水野の図書室
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実りの秋になりました。皆さまも体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2002年05月31日(金) 2002年5月のまとめ

恒例の月末・まとめの日になりました。
5月の図書室は、GW明けから、恐怖の物語が続きましたねー。
下旬にせつない系も読みましたが・・というより、読んだ本が少なかったです。

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「七つの怖い扉」(新潮文庫)
阿刀田高『迷路』、宮部みゆき『布団部屋』、高橋克彦『母の死んだ家』
乃南アサ『夕がすみ』、鈴木光司『空に浮かぶ棺』
夢枕獏『安義橋の鬼、人をくらふ語(こと)』、小池真理子『康平の背中』

「かなわぬ想い」(角川ホラー文庫)
今邑彩『鳥の巣』、小池真理子『命日』、篠田節子『誕生』
服部まゆみ『雛』、坂東眞砂子『正月女』

辻仁成著「オープンハウス」(集英社文庫)
『オープンハウス』『グッバイ ジェントルランド』
『バチーダ ジフェレンチ』

「別れの手紙」(角川文庫)
内館牧子『夢はにほへと』、ここまで

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ベスト3は、

服部まゆみ著『雛』・・・孤独な老婆と人形の妖しい世界に浸れます。
坂東眞砂子著『正月女』・・思わぬラストに怖さが増幅します。
内館牧子著『夢はにほへと』・・うーん、勉強になりました。


* * * * * * * * *

このところ、疲れがでたのか、珍しく体調をくずしています。
更新できない日もあると思いますが、どうぞよろしく♪
今月新たに、エンピツMy登録をしてくださった方々、ありがとうございます。


2002年05月29日(水) 内館牧子著『夢はにほへと』

手紙をテーマにした6編の短編集「別れの手紙」(角川文庫)を読んでおります。
実は、先週末に、ある推理小説を読んだのですが、読後感につらいものが
ありまして・・トリック・推理共良くできたものでしたが、思い切って
図書室では回避することにしました。

「別れの手紙」を選んだのは、裏表紙に「さわやかな恋愛小説集」とあった
からで、一年で一番気持ち良く過ごせるこの季節にぴったりではありませんか、
さわやかな恋愛〜いいわぁんと、本屋さんで、ほわんほわんしました。


が、

昨夜読んだ『夢はにほへと』・・つ、つ、つらい・・つらい話ですぅぅ・・。

朝、秋子が目覚めたとき、夫の姿はなく、離婚届と手紙が置いてあったのです。

  !あんまりですっ! 寝てるあいだにこっそり出て行くなんて!

でも、そんなふうに家を出て行った夫、幸夫、かわいそ・・かな。。
読んでいくと、だんだん幸夫に同情していきます。。
結婚して、妻への経済的な責任の前に夢をあきらめた幸夫と、強引に夢を
かなえた秋子。

うーん、幸夫の夢と秋子の夢は種類が違うんですよー。
でも、夢は人それぞれだから、決して他人の夢をけなしちゃいけないですよね。
夢なんだから、、すぐにさわれないのが夢なんだから・・そんな夢を打ち明け
るのって、すごく勇気がいることだと思います。

秋子には、幸夫の夢も大切にしてほしかったです。
考えさせられました。





2002年05月26日(日) 辻仁成著『バチーダ ジフェレンチ』

結婚していたら、誰よりも相手のことを知っているのは自分だと思うのは、
当然だと思います。ええ、結婚しているなら・・「夫婦のことは夫婦にしか
わからない」なんて、他人の意見を拒絶するような言葉もあるくらいですし。

ところが、別れた夫に自分の知らない面があって、親友のような女友達から
聞かされたら・・かなりショックですねー! ずいぶん深い付き合いのよう
なのに、その結びつきが精神的なものだと知ったら、疎外感なんてものじゃ
ないでしょーー!!


