大学教員の日記

2001年10月30日(火)  市長さん訪問

 宮古市長さんを代表3人と私で訪問をしました。市長さんは、にこやかに応対してくださいました。
 代表の子供たちも、「自己紹介」「CMのテーマを選んだ理由」「苦労話」と話をしました。このようなところは、苦労したCM作りに比べたら楽なのか、すらすらと自然に言葉が出ていました。

 そして、市長さんに「宮古自慢CMビデオ」を見ていただきました。見終わって、「おもしろい」とまず言われました。そして、私の方で「取材のアポイントメントも、カメラでの撮影も全て子供たちが行いました」と言うと、驚かれた様子でした。NHKのロケをしていたということで、NHKスタッフが撮影されたCMとお考えになっていたらしいのです。

 CMの出来ばえがよかったからか、さっそく「広報みやこ」に番組のPRが掲載されることになりました。(11月15日号の予定です。)



2001年10月19日(金)  スタッフさんとのお別れ

 今日は、約3週間一緒だったNHKスタッフの皆さんとの追いお別れの日でした。
 最後に握手、握手でさよならをしました。その前日に子供たちは「感謝の会」をしました。子供たちから、手紙と演奏「聖者の行進」のプレゼントです。手紙にはお世話になったお礼がたくさん書かれていました。

・一緒にサッカーをしてくれたこと
・細かくビデオカメラの撮り方やCMのアイデアを教えてくれたこと
・これから、自分のCMビデオをとってみたいという希望を持っていること
・やさしくカバンを持ってくれたこと
・アイスを食べさせてくれたこと……等

 本当にたくさんの思い出ができました。感謝・感謝・感謝です。
 感謝の会の「終わりの言葉」でAくんが「夢のような日々でした」と言いました。これは子供たちの実感だったと思います。
 私自身も充実した日々でした。改めてNHKスタッフの皆さんに感謝です。

■ロケこぼれ話
 NHKスタッフの皆さんと雑談をしているときのこと。Sディレクターいわく、「やあ、いろいろな学校に行くけど、今回ほど『先生がうらやましい』と思ったことはなかった…」
 つまり、本当にいい子供たちで、その子たちと一緒にいることができる先生がうらやましいということでした。これほど、ありがたいことはありませんでした。
 また、ロケ関係でいろいろと宮古の皆様にもお世話になりました。「本当に宮古はいい人ばかりでした」とも話されていました。これまた、ありがたい言葉です。私自身も宮古のよさを改めて感じたロケでした。



2001年10月17日(水)  自慢CMを視聴する

 総合のまとめで「宮古の自慢CM」を見合いました。どのチームも満足の行く結果となりました。昨日の通信の通り、CMは、明日直接皆様にお見せします。子供たちからも「CM作り小話」がある予定です。ぜひお越しください。

 さて、CMを見終わった後、子供たちに「今回の学習で学んだこと」を書かせました。二十数時間にわたる学習。子供たちは、どんなことを学んだのでしょうか。(作文は抜粋です。)

 ぼくは、インタビューをするときに、とても歩き回ってつかれたけど、そのかいあって、いいCMができました。それに、キャッチコピーはとてもいいのができてよかったです。
 それから、テレビでのCMの見方がかわりました。これは合成だとか、洗剤のキャッチコピーなどがよくわかるようになりました。
 それに、ぼくは最初、ゆうじゅう不だんだったけど、観光客の前でえんぎをしたら、自信に満ちてきたので、とてもよかったです。

 このように、自分の行動に自信を持った子供たちが増えたと思います。何せ見知らぬ大人への頼みごとが多かったのですからね。

 最初のころは、ウニ染めの田川さんにもあまりなじめなかったし、街角インタビューでも聞き方が下手でした。でも、とちゅうから、だんだんわかってきたのでよかったと思います。
 今は、田川さんにかんしゃしています。
 今回の学習で変わったことは、「聞き方でつっこむ」ということがだんだんできてきたということです。
 みんなの話の内容も最初は、ついていけなかったけど、ついていけることになったこともよかったと思います。

