おひさまの日記
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郵便局の仕事はつらくてイヤだけど、いい人はいっぱいいて、 そんな人達とのコミュニケーションはすごく楽しいのだ。 だから、辞めるって考えるとちょっとさびしい部分もあるのが本音。
そんな、さびしい気持ちを感じながら辞められるなんて最高だと思う。 ありがとうの気持ちで去ることができたら、それがいちばんいい。 だって、私を育ててくれたありがたい場所なのだから。
私が確信していること、それは、 郵便局は私の順当なプロセスの中にあったということ。 郵便局での体験なくしては、 新しい道に進んでいく自分になれなかったということ。
過去2年間、色々あって、はっきり言ってさえない人生だった。 下り坂だった。 それまでうまくいっていたものがうまくいかなくなり、 急に道が行き止まりになったように感じることばかりで、 私の人生一体どうしちゃったんだろうって思った。 経済的な窮地にも陥った。 神様から見捨てられちゃったような、そんな気分になることもあった。 それでも生きていかなきゃならないから、 その日の暮らしをなんとかするために、私とabuは色々なことをした。
その渦中にいた頃は、夢とか希望って言葉がすごく悲しく響いて、 何かを望んだり求めたりすることにも疲れていた。 だって、どうすることもできなかったし、どうしたらいいかもわからなかった。 望めば望んだだけつらくなるから、望む気力もなくなり、 ただ目の前にある義務をこなすことが精一杯だった。 不毛な毎日だと感じることもあった。
それは、いつ出口が見えるのかもわからないような、長い、長い、トンネル。 いつしか、出口を探すこともやめてしまった。 居心地の悪い不本意な場所が自分の場所だと信じてしまうこともあった。
今思えば、そんな終わりが来ないような暗闇の時期さえ、 自分たちにとってのプロセスで、そのプロセスなくして、 本当に行きたい方向に進む道へ踏み出すこともできなかった。 そのプロセスの中で不毛に思えたこと、ありとあらゆることすべてが、 今の自分達を生み出したことを強く感じている。
そうした体験は、過去何度も繰り返してきた。 まさに、山あり、谷あり。 それを繰り返すうちに、人生に対しての信頼が強くなってきた。 こういうことの後には、必ず急に目の前が開けるような時が来る、って。 そのために積み重ねる日々もあるんだ、って。
もちろん苦しい。 そういうときはとても苦しい。 けれど、そんな中にいても、春の芽吹きを待つ土の中の花の種のように、 じっと冬の時期を耐え忍ぶことを覚えた。 もちろん苦しいけど(しつこい・笑)
待ち切れない春を見たくて、地面から顔を出した小さな芽のように、 私達も顔を上げよう。 まだ未来は見えないけれど、 何かのスイッチが入ったことを確信したんだもの、歩いていこう。 先のことはわからない。 でも、人生の道ってのは、歩くことによってその道の先ができる。 だから、歩こう。 もうずいぶん長い間足踏みしてたんだもの。
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