一陽来復 *

2006年08月13日(日) 「愛されOLカナと先輩OL麗奈のワードローブ大活用30DAYS」

女性向けファッション誌によく載っている、手持ちの服の着まわし術。
「愛されOLカナと先輩OL麗奈のワードローブ大活用30DAYS」的な特集。
大抵フェミニンな服と大人っぽいあるいはカジュアルな服の2パターンある。
着まわしはどっちでもいいのだが、
気になるのは、「カナ」と「麗奈」の設定が妙に細かくてストーリー仕立てになっていることである。

愛されOLカナ編
・先輩に連れられて初めての得意先回り。清潔感のある服を着なくっちゃ。
・仕事でありえない失敗。落ち込んでたら橋本先輩が「誰でも一度はやるって。元気出して」だって。
・同期の飲み会。胸元がきれいにみえる服で、ちょっとだけアピール。
・わ、こないだの飲み会で知り合った人からお誘いのメールが。
・週末はドライブ。女の子らしい服が好きみたい。
・忙しくて目が回りそう。残業してたら先輩が差し入れ。甘いもの大好き。
・夜は語学学校。あこがれのパリで散歩したいな。
・こないだの飲み会の人からなんと告白。でも…。
・橋本先輩に相談したら、なんかそっけない。
・先輩からメール。「なんか悔しくて」だって!?
・自分の気持ちに気がついた。明日思い切って、告白してみよう。
・僕もずっときみのこと見てた、だって!

そう、陳腐な恋愛小説もどきなのだ。
はじめに彼氏がいる設定であれば、最初冷め気味。仕事先で知り合った人に誘われたりしてちょっと傾くが、結局もとサヤ。最後プロポーズ。
彼氏がいない設定であれば、それはもういろんな人から誘われたり告白されたりするが、最初から近くにいた幼なじみ先輩等とくっつく。

…陳腐すぎるってんだ!(キレ気味)
浮ついてんじゃねぇ!カナ!

雑誌を作る側は、読者が本当にこんなものを読みたいと思っているのだろうか。
「引きこもり公務員ぺぱの、どうでもいい30日間」とか
「不倫街道爆進中晴江の、愛と嫉妬の7DAYS」を、
読者は望んでいるのではないか。(たぶん望んでいない)


(なお「愛されOLカナと先輩OL麗奈のワードローブ大活用30DAYS」は、自分では全くの創作のつもりではありますが、この日記を書く前にWITH2006年6月号を読んでいたことが何らかの影響を与えた可能性も否定できません。)

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2006年08月12日(土) I Am A Rock

高校時代好きだった、サイモン&ガーファンクルのCDを久しぶりに聴いた。
有名な「Bridge Over Troubled Water(邦題 明日に架ける橋)」や
「A Hazy Shade Of Winter(邦題 冬の散歩道)」よりも好きだったのは、
「I Am A Rock」。
後にサイモンが「失敗作だった」と言っているのは、
ひねりも何もない直截的な歌詞のせいだろうか。

I've built walls,(壁を築こう)
A fortress deep and mighty,
That none may penetrate.(誰も射通せぬ分厚い壁を)
I have no need of friendship;
 friendship causes pain.(友情なんているもんか 友情なんて苦痛なだけ)
It's laughter and it's loving I distain.(それはぼくの忌み嫌う 愛らしさと高笑い)
I Am A Rock,(ぼくは岩)
Iam an island.(ぼくは島)
(訳はSony Records「冬の散歩道〜S&Gスターボックス」歌詞カードより)

頑なだけれど傷つきやすかった当時の私を思い出した。
成長したのだろう。当時に比べれば今はずっと、安定している。
当時の自分に戻りたいとは思わないけれど、
成長と引き換えに、

何かをなくしてしまった、そんな気がしたのでした。

「I Am A Rock」の歌詞全体(うたまっぷ)

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