というわけで行ってきたカンテサンス。美味しくはあったけど、東京で最も予約が取れない三ツ星、という評価はちょっと過大評価かなあ。美味しい/美味しくないというよりは、私好みのお味ではなかった。

ナリサワやエディション・コウジシモムラのほうが鮮烈で私は好き。素材はとても美味しいものを使っていたけど、かなりベーシックなお料理で、お年寄り好みのまったりしたフレンチ、という印象。客層も、エッジというより単なる金持ち、というかんじでいささか居心地悪め。フュージョンな打ち出しよりも、グラン・メゾンを経営されたほうが良いのではないかなと思いました。でも、これも良い経験。なんだかんだと食べ歩いて、自分の好みがはっきりしてきたということなんだと思う。20代前半だったら、お値段とか評価だけで「おいしい〜」って思っていただろうなと思った。

夜中に、高校の同級生から電話。8年越しの交際の彼女にプロポーズして手ひどく振られたとのことで泣きながら。長い付き合いの男の子たち、そろいもそろって振られるとみんな電話をかけてくる。普段はさっぱり連絡してこないし、たまに会ってもえばりくさってるんだけど、そういうときだけ。
でも、そういうときにぱっと思いつく頼れる人でいるっていうのは、ちょっと嬉しいことだ。めいっぱい慰めて、近いうちにいっしょにお酒飲んだげるからそれまで頑張りなさいよと言って電話を切った。

余談だけど、失恋したやつをよしよしと慰めるとたいてい「おれやっぱりメロがいい〜好き〜」とか始まるのもみなさん大抵一緒で、「それは単なる寂しい病だから私は相手にしませんよ」と私が返すのも大抵一緒。このへん、男女の様式美なのかのう。そして程なく新しい恋人ができて、上目線を取り戻して、オマエ太っただの落ちぶれただのえばりだすのも一緒。ああ、元気になったんだね、良かったね、とそのときばかりは蹴ったりせずに許してあげることにしているのです。優しいなあわたし。

そんなわけで北海道。すごいたのしかった。

気候がヨーロッパみたいにさわやかで、街がきれいで上品で、お魚が信じられないくらい美味しくって（カルチャーショックだった。東京の魚ってほんとうにすごい生臭いんだね）、札幌という街が大好きになりました。円山動物園もゆったりとしてて手作り感が随所に見られる可愛い動物園で、あまりにも素敵だったので動物園に感謝のメールを書いてしまった（感きわまりすぎ）。

ホテルで自転車を借りて終日移動したのも気持ちがよくてよかった。我が家から約2時間（なにしろ家が羽田から近いもので）でこんなに素敵な街があるなんて。次はもっとゆっくりスケジュールで遊びに行きたいな。

バリからこっち、遊びすぎで風邪をひいちゃいました。お誕生日おめでとうメールのお返事書きすぎで親指も痛い。日焼けと乾燥と風邪と疲労と虫刺されで、体調も肌も顔のコンディションも最悪。でも全体的に幸せな32歳のお誕生日でありました。

んで、明日はカンテサンスでお食事！ミシュラン三ツ星獲得後、予約が取れなすぎて、実は存在しないんじゃないか･･･？という勢いでしたが、お誕生日にあわせて3ヶ月前に夫が予約しておいてくれました。楽しみすぎる。

大人になればなるほど人生は楽しいっていう先人の言葉に対して、若い頃は「ぜったいウソだ！！！」と思ってたけど、本当なんだなあ。

出発当日、成田到着リミットの数時間前まで仕事して、超適当にパッキングしてバリへ。出発前の前倒し仕事スケジュールのおかげで３キロ減。水着を着る準備が図らずも整ってしまった。５日間ダラダラしまくってビール飲みまくって、お天気はいまいちだったけど楽しかった。

スコールの中を妖怪のように散歩してみたり、ナイトクラブで知らないオージーに肩車されてお立ち台から客を煽ってみたり、信じられないくらいまずいラーメンを食べてみたり、ビーチで寝てる隙に財布をすられてみたり。いつも夫の七光りで分不相応な旅ばかりしているので、新鮮な混沌を味わったという感じがします。

