水野の図書室
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実りの秋になりました。皆さまも体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2005年11月15日(火) 本多孝好『MOMENT』

随分時間をかけて考えても、答えが見つかりません。最後のお願い、
あなたなら、どんなことを願うのでしょうか。

生きたいと心の底から願うとき死を考えるといいます。最後のお願いが
何もないのは、きちんと生きていないからではないかと考えてみたり、
いつ死んでもかまわないと思うのは、死ぬ気で守るものもないのかと
少しばかりの寂しさを感じてみたり……。普段は眠っているココロの
ある部分を強く刺激されました。といって、自分の最後のお願いには
辿り着けそうにありません。相変わらず、フワフワ生きています。


「MOMENT」(集英社文庫)最終章に登場する患者は、家族思いの
お父さん、有馬さん。噂の仕事人が別にいて、正体に気づいた「僕」は、
有馬さんに、簡単に死んでほしくないと思いの丈を伝えます。

仕事人と「僕」のかけひきが、良いですね〜緊迫感に引き込まれます。
仕事人のしてきたことは、あまりに重く、簡単には語り尽くせないです。
テーマは大きく、決して、明るいものでもなく。。なのに、小説に暗さは
ないんですよ。木漏れ日のようなあたたかさ。
読んで良かったです。ちょっと、立ち止まれましたし。。。

さ、明日から、また、はりきっていきましょ!


水野はるか |MAIL
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