特別な空気だった……。その横にはボヤンとピケがいて、とても愛らしいベンチだったわ……。

一方、ピッチではズラタンが決めた後、彼を祝福するマクスウェルが妙に色っぽかった あれは恋人を見る眼差しだわさ。

ところでこの試合、後半は荒れ模様で審判への観客の抗議行動も激しく、スタンドでは白いハンカチも振られましたが、なかなかすごい雰囲気で試合後一緒した二人のうち、カンプノウ初めてというYさんはかなり感動されてました。あと、後半2点差で飽きてきたせいか、恒例の紙飛行機の飛ばしっこが始まり、ほんと飛ぶのはすごいんだよー。3階席から飛んできた紙飛行機が、ゆっくりフィールドの上空を横切って反対サイドまで辿りつくんですから。私のすぐ傍にも、どこからともなく飛んできた紙飛行機がのんびり落ちてきました。

試合後、選手たちが「水曜日八時にカンプノウで会おう」的なメッセージ入りのカミセタを着てましたね。かなり異例のことでメディアの扱いも大きかったです。インテル戦は10万人でモザイク作るようなので、楽しみです。

プレミアはマンUとチェルシーの一騎打ちとなりましたね。とはいえ、このままチェルシーが星を落とさなければ優勝か。スパーズはアーセナルとチェルシーに土をつけたものの、マンUまで蹴落とすことはできなかったようですね。リヴァプールは……。

試合中撮った映像、また後ほどUPします。

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2010年04月25日(日) 2010年6/10 part2


(この日記は2010年6/10に書いたものです)

チャビとペドロの契約延長のビデオはこちらをクリック↓


イニエスタのビデオはこちら


メッシが公式ホームページを立ち上げました。スペイン語、カタラン語、英語があり、日本語は現在工事中。いいデザインです。

メッシ公式サイト

Twitterで突っ込みましたが、つい最近、「好きな昆虫は」ときかれ「猿! 猿がいい! あいつらイタズラ好きだから!」と元気よくのたまったことで話題になったメッシですが、猿は一時期的なマイブームだったらしく、ここでは「動物:犬」と冷静な反応。愛犬ファチャに気を遣ったんだね。それにしても、レオは猿のことを「世界で一番でかい虫」くらいに思っているんだね。
また、ダークチョコレートとミルクチョコレートでは「ミルク」の方が好きで、「旅行:特別好きな場所はないけどディズニーランドへ行くのは好き」とお子様な発言を。セスクと一緒に行くといいよ。
「癖」は「自分の濡れ髪をいじって遊ぶ」 ちょ、ちょっとハァハァしちゃったよメッシたーん(~O~;) 短い髪の方が好きだけど、そういう意味じゃちょっと長い方がいいね。レオの髪の毛をいじるギャビの想像などしてぎゃ☆


El Pais紙も選手一人ひとりにショートインタビューを行っています。こちらは動画。だいたいW杯に関する質問。半分もわかりませんでしたが、ヘスーが「(代表で)一番長く一緒に過ごすチームメイトは?」ときかれて当たり前でしょ、とばかりに「セルヒオ☆らも」と答えているところだけ、押さえておけばいいんじゃないでしょうか。あとは「一番美しい代表ユニは?」という質問には「スペインの赤」と。独大会は「決勝は自分の家で見た」
一方、カプデビラは「(一緒にいることが)耐えられないチームメイト」にピケを上げています

ヘスナバのインタビュー
ハビのインタビュー
カプデビラのインタビュー

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2010年04月24日(土) 「聖ジョルディの日」「アナーキストと交流を図る」「やばすぎるバルサ漫画発掘」



今日、バルセロナはSaint Joldi's dayという日でした。聖ジョルディはカタルーニャの守護聖人で、ドラゴン退治で有名なゲオルギウスのこと、英国では聖ジョージにあたります。フランコの独裁政権下のスペインではジョルディという名前を子供につけることは禁じられていたのですが、かのヨハン・クライフ大先生は、なんせオランダ人なので、生まれてきた自分の息子にジョルディと名づけてカタルーニャ人にとっての永遠の恋人となった、というのは有名な逸話であります。この人よく暗殺されなかったな…。ちなみに息子のジョルディもバルサやマンUでプレーしました。

この日は祝日ではありませんが、街はフィエスタ状態。今年は金曜日にあたったこともあってか、通行人の数は半端ではなく、ランブラ通りからアラゴナル駅あたりまでは歩行者天国と化してました。何百年も前から、この日には男性は女性にバラを、女性は男性に本を贈る習慣があり、街のいたるところで出店が出てバラか本を、もしくはちょっとした食べ物を売ってました。





どこの店にもバルサのコーナーはある。あまりにもたくさんあるので数えようとしたけど、店をはしごしているうちに重複してしまい断念。20種はあったと思いますが、そのうち15冊は昨シーズンから今年にかけて出版されたもの。写真集だけでも(私が持っている3冠達成記念のものも含め)4種類は出ていた。PEPが表紙の本は5種類くらいあった。選手としてはイニエスタやピケの自伝、メッシのサクセスストーリーものなど。そして6月に会長選が控えているので、各候補者の本も。出店でこうして売ってるのを見ると、なんか同人誌みたいですよね。


普通の本も売っていますが、ランブラス通りに来ると、半分くらいはなんらかの政治的な活動を行う団体の出店で、アナーキスト、同性愛者の権利団体、コミュニスト、カタルーニャ分離独立主義者と、さまざまな団体が本を売っていました。






実は、こちらに来てすぐに(ホステルの近くに)、偶然旧市街の狭い路地にCNT(労働全国同盟)のオフィスを発見。CNTはスペイン内戦時、五月騒乱でコミュニストに実権を奪われるまでは共和国側でもっとも有力なアナーキストの団体でした。このCNTはMACBA(バルセロナ現代美術館)の横にもメインオフィス? を構えています。美術館の横にはバルセロナ大学(芸術学部?)もあり、アートにも政治にも関心がある学生をリクルートしていることは間違いない。
そのCNTを初めとする政治団体が、今日はランブラ通りでチェ・ゲバラのポスターを0.50ユーロで売り、年代モノと思しきレーニンやトロツキー、フランス革命などの本を売っていました。日本ならこのような活動にはなるべく近づかないようにしよう、という人が多いと思いますが、そこは伝統的に左翼思想が根付いているからなのか、バルセロナの人々は老いも若きも群がって本を物色していました。

著名なアナーキスト、トロツキーの本など


カタルーニャの州旗にキューバの星をくっつけた旗は、カタルーニャがキューバ革命の際にカストロ&ゲバラの武装解放闘争を支持していたことに由来している、とどこかで読みました。
その旗の赤い部分(ジョルディの血)を黒く塗っている団体のお店があり、黒はアナーキストの色なので、アナーキストなのかと若い少年の売り子にちょっときいてみたところ、彼は英語が話せないのに頑張って説明してくれたのですが、どうやらカタルーニャの分離独立を支持しているしい。まだにきびのある十代の少年でした。後ろにいる仲間に「おい、○○って英語でなんて言うんだ?!」ときいてました。



CNTの出店でもらった機関紙。アナーキズムに興味があるなら、○○にギャラリーがあるから来い、と言われました。
でも調べてみたところ、militanteはポルトガルの共産主義グループが発行している機関紙とのこと。内戦ではアナーキストはコミュニストと血で血を洗う抗争を展開したはずでは。


カタルーニャの分離独立主義者によるデモ行進も行われていました。CNTの出店で見つけたカタルーニャ史の本は、なんと! ヨーロッパを中心とする数カ国の翻訳本の中に混じって日本語版があったので買いました。作者はバルセロナ大学の元教授で、カタルーニャ州議員にして、元バルサの副会長。


グアルディオラの名前が突然出てきたので写真に収めておきましたが、PEPとは関係ないのかな。グアルディオラというTMB(バス会社)の労働組合という意味でしょうか。


ゲイの権利団体も多く出店していました。BL本(漫画「絆」など)のスペイン語版なども。この写真には写っていませんが。興味深かったのは、これまた老いも若きもみんな普通にゲイ本を手にとって見ては、買っていってたこと。おじいさんとか、近所でりんご買うみたいに買ってました笑。あと、造花のバラをゲイのレインボーカラーに塗ったものを、女性たちは「クールだわっクールだわっ!」と買っていってた笑。バルセロナにはサンフランシスコと似た空気が漂っている。どちらも世界的に有名なリベラル・シティだからでしょうね。




アメコミを売っている出店には、バットマンの名作The Killing Jokeとウォッチメンのカタラン語バージョンが…! これはカッコいい!