 取材を重ねていくうちに田川さんという人物に対する思いが変化してきたのですね。これはなかなかできない貴重な体験です。よかったですね。

■ロケこぼれ話
 子供たちのCM撮影ではけっこう失敗がありました。たとえば、録画していたテープを消去してしまったり、音声がなぜか入っていなかったり(これは機械のトラブル)というようにです。あるチームは「失敗は成功のもと」ということわざがはやりました。
 実は私もCM撮影で失敗をいくつかしました。
★その1 ネクタイウニ汁染め事件。浄土ヶ浜でウニラーメンを運んでいるときのこと。段差を知らず歩いて、ガクン。ラーメンの汁が思いっきりネクタイにかかりました。ネクタイのウニ汁染め?です。おかげでロケでは「スープなしのウニラーメン」となりました。
★その2 フラッシュ事件。魚菜市場で子供たちが一生懸命に撮影している時のこと、「記録用に」と私が何げなく写真を撮りました。あとで映像を見ると当然、そのシーンにフラッシュが入ってしまいました。ちょっとばかり冷たい子供たちの視線??? 子供たち、ごめんなさい!



2001年10月16日(火)  完成!宮古の自慢CM

 できました!宮古の自慢CMが。
 1回目のCMの反省点を生かして、見事な作品になったと思っています。

 実は、小学生にビデオ番組やCM作りをさせるのは結構難しいことだと私は思っています。「自分たちが楽しむようなもの」であれば別ですが、「他の人に伝える」という視点がなかなか小学生段階ではうまくいかないのです。

 それが今回どのチームもうまく表現されたと思います。小学生や中学生のいろいろな作品をご覧になっているNHKの佐藤ディレクターも「小学生が作ったとは思われない」と話されていました。
 もちろん、それぞれのチームで苦労はありました。

★1班
 「浄土ヶ浜を美しく見せる」ところでけっこう大変でした。日光の関係で島が暗くなったり、どの大きさで海を写したらいいか難しかったからです。それでも一番の心配事だった天気には恵まれました。
 また、教室でのロケシーンでは、「うるさい教室の中で主人公が『静かなところに行きたいなあ……』と言う」という設定でした。みんなに協力してもらってそれもOKでした。(一部には「ふだんの様子をとれば、うるさい教室になるという声もありました!?」

★2班
 ウニ染めの田川さんに全面協力をいただきました。特に傑作だったのが、最後のウニ染めの作品を紹介するところです。工房の「アトリエぐらん」の中で作品を見せるより、自然の中で見せた方が効果的ということで、昨日急きょ作戦を変更しました。田川さんを藤の川に連れていって撮影をしました。田川さんもお忙しい方だったので、最初は驚いていましたが、子供たちの熱意に押されて、協力していただきました。感謝あるのみです。

★3班
 基本的な計画はいいできでしたので、あとは撮影するだけのチームでした。ところが、撮影に行った10時には団体客が多く、なかなかできません。本当に限れらた時間でがんばりました。しかも、「ちょっとお待ちください」と本当のロケのように、子供たちも「交通整理」をしました。(たいした度胸です。)まんぷく食堂さんのサケ汁も効果絶大。ありがとうございました。群馬から来たお客さんがサケ汁を持ってセリフを言ってくれました。


■ロケこぼれ話

 昨日は3ヶ所に同時にCM撮りに行くということで、東京からNHKスタッフの方がお一人お手伝いに来校されました。Nさんという方です。先週も3日間来ていただきました。

 今回は一日限りのお手伝いということで昼休みにもうお別れです。校庭で記念写真。そして見送り。金浜校門で車が動き出したら、車を追いかける一人の男の子。同時に校庭を横切って今度は高浜校門に全速力で走る子供たち。先頭の子が移動していた車に間に合って手を振ることができました。ん〜、青春映画の1シーンみたいだなあ……。



2001年10月15日(月)  子どもたち再取材へ

 今日、子供たちは対象先で再取材をしてきました。そして、先週指摘された点を修正して、よりよいCM計画を立てました。細かいところまで紹介をしたいのですが、発表会まで他の班に秘密のところもあるので一部分にとどめておきます。

★1班
 「浄土ヶ浜」を「生きていても極楽浄土に行くことができる場所」と強調することにしました。
 メインは「極楽と思われる画面にする」ことです。きれいな自然を見る、特別の〇〇(秘密)を食べる、幸せのあまり歌う…。そんな設定にしました。そして最後にはちゃんとオチもつけることにしました。

