おひさまの日記
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私はそばが好きでよく食べる。
老舗で食べるざるそば、 コンビニで買ったざるそば、 その差は歴然、まさに月とスッポンだ。
そして、一度老舗の味を知ってしまったら、 もうコンビニのざるそばを好んで食べようとは思わなくなった。
クオリティの高いものに触れると、 その素晴らしさを理屈抜きで感じ、心と体で覚えてしまうので、 それよりも質の低いものでは満足できなくなる。
これは何事においても言える。 人間関係にも。
質の高い人間関係の中に身を置くと、 かつてない他者や自己への理解を体験したり、 かつてない学びや成長を体験したり、 魂が震えるような歓びを知る。 精神的オルガズムを得るそういう深い人間関係は、 ある種のものすごい快楽だと、私は思う。
言ってみれば、老舗のそば。 絶妙な味を惜しみなく与えられる。 もう他のは食べたくない!おいしいのがいい!そんな気持ち。 食べ物で言うと「舌が肥える」であるなら、 人間関係で言うと「成熟」なのかもしれない。 そう、成熟していておいしいのだ。 そんな熟して深い味わいのトリコになるのだ。
私はそんな関係がいい。
時に慟哭にさえ光を感じ、 時に深い安堵を覚え、 時にその人を想うと泣けてきてしまうほど心震え、 出会えたことに心から感謝できる、そんなつながり。
生まれてきてくれてありがとうと伝えたい人がいる人生は豊かだ。
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