かわいい売り子


かわいいじいさん(自作のアートを売っている)


CNTのバッジ「上司のクビを切れ!」「ピケットラインは長く、ストライキは短く!」 カタルーニャ州旗のバッジ。ゲイの権利団体の出店でもらってきたしおりなど


…とここまで長く引っ張ってきましたが、みなさん、気になっていますね? 一番上に貼った謎のバルサ絵の正体がっ!

これを出店で見つけた時は、思わず言葉には出さずに同人誌かっ!!とツッこんでました…。タイトルはズバリ、「ラ・マシアのヒーローたち」。そーです子供向けのバルサ漫画です…! 何が痛い素敵って、オフィシャルグッズです。 


スペイン語なのでまださっと目を通しただけなんですが、PEPがサクラダ・ファミリアを眺めたりもしています。主人公は子供二人で、どうやらカンテラっ子らしい。この二人の前に次々ラ・マシア出身の選手たち(メッシ、プジョル、チャビ、ボヤン、イニエスタ、ヴァルデス、ブシ)が現れ、でっちあげの思い出話を語るというような励まし系の内容となっている模様です。

何者かの顔に、ジャガイモ的なものを擦りつけようとしているPEP


わりと似ているピケ。右ページはメッシ。


プジョルがベッドでなんかしているお色気シーンも。


子供たちに大人気☆ ぼーたんも登場。


あとは、ピケがPEPにジュースをかけるようなお茶目なシーンもありました。今夜じっくり眺めてハァハァします(無理)。
ちなみに、アナーキストの出店にもゲイの出店にもバルサ本は置いてあり、この両陣営がミックスしているスペースでは、チェ・ゲバラのあの顔表紙と、ゲイのかなり露骨な表紙のセックステクニック本の間にPEPとピケ(自伝)の本が置いてあり、また二人がいい笑顔なもんだから大変ウケました。

ところでフットボールの話。リヴァプールは1−0での敗北。個人的にはやはりビセンテ・ガルデロンに行かなくてよかったのではないかと思っています。まあ、まだ1−0なら可能性はあります。ベンフィカを粉砕したように、アンフィールドで勝負をつけることもできるでしょう。
私はこの試合を知り合ったカタラン人と見ましたが、その人は「この試合が5−0だろうと4−4だろうとどーでもいい」と言ってました笑

明日はシェレス戦。アビダルがまたそけい部を怪我したとのこと。最悪……シェレス戦はいいとしても、インテル戦には間に合ってくれ! アビダルが欠場となると本当に厳しいです。

明日、試合の後、日本から来るバルサファンの3人の男の子と(うち一人は年上だけど)ご飯を食べて、プレミアの試合を観戦します。楽しみです。

ではでは




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2010年04月22日(木) 「インテル戦」「アトレティコ戦断念の経緯」「マルチメディアミュージアム!」


くそったれレフェリー、くそったれボルケーノ……


今季最大のピンチです。14時間もバスに揺られて影響が出ないはずがないとわかっていたとは思いますが、まさかあんなに動けないとはな……。でもまず、インテルのプレーを褒めるべきですね。やるべきことをきっちりやって、昨シーズンのチェルシー以上にうまくバルサに対処したインテルの選手たちとモウリーニョ、完璧でした。

バルサのコミュニティを見ても「PEPバルサになって初めてoutsmartされた」という意見とともに、レフェリーへの怒りとPEPの采配はおかしかったのではないか、という議論が巻き起こっています。正直私も、ショックでよく寝れなかった。試合後明け方までコミュニティを読み書きして、なんとか疲れ切って眠ろうとしたんだけど、朝8時に目が覚めてしまった……。

こちらに来る日本人のバルサファン数名と現在やりとりしているのですが、皆「久しぶりにこんなにショックを受けた」と言っていました。まあ、この2シーズンは夢のようでしたからね。こんな時期もやがて巡ってくると覚悟してました。

ここにきてイニエスタの不在は大きい。ダニはひどかったな〜大事な試合で彼は9本の目も当てられないようなクロス、1本の値千金のクロスを放つのが恒例になってますが、今回はその一本も出なかった。そう、今回は、敵地での1st legはいつもなら内容は悪くても引き分けで終わっている(リヨン戦、チェルシー戦、インテル戦(GS)、シュツットガルト戦、アーセナル戦)ところが2点差の負けという結果になってしまったのが、ひじょうに難しい点。ちなみに、国王杯は二軍で挑んだセビージャ戦で2−0で負け、2nd legは途方もない猛攻を仕掛けたものの0−1の勝利で敗退しているのだ。

ブシへの批判が集中しているけど彼は決して戦犯ではありません。アビダルが戻ってきて左サイドが明らかに安定し安堵(ところで、リベリーと一緒に未成年買春したのはアビダルでもアンリでもなくてほっ。スペインでプレーする仏代表というから、二人を信じていたけどちょっとは心配してました。結局ベンゼマだった。でも彼は20歳そこそこだし、18歳の娼婦を買ってもそういう意味ではたいして問題はないですね)。

日本で、特に試合実況&解説がどのように行われたかはわかりませんが、私が飛び込みで試合を観戦したバルでは、レフェリーに対する非難囂々。翌日のSPORT紙もEMD紙もあのポルトガルレフェリーに対しては一段割く格別の扱い。スペイン国外でも判定に対してはインテル贔屓を指摘する記事がちらほら。ダニに対してペナルティを取らないのはともかく黄紙を提示する、あれはさすがにないだろう……。

でも判定のことを言っても仕方がない。噴火のことも仕方がない。私がバルセロナのパブで会ったTさんが最新の記事の中で書いてましたが、このインテルにはほとんど隙がない。2点差での勝利はかなり厳しいですが、カンプ・ノウでならやれると信じています。
悲観的なファン(勝者のメンタリティを持たない人たち)はリーガを獲れる確立も45%だと言っています。たしかにエスパニョル戦、インテル戦のような試合をしていては、セビージャにフエラで勝てないでしょう。
幸いにして、次はシェレス戦。勝って弾みをつけたいところです。


ところで、明日はリヴァプールとアトレティコの試合があります。つい数時間前までマドリーへ乗り込もうかと策を巡らせていたのですが、じんたんついに諦めた(;'o`) 下記が奮闘の一部始終です!

