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2003年10月23日(木) 毎夜の恋文。

●稽古後。稽古場懇親会なるものが催され、2週間をともに過ごした仲間たちと、いつもは闘いが繰り広げられる場で酒を飲み、語らう。
 その後、打ち合わせに参加し、誘われていた酒席に再び参加。五十代後半の名俳優と、名殺陣師に、「お前がいなければ」と口説かれて。

 男の人は、幾つになっても、夢を見、ロマンを語り、仕事を語り、語弊を恐れずに言えば、可愛らしい。

●携帯を忘れてでかけたので、恋人からの電話をとれず、哀しい気持ち。
 昨日の小川洋子氏の小説に浮かされた心で考えれば……彼と再会する日は刻一刻と近づいているし、そしてまた、その刻一刻は、彼を欠いていたとしても、わたしを証明する大事な大事な時間なのだ。
 
 恋人が日本を離れるとき、日本語から遠ざかる彼に、わたしの好きな物語を何か、メールで少しずつ配信してあげるよ、と、約束した。本当は自作を連載してあげたかったのが、仕事に追われて、物語を書く心の余裕がない。
 今日から、昨日読んだ小説を少しずつタイプして送ることに。
 今夜は酔っているので、指がよれて大変だったけれど……。

 彼が発ってから、毎夜メールを書いている。お話しするように。
 365日経つと、膨大な恋文が完成することだろう。
 


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