★2班
 ウニで染めることができるということを強調するために、最初はクイズにすることにしました。ここで意外性のアピールです。
 そして、最後のキャッチコピーの「色いろいろ」を工夫して表現します。これは産業まつりの取材が生きています。1回目と違い、とてもウニ染めのすばらしさが伝わるものとなりそうです。

★3班
 基本的な部分は変えないで、一つの場面に目玉を用意しました。それも、作りたての「サケ汁」を画面に入れようと考えたのです。確かに試食よりも湯気があがっているサケ汁の方がおいしく見えます。問題はそのサケ汁をどう用意するかですが、「まんぷく食堂さん」に子供たちが頼みました。
「友達のコネを活用するたくましさ」ですね。

 というわけで、どのチームも秘策を持って、今日のCMロケです。
 1回目のCMに比べたら、その発想自体が格段の進歩です。

■ロケこぼれ話

 今回の学習で子供たちはいろいろな力が伸びています。一番は「メディアリテラシー(メディアを読み解く力)」です。CM作りをする過程で、どんな映像がふさわしいか、内容も技術面も深く考えることができるようになりました。同時に私は「取材力と交渉力」も伸びていると思います。自分たちの取材対象の人たちに、取材の交渉は子供たちが実際にします。最初はぎこちなかった電話のかけ方も、どうにか様(さま)になってきました。

 昨日「なるほど」と思ったのは、ウニの実物の殻を探していたSくん。「そちらにウニの殻はありますか?」と一生懸命に聞きます。ところが時期はずれでなし。すると、「どうやったら手に入りますか」と聞いていました。たしかに「はい、わかりました」で終わっては、情報が途切れてしまいます。この方法は上手だと感心しました。



2001年10月12日(金)  プロによるCM批評

 子供たちが作った1回目のCM。「宮古以外の人々に、宮古の自慢CMを伝える」ものですから、「外部の人の目による批評」が必要です。
 そこで、次のような仕掛けをしました。

■NHK宮古報道室のS記者を教室に迎え、子供たちが作ったCMを批評してもらう

 S記者は、「宮古以外の人々を中心に宮古地区のことを伝える」という点で子供たちと共通点があります。しかも当然のことながら、その道のプロです。CMの内容面でも、技術面でもいい助言ができると考えてです。

 ただ、S記者が批評をする前にまず自分たちでできることをしようということで、それぞれのCMを見てから意見交流をしました。他のチームから鋭い批評がいくつも出てきました。

 ★1班(浄土ヶ浜)に対して
  ・かんじんの浄土ヶ浜がよく見えない
  ・石碑も見えにくい  ・主人公の表情も見えない
 ★2班(ウニ染め)に対して
  ・田川さんが主人公になっていない
  ・染めているときにアドリブがほしい ・作品をもっと見せる
 ★3班(魚菜市場)に対して
  ・最後、サケが隠れてしまった  ・声が聞き取りにくい
  ・食べているものが見えない

 むろんお互いのよさを確認しあった上での批評です。
 このような子供たちの発言を受けて、S記者からコメントをいただきました。さすがと思ったのは、一つ一つの内容に対して「代案」を示したことです。そういう点はさすがプロです。

 たとえば、1班では石碑を写す時に、文字を上から下に順番に写し、その画面と一緒に句を読みあげるという方法を教えてもらいました。子供たちは「なるほど」と言いながら聞いていました。

 さらに、S記者が実際に制作したビデオを見せてもらいました。三陸鉄道初の女性運転士を扱った5分ほどのものです。初めて見る宮古以外の人にも実によくわかるように作られていました。

 友達やS記者の批評を聞いて、子供たちはやや落ち込みました。これはそうです。努力して自分たちはいいと思っていたCM作品でしたから。
 でも、そこは子供たちです。「よし、もう1回CMつくりに挑戦!」ということになりました。

