水野の図書室
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実りの秋になりました。皆さまも体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2020年02月22日(土) 北村薫『解釈』

「1冊の本の後ろには100冊の本がある」と言われるように、
本は書き手も読み手も読書歴が大きく関わってきます。
たくさんの本を読んでいることで、書き手が伝えたいことを読み手は汲み取れる力がつくのです。
それは読書の楽しさに直結して、心に響く物語になるんですね。
厳しい言い方をすれば、読書の楽しさは自分次第。
たくさん本を読むほど、物語の世界を飛べる翼は大きく強く、時に繊細になります。

北村薫『解釈』は、「遠い唇」(角川文庫)の四番目のお話。
これまでと少し雰囲気が変わって、とってもユーモラスでお茶目なお話。

『走れメロス』『人間失格』『蛇を踏む』『吾輩は猫である』
─これらの本がどんなふうに解釈されるのか、
エッ!という場面転換が唐突すぎて、置いて行かれそうになりました。

挿画がいいですねぇ〜和田誠さんでした。


2020年02月13日(木) 北村薫『パトラッシュ』

北村薫の短編集「遠い唇」(角川文庫)の三話目は『パトラッシュ』。
パトラッシュといったら、アニメ「フランダースの犬」に登場するセント・バーナード犬の名前。
少年ネロの「パトラッシュ…」に続くセリフが反射的に出てきますが、そのパトラッシュのことかしら?
と思ったら、はい、そのパトラッシュをイメージさせる大きな背中の男の人と
同居する女の人のお話です。

謎解きにもいろいろあるんですねぇ。
ふたりの暮らしの中の、ちょっとした謎解き。

帰宅したときにお風呂場で感じた違和感からの推理はお見事。

ふたりの出会いの頃の描写もいい感じ。

とても短いお話なのに、心温まりました。
ほのぼの。


水野はるか |MAIL
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