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| 2003年12月25日(木) |
長いつきあいだの。一瞬の出会いだの。 |
●稽古場を抜けて、仲間の本番を見に日比谷へ。 有楽町から日比谷公園に向けて、なんだかパリにも負けじの雰囲気のライトアップポイントが。しかも黒山の人だかり。急いでいたから通り過ぎてしまったけれど、何だったんだろうなあ。クリスマス、みんな楽しんだろうか?
●本番を見て、楽屋回りして、知り合いの俳優たちを激励。その後、20年来の仲間たちの楽屋で、ビールを囲む。知り合って20年たってしまったということに内心驚きつつ、馬鹿話と真面目な話を交互に織り交ぜ、ほんの15分ほどの飲み会。 わたし、友だちって呼べる人なんて、ほんと、一握りしかいないような気がするけれど、仲間だったらいっぱいいる。様々な苦楽を共にしてきた、それぞれの弱みも強みも知り合った、仲間たち。奴らと過ごすのは、掛け値なく楽しい。しかし、仲間と認めるのも、わたしの場合男が多い。女たちはどうも面倒くさくって。イマイチさっぱりしてなくって。 でも、今年唯一の忘年会は、女3人で開く(忘年会嫌いなので例年ほとんど参加しないのだ)。なぜかわたしを「姫」と呼んで慕う駆け出しプロデューサーS嬢と、今年一度も一緒に仕事しなかったM嬢。二人とも年下だけれど、なぜか妙に「女であること」を共有できる。わたしの行きつけイタリアンを予約して、ゆっくり食事とワインの予定。楽しい夜になりそうだ。
●明日はオーディションで名古屋へ。 昨夜、テレビで新人タレントオーディションのドキュメンタリーをやっていて、ついつい最後まで見てしまったが、オーディションってのは、それがどんなレベルでどんな類のものであれ、ちょっとしたドラマになる。才能のある人であろうが、ない人であろうが、運のある人だろうが、ない人だろうが、夢見る権利は平等だ。正しく夢見ること、正しく欲望することが、ここでも一歩先行く秘訣だ。 今や、自分が人をオーディションする立場になってしまった。そのたびに、夢見る人たちと、一瞬でも、人として真っ直ぐ向かい合おうと思う。 明日は、子役のオーディションなので、ちょっと話はまた別。いきなり泣き出してしまう子もいたり、大きな傷をつけてしまう場合もあるので、半分は保母さんお母さんモードに入る。 ●昨日からのベッドの友、古川日出男「サウンドトラック」、傑作の予感。このところ仕事と恋人のことでいっぱいいっぱいだったわたしを、いきなりぐぐっと読書の歓びに引き戻してくれそう。
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