■ロケこぼれ話
 教室にカメラが入って何日もすると、もう慣れてしまいます。カメラを近くで向けられても何とも思いません。それどころか、余裕ができます。たとえば、カメラマンがバッテリー切れで「ちょっと、すみません」というと、子供たちから
「また、バッテリー切れですか?」という声。これにはNHKスタッフも苦笑です。私自身もこの間、「これで授業はおわり!」というところを、「はい、これでロケはおわり!」と言ってしまいました。これにはNHKスタッフも大笑い。私も含め、皆、ロケを楽しんでいます。



2001年10月11日(木)  CM撮り

 再度、取材先に行き、CM撮りをする。

 この3日間、子供たちは非常に密度の濃い学習をしたと思います。キャッチコピーを考えるのも、撮影計画を立てるのも、リハーサルもCM撮りもフルに頭を使いました。一つのシーンを巡って、アイデアを出し合いました。試行錯誤もたくさんしました。
 たとえば、キャッチコピーは次のようなものです。

 ★1班   「自然なままの静かなながめ 深い歴史の浄土ヶ浜」
 ★2班   「きれいな色、いろいろ 世界初!ウニ染め」
 ★3班   「満足度120% みんな大好き! 魚の王様 宮古の鮭」

 私はどの班もよく考えられた内容、そして吟味された言葉だと思っています。しかし、子供たちの意見交流では鋭い意見が出てきました。(3班の例)
「120%とあるけど、100%の方がわかりやすいのでは。」
「でも、それだとインパクトがなさすぎます。」
「120という数字が中途半端だということです。」
「いや、でもこれでぴったりと合うんです。」
 こんなやりとりが行われました。

 CM撮りのリハーサルでも鋭い意見が続出です。

・〇〇さんの手を写さなければいけないのに、写っていない。
・表情を写したいはずなのに、後ろ姿しか写していない。それだと意味がない。(反論されて)もし、後ろから海を写したければ1回表情を写して海の方にビデオカメラを移動させればよい。
・キャッチコピーを言う声が小さいので、迫力がない。
・カメラが揺れていて見にくい………等

 この意見交流はとても意義がありました。今までビデオで撮る経験はほとんどの子がしています。でも、その経験は全くといっていいほど今回の学習では役立たないことが分かりました。
 ただCM撮りまでは時間的な余裕がありません。とりあえず、指摘された点を頭に入れて、10日(ウニ染めチーム)、11日(浄土ヶ浜チーム、魚菜市場チーム)に撮影に子供たちは臨みました。

■ロケこぼれ話
 毎日、授業が終わってからNHKスタッフと打ち合わせをしています。この3日間の子供たちについて、「とてもおもしろい絵(映像)がとれている」とのこと。ホッとしました。「子供たちはよく頑張っている」「前向きなところがいい」とも言われました。確かにCM撮影では度胸がよかったです。

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 それぞれの1回目のCMが完成しました。計画段階で大きく4つのシーンに分けて考えました。撮影もその4つに分けて行いました。簡単に紹介しましょう。

 ★1班
�� Sくんが教室でどこかに旅行したいと悩む
�� 浄土ヶ浜につく。景色を見て感動する。
�� 石碑を見て、やはり感動する。
�ぁ 崋�然なままの静かなながめ 深い歴史の浄土ヶ浜」というキャッチコピーを軽快に歌い、踊りも付けて終わり。

 ★2班
�� レポーターのYくんが演技をしながら「世界初」を強調してウニ染めの紹介をする。
�� ウニ染めの田川さんを紹介する。
�� 実際にみんなで体験したところを紹介する。
�� できた作品を見せ、「きれいな色、いろいろ 世界初!ウニ染め」と声を合わせて言って終わり。

 ★3班
�� 太田商店の社長さん主演。威勢のよい掛け声でお客を呼ぶ。
�� 実際のお客さんが試食して、「おいしい」と言う。
�� お客さんが「東京の息子のところに送りたい」と言う。
�� 社長さんが鮭を持ち、みんなと一緒に「満足度120% みんな大好き! 魚の王様 宮古の鮭」と言う。

 活字で書くととてもあっさりした感じになってしまうのですが、実際に作成したCMは本当にいいものに仕上がったと思っています。しかも、浄土ヶ浜はどしゃぶりの雨の中の撮影、ウニ染めグループは多忙の田川さんに協力をお願いしての撮影と本当によく頑張りました。