1.チケットが取れない
リヴァプールサイドを取るには、シーズンチケットホルダーでなければ困難。しかもアウェイチケットはアンフィールドのボックスオフィスに取りに行かねばならず、この案は却下。ではアトレティコサイドはというと、Servicaixaで取り扱っていることが判明。ところが、現在スペインではクレジットカード詐欺が横行している影響でか、ほとんどのチケットと名のつくものが、ネット上では購入できなくなっている。なんと、バルサの公式サイトでさえ、現在外国のクレジットカード(スペイン国外で発行されたもの)が使えないことになっており、こちらに来てから観た試合はすべてボックスオフィスで直購入しています。
それでも、アトレティコのHPその他をチェックしたところ、リヴァプールとの試合だというのにけっこうチケットが余っているらしい。ビセンテ・ガルデロンは年間シート保有者がほとんどだというので難しいかと思ってましたが、なんとかなりそう。そこで、ギャンブルですがスタジアムで購入することにして、あとはマドリーにどのように辿り付くか。

2.夜行バスとレンフェ(国鉄)で
マドリーとバルセロナ間はAVEという高速幹線が通っていて片道2時間半から3時間。もちろん最初はこれでさくっと行こうと思ってましたが、片道2等でも113ユーロ(約15,000円)から! これからいっぱい予定もあるのだし、日帰り旅行で交通費だけで3万+チケット代1万も出せません。レンフェも8時間を要する夜行なら70ユーロくらいからあったのですが、さすがに日帰りで夜行往復は厳しい。それに、試合終了が23時だと夜行の最終にも間に合わず、そうなると結局マドリーで一泊することになる。でも、バルセロナのこのフラットに滞在している間は、できるだけ宿代を重複させたくない!
次に考えたのはレンタカー。これなら好きな時にでかけ、試合が終わったら夜の高速道路をすっ飛ばしてくればいい。でも、交通量がバルセロナ以上だろうマドリーという大都市に無計画に入り込み、スタジアムについたはいいが駐車場探しに四苦八苦し、しかも6−7時間運転してぐったりしてるところで試合観戦、その後また同じ時間かけてバルセロナへ戻るなんて、無理無理。
というわけで、夜行バスを調べたら片道やっぱり8時間だけど、料金は、片道28ユーロからと安い! しかもなんと、31ユーロの夜行バスsuper economyは、車内wi-fi完備でコンセントまであるというではないですかっ。

ところが、またまた問題が。現在、22日夜発夜行はあと2席しか空席がないというのに、またクレジットカードの問題でネット事前予約ができない。こうなったらマドリーの窓口で直接買うしかないわけですが、復路の席が確保できるかどうかわからない(多分2席しかないなら無理)のにこちらを出発するわけには……。

そこでじんたんは考えてみました。そもそもこの試合に、そこまでして見に行く価値は本当にあるのか? 

・初リヴァプール観戦なのに、アウェイで、喜びも表現できないポジションで見ていいのか?
・CLなどの大事な試合なら↑これでも価値はあるけど、ユーロリーグはたいして大事なコンペティションじゃない
・ならせめて選手を目当てに…と言いたいところだけど、トーレスもアグエロも欠場(……トーレスは確か現在検査のためバルセロナにいるはずです
・対戦相手のアトレティコでさえ、コルネジャでたっぷり見た。あの時はフォルランもアグエロも元気にプレーし元気に3−0で完敗していた。
・マドリーには、5月か6月に行く予定があるのに、この試合のためだけに時間もお金もかけて行くのはもったいない。試合だけ見て帰ってきても3万飛ぶのは必至。それなら空路でリヴァプール入りし試合を見るのと、ほとんど変わらない……つまり、マドリーでの試合だからって決してお得なわけじゃない。
・バルセロナのバルでまったり観戦。それはそれで、すごく楽しいはず。
・帰宅する金曜日は午後、人と会う予定があるので、スケジュール的にタイトすぎ。

となると私の目的はただひとつ、ビセンテ・カルデロンを体験したい、ということだけなのです。ペリコのコルネジャに行って感動したので、シーズン中に他のスタジアムも観戦したい。でも、この計画は中途半端すぎる。

正直、これだけ挙げてもまだ、ビセンテ・カルデロン≧これらの理由、という図式が成り立たなくはないそんなフットボールばかな私だし、散財することを除けば、無事この任務を敢行してこのフラットに戻ってきた時には、満足感でいっぱいだとは思うのですが…。

今回は、ちょっと寂しいけど、やめておこうと思います。そう、昨シーズン、カンプ・ノウを体験して思ったんだった。初体験の感動は忘れがたいものだからこそ、CLなどの大事な試合で経験すべきだ、と。リヴァプールは、アンフィールドでお目にかけるとします。


ところで、今日はカンプノウにシェレス戦のチケットを買いに行きつつ、噂のマルチメディア・ミュージアムへ行ってきましたよ…!
けっこう楽しみにしてたんですけど、これが予想以上によかった…(照)。
まず6つのトロフィーとご対面。ビッグ・イヤーは他のどっかでも見たかもしれませんが(こら)、想像してたより大きかったです。ミュージアムは規模は大きくないですが、タッチパネル式で、思い出に残るシーンを映像で見れるシステムに感動しました。でも、個人的に一番わーっとなったのは↓このビッグ・スクリーンで最強08-09シーズンを振り返るの巻。

最初に挿入する予定だった動画を間違えてしまった…本当はこのタッチパネル、イニエスタのゴールを見ている動画を入れる予定だったのに。


横一列に並べた複数のスクリーンに、エモーショナルな音楽に合わせて効果的に映し出されるキー・モーメントの数々。ゴールを決めて疾走するメッシや、イニエスタの同点弾に興奮のあまり走り出すPEPとベンチメンバーたち、それらが左端から右端の画面へと連続して流れてくるシーンなど、長椅子に座ったまま浸り切ってしまいます。選手一人一人が画面に映し出されていく場面などは、ああなんてこのブサかわいい人たちが好きなんだろう! と改めて昨シーズン(あるいはそれよりずっと以前から少しずつ)むくむくと芽生え始めた愛情の深さに気づきました。もう私にとってメッシはかっこよすぎる人ですから……。カカやCR9やグティが好きな人には「うそだろっ!」と言われそうですがリオネル・メッシかっこよすぎ。

ところで、私が滞在しているピソがあるバレンシア通りの最寄り駅はベルガダルなのですが、ここからL5でカンプ・ノウへもコルネジャへも一本で最寄り駅へ行けます。でも、バレンシア通りを走るバスがカンプ・ノウのすぐそばまで行くとわかったので、バス利用ならもっと便利だと今日知りました。先日、カサ・バトリョまでも歩いてみたけど15分とかからなかった。このフラット、いくらくらいするんだろう……買いたい……。


BarcaTVのCMでお気に入りがあるので、もしタイミングよくビデオカメラをセットできたら録画してアップします。ほんといいCMだー。

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2010年04月19日(月) バルサに凹み、リヴァプールでちょと元気に、ガウディたん


ちょっと落ち込んでます……。
バルサはエスパニョールとのダービーに引き分け、マドリーはバレンシアに勝利。セビージャ、ビジャレアルとのフエラでの試合を残し、マドリーと勝ち点差1。マドリーの方はあとは楽な試合が続くので取りこぼしは期待できません。しかもこれで勝ち点101という三桁の記録は不可能になったわけだ。加え、欧州空港閉鎖の影響で、なんとミラノまで1000キロ近くの道のりを、フランスで一泊してバスで移動ということに! 試合に影響が出ないはずがない……。ブスケツあたりは、「みんなと長く一緒にいられていっそ嬉しいよ」と言ってましたが……どうする今頃ジェラルのキャンディをダニが取ったとか取らないとかで大喧嘩、「喧嘩しないで!」と大泣きのボヤン、おまいら子供じゃないんだから静かにしろ! と激怒のPEP、なんて展開になっていたら。

でも少し心配ながらいいニュースとしては、リヴァプールの現メリケンオーナー二人がクラブを売却すると正式に発表したとのこと。トーレスが怪我で今季絶望、4位以内も無理となると、あとは主力選手が売却されないよう、リヴァプールを愛する、いや、そこまで望まないにしても、フットボールを愛するお金持ちがクラブを買ってくれるしか道はありません。H&Gがこのままずるずるとクラブを所有することに固執し、トーレスを売却されるくらいなら、現在の負債を魔法のステッキ一振りで帳消しにしてくれるうえ、新スタジアム建設に、賢い補強にお金を出してくれる素敵なアラブ人ロシア人中国人新オーナーに期待します。
ただし、Royal bank of Scottlandは6ヶ月の支払い猶予に合意してくれたらしいけど、この期間内にもしも買い手が見つからなければ、事態はより深刻になってしまいます。G&Hは大きく出て8億ポンドを要求しているそうですが、彼らも売却しなければ首が回らないわけですから、せいぜ4億から5億ポンド内で収まるだろう、といわれています。
いずれにせよ、不況とはいえお金はあるところにはあるわけで、リヴァプールほどの名門クラブであればどっかの誰かが買ってくれるでしょう。すでにシリアの投資家と交渉に入っているという噂も。

CL出場権が得られなかったことは残念ですが、国内リーグに集中して優勝すればいいのだ! 私個人としては、一番恐れていたのはCLに出場できないことで主力選手(というかもうトーレス)が売却されるのではないか、ということでした。もし新オーナーが「フットボール大好きv 新しい道楽が増えて幸せv」という余裕たっぷり素敵なオーナーなら、この問題もなくなるわけだ。え? 私の考え方甘いですか?

