おひさまの日記
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| 2010年07月15日(木) |
きっと未来にある素晴らしい何かを知っている |
昨日はひさしぶりに一切の仕事をしないちゅてきなホリデイになった。
朝、商工会に入るために話を聞きに行って帰宅。 10時だった。 玄関の前に立つ私。 あることに気づいた。
「鍵持ってねーし」
ばあちゃんも、abuも外出、夕方6時くらいまで帰らない。 鍵を持たずに家を出た私の目の前に、鍵のかかったドア。 素敵過ぎる。 瞬時に悟った。 私はこの炎天下、夕方まで閉め出しを食らったのだと(笑)
ウチには車が1台。 昨日はabuが乗って出かけた。 学区外のアンナのお迎えはチャリで行くことになっていた。 帰って来たら、ふたりで閉め出し(笑)
幸い別棟の事務所(昔母が立ち食いそば屋をやっていたボロ小屋)は開いていたので、 ひとまず入る。
もわぁーん。 あ、あづい… 窓を開けてなんとか風を通す。
前の日の睡眠時間は2時間、寝たい、なんとかして寝たい、 でも、下はコンクリート、寝られない。 仕方なく椅子を3つ並べて、横になってみた。
ごりごり。 い、痛い… でも、めげずに横になってみる。 狭い椅子なので腕は落ちるわー、体はずり落ちるわー、 寝られん…
仕方なく隣の酒屋でタバコとコーヒーを買って一服。 財布だけは持って出てよかった。
することない。 あああ、家に入れたらパソコンでやることいっぱいあるのになー。 とほほ… ひま。
ぽぉーっとすること1時間半。 椅子で意識が遠のいて、少しは寝たらしい。
ひま。 あ、トイレ行きたい。 でも、家に入れない。
仕方なくばばチャリを拝借、近所のコンビニまでこぐ。
「すいません、トイレ使わせてくださーい」
笑顔でトイレも拝借。
まだ12時。 アンナのお迎えに出るのは15時10分。 帰って3時間以上ぼーっとしてても仕方ないので、 さらにばばチャリをこいで、 近くの田舎ショッピングセンターに。 ダイソーで涼みながら時間をつぶすことにした。
見ているとあれこれ欲しくなり、 帰りにはでっかいビニール袋下げてるし。 1時間くらいはつぶしたかな。
おおお、この炎天下、紫外線対策が! 今度は近くのディスカウントショップに寄って、 日焼け止めを購入、顔、首、腕、と、駐輪場で塗りたくる。 ああ、ついこの前同じ日焼け止め買ったばっかりなのになぁ、ぶつぶつ…
時計はまだ13時過ぎ。 うろうろしていても仕方ないので帰ることにした。 帰り道、チャリをこぎながら、なんかこんな日もいいなぁ、と思った。
毎日パソコンに向かって仕事。 でも、それは必ずしもすべてやる必要のある仕事じゃない。 中には自分がやっていないと落ち着かないから、 やらなくてもいいのにやっている仕事もいっぱいあるのだ。 でも、それをやめるのは勇気がいる。
ひまほどこわいものはない。 なぜなら、今の自分というものを、イヤと言うほど見てしまうから。 だから私も自分を慌ただしくしていたのだと思う。 しなくてもいいことまでやって、「何かやってる自分」を作り上げて、 自分や自分の今の状態をじっくり見つめることや、 それについて感じたり考えたりすることをやめていたんだと思う。
ある意味ハプニンクだった閉め出し。 それは、強制的に自分と向かい合う時間をくれた。 何もしないことの有意義さ。 何かをするという一見意味のあるものが、 現実から逃げるための手段で、 時に無意味、無意味より質が悪く、 逃避の手段であることもわかっていながら、 目をそらしていた私。
あああ、気づいちゃったよ、いや、気づいてたけど見ないでいた、 見ちゃったよ〜(笑) でも、見てよかった。
神様がくれたホリデイ。 何もしないことがこわかったけれど、 何もしないその日は実に有意義だった。
恐れていた「何もしない」ことは、 別段私に悪い影響を与える風でもなく、 むしろ、私をリフレッシュし、切り替える機会を与えてくれた。
そんなことを考えながら、チャリでアンナのお迎え。 校門の前でチャリにまたがる私を 指差して笑っていた同じクラスの女の子のママ。
「遠いのに家からチャリで来たわけ!?」
彼女と立ち話するうちに、どんどん話が広がり、 携帯の番号とアドレスを交換、 昨日から今日にかけて、彼女とコミュニケーションを取ることによって、 入って来た情報が、これまた私をパソコンから遠ざけるような内容、 かつ、すごく楽しそうでワクワクすること。
そして、思った。 もっと視野を広げよう、って。 仕事以外のこともいっぱいしよう、って。 別のものを見て体験することで、 それまで見えなくて悶々としていたものが、 見えることもあるという確信めいた予感がした。
好きな言葉。
「行き詰まったら逆説を行け」
滞った時は、それまでと逆のことをするといい、という言葉。 私は昨日の閉め出しハプニングによって、それを自動的に体験した。 そして、あ、ホントだ、と思った。
仕事がもっと欲しい、収入がもっと欲しい、 だから、私は仕事と呼んでいる逃避にしかなっていない行為をやめることにした。 これまでとは逆説的な選択。
そんなこんなで、空手を習うことにもなりました(笑) まだ申し込んでないけど、見学して話聞いてきたの、今日。 空手なんて仕事には全く関係ないけど、 することで私の人生が活性化するとすぐにわかった。 なぜって、そう思うから(爆) 体もなまってたしちょうどいい。 また、筋肉ちゃんを呼び戻す&体を引き締めるチャンス。 しかも、家から徒歩2分。
やっぱり人生はうまくできている。
ホント、思うよ。 どんな最悪なことがあっても、結局ぐるっと回ってるだけで、 真ん中のここって道に戻るんだなぁ。 最悪なことは、その道に戻るためのぐだぐだなんだなぁ。
そして、とどめ。 夕方昔からの友人から電話。 仙台の人なんだけど、近くまで来てるから寄ってくれるという。 いつもの彼の突発的な登場の仕方が、私達夫婦はすごく好きなのだ(笑) 20時過ぎに来てくれて、1時半くらいまで話し込んだ。 仕事がらみで来てくれたんだけど、色々な話をしたし、 そこから色々感じたり受け取ったり。 そして、また、何かが動き出す予感。 彼にも心から感謝です。 ありがとうね。
ああ、鍵を忘れて出かけてよかった(笑) あれは神様からの贈り物だったんだな。 ありがとう、ありがとう、心から感謝です。 しっかり受け取りました。
明日からもいつもと同じ普通の毎日。 でも、ちょっと違う毎日。 そこから生まれる何かに早く出会いたい。 保証もない、証明もない、でも、 私はきっと未来にある素晴らしい何かを知っている。
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