テイルズ of おたっこ |
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::: log in ::: | 2005年01月20日(木) |
::::: レイタ アニメノート:::: ちょこっとメモ。 *チャンプルーの2ndシーズンが放送間近なことに今気がつきました! BS FUJI22日から。(#18〜#2?end) 見れる環境になった事が嬉しい。すいません私は今普通に自慢しました。 こんな事しかいばれないのでかわいそうです。 18話が記念で無料視聴できるみたいです。 http://www.samuraichamploo.com/ 公式 しかしパソではこういうのみずらいんですけどね。まあ悪用を避ける為かな... *サムライ7ってのがNHKハイビジョンでやってるんですが、 http://www.samurai-7.com/index.html 公式 原作が七人の侍なんで、私はまず野武士(のぶせり)がロボットだってことにおおウケでした。 中に人がいるんですけども。NOBUSERI!ROBOTS!NOBUSERI!(うるさい) いや、あんまりうけるところじゃなかったかもしんない。でも...のぶせりが... 女装の時スネ毛をそっているところが、いい。 あとリーダーのカンベエの古女房的存在のシチロージがいい。声がエロいんですが。 いつもにやけてみえる顔とか。しかし古女房ってそんなに連呼しなくても... 古女房か...なんか単語としてあれだわ。ねえ。あれですよね。 *プラネテスあと1回だったです。エピローグっぽい。 ラビとフィーさんとユーリが好きです。ハチマキの親父と博士もいい。 しかしハチマキが実はあんまり.....どうなんですかね。こういうタイプは。(っていっても) 弟がでっかくなっているところにはもえましたが。 前回のマニー賞(追加) **グッド首筋賞 甲殻SACの少佐に。 いやーすごい綺麗な首でした。これを言い忘れちゃ駄目だわ... うーむ。そろそろあれを読もうかな... **言い忘れ お菓子おまけ直しました。すいません〜! |
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レジェンドof おたっこ |
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::: log in ::: | 2005年01月15日(土) |
::::: レイタ 日常ノート:::: なぜこんな一週間たつのが早いのでしょうか。(一週間どころじゃないよ) おかしいと思いました。otakuだから...?OTAKUだからなのか?それともオタ(もうその辺で) この間、黒柳さんのカスカスカス...(c.じゃパン)を見たはずなのに、(merooonだったか)この間、座談会で香取さんと山本さんの同棲話が持ち上がったというのに(それは年末)、この間青波がお兄ちゃんを見ていたと言うのに(それは3巻)、ハウル見たし、バテ6も買ったんですが(まだ眺めてます)... うっかり読んじゃいそうでこわい。でも読むかも...本から原田の魔力を感じます。 しかしちょっとびっくりしたのが、本の流通状況です。平台に全巻山積み。ちょっと前だとなかったですよね....完全に文庫でブレイクしたんだなあ。ばてり。まんがも3月発売か〜。 ハウル。とてもよかったです。可愛かった美しかったかっこよかった。しかも政治的な意図を感じるぐらいハウルがへたれだったわけなんですがこれいかに。好みです。 これはあれですか。もっと日本に妄想を!ということですか。(違います) また見たいなあハウル。やっぱり宮崎アニメは劇場でと思いました。最初のシーン実写かと一瞬思ってしまったんですけど。ゾゾっと来ました。(城が綺麗で) しっぽの合の手と御感想には市原えつこの声で(c.日本昔話)で「...神じゃった〜」(不明)と思う事があります。