確かに現在のリヴァプールの状況は残念。でも、トーレスとレイナが「リヴァプールで幸せ」と言ってくれているうちは、そしてスティービーが「しゃあないよね、おれ地元選手だもん」と他所へ行く誘惑に耐えてくれているうちは、私はこの状況に「最悪」という言葉は用いません。


最悪という言葉は、マドリーが最後の最後に逆転優勝した時に使います。雲行きは確かに怪しくなってきてる。一番厳しいのは、そう、今季のド根性ファイナルは、ラモン・サンチェス・ピスファンでのセビージャ戦だと思う。あそこでは今季、国王杯の2nd legでもフルスクワッドで挑んで敗退してますからね。とはいえ、あの試合でも1−0で勝ちはおさめているんだけど(アグリゲート差で敗退)。

しかしエスパニョールとの引き分けは腹が立った〜。この試合に限ってはバルサの選手たちを責めるつもりはありません。先日コルネジャでペリコのファンになりかけたけど、やっぱり無理だ この試合は珍しくチャビの調子が悪かったですね。というよりも、明らかに前半はインテル戦を見越して怪我を気にしたプレー。ダービーでは毎度ラフプレーに晒され数名けが人を出してますからね。怪我がなく勝ち点1を拾えたのはよかったかも。
こうなるとイニエスタの不在が痛手だけれど、もう仕方がない。アビダルの復帰はすごーく大きいと思う!

デポルティボ戦の写真です。この試合は観戦前にいろいろあったんだ…時間と元気があるときに、気が向いたら書きます笑 
試合は3-0。初めてボヤンのゴールをこの目で目撃! その試合前のいろいろのせいでウォームアップには間に合わなかったのが残念。でも今後もまだ機会はある。

ぶれぶれのチャビ


ぼーたんもブレブレ


若干内股のマルケスにはばっちりピントが合った


7万以上入った。私の周辺は観光客が多かったです。


この写真で私がだいたいどのへんにいたかわかるでしょう。






この試合は、ビデオをたくさん撮ったので写真はあまりありません。ビデオもいずれ美味しい場面があればアップします。


バルセロナでの生活を満喫しています。こちらへ来てもう2週間。毎日出歩いていましたが、今日ははじめてどこにも行きませんでした。ぐっすり寝た そしてBarcaTVを見てた。顔を上げると、今日の選手たちの様子や、私服姿の彼ら(ええたとえブサバルサっ子たちの私服姿でもファンにとってはたまらないんです)や、インタビューがダダ流しなこの環境、離れがたい…。

前にピソ周辺を散歩してて、突然ビルの間に巨大なとうもろこしが出現、ぎゃっ☆ 桜田ファミリアだ! と恐れをなしてUターンしたんですが(なぜ…)、三日前に完全装備で行って参りました。二回目なのに、初めてのような感動(そりゃ、初回は駆け足なツアーでしたから…)。そしてどっぷりガウディたんにはまる。ガウディたん、こんなかわいいもの↓を生み出しまくってまったくかわいいおやじだ

グエル公園






かわいいなあ。ここでは甘いお菓子を食べよう、とチョコレートが挟まってるビスケットを持参しました。







おっブラウグラナ発見







スケッチしてみた。暗くなってきたし寒くなってきたので途中で断念。


グエル公園のガウディ宅


ガウディたんのデザイン家具。すてきだ。





交通事故で亡くなるまで寝ていたベッド



ここまででかなり多くなってしまったので、バトリョ邸はまた今度。

スペインも犬は多い






ピソの周辺






>Fanさん
ロスバゲ以降は、警察に捕まったくらいで問題なくすごしています(今なんか言ったか?)! まことに、クラシコの夜は体力を消耗しましたが最高でした〜。昨シーズン同様、マドリー有利と言われていたし私(たち)もそう感じていただけに、内容的にもきっちりとした快勝で夢のようでした。ここ一年くらいのバルサは、アーセナル戦やマドリー戦(昨シーズン含む)、そしてもちろん6冠達成のキーゲームで「本当にあんな勝ち方したんだな…」と夢心地で翌朝目覚めさせてくれるウットリチームです。

バルサのバルの映像は私が撮ったものです〜。一人で行くにはちょっと勇気がいるバルでした。なみに私はいつもビール一杯ですよ(笑)! でもレストランも併設してるところならコーラやコーヒー一杯でもいいのではないかと(コーヒーは、アイリッシュパブならだめかも)。

そうですね、レイナの契約延長は本当に心の慰めでした。ナンドはアトレティコ戦どころか、今季絶望とのこと。イニエスタといいナンドといい、スペイン代表にとって命取りになるのは怪我人かもしれませんね。

>キャプテンもレイナなら次期キャプテンにふさわしいといった事を言ってて
これはすごい! 知りませんでした。いやほんと、レイナならキャプテンぴったりだと思います。まだ若いですしね:D

このピソはバスルームとバルコニー(そう、天井まであるフランス窓!)が気に入って借りることにしたんです。うう、本当にFANさんに遊びに来てほしい>_<;

>kさん
こんにちは、狼絵本が無事届いたとのこと、実は日本を発つ前に発送できず投函だけ母に頼んでいたのですが、その母が坐骨神経痛を患ってすぐには投函できなかったそうで、時間がかかり申し訳ありませんでした。私にとっても懐かしい狼ワールド、楽しんでいただけたようで何よりです! そうですね、ワインやカバも楽しみたいと思います!

>umeさん
クラシコを日本語解説で見直したくて、兄に電話して録画を頼んだ私です xabiは名前が似ているというだけでxaviと比べられて、それはそれでフェアじゃないなと思うんですけどね。写真の私は、ちょっと猫被ってたかもしれません(笑)。アトレティコ戦に行く道を模索中です!


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2010年04月14日(水) ピソでの生活

一部ですが(これでも一部!)、ランブラスで撮った写真です。みんな気さくで陽気でした。何人かとはメールアドレスを交換(写真を送ってくれということらしい)。

ネパール人でバルセロナに住んでいる人に、「スペイン人は、英国人やフランス人や、そのほかのヨーロッパ人と比べてフレンドリーで外国人との間に垣根を作らない気がするけど、どうだ?」と尋ねたら、彼は十年もヨーロッパ各国で暮らしてきたけど、「間違いなくその通りだ」と言ってました。同じ都会でもやや保守的といわれるマドリーや他の都市へ行くとまた違うのかもしれませんが。




じんたんも一緒に入ってみた。スカーフ上下逆だし。



他にも、4人の若い男の子たちに両頬にキッスをされているという素敵な写真があったんですが、あまり上手く撮れてなくて(真っ暗で)捨てちゃった。じんたん、おそらく人生で一番モテている瞬間だったのに(ちょっと違う)!

