Journal
INDEXbacknext


2007年06月08日(金) 青い実、桃の実。

■今年は旅の仕事が多い。大阪はこれで三回目。仕事場まで大阪城を抜けていくのだが、わたしは城ホールのほど近くにある小さな桃園を抜けていく道が気にいっている。4月に通ったときには桜の季節で桃はすでに散りかけ。でも、小道の両側から枝を伸ばした低木の作るアーチの下をくぐっていくのは、とても心地のよいことだった。

■そして今。同じ道を通ると、桃たちが小さな青い実をたくさんつけている。大きな青梅くらいの大きさの、すでにうっすらの毛の生えた、たっくさんのコロコロしたものが、光を浴びてきらきらと光っている。

■なんでも、時分の美しさってものがあるんだなあ。熟す前の新しさ、美しさ。熟しかけの張り、艶。熟しきった甘さ、充実感。次の世代へ繋ぐための落実……。

■次にここに仕事にくるのは、9月の予定。秋口には、この低木の園はどんな姿を見せてくれるのだろう?





MailHomePageBook ReviewEtceteraAnother Ultramarine