 魚菜市場の頑張りぶりもたいしたものです。計画段階で「お客さんに出てもらう」と書いていて、「世の中、そんなに甘くない。でも、それを知るのも今回の学習かな…」と考えていました。最初数人のお客さんに交渉しましたが、すべてダメ。さすがに子供たちもめげていました。しかし、一人がOKということになったら、自信をつけて次々とお客さんが出演をしてくれました。(太田商店の社長さんの声がけも効きました。)
 そして、「〇〇というセリフを、試食しながら言ってください」と頼みこみます。回り数軒のお店もニコニコして見守る中、「5秒前、4、3、2、1、キュー」の合図。演技。そして「カット」という声。皆堂々としていました。まさに、本物のCMロケ班みたいでした。

■ロケこぼれ話
 このCM撮影のときに、実はどのグループも「おみやげ」や「おやつ」を他グループに内緒でいただいていました。ウニ染めグループは染めたミニスカーフを、浄土ヶ浜グループはNHKスタッフからアイスを、魚菜市場グループは太田商店の向かいの大づち屋商店(高浜の方)からジュースをいただきました。皆様のご好意に本当に感謝!です。もちろん、全て子供たちは大喜びでいただきました。「内緒」なのですが、全グループがいただいたので、公表していいでしょうね。


■参考(CM作り計画)

★ 第一回ロケでCMを作る

★1班 11日(木)9時10分 学校発→浄土ヶ浜で撮影→終わり次第帰校
★2班 10日(水)16時 学校発→磯鶏公民館で撮影→17時30分ごろ帰る(直接自宅に)
★3班 11日(木)9時10分 学校発→魚菜市場で撮影→終わり次第帰校

・ロケ対象にきちんとあいさつ、字コンテに基づく説明を行ってから撮影に入る。
・今回は、字コンテの順番通りにとる。(編集はなし)
・必要によって、2回とる。
・その場でよいシーンが撮れると考えたときには、内容を変更したものも撮影して構わない。



2001年10月10日(水)  撮影計画を立てる

 自分たちから得た情報からキャッチコピーを考え、撮影計画を立てる。そして、CMのリハーサルをする。

★ 宮古自慢CM 9〜13時間目(10月10・11日)

1 キャッチコピーを作る

 前に視聴した「体験!メディアのABC」の中でのキャッチコピーの定義とその特徴・方法について確認をする。

【定義】そのものの特徴を工夫した言葉で表したもの
【特徴】短い言葉で
【方法】
・ そのものについて思いつく言葉を付箋紙に書く。(項目によって色分け)
・ 付箋紙を移動させながら組み合わせ、キャッチコピーを考える
・ 自分たちが撮影した写真や資料も活用をする
・ ボードに書き込む

2 発表をする

 発表をするが、キャッチコピーのみを発表をするのではなく、そこに至った過程も付箋紙を用いて発表させる。
 次の観点から意見交流をして、さらによりよいキャッチコピーにするように話し合わせる。(この点は見学には行っていない他グループには難しいかもしれない。)
★ さらに付け加えたらいいことはないか。
★ こんな言葉を使ってみたら……。
→再度話し合い→再度発表

3 字コンテを作る

 最初に字コンテについて例をもとに説明をする。次の点を押さえさせておきたい。
・1ヶ所で撮影ができるもの
・セリフとナレーションの違い
・リポーターが言う形もある
・セリフやナレーターが一つの項目にだぶって入らない
・キャッチコピーを入れる

 すぐに話し合いをさせても難しいと思われるので、それぞれぜひ「挿入したいシーンは何か」という点を切り口に、アイデアをふくらませたい。
 必要によっては、実演をしたり、資料を活用させたりする。

4 「アップとルーズ」を視聴する

 視聴後、どんなときにアップやルーズが効果的なのか確認をする。

5 役割分担をして、撮影のリハーサルをする

 実際に演技をさせて、撮影をする。
 →授業終了後、NHKスタッフに批評
 役割分担については、どんな役が必要か話し合わせて分担させる。



2001年10月09日(火)  CMのための取材

自分のCM対象先にCMのための取材をしにいく。

★ 宮古自慢CM 7・8時間目(10月9日)