ところで、クラシコでは試合終了直後にトンネルで、ギャビと白のGMバルダーノが衝突したそうです。ギャビが「どうだ? 何か言うことはあるか?」と怒鳴り、バルダーノは無言で立ち去ったとのこと。この話を聞いた時は、思わずスカッとしました。バルダーノ(前からいけ好かないと思っていた)は2年間に及んだミリートのリハビリの最中に、「彼が怪我がちな選手だというのはわかっていた。マドリーは正しい決断をした」と発言。ミリートは白と契約寸前だったのですが、直前のメディカルチェックで件の膝に問題が発覚し、話がお流れになったんですよね。
リハビリ中は、出口の見えないトンネルを手探りで進んでいたかのようなミリート。バルダーノの発言に臍を噛む思いをしながらも、どこかで「自分を切り捨てたマドリーはやはり正しかったのか?」という不安を抱いていたはず。そのミリートが先発で挑んだクラシコ。堅実なプレーで勝利に貢献。積もる思いもあったのでしょう。バルサの関係者からは、この一件で叱責されたそうですが、勝利にまたひとつ花を添えたエピソードです。

チャビ対する各方面からの絶賛がやみません! 英高級紙ガーディアンでも指折りのジャーナリスト、シド・ロウも彼を賞賛する記事を。
Xavi pulls the strings as Barcelona leave Madrid dangling in despair again
Barça are the best side in the world and Messi is the best player on the planet. Without Xavi, they might not be
(バルサは世界一のチームで、メッシは世界一の選手だ。チャビなくしては、そうではないかもしれない)

As Alex Ferguson joked: "I'm sure I saw him give the ball away once."
(アレックス・ファーガソンは冗談を言った。「彼が一度だけボールを失ったところを確かに見たことがある」)

he looks after himself and there's not a trace of arrogance. "When he has a day off, he goes and picks setas [mushrooms] in the countryside," reveals Guardiola, "and someone who picks mushrooms can't be a bad bloke."
(彼は自分を弁えており、傲慢の片鱗も感じさせない。「チャビは、オフの日は田舎にきのこ狩りに行くんだよ」とグアルディオラは明かした。「きのこを摘むやつが悪いやつなわけない」

↑爆笑。そういえば、前にチャビの特集番組で、彼がさまざまなきのこの写真を見せられ、名前を当てていく、というのを見たことがあります。どうですか、きのこ狩りに行くチャビとイケルの話、なんて。そうそう、カジノネタは途中で放置してるんですよーでも絶対に書きます! きのこも(笑)。だから…相変わらずフットボールしてないから……。

My man-crush on Xavi has grown to ridiculous levels now.
A DVD of his performance last saturday should be sent to every english midfielder. And Xabi Alonso too.
(私のチャビへの“男”惚れはばかげたレベルに達しつつある。先週土曜の彼のパフォーマンスのDVDはすべての英国人ミッドフィルダーのもとに送られるべきだ。チャビ・アロンソ含む。)

イニエスタが怪我をし、今シーズン残り絶望か、といわれているのはbig blowなわけですが、でも今シーズンはチャビ、メッシ、イニエスタ、ズラタンが欠けても勝っているバルサ。インテル戦はひじょうに難しい試合になるでしょうが、信じています。あとはエスパニョル戦とビジャレアル戦もありますからね。落とせない試合が最後まで続きます。


現在借りているピソの写真撮ってみました。アシャンブラ地区のバレンシア通りです。今のところ、「日本だったらここがもっとこう…」と思うようなところもなく、自分の家よりずっっと快適。余計な物がないって逆に快適に過ごせるんだわ〜。




寝室



このでかいTVでBarcaTVが観れるよろこびっ。気がつくとだらだら観ていてやばいです。


入居してすぐ日用品の買出しに行きました。スーツケースに入りきらないほど買っても4000円。バルセロナは物価が高いと聞いていたけど、食べ物などは安いと思う。スリッパが必要だったので探し回ったけどない。でも中国・パキスタン人が経営するなんでも屋に行ったら、やはりあった。250円で購入。



左は炭酸水。カタランの文字に引かれて思わず買ってしまった。私はお酒はあまり飲めないのでいつも炭酸水。そして右は、ぼーたんが宣伝していたBORGESのオリーブオイル! 


ぼーたんですが、先日カタラン人に「彼は半分セルビア人だけど、カタラン人は彼をカタラン人とみなしているのか」とたずねたところ、「彼はカタルーニャで生まれ、カタルーニャの田舎の小さな町(リニョーラ)で育って、とてもディープなカタラン語を話すので、100パーセントカタラン」とのことでした。そうか、彼のカタラン語はディープなんだ。そんなところも彼の人気の秘訣なのか。

手始めに作ってみたパスタと、手前はスーパーで買った豚肉とキャベツ的なものとポテトのサラダ的なもの(私が言っていることは60%くらいしか合っていないだろうことを考慮に入れておいてください)。


こっちへ来て困ったことはロスバゲくらいだったのですが、今一番困っていることは、買い物へ行った時、とくに食材を買う時にスペイン語が読めないこと。昨日は日本でも最近はお馴染みのデザート、カタラーナの材料が箱で売っていて買ったはいいが、作り方はスペイン語とフランス語とドイツ語でしか書いていなかった。辞書で調べながら作りました。
お店の人はとても親切なのできけば教えてくれるんですが、「これは砂糖か」と確認しなければ謎の砂糖的なものを購入するところでした…。塩も「これはsalじゃない。salなんたらだ」と親切に教えてくれなければ間違っていた。あと、牛乳(leche)も何種類かあり、成分表(カロリー)を読んで低脂肪かどうかを判断(笑)。謎の肉は結局豚肉だった。買い物から帰ってきて一通り舐めてみて当たりかハズレかを確認(爆)。市場でも、野菜や果物のスペイン語がわからないから指差して取って貰うしかない。でも本当にスペイン人はみんな親切です。なんと、今まで二度道を聞いて、二人のおじさんとおばさんが15分も一緒に歩いて連れて行ってくれました。しかも、二人とも英語ができず、私も片言の限られたスペイン語しか離せないので、意思の疎通もままならないのに、です!


今夜はデポルティボ戦へ。まだチケットは買っていませんが、スタジアムでの窓口で買います。インテル戦も結局発売当日に買いませんでした。間違いなく、当日スタジアムの窓口へ行けば買える。しかも、いい席を。現時点で、バルサファンのファンコミュニティのチケット譲りますコーナーにインテル戦100枚以上出回ってます。

ところでどなたか、私と一緒にマドリーの決勝を観にいきませんか! たぶんチケット一枚6万から7万くらいで買えます。日本だと一枚15万とかで出てました。私はもしバルサが決勝進出するなら、行ってもいいと思っています。CL決勝を体験したい方、飛行機代も含め15-20万以内でおさまるなら行きたい! という方がいたら、こっちで頑張って探してみます。保障はできませんが……。私にとっても、二人以上だとホテル代が安く済みます。まあ、でもスタジアムでの観戦は試合を見る、というよりは雰囲気を体験する、という感じですね。よほどいい席じゃないと、試合を見るならTVの方がいいです。

それ以外にも、5月半ばまではこのアパートメントにいますので、遊びに来てくれたらソファベッドで寝てってください。ホテル代浮きます。バルサ戦観たい場合は、私のソシア割引で二枚まで買えますし、5月なら、確かエスパニョール対バレンシア戦もあります。私のアパートメントは、サクラダ・ファミリアまで徒歩10分です。ゴールデンウィーク明けは航空券も安いはず。



それではまた!

