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●稽古後。稽古場懇親会なるものが催され、2週間をともに過ごした仲間たちと、いつもは闘いが繰り広げられる場で酒を飲み、語らう。 その後、打ち合わせに参加し、誘われていた酒席に再び参加。五十代後半の名俳優と、名殺陣師に、「お前がいなければ」と口説かれて。
男の人は、幾つになっても、夢を見、ロマンを語り、仕事を語り、語弊を恐れずに言えば、可愛らしい。
●携帯を忘れてでかけたので、恋人からの電話をとれず、哀しい気持ち。 昨日の小川洋子氏の小説に浮かされた心で考えれば……彼と再会する日は刻一刻と近づいているし、そしてまた、その刻一刻は、彼を欠いていたとしても、わたしを証明する大事な大事な時間なのだ。 恋人が日本を離れるとき、日本語から遠ざかる彼に、わたしの好きな物語を何か、メールで少しずつ配信してあげるよ、と、約束した。本当は自作を連載してあげたかったのが、仕事に追われて、物語を書く心の余裕がない。 今日から、昨日読んだ小説を少しずつタイプして送ることに。 今夜は酔っているので、指がよれて大変だったけれど……。
彼が発ってから、毎夜メールを書いている。お話しするように。 365日経つと、膨大な恋文が完成することだろう。
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