世界お遍路 千夜一夜旅日記

2006年05月27日(土) 歩くと見える(1)・・・坂東順礼15,16番

8時5分の新幹線で高崎へ。9時13分、横川行きに乗り換える。
天気はよくない。
出たときは快晴、新潟暑くなるぞだったのに、県境の山見値を超えたとたんに、どんよりとした今にも降り出しそうな雲行きだ。
手のひら返すとはこのこと。
群馬八幡で下車。
駅で、降ってもいいように雨具を着込んで出る。
時計を見ると9時半。
きょうは寂しいところもあるのでと「お大師さん」についてきていただいたのだが、やっぱり、関東地方では「金剛杖」は目立つようだ。
じろりと通り過ぎる人がみる。
オフホワイトの綿パン、白の長袖Tシャツと身仕度的にはできるだけフツーにしたのだが。
国道へ出て、セブンイレブンの先から右折。金井淵団地を抜けて・・・と、駅から15番白岩観音までの道をマップファンのナビ機能を使ってトレースしたのだが車ならいざ知らず果たしていけるかと心配しつつ。
しかし行けました。
とりあえず、金井淵団地入り口という道路表示を見てヤレヤレ。
それにしても、この団地、高崎市営らしいが、ログハウス風ですごくオシャレだ。
住んでみたいわ、の気にさせられた。
市営団地のイメージ一新だ。
榛名白川という大きな川に沿ってサイクリングロードを歩く。
雨が本降りになってきたが、まあよしよし。
なにより、地図通りに道が展開していること(当たり前だけど)がうれしい。
15番までは約8,5キロ。
2時間。
その後4時間歩いて16キロ先の16番水沢観音まで、というのが今日の予定だが、これだけ自分がトレースしてきた地図がつかえるとなると先が明るい。
白岩観音への分岐で和田山、鎌倉期北条時政に滅ぼされた和田義盛の居館址なるかんばんもあった。
とにかく最短距離で歩こう、ということで歴史・旧道無視だったがあながちはずれてもいないようだった。
実際、この集落は古そう。

分岐からは歩道がなくて恐かった。
尾根道歩きだ。
昔は尾根道・川沿い・山際を歩いたということを考えれば、ここはいわゆる順礼道なのかも知れないが。
何の看板も出てこなくて心配になって、通りかかった軽トラックのおじさんに聞いたら、ここでいいんだよ、20分も歩くとつくよ、とおだやかな笑顔。
つく手前5分あたりに昔の「順礼道」の道標があって、文化財だとかっていう看板があってやっぱりだった。
11時20分着。
つくとちょうど帰られる車順礼のご夫婦が「歩いているんですか」とこえをかけてこられた。
多分、私が歩いている姿を車から見てのことだろう。
「駅からです、駅から10キロくらいだったらあるくって決めているんですよ」
「つぎはどこへ」
「水沢です」
「だいぶんあるでしょ」
「16キロくらいですよ、4,5時間です」
「気をつけて下さいね、がんばって」
どうも。
でもあんまりがんばりはしません、ボチボチと。とは心の声。
白岩観音、昔はえらい名寺だったらしいが、今は雨もあってものざみしい。
それと写経納め箱の前に「300円」とあってビックリ。理屈はわかりますが、霊場札所でこれは初めて見たわ。
納経所はおだやかで感じよかったが、本堂から出てきた若いお坊さんは生活習慣病的・・・お腹周辺がはち切れそうな巨漢だった。
で、だれもいない本堂の前には、「ただ今祈祷中につき入れません」の看板。
ガイドブックには「上がって拝めます」とあったが、どうやらダメみたい。
本堂前で、般若心経、観音経のげ、延命十句観音経と唱えた。
本堂の階段の隅っこで雨宿りさせていただいて、おにぎり2このお昼。
お手洗いをお借りして12時10分出る。
この間、お参りは1人。
それも、納経はしない男性。
デジカメ写真だけはとっていったところを見ると、HPでもつくるのか。
雨でガスも出てきてますます寂しくなったわ。

今度は長い距離なんで道まちがいは禁物と思っていたのだが、さっそく間違える。
トレースした地図にない目印が出てきて、どうやら早く右折しすぎたことに気がついたが。
ちょうどきた田植機を運転中のおじさんに聞いたら、このまま行ってあの橋を渡ってずんずんいけば、もとルートに出られるとのコト。
よかった、だってもどり嫌いはだもん。
しかし間違えもよし。なんとふれあい公園という立派な児童公園が出てきて、トイレもきれいなのが完備。
このルートで一番心配だったのはトイレだからだ。

無事に、箕郷小(右折ポイント)に行きついてホッとした。
この後、道路際「水沢観音→」という看板につられて道を右にとったら間違えていて、一瞬自分の位置がつかめなくなりかけたて途方に暮れたが(目印の東明屋がでてこない)・・まあなんとか切り抜けた。
雨降りの日は人が外にいなくてなかなか聞けなくて困るのだ。
この後は順調。
しかし「最短」のナビに従ったので、道は寂しいとこだらけ。
足門・水沢線なる県道なんて車のみが通る林間の道。ここが心配で、戦友の「お大師さん」にご同行願ったのだが正解だったわ。
工事現場、モーターサーキット、使わない林間学校の建物、ラブホ、葡萄園、梨園・・・きわめつけはすごく広大な自衛隊の演習地。人気なし。
自衛隊って、四国でも西国道でも広大な演習地見たけど、人気はないんよ。
これって、日本をよく知ったテロリストがいたら、容易に平和ボケのこの国を震撼とさせること、できるよね、と思ったことであった。
足門・水沢線なる県道・・3.8キロ。ガスって、前からくる車のライトも煙るほど。早く抜けろと一生懸命歩くもとろとろ登りできついんだわ。
水沢観音まで1キロ足らずの左折にでたのは4時。
4時15分、観音下のあまいと感じるような手水の水をごくごく。
おいしかった。
この地域は、水がおいしいので、それを利用して水沢うどんというのが名物なんだとか。
店がいっぱいならんでたが、ともだおれにならないのか。

4時過ぎていたので、観音堂の入り口も締められてしまったが、外からお参り。
しっかりとお経をあげる。無事に来られた御礼。
納経所で、何時間できたかと聞かれたので4時間ですといったら健脚だといわれたが、1時間4キロペースはまあ並足だと思う。すごく大変な山越えとかない平坦系の道だったし。ただ、高崎から県境へ上るに従って標高が上がるのが身体にしみてわかる道だった。すべてとろとろ登りなんだから。

ガスで先が見えないので、車が恐い。お寺の人にも勧められたので、本日の宿伊香保温泉まではバスとした。市営無料タウンバス。渋川市太っ腹。
伊香保温泉で一番安宿という素泊まり4200円の宿。
つげよしはるのマンガの舞台になりそうな雰囲気を漂わせていた。
食事は外、宿のお風呂は恐い気?がしたので町営温泉。
古いけど、シーツなどの夜具は清潔だったしテレビやその他は一応あったのでヨシだった・・が・・土曜なのにだれも泊まっていないのがぶきみだった。
女将さんは人のよさげなフツーの人。
この人はマンガの主人公にはならないでしょう。
9時爆睡。








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