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2005年11月12日(土) チェーホフ、すごい。

■丸々一日、チェーホフが大学生の頃、アントーシャ・チェホンテというペンネームで雑誌に寄稿していた短篇群を読む。彼が中学生の頃、一家破産で故郷のタガンローグからモスクワに逃げ、以降も父親の稼ぎは芳しくなく、大学生になったチェーホフが、家族の生活費の足しにと、アルバイトとして書いていたものだ。
大学生とは思えぬ観察眼が、様々な人間を活写している。それがあまりに普遍的な人間の姿なので、19世紀ロシアに生きた人間たちが、そのまま21世紀日本に生きる人間達を映し出す。
余りの面白さに絶句しつつ。夢中になって読む。
明日は、後輩の芝居を観に外出したりしなきゃあならん。いやあ、このまま2,3日、何処へも行かず、どっぷりチェーホフの小説世界に浸かり混んでいたい気持ち。


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