コッポラ

マリーアントワネットの映画を見た。
今の家にはテレビが無いから実家でのことである。
いつの映画もわからぬままに見ていたのだが
英語を話しているからフランス映画ではないことは確かで
俳優や映像を見ているうちに最近のものであることはわかった。
エンドロールを確認していると監督はコッポラ(娘)。
なるほどな気持ちであった。

前半のアントワネットの孤独さが浮かび上がる構図は見事。
だが、なにごともすぐに過ぎ去っていって、
どこを中心に見せたいんだろう、
でもまあ最後の描き方はどんななんだろうかと思っていたら
馬車に乗ってパリに向かうところで唐突に終わり。
あっけない。

これはある種の「オリエンタリズム」だと思った。
まあ、オリエントじゃないんだけど、見せ方がということ。
異文化へのまなざし、ということ。
映像美でも女性美でも芸術の美でもなんでもいいけれど
物語ではなく美を追求した作品なんだと思った。
ロストイントランスレーションもそんな感じだものね。
雰囲気重視。

その番組は最初と最後にフジテレビのアナウンサーの
感想が挟み込まれるんだれど、その二人の映画の捉えかたが
あまりにもちがっていて面白かった。
マリーアントワネットという同じ映画を、
一人は「お菓子箱」と表し、
もう一人は「重圧との戦い」と表していた。
前者は映像美と女の子らしさを重視していて、
後者はアントワネットの生涯を重視しているということ。
私も後者の捉えかたするなあ。
お菓子箱という観点を持つ人もいるということが非常に勉強になった。
十人十色だね。
2009年06月19日(金)

そらいろのねこ / コギト