EscapE
柚樹



 抜粋。

「罪」

人に期待させることの罪

  ―銀色夏生 詩集「すみわたる夜空のような」より



一ヶ月前、真面目にチョコレートなんぞ渡してみた。

多少、強引に働かせたお礼も兼ねて。


前々日に「時間空いてますか?」のメール。

だから、バイト後に会う約束をした。

ただ、「お返し」を渡すだけだろうことはわかってた。

期待をするだけ無駄だって思うようにした。


でもね、どうしたって「する」んだよ。

期待しないではいられないんだよ。


だから、「未来」がないなら放っておいて。

その律儀さが、痛いんだ。



2005年03月14日(月)
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