そして意外な発見、夫がいないとわたしはずいぶん英語がしゃべれる。いつも基本的に夫任せでぼーっとしているので、自分は英語なんてさっぱりだわんと思っていたけど、門前の小僧のなんとやらで、信じられないくらいスイスイおしゃべりしていた。あげくのはてに、ナンパしてきたアントニオ・バンデラスみたいな顔したイタリア人に、URLを教えて営業までかける始末。
ここんとこナンパ野郎に名刺を配って、そのまま仕事にしてしまうという荒業を何回かやってるので、漁場をグローバルに広げてみた次第。

んで、帰国してふたたび一人スカッシュのようなドタバタ感で仕事をしています。代理店に怒りのメールを書いたら、久しぶりの仕事メールで加減がきかずに妙におっかないメールを書いてしまった。

そして明日は札幌へ。円山動物園のふたごのホッキョクグマを見に行きます。かわいいかわいい騒いでいたら、夫が一泊旅行をプレゼントしてくれました。
生まれたときからずっとブログを見続けている双子に会えるのが楽しみ。

それにしたって一泊であまり時間がないのが残念。
ゆっくり滞在してお会いしたかったです＞私信

いやあ、こんなに遊んでこんなに働いた9月は人生初かもしれまへん。

おなじく平均労働時間が12時間を越えています。自営業の宿命でしょうか。

とはいえ、なんか、全部「自分のこと」であり、「やらされてること」ではないので辛くても腹をたてずに済むのは幸せなことかもしれません。

それにしたってやってもやっても終わりが見えない。で、性分として色々とやることがあるときには、少々前倒しじゃないと気持ちが悪い。そうすると余計に追い詰められる羽目になる、という仕組み。難儀だねえ。

「忙しい」の捉え方は人それぞれで良いと思うのですが、人それぞれだってことをみんな知るべきだ、と思います。忙しいって言っても、ちょっとは時間あるんでしょ〜、とか言われると、おうじゃあ代わりにやってみっか？と思う。

忙しいだろうからさ、ちょちょっと簡単にさ、サイト作ってよ、タダで。とか言われると、手近な固いもので殴りたくなる。フリーでものをつくってる人は、この種のストレスに常にさらされる宿命にあるのだなあ。何一つクリエイトできない人間に限ってこういうことを言うんだよなあ。

はー。寝るかなあ。寝るのもったいないなあ。あんまり眠くないからこのままぶっ続けで仕事しようかなあ。とか思う今東京は朝の6時。完全に感覚が麻痺しとる〜。

同じマンションの住人におかしなのがいる。マンション名を公開して、住人オフ会しようぜ！みたいなブログを書いてる。

「外資系企業に勤めてて●億の商談が」とか「都心の超高層マンションでの暮らしとは」とか「芸能人を身近に感じる暮らし」とか言っちゃってるの。都心の超高層マンションに住んでる金持ち、っていう設定でガンガン自慢話を書いているわけです。麻布のペントハウスに住んでから言ってくれって感じのことをのぼせた感じで書いてるんです。普通のマンションなのに。

実害はないけどはたから見たら「あーあのてのマンションに住んでるのってアホばっかなんだな」って思われそうで嫌すぎる。

で、よくよく見てるとマンション内で同じようなブログ持ってる人たちとリンクし合ってて。ほんでどいつもこいつも「外資系企業」に勤めてることをアピってて。どうして外資の人って、外資です外資ですって言うんだろうか。住人の誰もがこんなバカではないんでしょうけど、けっこうマジで引っ越したくなりました。

どこに行ってもムラってあるんだなあ。そしていずこも等しくムラには愚かさがつきまとうのだなあ。と思いました。

今週は生活における音楽の比重が高い一週間でちた。

部屋のAirtunesが壊れてスピーカーからitunesの音が出せなくなってたので、Airtunesを買い替え。めでたくお部屋でちゃんとしたサウンドで音楽を聴けるように。わたしの部屋のスピーカーは、夫のお下がりの赤いBOSEでとってもかわいいのであります。部屋に大きな鏡を置いて、ダンスの練習をできるようにするのが次のインテリア目標です。

先の土曜日はWIRE09.さっと行ってHardfloorとケンイシイ観て帰ってきました。Hardfloorは仕事BGMによし、踊ってよし、精神集中によし、ワークアウトによし、なので週の大半は何かしら聴いてる気がします。コストパフォーマンス高いですね。