「オープンハウス」(集英社文庫)の三つ目にして最後のお話は、離婚した
あと空虚な生活を持て余しているユイコが主人公です。結婚生活の中では
会話らしい会話などなかった夫が、実は話の天才だったと知ったとき……。


ユイコには、じんましんの持病があって、不潔なものへの嫌悪感のような
心因的な動揺で起こるんですが、なんだか、少し都合よすぎるような・・。
キライな男性に話し掛けられたときに、皮膚がささくれだつように始まる
じんましんは、好きになれなかったですー。


結婚していても、いなくても、人はみな孤独で、ユイコの気をひくために
マンションの階段の踊り場から飛び降りようとする夫の友人ミヤケには、
困った人を通り越して、唖然としました。


この小説には、一見、孤独な人がたくさん出て来ます。
ユイコも夫もミヤケもマキも・・。孤独な人のあつまりが小さな灯となって、
ぬくもりに変わりました。


じゃ、また近いうちに!←弱気。。





2002年05月24日(金) 辻仁成著『グッバイ ジェントルランド』

思い出が、強くやさしく、あるものとの訣別を促すことがあります。

思い出の場所、特に自分が育った家がこころ休まる場所だと感じるのは、
そこで過ごした日々そのものが、穏やかな時間だったからなのでしょう。
そして、安らぎの空間に身を置いたとき、今までの生活が、自分にとって
相応のものかどうか、見えてくるのだと思います。


前作『オープンハウス』で、「僕」は、吠えることができない犬のエンリケ
と売れないモデルのミツワとで、彼女のマンションで気を使いながら暮らし
ていました。続編『グッバイ ジェントルランド』では、エンリケを捨ててきて
ちょうだいとミツワに言われ、自転車のかごにエンリケを乗せて、捨て場所
を捜すうちに、いつしか、生まれ育った街を目指していきます。


工場街の小さなアパートでひっそりと暮らす父母に、張り詰めていたこころ
をほぐしていく「僕」がいました。そして、分身のようなエンリケは……。

エンリケの捨て場所を捜しながら挟まれるエピソードは、ラストをより一層、
ほろにがく仕上げています。


『グッバイ ジェントルランド』は短編集「オープンハウス」(集英社文庫)
に収録。エンリケの賢さにも、ホッとしました。


 P.S.
オープン⇔グッバイ で連想したのは「冷静と情熱のあいだ」。
読みながら泣きましたー。。







2002年05月22日(水) 辻仁成著『オープンハウス』

あぅー久しぶりの更新になってしまいました。
決して忘れてたわけではないのですが、いろいろありまして、いやはや・・。

ネットでは、どのくらい日が空くと久しぶりになるのでしょうか。HPの掲示板
に、5日ぶりに書き込みをしてくださった方の書き出しが、お久しぶりですーと
あるのはよくあることで、どうやら、ネット界の時間の速度は、現実の時間の
それとは違うようです。とは言っても、ネットも現実、夢の中ではないという
ことですが・・あぅぅー、上手く文章がまとまりません。いつもは、ネット文体
を意識して、一行を短く書くようにしているのですが、どうも、久しぶりのせい
か、のびのび長い文章になっております。


あわただしくて、途切れ途切れに読んだのは、辻仁成氏の『オープンハウス』。
この表題作を含む三篇の短編集「オープンハウス」(集英社文庫)が単行本と
して出版されたのは、'94年ですから、な、なんと8年前ですか! わたしが読ん
だのは、'98年の文庫版ですが、、うーん、作品の背景も変わりますねー。


『オープンハウス』に登場する「僕」は、就職してまもなくカード破産して、
売れないモデルのミツワの部屋に居候して家事をする日々です。ミツワが仕事
に行っている間は、犬を相手に一日を過ごすんですが、この犬が、、かわいそう
なことに、ミツワの友人がつけた鳴き声防止訓練首輪のせいで、吠える事さえ
できず……。「僕」とミツワの関係は……。


最近では、妻が働いて夫が家事、というスタイルも珍しくないですが、「僕」
は、ミツワのご機嫌を伺いながらの居候に自分を卑下しすぎですー!
吠えることができないエンリケとダブって見えて、ぅぅ・・吠えようよ!!

いっしょに暮らしながらも恋人関係にはならず、それでも、お互いの触れられ
たくないところには触れないふたりは、あまりにもナイーブで、せつなくなり
ました。

恋のお話を読む予定が、胸キュンの青春小説に。。
いえ、これもひとつの恋の形?

