EscapE
柚樹



 

好きで好きで仕方が無いのに

いざ目の前にすると、何もできない。

いろんなことを伝えたいのに

言葉にはなってくれない。

泣きたいのに、泣けない。


あれは、遠まわしの告白のようなもの?

だけどあたしは何も言えなかった。

何を言っていいのかもわからなかった。


あたしだって、好きじゃなかったら朝まで一緒にいたりしない。

気持ちはたぶん、あなたと同じ。

だけど、気持ちだけじゃどうしようもない。


言われて思い出した。

いい加減、男性恐怖症みたいなところは治ったと思ったのに。

その人に指摘されて気づくなんて、最悪。

よくよく考えたら、6年付き合ってて慣れてきたのなんて終わりのほう。

所詮、あたしには、無理なのか。


どうして、あたしなのか。

いつまで好きでいていいのか。

言っていいのかな。



2006年07月22日(土)



 明日。

会えるというのに。

どうしてこんなに気分が乗らないのか。

なんどか繰り返されたあの台詞はそういう意味?



隣に立つ見ず知らずの青年にもたれ掛かりたくなる…。

毎朝同じ電車に乗る彼。

顔しか知らない。

でも顔だけは、好みだな。

たぶん、性格も嫌いじゃないはず。
(これは勘)

2006年07月20日(木)



 未来。

あたしには未来がない。

過去に囚われたまま動けない。

人の気持ちは変わる。

自分が一番わかっている。

有り得ないと思っていた。

でも実際に、別れを切り出したのはあたし。

何が起こるかなんて、誰にもわからない。


あたしはあの頃から、動けないまま。

抜け出そうと足掻いて

ますます深みに嵌っていく。



あたしはもう少し、あなたのそばにいていいですか。

まだ、メール送ってもいいですか。

少しだけ自惚れていてもいいですか。


終わりがあるのはわかってるから

少しだけなら未来をみてもいいですか。

2006年07月13日(木)
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