どうもありがとうございます...! コメントくださった方々、一字一句大事に頂戴いたしました。パソコンをたちあげると青波さんが起動して、腰に抱きつく機能を電波で贈っておきます。腰はあけておいてください! 御丁寧に書いてくださった方にも、 兄ちゃん大好きウィルスと永倉版トリビア本(主に原田に使用)をさらに誰にも知られないようにお送りします。大変ありがとうございました* Kさん 原田さんは折れますか?やっぱり...!支援情報ありがとうございます!(笑) ***** 今さらに ●●04年のマイブーム振り返りと賞●● MY BOOM ___________________ 去年始め、新選組!(ドラマ)がはじまりました。 そして春には蜃気楼が13年の月日を経て堂々完結、(しかし読めず) 色々中ぶらりんになる日々。 そんな中新選組!の「鴨をよわすな」で、私の中でビートが鳴り響きブレイク、 一気にテレビ熱がヒートアップ。 アニメサムライチャンプルーにはまる。 しかしテレビ放映が終了。 また、うやむやになっていたバッテリーのパロをぽろっと書き始め(たら止まらなくなり) 山南さんに色んな意味ではまってもう熱は止まらず。 最終巻もやっと折り合いをつけることが出来、読了。沈黙と感謝。 勢いでイベントに初サークル参加をする。 何故か俄然アニメを見ることに燃え出す。(いくつだ) 結局、新選組!に年末まで燃えて真っ白になる。(ニッキが感想一色になる) そして相変わらず何とも言えないサイトのまま04年は終える。 __________________ やっぱり2行目が大きい一年でした。 でも嬉しいこともたくさんありました。 バッテリの最初のパロが書き終わった時何故かむちゃくちゃ嬉しかったです。 小骨が抜けたとでもいうのか... 去年の振り返りに、 >バッテリーに恋をする。 >もどかしい気持ちで一杯になる。(現在進行中) ってあったんですが、自分で書くようになってある程度は発散出来るように なったので、ましになりました。同人誌も結構読めましたし...*満足 でももっと豪巧を溺れる様に読みたいです。(満足したんじゃ...) 今年はどうなるのかな.... __________ マニー賞(今勝手に作りました) *今年脳内でもっとも活躍した部門の人達に勝手に贈られる賞です。 **グループダマシイ賞 「新選組!」(ドラマ)に。 一年間通して楽しませてもらったので。色んな役者さんが仲よく頑張ったまさにチーム。 最後の爽快感はドラマは悲愴だというのにさすがでした。あんまりアンハッピー好きじゃないので、そこはすごくポイントが高かったです。あと座談会も別枠でロングバージョンやってくれたり、スタジオパークは人数が多い分何回も楽しめてよかったし、香取さん主人公のおかげで色んなテレビ局で、番宣番組多発してかなりファンにはサービスよかった。紅白のジョン健ヌッツォは感動しました。曲もよかったですねー。 セットの使いまわしとか、お金足りないんだな...と思わせ涙を誘いましたが、まさに一年間通して見て、楽しめるドラマでした。 **心の大奥賞 炎の蜃気楼の直江と高耶さんに。 心の大奥は不滅で。 **腹ぺこ賞 侍チャンプルー(アニメ)の三人衆に。 笑いあり、人情あり、シリアスあり。回によって幅の激しいアニメでした。 心の大奥のエーちゃんの回が一番好きかも。続きがみたい.... 最初、メガネのジンがピンで好きで、次にコンビでムゲン、なんと最後はフウちゃんが好きに。 婦女子としては失格かも。だってフウちゃん、可愛いんだもんな... **スマイリー賞 新選組!の山南敬介さんへ。(堺さん) このドラマで堺さんのファンになってしまったのも大きかったですけど、とにかくあの笑顔。忘れられない(笑) **待てしかして希望せよ賞 がんくつ王(アニメ)へ。 まだ現在放映中ですが、とにかくレベルがかっとばしています。 悪キャラもかっこいいし、あと伯爵のカッコ良さとアルベールのアホ可愛さには、何か無敵さを感じます。 話もおもしろいしなー。 **非デブリ賞 プラネテス(アニメ)。 (ここ数回まだ見てないんですが)まだ現在放映中。オムニバス的にいい話や笑える話が詰まっていながら、全体的に一つの流れにそって最終回までどんどん発進中。かなり名作なのかもしれない。 **18.44メートル賞 バッテリ(児童書)のお二人に。いつまでもその距離を保って欲しい。 完結おめでとうございます。(読みます) **布施アキラ賞 THEマンザイ(児童書)の歩と秋本くんに。あなたたち....(省略) (ちなみに布施アキラ氏とはオリビアと結婚した人です。念のため) **ナイピ!賞 おおふり(まんが)。 漫画としてすごい好きです。じわーっとくる。 と、まあカップリngでいうなら....アベミハとかタジハナかなあ。 でも、何故かあんまりそっちにはいかなかったかような。このまんがはコンビとしてでも可愛いというか。 (のわりにはおおふり本も持っているのはどういうことだ) でも豪巧も最初はほのぼのプラトニック!とか言ってたので変わるかもしれません。 **馬い賞 じゃパン!の(アニメ)黒柳さんへ。 放映中ですが、(たしか)プラネテスのユーリのひとだとは思えないぐらいすごいです。あの黒鬼っぷりがグレイトすぎました。 **その時ハートは盗まれた賞 青波さんへ。 書き下ろしがきゅんとなったので。兄の描写がまた....色っぽくてですねねねね(呼吸困難) 原田兄弟はルパンでした。返却無用です。 ....こんなもんかな。もっとあった気がします。 もういいですね。はい。 |
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謹賀新年 |
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::: log in ::: | 2005年01月06日(木) |
::::: レイタ 日常ノート::::::: あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願い致します。 ....というか遅っ! 正月はマニーとか、ちらと見ても この人、クリスマスで年越し迎えてるなーとか他人事みたいに思って 何の手も打ちませんでした。。。 去年の懺悔から今年の抱負を。 長く返信をためている方へのメールを持ちながら 年越しを迎え、年末更新もままならずのままだったので、(すいません) 今年はメールはなるべく迅速に、虚言予告はしない、 妄想は控えめに。もっとアクティブに。(どっち?いや人生を) いきたいと思います。 あとあと、しっぽの合の手と御感想、ありがとうございました! すごく嬉しかったです。この人、意見を参考にしているのかと 思えない程更新が遅いのですが、心の中ではあー、それ書きたいなーと 思っていますので!ホントに励みになりました。ありがとうございます* あとあと閉鎖かと思った方ごめんなさい! (まだまだデッドリンクがたくさんあってすいません...) 昨年一年のオタぶりへの振り返りとか 新選組!の最終回とその後の座談会の衝撃あれやこれやとかの感想も 去年のうちに出来なかったのでまた、おいおい.... あ、そうだ。年末いいことがあったんですよ。 DVDレコーダーカモーンマイハウス。ハード付きだから編集とか しちゃって特にみたくないものも録画してみたり...! 何だこれ。すごいわー。素晴らしいです。 え、明日がばてりの最後の一球の発売日だってこと? ......当分、読まないのでいいんです。 読みたいけど読みたくないんだー。何かデジャブ。 なんか落ち着かないです。sssスペシャルきめたい気分です。(c.ダイブ!) 文庫の新刊の青波の話に心が盗まれました。 ルパン青波。ルパン原田兄弟。 とりとめもなく。 2005年、平和になりますように。 更新ノート::::::: *メニュートラをスケーターに。(あれはスケート....だったんです) *ばってりを更新。 こんな時期になってしまったんですが、まるで原作の匂いのない話なので 広い心で流してくださると嬉しいです。 自分でもどこへ位置していいのかわからないパラレルになってしまった。 なんか、原作で答えが(というか通り道が)出る前に 書いておきたかった話がかけないまま、あれがでるのですが マニーではあんまりまだ無視というか読まないうちはこの辺りに 落ちてくれないかなという希望を持って妄想を続けます。 (というかもともと原作ではできてないから.....) そ、そうですね....... あれ、そうだったっけ? |