次のお話は、『グッバイ ジェントルランド』。
続編のようです。


じゃ、また明日・・か、あさってに。笑 

 


2002年05月18日(土) 坂東眞砂子著『正月女』

土着伝奇ホラーの名手、坂東眞砂子さんならではの世界です。
怖い話なのに、ズンズン読んでしまいました。

お見合いで同じ村の保と結婚した登美子は、原因のわからない心臓の病気に
罹り、いつ死ぬかもわからない身体です。正月を家で迎えるため、病院を一時
退院して家に戻ったものの、姑に「正月女」の話を聞かされます。正月に女が
死ぬと、村の女を七人連れていくというもので、正月に死んだら村に迷惑が
かかるから、死ぬなと……。登美子は自分が死んだあとのことを考えるうちに
恐ろしいことを願うようになり……。


嫉妬と妄想が交差して、夫の周囲に思いをめぐらす登美子が・・怖い!
家の体面を考えて、とんでもない行動にでる姑が・・こ、怖い!
登美子より姑の言うことをきく夫、保は・・情けない。


おどろおどろしくはないので、土着伝奇ホラーはちょっと・・という人も
読みやすいと思います。ぜひぜひ、読んでみて下さい。


うーん、やはり、一番怖いのは人間なのかも・・。
『正月女』は「かなわぬ想い」(角川ホラー文庫)の最後のお話。
この短編集で、一番面白かったです。
「正月女」って、実際にどこかの村の言い伝えなのでしょうか?
わたしは初めて聞きましたが。ありそう・・です。


ふー、、ホラーアンソロジーを閉じて、明日はせつない恋のお話を読みます♪
ではでは〜☆





2002年05月17日(金) 服部まゆみ著『雛』

久しぶりに妖しい世界を堪能しました。
ホラーと言うより、怪奇でしょうか。良かったですー。

老婆が、画商のもとに、十二単の艶やかな人形を売りに来ます。幼児ほどの
背丈がある贅をつくした人形は、お雛さまだったのです……。


人形の怪談として読むと、からくりがよくわからないのですが、この老婆の
心の闇とお雛様の組み合わせが、不思議な雰囲気を醸し出しています。

老婆が持ってきたのは女雛で、男雛はどうなっているのか、おそるおそる読む
うちに、この老婆の孤独な人生が胸に迫りました。


『雛』は「かなわぬ想い」(角川ホラー文庫)の第四話。
このホラーアンソロジーのタイトル「かなわぬ想い」に、老婆の想いがリンク
します。老婆はずっと想いを抱いたまま・・。


明日は最終話です。坂東眞砂子さんの『正月女』。
楽しみなような、怖いような・・。





2002年05月16日(木) 篠田節子著『誕生』

ホラーアンソロジー「かなわぬ想い」(角川ホラー文庫)の三つ目のお話です。

国際会議のプロモート会社で責任ある仕事を任されている直子は、灼熱の痛み
の中で「何か」を産み落とします。夫は海外赴任中で、妊娠は考えられず……。

この「何か」というのが、何だかまったくわからず、不気味です。
過去の流産による精神的後遺症を匂わせたり、夫の不倫が突然発覚したり、
お祓いの霊能者が登場したり、、、、何が何やら……。

ピントをどこに合わせたらいいのかわからないまま、「何か」は動き出し、見え
ない不安が怖さをどんどん膨らませていきます。

うーむ、「何が何やらホラー」と命名させてもらいます。
それは、妄想なのか、何なのか、ぜひぜひ読んでみて下さい。


篠田節子さんといえば、今年の1月に読んだ『子羊』(「ゆがんだ闇」・角川
ホラー文庫)が面白かったです。SF的な作品で、ある施設に集められている
「神の子」たちのお話です。


明日は、服部まゆみさんの『雛』。難しい漢字ですねー。
じゃ、また明日!