1 それぞれの対象に取材をする

 ただし前時で行うことができなかった「取材内容」「役割分担」「練習」を行う。特に記録については、次のキャッチコピーを考える点では重要と思われるので、その点をきちんと確認をする。
 ポイントは次の点と考えている。(子供たちの興味・関心から)

 ★その人の活動を見せてもらう。場合によっては体験させてもらう。
 ★説明を聞く。
 ★質問をする。
 ★浄土ヶ浜グループは自分たちで歩いてみて、何かしらの発見を目指す

 見せてもらうときや説明を聞くときには、一方的に受け身にならないように必要に応じて随時質問等をするようにさせたい。
 また、ある程度子供たちが考えていく質問は次のようなものである。

■ 1班・浄土ヶ浜
・ 浄土ヶ浜という言葉の由来(これは取材しなくてもわかるが)
・ 浄土ヶ浜を広めるために努力されていること(観光ガイドといった表向きのことだけではなく、「美しくするための努力」に迫らせたい。)
☆浄土ヶ浜に関わる協会以外の人からも、何かしらの秘話が聞ければいいが…。

■ 2班・ウニ染め
・ ウニ染めをどうやって思いついたのか。
・ ウニはどこで染めているか。
・ なぜ商品が高いのか。
・ どうやって色をとるのか。
☆このグループは、はじめてのことなので全てが良質の情報となるであろう。

■ 3班・魚菜市場
・ サケをどこから仕入れているのか。
・ 値段は。
・ お客さんはサケでどんな料理を作るのか。
☆このグループは、支援が必要である。サケの魅力をどう伝えるか。そのための情報が得られればいいのであるが。

★ 取材終了後、感想を書く。



2001年10月05日(金)  CM対象を選ぶ

 CM対象を選ぶために、インタビューした内容を全て発表させた。3つの班がインタビューした人はなんと150人以上。

 出てきた項目をカードに書いていったら、黒板いっぱいになった。
 1位は「新鮮でおいしい魚」、2位は「浄土ヶ浜」。インタビューではこの二つが圧倒的。この結果をもとに、子供たちは対象を選ぶ。
 「やはりインタビュー結果の多いから、これが宮古自慢だ」という考えの班があれば、「みんなが知っているものよりも、珍しくて宮古を表しているものがいい」という班もあった。
 子供たちが選ぶ理由はそれぞれで構わない。大切なのは、その理由を自慢CMに反映させることである。
 子供たちが選んだターゲットは次のようなものであった。

 ★1班→浄土ヶ浜に関わる人々
   まずは浄土ヶ浜にある「観光協会」に聞いて、いろいろな人を探す。
 ★2班→ウニ染め
   西町にある「アトリエぐらん」の田川さんを取材する。
 ★3班→サケ関係
   魚菜市場の太田商店さんを取材する。

 子供たちが選んだターゲットを知ってホッとした。というのも、「人」が関わっているからである。確かに浄土ヶ浜の景色だけをCMで写すのはありきたりだ……。

 さて、その取材先には子供たちが実際に電話をする。その様子も撮影していた。生のやりとりである。もちろん私やNHKスタッフが事前に連絡をしているということはない。だから、取材を断られる可能性もあったが、無事どの相手も快く引き受けてくださった。

■ロケこぼれ話
 ロケが始まってから、そのロケについて日記を書いている。Sさんの日記から。

 今日、宮古に「宮古は有名か」をききに行ってきました。
 最初は、インタビューをするのが2回目だから、ぜんぜんなれていませんでした。でも、ディレクターさんたちが来て、インタビューのこつのようなものを教えてくれたので、いろいろな人に聞けました。学校に行って集計をしてみたら、なんと76人に聞いたみたいです。短い時間で、70人以上の人たちに聞けたのは、ディレクターさんたちのおかげだと思いました。やっぱりNHKの人は、プ
ロ・プロ・プロだと思いました。

 確かに「やはりプロ!」と思う場面、随所にある。同感。

★参考資料 授業計画

1 インタビュー報告会をする

 ランキングだけではなく、感想も発表をする。感想は自分がインタビューしたこと・結果から思ったことの両面から言わせたい。

2 自慢CMの対象を決める

 ここがポイントとなるのでじっくりと決めさせたい。
★ 「宮古自慢」として価値あるものの基準の検討→「他地域の人に本当に知ってもらいたいものは何か」
 →「観光地にしたら、今までと同じパターン」→自分たち独自の切り口で……となるようにしたい。ワークシートに記入。

