momoparco
  七転び七起き
2007年01月10日(水)  



 これは年末に買ったブーツ。欲しいものが見つかるまで妥協をしないという点で、買い物には頑固なところがある。よって長年捜し求めていたブツなのである。というと少々大げさ。(笑)

 実はこれ、カカトの部分に金具がついていて、ご覧のように金具を立てるとちょっとしたスパイクもどきになり、雪の上でも滑らないそうなのである。雪の国ではなーんだ、そんなの当たり前に売っていると言われそうな代物なのだけど、年に数回も雪の降らないこの地域ではこのようなものは滅多に見つからないのだ。

 かれこれ10年近く前だった。さる通販のカタログに載っていたのがこのタイプのレインシューズ。メーカーはワコール。あら、これはいいわ♪と思ったものの以来待てど暮らせど再びお目にかかることはなくて、あちこちのデパートや専門店で聞いて歩いても何方もご存知ないのであった。同じメーカーでも、売り場に出るものと通販とは流通経路がまた違うらしい。雪国には当たり前にあるものらしいが、出来れば一度履いてから購入したいと思っていたので私にとっては幻のブーツ。


 これまでにも何度も書いてきたが、私は雪道を歩けない。必ずスッテーンと転ぶのである。これはもう、どんな風にしてもダメ。かなり昔チャットをしている時に、新潟県在住の方から詳しくその歩き方を教えていただいたにもかかわらず転んだ。

 雪道の歩き方は、何でもこちらの人のようにカカトを地面に平行に動かすのではなく、脚を地面に垂直に上げ下げしてあくまでも行進するように(かいつまんで言えば)、膝を正確に上下しなくてはならないと言われ、その通りに歩いた時は素晴らしく上手く歩けたが(異常に疲れたが)、道の上の雪が終わり地面が見えた所で気を抜いた。あと一歩、今まさに最後の一歩を踏みしめようというその瞬間に私は見たのだ。黒いアスファルトの上には凍った透明の氷が水の表面張力のように覆っているのを。しまった・・・、と思った時には時すでに遅し。否応なしに大の字になって空を見上げていた・・・、というより、空に見下ろされていた。その時は、お尻を打って肘を打って最後に派手に頭を打った。(いい音がした、もちろん、大変に痛かった)。

  滑るというのは怖ろしい。反射神経など通用しないどころか、ますます滑るのである。ミニスカートを履いていようが、荷物を持っていようが、大の字といったら大の字なのだ。
 
 大した怪我もなかったから笑い話ではあるけれど、頭の場所にあるのが柔らかい雪でなかったら、堅い堅い石でもあれば間違いなく大きな出来事が起きていたに違いない。もしかしたら、とても命拾いをしたのかも知れないので笑ってもいられないのである。

 そのような経緯が何度も(というのが情けない)あるのだが、去年の冬に見つけたさるデパートから届くお知らせのブーツフェアの写真の中に、なんとなんと、探し求めていたものがあるではないか、というので即効行ってみました。これはワコールの物ではありませんが(そちらは実用向きなのだけどデザインが・・・)なのでなので、シツコク探してやっと見つけたのがコレ。

 カカトの部分、雨の日はあの金具を反対に倒して平らにし、雪が降るとこのようにして立てて履くのです。いかがでしょう。これで私にも雪道は安心と言えますでしょうか。ええ、勿論普段のファッションとしても実用価値が大きくてお気に入りの一つになりました。


 それにしても、あの頭を打った時のにぶい音。何と言ったらよいのか。私はヒトでありながらモノなのだと実感させられる音。頭なんか簡単に弾んだし、とても悲しく侘びしい音だった。だがしかし、今年はコレで、来るならきやがれの気分である。



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