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幕末冗談蜃気楼!その惨 |
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::: log in ::: | 2005年01月03日(月) |
いろいろ適当趣味のチャンプルーです.... ***** //////////幕末冗談蜃気楼! その惨 夜叉笑、町に出ない 千秋晴家編 チャカチャーン 千秋修平は腐っていた。町に出て、勝負はおろか笑いを勉強する気にもなれない。 自分が、全く、もう全っ然、ちくりとも認められないのは、ちょっと辛い。 「こんなちっちぇえ町出てってやる....」 盗んだ籠で走り出そうとしたが、人がいないのでただ籠にはいった人になっただけの千秋だった。 「意味ねーじゃん!!」 昨夜、京の町に遠ぼえが響いたという。 今日も長家でごろごろしながら社会に対する不満がつまっていく。 「禿げ将軍め…」 「いや、あれは剃ってるんであって」 「いや、禿なのか剃ってるかなんて誰もわかんねーだろ?なあ?」 「わかんないけどねえ、でもあれだけ後ろに髪があまってるんだしさ」 「そりゃあれだよ、.....エクステンション。あ、こんな開国風の言い方しちゃわかんないか、つまり、付け毛、ヘアフォーライフ!......そうに違いないそうだきっとそうなんだ」 「まあ、よくわかんないけどさあんた、落ち着きなよ」 晴家は縫い物をしていた手を止めた。 晴家は小遣い稼ぎに修繕屋をしているのである。筋肉質の大男だが、心は乙女心に溢れている。編み物縫い物鎖分銅(?)何でも得意だ。 それもその筈、柿崎晴家は新潟では武士の息子だった。そこで武芸を習った。途中で養子に行った先で見込まれ咄家として落語を学ぶ。 そこでお笑いと縫い物を習い、そして新潟で家出した景虎と運命の出会いをして、こうして都へ上がってきた訳だ。 「暇ならあたしの『茶の湯』でも聞く?」 「やだよ、お前一人でもおもしろいなんてツッコミがいのねーもんは.......大体お前何で咄家にならなかったんだよ。なんでコンビ組もうと思ったんだよ....」 ふて腐れて、布のようによじれてねっころがっている千秋が問う。 「そうねえ.....」 晴家が遠い目をして、佐渡の荒波を思い出した。波間に立つ景虎。 刃のような眸。笑顔。そして、『おもしろいな』。 「......景虎に、おもしろいって言われたからよねえ」 その男に言われた一言が、世界を変えてしまった。 「くそ、...........騙されたよなあ!」 何を隠そう千秋も、逆切れツッコミを誉められてほいほいついて来てしまったのだ。 「でも、新潟では毘 叉門刀の切れを持つツッコミと言われていた景虎だからね...」 「京都では活躍する様子がないがな」 「あれ、あのさあ....やっぱり直江と組んだのが間違いの一因だったんじゃないかしら」 「一因どころか10割そうな」 「ただ今ー」 町を歩いてきた 直江と、景虎こと高耶が帰ってきた。 「お帰り〜。今日のごはんは?」 高耶はふんと鼻を鳴らした。懐から包まれたものを取り出した。 「直江があんみつ屋のお弓さんをひっかけて出させた饅頭がありますよって」 「...た、高耶さん、あれはちがうっていってるでしょー」 「違わない。的確な文章だ」 千秋と晴家は無視してむしゃむしゃ饅頭を食べる。直江と高耶はまだ立ち喧嘩している。 