3 CM作りまで見通す

 これからの手順の確認。
 取材→キャッチコピー→CMプラン作り(字コンテ)→撮影→編集

4 「取材」について「体験!メディアのABC」を視聴し、その方法を学ぶ

 視聴後、すべきことを確認してリストを作成する。(ワークシート)
 その中で次時の取材計画を細かくたてる。
→アポイントメント(手引きを使って)・質問内容吟味・役割分担・練習等



2001年10月04日(木)  まち角インタビュー

 総合の学習で「まち角インタビュー」に行ってきた。行き先は末広町商店街、宮古駅前等である。
 目的は「宮古自慢CMのターゲットを決める」というもの。班ごとの行動である。教室でインタビューの仕方を確認してから行く。

 ・自分たちの名前と目的を言う。
 ・インタビューをする。(宮古の自慢は何ですか)
 ・ポイントは「つっこんで聞く」ということ。

 今回は特に3つ目が大切である。ただ「自慢は何ですか」と聞いても、多くの人が「浄土ヶ浜」「サケ」といったものが中心になるはずですから。何よりも、「自分たちが知らないようなことで宮古自慢」を探すというのが目的なので……。さて、子供たち勇んで街に出て行った。

 ところが、ところが、意外にも街行くの多くの人にインタビューをしても「今、忙しいから」「ん〜、わからないなあ」と言われたり、なかなかうまく進まない。
 さすがに子供たちも、ちょっと元気がなくなってきた。やさしく答えてくれる人にも、淡白なインタビューになってしまい、かんじんの「つっこむ」ということができずに、いい情報が入ってこない。

 中間報告ということで駅前に集まった。決まりきった質問をするだけだけではなく、「私たちは観光地や食べ物のことを知っていますけど、ほかにいいなあということはないですか?たとえば……」というようにである。さらに、最初にみんなで元気よく「こんにちは!」とあいさつをすることも決めた。

 そこで、子供たちは再びヤル気を出し、後半のインタビューで見違えるように変わった。積極的に聞き取りをするようになり、子どもたちにとってのとっておきの情報を得ることができた。
 子供たちは次のようなターゲットがいいなと話していた。

 ★1班→浄土ヶ浜に関わる人々
 ★2班→ウニ染め
 ★3班→サケの料理関係

■ロケこぼれ話
・インタビューの中間報告でNHKスタッフさんから、アイスをいただいた。子供たちが元気になった理由は、実はこのおかげ?
・子供たちのインタビューする姿には、カメラマン・音声さんも同行する。すると、一般の方が緊張するのがありありとわかった。
・昨日は1時間目の体育の様子も撮影をされた。「福祉センターから」「金浜校門から」「アップ」というように、いろいろと場所を変えてである。ソフトボールをしたら、いつも以上に「いいぞ!」といった応援の声が出ていました。ん〜、慣れている!

★参考(授業計画)

★ 宮古自慢CM 2時間目(10/4)

1 ワークシートをもとに今日の街角インタビューの説明(9:10)
 前日子供たちから出てきたアイデアをもとに、インタビューのし方を確認

2 班ごとにロールプレイ(練習)をする。
 決まった形式のインタビューしかしないことが予想される。「(不快にならない程度に)つっこんで聞く」ということを全体に教えたい。

3 移動(9:30)
  
4 3ヶ所でインタビュー開始(9:50)
 3ヶ所→駅前・末広町商店街・サティの近く

5 中間報告(10:40)
  休憩も兼ねて「飲み物タイム」。それぞれの手応え、困った点を報告しあう。

6 再度インタビュー(11:20まで)
 一回目より深化した視点でインタビューをする。

7 移動(11:30)

8 インタビュー結果を報告のためにまとめる
   「ランキング」で行う。項目だけ画用紙に書かせ(1位 浄土ヶ浜)、その理由は口頭で発表させる形式にする。少ないものもきちんと報告させるように指示する。早く終えた班は練習。



