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2005年07月16日(土) 頑張れる。また、明日。

■何をしてるのだろうなあ、わたしは。
 と、自分を責める夜である。

 この間、わたしは他者を映す鏡であるのだと書いたが、このところの自分がまさに正しくない鏡を演じていることに気づかされることが、今日、あった。

 不安、怖れ、自分の曖昧な立場からの遠慮、などなど、わたしを間違った鏡たらしめた原因を思い、自らを責め苛む気持ちから立ち直るのに、3時間ばかりかかった。

 他人の土俵で相撲をとっているから、こんな半端なことで悩むんだ。
「あんた、そろそろ自分の名前で仕事しなさいよ、身体はりなさいよ」と、わたしに囁くわたしがいた。

 わたしは本当の意味で勝負なんてしてないので、取り戻せないことなんて何もない。(はず。)だから、今日までのことは、きっと明日からで取り戻せる。

 よし、明日からまた頑張ろうじゃないか。

 まあ、いつも頑張ってるつもりなんだけれど、間違うこともあるし、ずれることもある。抜けることもある。

 だから、また、明日。

■大体において、何があって前向きに生きていけるわたしを支えているのは、精神力なんかじゃなくって、親からもらった健全かつ屈強な肉体なんではないかと、ふと思うことがある。

 母親は、先日退院した。医師も舌を巻く驚くばかりの快復力だ。それをわたしは受け継いでいる。会いにいって、その母に力をつけてあげることばも、持っている。自分の鋭気を母に移してあげる余裕が十分にある。

 夜公演だけで昼が空いた日に、スポーツクラブで筋力と筋肉量のテストを受けた。最近飲み過ぎ食べ過ぎで太ってきたと思っていたが、体脂肪は標準以下。筋肉は全身標準を遙かに上回っていた。アスリート並みと絶賛された。

 親からもらって、かつ自分で大事に乱暴に育ててきた肉体が、わたしを守ってくれている。

 よし、まだまだ頑張れるぞ、43歳。精神よ、ついて来い。


 

  


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