「ほんっとにタラタラした男だ。タラコだな。そうだ今からタラコに改名」 「た、タラコー」 「ねえ、景虎。千秋ったらほんとに朝から今まで寝太郎みたいになってんのよ。何か言ってやって」 高耶は直江から向き直ると、千秋を見た。 「お前、勉強するか働くかどっちかしないのか」 「いいんだ。俺はにーとになる」 「幕末ににーとはねえ!」 「じゃあ浪人でいいさ。もういいんだ俺木偶の坊になる。抱かれても木のようだと言われちゃう男になる」 直江が何故か胸を押さえた。高耶が憐れむような視線で千秋を見つめた。 「無理だ。千秋......お前には」 「....は、なんで」 「何故ならお前はなんたって、うまれつきい....」 「そうそう、うまつきいい....」 「ああそうだ、うまれつきいいひ....」 三人は口々に言いかけて、口を押さえた。 「むかつくなー!何だってンだよッ!ああっ畜生俺はーーーー い い 人 なんかじゃねえんだよ...っ!それが誤解だっつうのよ! きいいい!!!む、虫酸が走るぜいい人なんてよッ!!!」 千秋が叫びながら転がり出した。三人はそれを見ながら、横目で困ったように会話する。 「だって....出会った時から『きつね小僧』とかやってたし....」 「なんか京に来てもやってるらしいわよ」 「呆れる程いいやつだな....こんなに自分が貧乏なのに....」 そう、昼は売れない芸人。夜はきつね小僧。 千秋修平、にーとになり切れない男。 お腹をすかせた子供が真夜中に目覚めると、そこに金持ちの屋敷からくすねた食料が.... 『おかーちゃん、なんかおいしいものがあるよ』 『ああ、きつね小僧がきてくれたんだね...およよ』 『いいひとや、ほんまにいいひとや、きつねこぞうって...』 べベンベン ーー。(三味線) 「.....でもまず、このうちに置いておけよ」 「そうだぞ千秋。育ち盛りの高耶さんがいるのに」 「アホなお人好しなのよねー」 「だから、やってねええっっって!!」 結構いきあたりばったりな大将と、何も考えてないボケ殺し天然ボケと、 マイペースで心は女の大男、そして無駄にいい人。 そういう人間で構成された夜叉笑のお腹はすきっぱなし、という次第。 嗚呼今日も貧乏長家に、お腹の音がよく響くことであるよ。 完 ***** またかいてしまった...1月に特番あるので楽しみですねえ。組! |
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幕末冗談蜃気楼!その弐 |
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::: log in ::: | 2005年01月02日(日) |
***基本的に書き逃げで適当です 全てフィクションです。 //////////幕末冗談蜃気楼! その弐 夜叉笑、町に出る 直高編 ツンツンターラーティラルラー 高耶と直江は緊張感もなく京の町を歩いていた。本当ならいつ観客にあってもおかしくないので、殺伐としていなければならない。もしくはおもしろい事をいいそうな雰囲気を出さねばならない。常時、捨て身でいなければならない。 しかし、彼らは今日は観客なのだ。暢気にもなる。 ここで一応説明しよう。お笑い芸人と観客を見分けるものは何か。それは芸人が腰に下げているワラ人形である。ワラ→笑いという京都らしい駄洒落であった。ワラ人形といっても手のない、今で言うキャンディみたいな形の先をしばっただけのもの。 「ねえ、高耶さん....相談があるんですけど」 「なんだよ」 「私、ツッコミじゃ駄目ですかね。なんかウケってのがいやでねェ」 「ウケじゃなくてボケだっつーの。.....お前はホントに素でボケだから無理。その天然さは天然マリ藻にもかなわねえよ..」 「なんと」 「......誉めてねえという....もしもし聞いてますか」 直江は目をつぶって、懊悩していた。直江には多少話が通じない所があった。(実は夜叉笑全員そうだった) かと思うとカッと目を見開き、迫力満点で 「でもでも....