2001年10月02日(火)  ロケ・スタート

 いよいよロケのスタートである。

 子供たちが行う総合の授業は「宮古の自慢CMを作ろう」というもの。実際に子供たちがCM作りに取り組む。

 昨日は、授業開始から子供たちで意見交流です。テーマは、「宮古は全国的に有名か?」ということである。

 最初は、「有名派」がやや多い状態。「浄土ヶ浜がある」「鮭がよくとれる」といった理由からだ。それが、「有名ではない派」が、「県外に言ったときに、『宮古ってどこ?』と言われた」という経験を話し始めた。「ぼくも」「私も」と、次々に続く。「県内では有名だけど、全国ではそうではない」といった発言に共感の声が続いた。

 このようなやりとりの中、子供たちにカメラやマイクが向けらる。(どんなものかな……)と思っていたら、みんな全く「ふだん通り」だった。

 たいしたものだ。いや、どちらかというとふだんと違うことを楽しんでいるようにも見えた。(「この学年のカラーだ」とつくづく感じた。)

 結局、「宮古は思ったほど有名ではない」→「有名にしたい」→「どうやって」→「CMが効果的」→「まず、人に聞こう」→「一番いいのは人通りの多いところ」→「じゃあ、末広町商店街や宮古駅前だ」とトントンと話し合いは進んだ。

 放課後、私もインタビューをされました。番組で使う部分です。NGを出すこと5回。その度に「ご免なさ〜い!」。テレビのNG集に出る人の気持ちがわかった。さりげなく窓から見ていたK君。ニヤニヤしていた。ウーン、子供たちの方が余裕があるのかも?!

★参考資料 この日の授業指導プラン

★ 宮古自慢CM 1時間目

1 「指令」で調べたことの発表

 「指令」とは1日に出した「宮古は全国的に有名か。これについて家庭学習で調べよ。というもの。本には掲載されていないので、家の人に聞き取るか持論を発表するかのどちらかと予想。ちなみに子供たち自身は「有名」と考えている。
  
2 宮古はそれほど有名ではないことを知る

 →「県内」でいえば有名であるが、「全国的には…」という部分のギャップから子供たちにインパクトを与え、意欲を喚起させたいが。

3 どうやって有名にしたらいいか、アイデアを出す

 テレビ、新聞、写真を出す、ポスター等いろいろ出てくるであろう。その中について、「一番効果がありそうなのはどれですか?」と聞く。間違いなく、テレビと答え、その中でもCMと言うであろう。「繰り返される」「印象に残る」といったものを具体的なものを例に取り上げたい。
 宮古の自慢CMを作ろう(2−1V�△離掘璽鵝�

4 宮古の自慢で知っていることを発表する

 浄土ヶ浜、とどヶ崎灯台、鮭等が出てくるであろう。(必要によってパンフレット等を示す。)これらだけですか?」とゆさぶる。 →もっともっとある!

5 調べ方について考える

 「もっといろいろな宮古自慢を知る方法はないか」と聞くと、「人々に聞く」が出てくるであろう。「より数多くの人に聞くには?」と問い、街角インタビューに結びつける。
 班ごとに、「どんなことを聞くか」「何を記録するか」を話し合わせる。
  →次の街角インタビューのワークシートのおおもとになる。



2001年10月01日(月)  ロケチームとご対面

 ロケチームが学級に入って、簡単な「出会いの会」。子供たちから自己紹介、そして「学級の様子がわかるものだから」ということで、学級紹介ビデオを見てい
ただいた。

 ロケチームは5人。ディレクター、カメラマン、音声担当者、照明担当者、そして車両担当者とロケをするのでも、実に多くの方々が携わるんだと私自身が感心。

 さて、ロケチームと出会った子供たち。次のような感想を持った。

・今日はNHKの4人が高小の5年にいらっしゃいました。その4人の人たちの話を聞きながら、いろいろな体験ができると思うと、むねがわくわくしてきました。明日から3週間、たくさん勉強できればいいなあと思いました。

・あしたから、3週間カメラでとられるのでちょっと心配です。だけど、この短い時間でいいテレビ番組になればいいなと思います。

 期待が大きいけど、不安も少しあるといった感じである。


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