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2010年04月13日(火) クラシコ直後のランブラス通りの映像

追記:

クラシコ当日の新聞。


市内にはブラウグラナが溢れる。

イニたんの横にはチャビがいましたが、陰に隠れてしまった。

ヴァルデスは珍しいかも。



そして試合後のラ・ランブラ






クラシコの翌日、スポルトは一面どころか二面ぶち抜きのメッシでした。


現在、またバルサTVでクラシコ再放送しています。試合終了数時間後にも頭からやっていたのを寝ぼけ眼で見て、今日はこれが3度目なのですが、「ロバのように蹴飛ばしていたチームと、フットボールをしていたチーム」だとか「フットボールをしていたバルサ、ラグビーをしていたマドリー」だとか「サーカス?」などと揶揄されていた理由がわかりますね。マドリー、無駄にスペクタクル過ぎ。カーサだというのをいいことに前半頭からガンガン格闘技に走ってる。チャビへのガゴの後ろからのタックルとか危なすぎ。

クラシコ関連だけでもアップしたい写真はまだまだたくさんあります。でもそれにも増して、バルサ(そしてリヴァプール)の最新情報を書きたいんだけど、追いつかない。
メッシは神格化されつつありますが、チャビももう別次元ですね。この二人は絶賛の嵐です。だけどPEPもすごいよ、ダニを右ウィング、マクスを左ウィングだなんて。マクスの攻撃能力もダニの攻撃能力も殺さないで二人を使うんだから。これでアビダルが戻ってきたら左サイドは完璧じゃないでしょうか。
それからクラシコを見ればヴァルデスは代表に呼ばれるべきですね。そしてグイサよりはペドロですよ(さすがにマドリーの選手相手だとせり負ける場面が目立ちましたが)。ピケもミリートもプジョルも素晴らしかった。バルではこの三人がタックルでマドリーの選手の攻撃を止めた場面では大盛り上がりでした。PEPとピケは画面にアップで映し出されるだけで拍手や歓声が上がり、地元でどんだけ二人が人気かわかった。

クラシコでは出番がなくチアガール役をがんばっていたボヤンですが、アーセナル戦ではボヤンがちょっといい感じのプレーをしたら、観客席から「ボージャン! ボージャン! ばぶ〜っ! ばぶ〜っ」という声が飛んでみんなが笑っていました。どうですか。そんな扱いのぼーたん。

おお、ところでクラシコ前にイケルがまたしても、このメッシ大フィーバーのさなかだというのにまたしても、「もしバルサの選手を一人はずせるとしたら、おれならメッシじゃなくチャビをはずす。もう何年も前から同じことを言ってるけど、おれにとってバルサで一番の選手はチャビなんだ。彼への友情は脇においておいてもね」と抜群に萌えることを発言してました。きっとそんなこと言われたからチャビは頑張っちゃったんだな……。

ユーロリーグはアトレティコ対リヴァプールが実現しました! でも今のところチケットをどうやって押さえればいいのかわかってません。アトレティコのHPも見たけどスペイン語しかない。チケットといえば、インテル戦のチケットが確か明日発売です。取れるといいなあ。

今日はこのへんで。

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今日はやっとアパートメントに入ることができました。5月16日までここに滞在します。バルサTVが見れる(感涙)。今はバルサ・アトレティックの試合を放送しています。ちょうど三分前にビクトル・バスケスが見事なゴールを決めました。みんなどうしても応援せずにはいられないバスケス、がんばれ(笑)! 

クラシコ直後のランブラス通りの模様です↓ 買出しに行ってきて、帰ってきたら写真もUPします。今日は空は明るいのに雨が降ってる。昨日、エスパニョール戦を観にいった時に話したおじさんの言う通り。


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2010年04月12日(月) 地元バルサファンが集うバルでクラシコを観戦

昨夜の狂騒覚めやらず、まるでベルナベウで直接試合を観戦してきたような気分になっています。ベルナベウに少し高いお金を出して観戦に行こうかと考えたりもしたのですが、バルセロナにいて正解でした。

昨夜、市内は朝4時までお祭り騒ぎ。
でもまずはバルサファンが集うバルでのクラシコ観戦模様を動画でお届けします。



今日はエスパニョル対アトレティコ戦見てきました。目的はやはりアグたんとフォルランでしたが、想像していた以上にすばらしい体験でした。うっかりペリコたちのファンになりそうになりました。フォルランやアグエロも見れて、スタジアムはちょっと遠かったけど、見に行って良かったです。また今度、動画などUPします。

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2010年04月11日(日) クラシコ直前



さあ、クラシコまであと二時間。バルセロナ、というよりスペインはクラシコの話題で持ちきりです。今日は明らかに、街で遭遇するバルセロナのユニフォーム姿が多いです。そしてTV各局、とりわけ試合を放送するチャンネルLa Sextaは特番の放送に余念がありません。先ほどは、スペイン各地を生中継で繋いでいました。街のあちこちで、老いも若きもクラシコの話をしている、そんな感じです。

オッズはマドリーの勝利がわずかに上回っているとのこと。昨シーズンも「ここが大一番」「これほど両チームが拮抗したクラシコは珍しい」といわれてましたが、なにか昨シーズンさえ今日の一戦の余興に過ぎなかったのか、という気がしてきます。いやいや、あの6-2はもちろん、余興じゃないですけどネ。

あちこちのバルに「マドリー戦放送」の札が掛けられています。私が滞在中のホテルにはフランス人の高校生が集団で泊まっていますが(修学旅行?)、男の子たちはバルサのマフラーをして、今夜TV観戦に繰り出すようです。今日、道をたずねたバルサユニ姿のおじさんは、夕方4時の段階ですでに出来上がっていました…。どこからともなく聞こえてくる「ビスカ・バルサ!」という掛け声が路地に響き渡っています。私が立ち寄ったバルでは誰かが「ビスカ・バルサ!」と大声で叫び、それに応戦するように、バルを出て行きざま、年配の女性が「アラ・マドリ!」と吐き捨てるように叫んで去っていきました(笑)。
私はバルサファンが集うスポーツバーで観戦予定。バルサはアビダルとイブラヒモビッチが出場できず、マドリーはカカが出られないとのこと(カカよりVDVの方が嫌ですけど)。アビダルの負傷はバルサ側にとっては痛い。マクスウェルは攻撃参加はいいが守備は正直心もとない。アビダルは復帰後の2試合で良いプレーを見せていただけにひじょうに残念です。

では、バルが混みすぎて席が無くなると困るので、そろそろ行って来ます! ビスカ・バルサ!

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2010年04月10日(土) カンプ・ノウで神を見た


なんとか空港で出てこなかった荷物も取り戻すことができました。この3日間、携帯もネットブックもバッテリーが切れて服もないしカメラなどもないしそろそろ憂鬱だぞ、と思っていたらやっと今朝出てきました。ともかく何も無くなってないし壊れてもいなくてほっ。これからは定期的に更新できそうです。ツィッター(shoko_xinx)の方では、携帯などからもちょくちょく更新してます。でも、お金かかるからやっぱりこの日記にあげる方が頻繁だと思います。


題名通り、カンプ・ノウで神の御技を目撃してきました。ベントナーが決めた時は、アーセナルのファンサイドを除いてスタジアム中が静まり返りましたが、終始判定に対する不満が燻っていた試合でした。

私は結局、事前に購入しておいたチケットはゲホゲホダフ屋ゲホゲホに譲って新しくもっといい席を買い直しました。トリブーナ(メインスタンド)の前から4番目。好位置につけたように思うでしょう。ところがこんな場所だとほとんどピッチレベルに近くて試合の流れがさっぱりわからないんだな。こんなに見づらいものかとびっくり。でも、救世主メッシが決めた4点のうち3点は私がいるサイドで決まったので悪くなかったと思います。その逆に、4点目はメッシがゴールを揺らしたことがわかる程度でしたけどね。あとでTVで見てすごいシュートだったことを知りました。

2点目を決めた後、メッシが私のいるコーナー付近へきてくれたので、ボーたんやペドリートも舐めずり回すかのごとく眺めることもできました。本当、カメラとビデオもなくて残念だった。そして、コーナーを蹴りにきたチャビ兄さんのちっこいことといったら! よく、「小さいといってもそこは外国人、会ってみたら大きくてビックリ☆」なんて聞きますが、メッシ、イニたん、チャビ、ぼーたん、ダニ……みんなちっちゃかった(;'д`) 