んで、本日は東京JAZZ2009でジョージクリントン＆PERLIAMENT/FUNKADELICを鑑賞。ブラックミュージックの洗礼を受けた10代なかばから大好きだったジョージクリントン。まさか本物が観れるなんて思ってもいなかったので、興奮して涙が出ました。中学の文集の寄せ書きの「将来の夢」という項目に「ジョージクリントンの妾」と書いて、教師に「それはちょっとやめてくれ」と止められた私ですが、今思うにその中三女子、なかなか良いセンスだと思います。

ロックもエレクトロニカも大好きだけど、やっぱファンクはすげえと思いました。血とか臓物を揺さぶる力があります。腹に来ます。

グルーヴって何だろう？ってずっと思い続けてるけど、ときどきその姿がチラっと見えるライブに出会えることががあって、その蓄積は自分の財産だなあと思います。一昨年のフジでの電気、昨年のフジのMARK STEWERT、そして今回のジョージクリントン。こういう体験をもっともっと積みたいなあ。

タイトルは某レコード量販店発祥の、なんだかやけに浪費されてる感のあるキャッチコピーへの皮肉をこめた諧謔でございます。

仕事詰まる⇒夜中まで起きてる⇒正常な判断力をうしなう⇒バカスカ秋物をネットで買う⇒翌朝自分に呆れる、というイソップ童話に出てきそうな愚かっぷり。

普段女性誌を読まない（というか週刊誌しか読まない）んですけども、夏と冬の終わりだけはさすがに買ってしまいます。SPURとかのモード誌と、Sweetとかの現実的なファッション誌をそれぞれ買って、モード誌で傾向を把握しつつ、現実系の雑誌で「まあこのへんかのう」とあたりを付ける、と。
ちなみに夏は本能で着たいものを着るせいか、なぜか雑誌のお世話にならないという。一生ファッショニスタにはなれなそうや。

今年は昨年の反動か、モノトーンのものばっかり買ってる。ピンクと紺のマルチボーダーのカーディガンと、蛍光カラーのミックスツイードのミニスカ、という頭悪そうな二枚以外は、ぜんぶグレーと黒と白。こんなにモノトーン志向なのって10年ぶり以上かも。

モノトーンといへば。中学三年のころ、塾の講師が好きで成績からなにからとにかく気を引くために頑張ってたころ、ちょっとでも大人に見せたくて、白と黒とグレーと赤しか着なかった。模試で全国トップとって注目させて、べたべた懐いて、途中懐きすぎて塾に問題視された先方が半年くらい仕事休む羽目になったりもしつつ、最終的に付き合ったら気が済んで成績が学年ビリまでズガーンと落ちた。当時は普通の恋愛だと思ってたし、最近まであっちがロリコンでこっちが被害者だと思ってたけど、こう書くとわたしもたいがいだな。ごめんね先生。

今日はお買い物しはじめないうちにお風呂に入って寝よう。

会社（便宜上こう呼称）のWEB経由で、制作依頼をくれたお客さんのもとへ、台風のなか打ち合わせに行ってきた。

そしたら、依頼のメールをくれた担当の方が、昨年まったく別の会社のお仕事で、ほんの少しだけ関わった方だった。そのときは、その方の上長の方とおもにやりとりをしていて、彼女は打ち合わせに列席したり、メールのCCに含まれているような感じだったので、あまり打ち解けたりした記憶もなかった。

でも、覚えててくれて、新しい転職先での仕事のために声をかけてくれた。以前関わった仕事というのは、先方の事情で空中分解してしまった仕事で、こちらとしてはきっちりやったし誠意ある対応をしたとはいえ、やっぱりこちらにも落ち度があったのかなと思ったりしたので、その渦中にいた彼女が、古い名刺を掘り起こしてURLを叩いて、わたしに連絡をくれたということがほんとにほんとに嬉しかった。

わたしはでたらめな人間だけども、仕事だけは一応まじめにやる。いつも想像力をフル回転させて、なるべく気持ちよく案件をクローズできるように心を砕いてる。それがちゃんと伝わってたのかもと思うと嬉しい。

こういうのが一番やる気が出るね。
まじめにやってムダになることなど、何一つとしてないのだと思える。

仕事はわたしを善良にするなあ。

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