甘い煙
頭出し巻戻し早送り


2006年07月30日(日) 空に映る一瞬の花

今なら隙間有り放題よー。
優しい言葉をかけてくれたりしたら、ぐらりといっちゃうかもよー。
なんて、お布団にごろんとしながら誰にともなくテレパシーを送っていたら、携帯が鳴った。
私にとって恋愛の入り込む余地のない、さっぱりからりとした男友達からだった。
世の中うまくできてるな。素晴らしい。
これでいい。


昨日は、彼と花火を観に行ってきた。見ている間、とても楽しかった。
会場に向かう時の混雑した駅構内や、帰りの歩行者天国になっていた広い車道を歩いている時も、幸せがぽちぽち散りばめられているかんじ。
人ごみの中、私がはぐれていないかと振り返ってくれる彼、とか、あまりに人が多いから、私の後ろに立って私の肩の上に手を置いて、私を操作しながら進む彼、とか。

帰るために駅へ向かって歩行者天国を歩いている時に、
好きな人と二人で花火を観に来たんだなぁ、というほんのり嬉しいような幸せなような気持ちが、じわっと心に広がってきた。
好きな人とふたりきりで花火大会に行ったのは、実は初めてだ。
初めてということに、その帰り道ではじめて気づいて、心に広がるじわりに拍車をかけた。


さて。
言葉は儚いけれど、そのことが良く作用することもあるんだな、とは、昨日感じたこと。
同じ形にするでも、文字にする方がだいたい好きだけれど、文字だと心に重い時もある。
煮詰めてしまうし、きっちり残ってしまうもんね。

口から出る言葉の、消えてゆく感だとか、無責任さだとか、流れていってしまう感じだとか、そういうものをとても偉大に思った。


2006年07月26日(水) つきあう時を経るにつれ

さらさらつきあうことを、心で受け止めることができているここのところ。
さて、いつまで心に波風立てずにいられるかな。自分がわからなくて、足場が脆くてもろくて、とても不安定だ。

さらさらしていたら、心から喜びとかそういういいものが湧き上がってくることも少なくなって、
良い方にも良くない方にも、感情の起伏が減った。

淋しくないか?それは。

少し前と比べたら、ある面では、安定したともいえる。
けど、彼との距離を無難に計れるようになったら、自分がどうしたいのかがわからなくなった。
距離を無難に計るだなんて、一時しのぎだってわかってる。

つながりが薄いと感じていたら、いつの間にか、自分まで薄くなってしまうなんて。
好き、だけど、素直に楽しめていないというか。
楽しいばかりが恋愛じゃないけれど、それを差し引いても、薄い。
複雑な気持ちだ。

それに、
一緒にいていちばん感じている気がしているのが、
嬉しいとか楽しいとかじゃなくて、落ち着くとか安らぐとかでもなくて、
緊張、だなんて。

おもしろい話ができないとか、
きれいに食べられないとか、
彼の目に、心に映っている自分ばかりが気になって、嫌になる。

勝手にがんじがらめ。
よってまだ、自分のことを、様子見中。


2006年07月21日(金) 射してきた光の中に、身を置いていられるかどうか。

まぁ、浮上。落ち着いている。

つい先日までは、病んでいた。
自分がぎゅうぎゅうだとは感じていたけれど、
うん、やばかった。

彼を想う気持ちで、とは純粋に言えない気がする。
なんなんだろ、彼を好きな気持ちがベースにあることに間違いはないんだけど、
自分が苦しかったから、彼を追い詰めることしかできなかった、というべきか。
解決に向けての心情の吐露とか話し合いとかじゃなくて、一方的に、強いる、みたいな。

まぁ、強いられても泣かれても、自分で納得して必要と感じないと、実行しないらしい彼だ。
不器用なのか、超合理的なのか、超現実的なのか、その複合型なのか。
それがいい方向に働く時もあるだろう。
けれど、しばしばうらめしくもある。

ここのところ、用心深く自分の様子をみていて、病んだ気持ちを再発しないように抑えられるみたいだったので、
やっとこの日記を書けたかんじ。
でもまだ時々、病んだ心の気配を感じる。戻ることは簡単かもしれないと思う。
だからまだ、人に自分の恋愛には触れないでいて欲しい。
まだ固まっていなくて、とても脆いから。
怖い。

様子見中、かな。
自分が普通の状態に戻れるかと、彼とどう関係を築いていくかと。

つきあうって、こんなに緊張に満ちていて、こんなに一人で葛藤したり考え込んだりするものだったっけ。
彼を相手に、私の慣れ親しんだ奔放で楽しいつきあいをするには、どうしたらいいんだろう。


亜子 |MAIL