2点目を決めて両足を広げて滑り込んだ↓写真は、翌朝のEMDとSPORTの表紙になっていましたね。私も記念に買いました。


この試合、もちろんメッシはすごかったのですが、ピッチに近い位置から俯瞰せずほぼ平面的に見ていて思ったことは、やはりチャビの凄さ。この試合は100本以上のパスを90%以上の確率で繋ぎ、各紙から絶賛されたチャビですが、バルサはすべてがチャビから始まるんだというのは納得も納得でした。
そして、試合前のウォーミングアップでは、チャビはブシをパス交換の相手に選び、ブシを猛特訓してました。かなりキツイパスを近距離、中距離から繰り出して、ブシはチャビがこなしているレベルを保とうと真剣にパスを返してました。以前ブシは、憧れはチャビだと言っていましたが、まるで師弟関係のような二人の姿に妙に納得してしまいました。

ちなみに、この試合前のウォーミングアップでは、ジョナタンが蹴ったボールがゴール裏の家族のもとへ飛んでいって小さな子どもに直撃。バルデスがピッチの端まで行って何度も謝っていました。たぶん子どもは泣いていたんじゃないかな。

私の位置だと本当に試合は見にくくて、奥で誰かがボールを持つと、手前に選手がいると重なって見えなかったんですが、中でも一番厄介だったのはウォームアップ中の選手たちで、「さっきから目の前をうろちょろうろちょろしているこのイニエスタを誰かどけてくれませんか?」って感じでした。アーセナル側はエドゥアルドと、フラン・メリダでしたよね? メリダとイニエスタはなにやら一緒に笑って喋ってました。私含め、周囲には外国人が大勢いたんですが、それゆえかメリダがウォームアップを始めても口笛は吹かれず。このへんが、CLはスタジアムの雰囲気が変わるといわれるゆえんでしょうか。

まあともかく、バルサは危なげなく勝ち抜けましたね。そして、昨夜パブで見たリヴァプールも4−1の勝利! これでスペインに来てくれる可能性がでてきましたね。
ところで、そのパブでちょっとした奇跡に遭遇しました。私はほぼリヴァプールファンで埋め尽くされたパブのカウンターで観戦してましたが、隣に座った日本人の男性が「日本の方ですか」と話しかけてきました。しばらくフットボールお好きなんですか、などなど話していたんですが……皆さん、すごいですよ、ここからの展開驚きますよ。結論から言うと、彼は日本のフットボール記者で、報知新聞やあのフットボリスタにも寄稿しているバルセロナ在住のTさんでした。

「まじですか!? あのTさんですか? フットボリスタでも書いてますよね? いつも読んでますよ!」ともちろん私は大興奮です……。短い間ですが、フットボールの話をさせていただきました。その道のプロの方と一緒に観戦するなんて、自分のミーハーっぷりを曝け出すようで恥ずかしかったのですが、貴重な時間をすごさせていただきました。私の「ディ・マリアやシルバがバルサに来るという噂ですが、ペドロじゃだめなんですか?」などの稚拙な質問に付き合ってくださったTさん、ありがとうございました(と、もちろんここで言っても仕方ないけど)。よくあのパブには来ると言っていたので、またお会いできるといいな。

やはりフットボールファンとの交流は楽しいです。カンプノウでも、バルサファンの最高にいかすアメリカ人(ヴェガス出身)や、スウェーデン人の3人組とお喋りしてました。特にこのアメリカ人が最高のヤンキーでした(笑)。あれぞ世界中の人々が想像するいいヤンキーそのもの。誰かに会って話しかけるたびに、二言目にはものすごいウケるジョークで切り返し、陽気で気さくで、周囲の人々を笑顔にさせまくってました。

バルセロナを歩いていると、バルサ関連のものを身に着けている人がうじゃうじゃいるのは当然なのですが、ふとした瞬間に耳に飛び込んでくる「メッシ」「バルサ」「クラシコ」「チャビ」「イニエスタ」という名前。愛されてるなあ、と思います。アーセナル戦では、直前に街全体がお祭りムードだったので、「これほど多くの人の注目と尊敬を集める、ピッチに立つことを許される11人+αな選手たち」ということを考え、改めて彼らが特別な存在だということを実感。メッシやイニエスタやチャビは、きっと毎日何十回も街で自分のユニフォームを着ているファンを見かけているわけですよね。

あともうひとつ特筆することがあるとすれば、蚤の市でバルサの銀の記念メダルを買ったことかな。75周年記念に1974年に作られたもので、1889-1974と刻印されていましたが、なぜこれを買ったかと言うと、1974年といえば、73年にクライフがバルサにやってきて、マドリー相手に5-0で勝った伝説の試合があった年だったはず。ともかくクライフがバルサで伝説を作っていた時代のものなわけです。これはお守りに大事にしよう…と思って買ったら、荷物が届いたり、Tさんと出会ったり、リヴァプールが4-1で勝ったり(笑)、次々と良いことが転がり込んできました。

あともうひとつ、昨日Tさんに会う前にバルセロナ出身で英語が堪能なちょっと素敵なカタラン人男性とデートなどというものまでしてました(;'д`) 海や旧市街を案内してもらいました。彼はもちろんバルサファン。バレンシアとアトレティコの試合を一緒に見ないかと言われましたが、リヴァプールを選びました(笑)。最初詐欺師かと思ったんだけど(こら)、紳士的で知的で気さくでいい人でした。

最初にロスバゲというバッドラックがあった分、この幸運が続きますように! ホステルを出て飛び込みで入ったランブラス近くの安ホテルが、またとっても良かった。40ドルで朝食付きでこのロケーションは絶対買いです。

PCが無事出てきたので、仕事もしなければなりません。明日はクラシコまで仕事だな。クラシコはどこで見るかまだ決めてません。誰かいい場所紹介してくれないかなー。道歩いてる地元人にきこうかな。

マンUがびっくり、敗退しました。バルサファンとしては、率直に言って彼らが消えたことで優勝のパーセンテージは高くなったんではないかと推測します。バイエルンには悪いですけどね。でもバイエルンも一人欠いたマンU相手とはいえ、なかなか抜け目なくミスのない強烈な攻撃を繰り出してましたよね。たぶんポゼッションフットボールのバルサと対戦するとまったく違う戦い方になるでしょうが。

インテルは、バルサが苦手とするタイプのチームです。守備が堅くて強烈なカウンターという武器を持っている。リヨンもそういうタイプですが、アーセナル戦以上に苦しむでしょう。楽しみです。



>ななしさん
ムーパラの新刊、楽しんでいただけたようで何よりです! カーメルは本編には確か登場させなかったと思うんですが、私にとってもなんだか思い入れの強いキャラです。また狼、折を見てちょくちょく作っていきたいです。


>pecheさん
アルテタは妙にいいやつですよね〜。ぺぺとはやはり二段ベッドの上下でしたか。彼のインタビュー、私も好きです。ツィッターもいいですよー(たびたびジョークも飛び出したりして)。

>Fanさん
出国時は携帯メール、ありがとうございました〜嬉しかったです照 データ化した書籍も、PCがなくなったら意味ないじゃん、という悲しいオチになるところでしたが、そうならずほっとしました。今回はamazonキンドルを手荷物に入れて持ってきたんですが、これが大活躍。ipad発売まで待つつもりだったのですが、買っておいてよかったです。
リヴァプール、ベンフィカに大勝しましたね! ああースペインに来てくれ〜っ。でもアトレティコのサンチェス・・ピスファン? もバレンシアのサンマメスもキャパが大きくないので、リヴァプール(一応、というのもなんだがビッグクラブ)が来たとしてチケットが取れるか心配です。
そうそう、遅くなりましたが、そうです、件の方は同一人物です!  

>ayumiさん
なんとか荷物取り戻しました! そうなんですよ、実はロスバゲはこれで3回目、いや、一回の旅の間に2度起きたことがある、という意味でゃ4回目ですか。そのたびに、違うトランクなので私のトランクが透明で見えないとかそういうわけでもなさそうです。しかも、航空会社もBAやAFやデルタなどまちまち。何がいけないんだろう……。でも今回は3日で出てきたのでまだましでした。ぜひ、旅気分味わってください! クラシコにもし勝てたら、さらに熱いバルセロナ市内をご紹介できるんですが。とにかも明日の夜が楽しみです!