ッ本当にマリ藻に勝ってます?正直どうかなーって」 「.....駄目だこりゃ」 北の守護ツッコミと言われた高耶も直江を前にしてはツッコミに自信がなくなるのだった。仕方がないのでノッてみた。 「勝ってるよ。お前は本当にマリ藻以上の男だよ...!」 「うわー、そうですかーー」 「うんそうそう.....って何だ、うんもういいや」 面倒なのでのりっぱなしにする高耶だった。これもいつものこと。 長屋の四つ角を曲がったところで、人々のざわめく笑い声が耳に飛び込んで来た。 (......いる!お笑いがいる....!) 二人は顔をひきしめたがーーー 「ああっ笑選組よ〜!」 「あっ金銅さんだ....はっはっはっはっは」 「隣にいるのは鬼ツッコミの肘肩さんや」 「あっ隠岐多さんまた歯から血ィ出しとるわー」 皆、見るだけで笑っている。それもその筈、最強のお笑い集団の笑選組は局長の金銅は見ているだけで笑ってしまうという笑いの人格者だし、また鬼ツッコミの副長肘肩はその技量とスピードが日本一と名高い。また若手の隠岐多はいつも前歯に血がついているという持ちギャグを持ち、さらに他のメンバーも思い思いに笑える軍団だったのだ。まさに幕府すらその笑いが分らないという幕末の徒花。 「あっあれ、総長の山並だろ、ヅラの上にヅラをつけて何気なく笑顔だよ...不自然...!」 「永倉と原田も何か丸いものを投げあってますが....何かおかしい.....!?世界観あってますか?」 高耶と直江は人の影からぶつぶつと呟いた。 「駄目だ....あいつらおかしすぎるよ......何だこのシュールさ?!江戸の笑いか?」 「わかりません.....でもおもしろいですね....意味もなく」 二人は笑顔になりながらも、しょんぼり肩を落とした。 「あっ....競り沢が口から鴨の親子を出したッ....」 「糖道が『だーいじょーぶデスカー』のお決まりネタで落としてますね....」 お得意さまの維新志士の皆様が爆笑している。まさに笑選組は倒幕側を1000人切りをしたと言われる所以だ。 「ーーこれが笑選組の力かーーーー」 「オレ達.....全然駄目だな......」 まだ自分達には何か足りない。きっと、それは覚悟というものかも。 そう思って二人は、空を見上げるのだった。 ....まだまだお笑いの道は厳しい。 <了> *** いろいろすみません。 こんなわたしにだれがした。 私のナンセンスさは時間がたってもとまれない.... |
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幕末冗談蜃気楼! |
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::: log in ::: | 2005年01月01日(土) |
***基本的に書き捨てで適当です 全てフィクションです。 //////////幕末冗談蜃気楼! これは幕末、お笑いにかけた熱い志士たちのくだらないお話である。 ーー突然、とある国のとある幕末、京都。 「今日もメシ、こんだけかよっ!こんだけにしちゃうのかよっ!!」 千秋が切れた。 千秋修平ーーどこか崩れた色男風の浪人である彼は、ぎりりと歯を噛み締めた。 すると隣の柿崎晴家が、あきれたように言った。こちらは山伏のような立派な体躯の持ち主。 「....だって、今日もあたしたちすべったし、誰も何もくれないんだもの」 「くそう....掴みはよかったのにな....お前のカマキャラも反応よかった...」 「ーーーカマじゃねえっていってるだろ」 「がっ!」 晴家が大きな身体で立ち上がって降りおろしたチョップで、千秋は後ろに倒れ込んだ。 ーー10分経過ーー 「.......と今日もそうやってお前達はねたを最後までやらずに終わったわけだな」 千秋が目覚めると、直江信綱が腕組みをして顎にこまったように手を当てていた。 直江信綱ーーこの貧乏長屋では目の醒めるような西洋風の男前である。