2002年05月15日(水) 小池真理子著『命日』

ずっしりしたタイトルですね。精神の集中を求める二文字です。
割と緊張感を持って読み始めたのですが、怖さが曖昧でした。
小池真理子さんお得意の、恋愛の匂いを漂わせてほしかったです。

お話は、新聞記事に、昔、住んでいた地名を見つけたことから廻りだします。
父親の転勤で、東京から仙台へ引っ越した一家。郊外のはずれに建つ借家は、
庭つきでテラスがあるコテージのような家で、家族みんなが喜びますが、大家
の奥さんは何かを隠していて……。


建物の怪談話としては、ちょっと期待はずれのような物足りなさが残りました
が、母とわたしの関係がとても優しく描かれていて、ほろりとしました。

『命日』は「かなわぬ想い」(角川ホラー文庫)の二つ目のお話。
小池真理子さんなら、やはり、恋愛モードホラーを読みたいです。


おととい読んだ「七つの怖い扉」(新潮文庫)に収録の『康平の背中』は、
ものすごく怖かったですー! あ、小池さんの作品で、大家さんが登場する
ホラーを今年の1月に読みました。えっと・・『生きがい』(「ゆがんだ闇」
角川ホラー文庫)です。『生きがい』は、大家さんが怖いです。

次のお話は『誕生』、篠田節子さんです。命日、誕生、とつながりますねー。

P.S.
投票ボタンを工夫しました。



2002年05月14日(火) 今邑彩著『鳥の巣』

「七つの怖い扉」(新潮文庫)で、一週間ホラーに浸ったというのに、また、
ホラーを選んでしまいました。今度は、角川ホラー文庫の「かなわぬ想い」。
サブタイトルが、うひゃ!と仰け反るほどすごくて、、「惨劇で祝う五つの
記念日」! 記念日をテーマにしたホラーアンソロジー、全て書き下ろしです。

記念日というと、何かいい日のような気がするんですが、人生が暗転するような
「あの日」もあるわけで、五人の作家がどんな「あの日」を見せてくれるのか
興味があります。メンバーは、今邑彩、小池真理子、篠田節子、服部まゆみ、
坂東眞砂子の五人、豪華です〜!


今夜読んだ第一話は、『鳥の巣』。今邑彩さんの作品は初めて読みました。

大学時代の悪友に誘われて、山中湖のリゾートマンションに遊びに行った佳織は、
現地に着いたとたん、持病の心臓の発作で倒れますが、気がつくと、先にこの
リゾートマンションに来ていた主婦に声をかけられ、悪友が来るまで、彼女の
部屋で過ごす事に……。

この主婦の語る身の上話が、どんどん佳織を不安にさせていくんですが、なんだか
佳織の隣にいっしょにいるような感覚になっていきます。

日常の中にありそうな出来事が惨劇の引き金になるのが、怖いですねー。
場所がリゾートマンション、というのも、まったくの絵空事にならなくて、
こんな事件があったような気になります。


鳥の巣には、気をつけましょう・・。
じゃ、また明日。




2002年05月13日(月) 小池真理子著『康平の背中』

怖いーーー!!

もう、ゾクッゾクの怖さです。
タイトルはぜんぜん怖くないのに……。いかにも怖い話と言いたそうなタイトル
より、こんなふうに、掴み所のないタイトルの方が、怖さが引き立ちます。


お話は、雨の夜、ある料亭から始まります。
ふとしたきっかけで知り合った初老の紳士と食事をする「わたし」の前に、事故
で死んだ恋人が現れるのです。不倫の仲だった恋人は……。

恋人の妻子が、怖い以上に、怖いんですが、怖いとしか言えません。。
まぁ、読んでみて下さい。怖い話をお捜しの方におすすめです。

「七つの怖い扉」(新潮文庫)で、一番怖いです。
つまり、一番怖いのは、人ということ。。

おやすみなさい。


2002年05月12日(日) 夢枕獏著『安義橋の鬼、人をくらふ語』

今は昔、と語るのは、今昔物語。
このお話、「今昔物語」の翻案ですか? 近江の国の安義橋に鬼がでて・・は、
「今昔物語」の有名な説話です。
ホラーアンソロジー「七つの怖い扉」(新潮文庫)の六つ目のお話で、平安時代
に飛んできました。