それでは、また後ほど。今度は写真をUPしたいです。

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2010年04月06日(火) バルセロナ入り


無事バルセロナに着きました! と、宣言したいとこですが無事でもない。エアフランスやってくれました。またロストバゲージです…。何が最悪って、カメラもビデオもあっちに入ってるから、この素晴らしい雰囲気のバルセロナを撮れない…(泣)!

リヨン戦と比べても街がすばらしいです! CLはお祭りですね。Fnacにチケットを引き換えに行ったのですが、すごい行列ができていて、きいてみたところアーセナル戦のチケットを入手しようという人たちの列でした。話している言葉を聞いてみると、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語…ヨーロッパ中から集まってきています。
通りのパフォーマーもCLに絡めたものが多いです。メッシのユニフォーム着てリフティングをしている人も。でもやはりCLだなあ、としみじみ感じるのは、アーセナルファンを見た時。見た時、というか数歩歩けばアーセナルファンにあたる、っていうくらいラ・ランブラ(目抜き通り)にはいっぱいいました。ファン・ペルシのユニ着てメッシパフォーマーのプレーを録画してる人がいたりと面白かったです。

ああ、この素敵な雰囲気をぜひ写真やビデオにおさめてこの日記で紹介したかった……もし今夜勝ち抜ければインテル戦(モスクワの可能性もまだあるけど)も、準決勝ということでさらに熱くなるはず。準決勝チケット獲れるかなあ。難しいかなー。

今夜から9日まで入るホステルは、自分の部屋は窓もなく憂鬱ですが、建物や雰囲気はいいです。カメラが欲しい泣 でも管理人は親切だった。

ビルバオ戦では2得点してPEPに「彼が得点した時、この世でおれほど幸せなやつはいないんだ」といわしめたボヤン。スポルトの今日の表紙はメッシとボヤンで、イブラがいない今、彼にかなり期待がかかています。もしかするとスタメンもありかも。

ひとまず、外へ行ってきます。

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2010年04月02日(金) これが美しいフットボールというものだ

好カードは人々の期待を裏切って味気ないゲームに終わることが多いけど、これは近年稀に見る好ゲームだった。ヨハンも絶賛です。

カタラン人の同志二人を2ndlegから追い出したセスクには「やられた」と思いましたが、黄紙をもらってカンプ・ノウに戻れないことがわかった時の彼の表情には、少し心を動かされた。

その他の写真

たしかにbittersweetという表現がぴったりくるアーセナル戦でしたね。
試合が始まって間もなく、冷蔵庫にのんびりと飲み物を取りにいったら兄がびっくりして「試合は?」ときいてきたので、「いや、もう大丈夫」と答える。でもまだ前半20分でスコアが動いていないぞ、と言われ、「この試合がどうなろうと、準決勝はインテル対バルサになるね」

試合前のあの緊張はどこへ行ったのかと思えるほど力の差がありました。英紙がセスクの勇敢さとガナーズのカムバックに飛びついているのは、アーセナルファンにとってそれしか救いを見出せる余地がないからですよね。骨折しても最後まで戦った勇敢な王子のフェアリー・テールに飛びつかずにはいられないほど、突きつけられた現実は手厳しかった。

この試合は、昨シーズンのマンU戦を見ているようでした。思うに、今回のアーセナルやあの日のマンUは自分たちの美学を捨てられず、あまりにもスマートに挑みすぎました。でもBarcaはSmartestだった。ラ・リーガでは、バルサはよく15位あたりのチームに苦しめられます。それは彼らが恥も外聞もなく、捨て身で咬みついてくるから。後半のスタミナ切れのことなんて考えず120%全力で襲いかかってくる。ラフプレーも多い。バルサが嫌うのはそういうチームであって、同じようにsmartにプレーしようなんて考えてしまったガナーズではありませんでした。
結局、チェルシーやエストゥディアンテス、昨シーズンのカンプノウでプライドを捨てた全員守備&カウンター一発に賭けたマドリーこそが、本当にバルサを苦しめたチームでした。

ただし、結果を見てもわかるとおり、隙がないってわけじゃない。バイエルン戦でマンUに起こったことがバルサにも起こった。ルーニー同様、メッシも守備にかかずりあわずピッチを歩いていたし、チャビと共に最高のプレーを披露していたブシは、中盤の低い位置で不用意なパスをカットされ一点目を献上しました。あの時間帯、バルサは完全にcarelessになっていて、ガナーズは諦めたんだろうと勝手に思い込んでいました。実際、ガナーズは英紙が「決して諦めなかった」と書き立てている内容とは裏腹に、諦めていたと思う。あのままゲームが推移して終了していた可能性も十分にあった。しかし一人だけやる気満々だった選手がいたわけだ。投入されたばかりのウォルコット。彼がすべてを変えましたね。

プジョルのファウルは議論を呼んでいます。確かに見返すと、セスクがプジの両足の間に自分で振り上げた足を突っ込んでいて、これにはベンゲルも「赤は厳しい」と発言しています。バルササイドの懸案は二つ。まず、この試合で攻守に渡って素晴らしい貢献をしていたピケと、百戦錬磨のプジョルのDBコンビが揃って2nd legに出られない。もうひとつ、昔からバルサファンとのたまい確かに危険な存在のアルシャービンの怪我がさほど重症でないなら、戻ってきてカンプノウでひょいっと一発ぶち込む可能性もないってわけじゃない。あとはバルサの選手たちの怪我。次戦のビルバオはフィジカルが強いイングランド流フットボールをするチームです。クラシコを前にして、ここで主力が抜けるわけにはいきません。
今回の前半は今シーズンのベストだったかもしれませんね。しかし、どんななに点差がついても、最後まできっちりとこのプレーを続けられないようであれば、まだまだと言えるでしょう。しかしメッシやブシなど若い選手nそれを教えるのは難しい……。TotalBarcaでも「PEPはそろそろブシにはガツンと言ってやらなければならないな」と誰かが言っていました。

アンリ投入はPEPらしい配慮に満ちていたが不要だった。彼とガナーズファンの感傷に付き合ってやれるほどこっちは余裕だと思っていたわけではないでしょうが、不要だった。
ズラタンは新たな階段を上りつつあります。しかし私にとってはいつだってチャビ・エルナンデスがベスト。いやすごかったねえ……。

相変わらずシーズンの終盤でセスクら主力の怪我離脱が続くガナーズ。これでリーグも下降していくことがあれば、またここ数シーズンの二の舞。一体いつになったら同じ轍を踏むことを避けられるんだろうか、という感じです。


さてさきほどリヴァプールとベンフィカの試合を見ました。バルサ戦は、あまりにも素晴らしいプレーぶりに、結果など二の次で(カンプノウで勝つだろうという自信に裏打ちされているとはいえ)まあツケを支払わされて当然だ、と納得してもいたのですが、こっちは本当にdisappointedだった!
バベルの軽率さにも、ベンフィカ選手の姑息っぷりにも嫌気がさしたけど、納得がいかなかったのは判定。完全にホームアドバンテージを得てるベンフィカ。妙に鼻につく雰囲気があったので、あとでちょっくらクラブ史を調べてみるとしよう。
アンフィールドでリヴェンジですね。同じようなホームアドバンテージに恵まれると信じてますよ。勝ち抜けてくれなきゃ、スペインでリヴァプールの試合を見るという私の儚い夢も潰えるんだから…! でもチケット難しいかなあ……。



ところで、CLバルサ対アーセナルのチケット取りましたよ! 大変だった。ソシオ向け発売は昨日だったのですが、あまりよい席は取れなかったけど、ひとまず居場所は確保した。しかしこれが9万8千のキャパだというのにほぼ完売の模様。イイ雰囲気になりそうですね。


ちょっと時間がないので、web拍手のお返事は後ほど…!
指輪絵本メモの通販のお申込みをしてくださったK様、どうしてだかメールが戻ってきてしまいます。お手数おかけしますが、他のメールアドレスでご連絡ください。宜しくお願いします。


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