ちなみに元生臭坊主だ。真面目そうにみえるが中身は快楽主義な上に頭のネジが全て違うネジで止めてあるような男だった。 「だってさー客も悪いよ。維新志士の生まれてこの方一度も笑った事ねーような顔のおっさんで」 「言い訳はいい。ようするに、今日の食べ物がないっということが問題なのだばか者」 「おっさんにばか者って言われるとなんか、裸で川に飛び込みたくなるぜ....」 「でもどうするのよ直江〜、今日のごはんは?千秋の小指でも食う?」 晴家が悲しげな声を上げた時、がらりと戸口が開いた。 「お前ら、秋刀魚だぞ」 「「 お、おとうさ〜〜〜〜〜ん!!!! 」」 二人に抱きつかれた高耶は顔を引きつらせながらも、我慢をした。ちなみにこの青年の名前は上杉景虎。(芸名)裏では高耶という名で呼ばれていた。 「直江、これ焼いとけ」 「御意」 直江は高耶の手から秋刀魚を受け取ると、ひょいとネコの子を掴むように高耶の後ろ襟を掴んで助け出した。そのまま膝に乗せられそうになったので、高耶はおもいっきり顔を引っ掻いて、向側に座った。 「ははは。爪が伸びましたね高耶さん、切ってあげましょうか」 高耶は高貴な血筋がうかがえる涼しげな顔をつーんとして、知らんぷりしている。彼は根っからの女王様気質なのだった。ちなみに当然男色もいける直江は、彼に夢中であった。 「な、直江、お前普通に超血がでてるって....!」 「直江〜え〜んこわいよ〜」 「なに、これはテレ線だが?」 「違うッ!」 この4人は新潟から京に昇って来た流しの若手のお笑い集団、「夜叉笑」(やしゃしょう)。 ただ今京都では倒幕派と左幕派、真っ二つになって争いが起きていた。 全て、「今の幕府はおもろない」という植木屋清彦の一言から始ったと言う未曾有の争いは、日本全国から笑いを極めようとする若者たちの心に火を付け、毎日あちらこちらで小競り合いが起こるようになっていた。 のちに幕末お笑い時代と呼ばれるまさにその時代だった。 秋刀魚を平らげた千秋と晴家は満足そうに白湯をすすりながら、高耶に尋ねた。 「ねえねえ、ここに秋刀魚があるってことはあ、あんたたち今日はうけたのね?」 「どのねたやったんだよ、お前等ねた合わせも昨日喧嘩ばっかりでしてねえじゃん」 高耶と直江は顔を見合わせ、心持ち肩を竦めた。 「...今日も....うけなかった....」 「ーーねたをやる前に高耶さんに殴られて昏倒しましてね」 「お......っ、同じ穴かよーーーー....!!!!」 高耶は勢い込んでいった。 「で、でもな、これ通りすがりの商家のおっちゃんにもらったんだぞ。お金がなかったらうちに来なさいねって」 「それ、ただの稚児すかうとだからーーーッ!」 この通り全く売れない芸人なのだった。 ちなみに幕末の勝負とは道で出くわした観客側(非お笑い)を突然笑わせるという一発勝負である。 非お笑いの観客は町人から、幕府側、倒幕側とさまざまだった。 幕府側はおもしろい武士を集め幕府を守ろうとし、倒幕側はゲリラ線で笑いの波状攻撃をしかけていた。 高耶達のような流しのどちらでもないものは、政治に関係ないので別に誰を笑わせてもいいのだ。 直江がぽつりと言った。 「実はな、幕府側が最強のお笑い集団を江戸から呼び寄せたと聞いてはいたが...それを見たのだ先程」 千秋と晴家が腰を浮かせた。 「え....見たの?」 「ああ。見た瞬間から高耶さんが笑ってしまってな、それでついでにどさくさで押し倒したら殴られた」 「それは景虎も悪いじゃねえか」 「だってさ.....」 高耶が思い出し笑いをしたが、すぐに顔を引き締めて下を向いた。 「奴等見るからにおかしいんだーーーー畜生、笑選組めいい腕してやがる」 「ーー笑選組ーーー」 「笑選組......」 夜叉笑の活躍はいまだにーー遠い。 (了) ********** オチなし... *...テレ線ーーまんがなどで顔に入る斜線の照れた様子を表す線 |
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