おひさまの日記
日記インデックス|前の日の日記を読む|次の日の日記を読む
石ころひとつ、 イチョウの葉っぱを重ねて作ったお花ひとつ、 折り紙の鶴ひとつ、 小さなメモ紙に書かれた手紙1枚、 ノートの切れ端の落書き1枚、 アンナがくれたものをママは捨てることができないんだよ。
全部がママの大切な思い出なんだ。 その瞬間瞬間のアンナの気持ちを思う時、 もらったものが全部いとおしくて、いとおしくて、手放せないんだ。
キミはどんどん大きくなる。 まだまだしてあげられていないことがいっぱいある。 いつか独り立ちしていく時までに、 ママはどれほどのことをしてあげられるだろう。
ママも人間だから、疲れてブスっとしてる時、機嫌の悪い時もある。 感情的になって言い過ぎることもある。 自分がこういうママでいたいという理想のママからはほど遠い。
心の奥に隠したアンナの本当の気持ちを、ママは知っているよ。 ママにはわかるんだ。 ううん、本当はわかっていないかもしれない。 でも、小さい頃の自分のことを思う時、 アンナの言うこと、することの、その裏にあるものがどんなものか、 なんとなくだけど感じるんだ。 態度や言葉の裏にあるアンナの気持ち。 表現されないからこそ感じるアンナの気持ち。
けれど、未熟なママだから、それを感じながらも、 責めてしまったり、裁いてしまったり、してしまうんだ。
ずっと仕事に追われてママぐったりで、ゆっくり話す間もなかったね。 ママが郵便局を辞めたら、いっぱいお話しようね。 手をつないで歩こうね。 マックでお茶もしよう。 一緒に遊びに出かけよう。 映画も見ようか。 アンナがしたがってたお菓子作りもしよう、ママ苦手だから頑張らなくちゃ。 あのね、あのね、うんとね… いっぱい一緒に楽しくなろう。
ママだけが幸せじゃダメなんだ。 アンナも幸せじゃなくちゃ。 ママが幸せになるために、アンナはママと一緒に来てくれた。 ママはアンナの幸せのために、何ができるだろう。
一緒にお風呂に入っている時、 やわらかいほっぺを両手で包んでたくさんなでたら、 涙が出てきたんだよ。 心から大切だと思ったんだよ。 それだけで心震えるんだよ。 キミの存在はとても大きい。 そこにいるだけでママを包み込む宇宙のよう。 とても尊い。
生まれてきてくれてありがとう。 この生でママの子供になることを選んでくれてありがとう。 出逢えてよかった。
いちばん最初に愛で泣けることを教えてくれた人、 ママの大切なアンナ。 ママの大切な子供。 愛してるよ。
|