場所は、近江の国。国守(かみ)の館での宴会で怖い話がでます。
安義橋に鬼がでて人をくらふ・・。怖い怖いと皆が騒ぐ中、怖くないと言った
ために、じゃあ、行ってみろと言われ、男は安義橋に向かいますが……。


うーん、予想通りの展開で、あまり楽しめません。
鬼って、昔は怖かったんでしょうが……。
流れるような“ございます”文体が、心地いいです。


内容より、書き出しの二行がツボにはまりまして、そうそう、そうなのよね、
と、今も昔も変わらない人間関係のストレスのひとつを改めて考えました。

いやはや、思いがけない読後感です。


明日は最後のお話ですねー。小池真理子さんの『康平の背中』。
小池さんの艶やかな文章で、どんな恐怖が待っているのでしょうか。

じゃ、また明日。




2002年05月11日(土) 鈴木光司著『空に浮かぶ棺』

「らせん」の高野舞のお話です。
ビルの屋上の排水溝で、舞の意識が戻ったとき、腹部に感じた異常は……。

ビデオテープ、井戸、山村貞子、とリングシリーズのキーワードがでてくるの
で、「リング」「らせん」「ループ」を先に読まれることをおすすめします。


ビデオテープで呪いが伝染する「リング」と少し違って、グロテスク!!
どうして、舞がこんな目にあうのか・・ひどいですよっ!!


少し気分が悪くなってしまったので、短いんですが、この辺で。
体調のすぐれない時は、読まない方がいいです。

う・・。読み応えありすぎ。


2002年05月10日(金) 乃南アサ著『夕がすみ』

ほのかな薄気味悪さ、といったところでしょうか。

叔母夫婦が交通事故で死に、ひとり残された娘、9歳のかすみちゃんが“我が家”
に引き取られてきます。高校1年の「わたし」は、明るく素直な従姉妹がかわい
くて喜んで迎えますが、大学生の兄は、かすみちゃんを変な子だと言い……。

昨日読んだ『母の死んだ家』が強烈だったせいか、うーん、ちょっと物足りません。
かすみちゃんの不気味さより、祖母と母親の会話が、ある意味スタンダード
嫁姑会話(!)で、気になります。
(やはり、嫁は憎いのですね……。うぐっ。そして、父は無口……。はぁ。)


かすみちゃんの光と影を、もっとくっきり見たかったです。
いや、もしかして、これは計算された「ほのかホラー」なのかも!

『夕がすみ』は「七つの怖い扉」(新潮文庫)の四つ目のお話。
恐怖短編集の真ん中で、薄気味悪くもホッと一休み。


明日は鈴木光司氏の『空に浮かぶ棺』。
想像したくないのに、イメージ図を描きたくなるタイトルです。
物語性のあるタイトルって、好きです☆


!こんなタイトルはどうでしょ・・。
『空を走る霊柩車』・・赤川次郎ふうライトミステリ。
『空のあくび』・・ほんわか大人の童話。
『空からの警告』・・環境汚染もの。
『空の法廷・海の十字架』・・ど、どんな話? 笑


『空から降る一億の星』・・ドラマ、見てます?深津絵里さん、魅力的☆


ではでは〜♪

 


2002年05月09日(木) 高橋克彦著『母の死んだ家』

GW明けより、怖いお話の短編集を読んでおります。
先月はラブラブ小説漬けだったので、反動ですね。
無性に恋愛小説が恋しくなったり、ホラーが欲しくなったり、ラブとホラーを
行ったり来たりです。ラブは過剰になればホラーになり、ホラーの根底にある
のは愛でもありますが。 笑

今日読んだ『母の死んだ家』、怖いです。そして、主人公が憐れで……。


山道で迷った物書きの「私」と編集者は、かつて、「私」の母が自殺した別荘に
辿り着きます。まるで呼び寄せられたかのように別荘に踏み込んだ時、ふたりを
待っていたものは……。


「私」が見る幻覚は、リアルですねー。なんだか、今夜、夢にでてきそうです。
寝る前には、読まない方がいいかも。と、考えるほど、記憶に焼き付いていきそ
うです。

『母の死んだ家』は「七つの怖い扉」(新潮文庫)の三番目のお話。
ちょっと強引な終わり方が気になるんですが、この編集者って、そんな人だった
んですか? ぜんぜん聞いてなかったのにぃ〜! なんだか、ハニャン??
そして、仕上げはゾクッ。

怖い、怖ーい、憐れで、怖いよーーぉ!!→ハニャン?→ゾクッ。お試しあれ。


あ、12日は母の日ですね。
何かプレゼントしようかなぁ〜。

父の日もありますが、母の日の方がぐんと存在感が大きいように思います。
今夜読んだ『母の死んだ家』も、死んだのが母だから成り立つ世界です。
父ではなくて、母の死んだ場所を確かめずにはいられなかった主人公の気持ちは
なんとなくわかるような気がします。


えっと・・明日読むのは『夕がすみ』、乃南アサさん。

去年のクリスマス・イブに読んだ乃南さんの『指定席』(「悪魔の羽根」収録・
幻冬舎文庫)は、怖かったです。じわじわくる怖さでした。
イブに読んだ小説って、忘れないですね。
今年のイブは、絶対ラブラブ小説を読まなくては!

イブにおすすめの小説があったら、教えてくださいまし・・。
 ↑夏を飛び越して早すぎ? 笑

じゃ、またね!



2002年05月08日(水) 宮部みゆき著『布団部屋』

ホラー・アンソロジー、「七つの怖い扉」(新潮文庫)の二番目の扉を開けた
ら、そこは、江戸時代でした。怖いというより悲しいお話……。

代々の主人が短命であることで知られる酒屋に奉公にあがった少女が、女中頭
に布団部屋で寝るように言われます。新しく来た奉公人を布団部屋に連れてい
くこの店の習わしには、大きな意味があったのです。

もののけ? 妖怪? 魔物? 鬼?

怖い話のはずなんですが、なんだか胸に迫るのは悲しみなんです。
この少女の奉公人としての日々が、叱られないようにと必死で、せつなくなって
きます。まだ11歳、おゆう! がんばって!

そして、女中頭が背負った人生は重く……。

いつの世でも因果はめぐり、過去のできごとに苦しむのは、今を一生懸命生きる
人なのでしょうか。作者の伝えたい事(たぶん)が、まっすぐに伝わります。


次のお話は『母の死んだ家』、高橋克彦氏。
怖そう・・。



2002年05月07日(火) ベルナティオ&阿刀田高著『迷路』

お久しぶりです!長い間、留守にして申し訳ありませんでした。
さきほど、戻りましたー。

あてま高原リゾート・ベルナティオ、良かったです〜♪
W杯サッカー、クロアチアチームのキャンプ地に決まった所で、花と緑がとても
きれいでした。例年より気温が高く、チューリップの時期は終わっていましたが、
ミズバショウが咲いていました!

広々としていて静かできれいなので、クロアチアの選手の皆さまも快適に過ごす
ことができると思います☆

冬は、スノーモービルやスノーシューイングで遊べるそうで、冬に行くのも
良さそうです。

そして、あてま高原の次に、日本武道館へCHAGE&ASKAのコンサートに行って
きました。♡コンサートの魔法で、しばらくは疲れ知らずです。笑



ごあいさつが長くなってしまいましたが、図書室OPEN〜♪
久しぶりの読書は怖い話の短編集、「七つの怖い扉」(新潮文庫)。
第一話は阿刀田高氏の『迷路』です。

怖かったですー。じわじわくる怖さです。

庭にある古井戸のお話。スイカが消える古井戸に、男が入れたのは……。
古井戸って聞くだけで怖いですぅー!貞子を思い出しちゃいます。。
夢と現実の境がぼやけて、主人公のうすぼんやりした意識にあわせていく自分
がいました。

阿刀田高氏は短編の名手と言われるだけあって、お話のすすみ方が
いい感じです。おわり方もいい感じ。怖いのにいい感じ。安心する怖さ!?
かみしめると、どんどん怖くなりますー!

古井戸が近くになくて良かったです。ホッ。

じゃ、また明日!
次のお話は宮部みゆきさん、時代物のようです。


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