| 2004年07月27日(火) |
「おたく」の精神史やっと読了(__;) |
前に感想その一を書きました大塚英志の「おたく」の精神史、やっと読み終わりました。
つーのはこの本、読んでるうちにだんだん首をかしげたくなるんですよね。
主題を広く取りすぎたんじゃないかと思います。 この本、80年代に始まった(様に見える)すべてのことを取り上げようとしてるんです。
帯のコピーを引用してみても、 「ニューアカ、ロリコンマンガ、フェミニズム、黒木香、糸井重里、新人類、宮崎勤、岡田有希子、都市伝説、UWF」 とあります。 もちろんこの帯の目的は、「これだけ多岐にわたる物が『おたく』という言葉で語られちゃうの!?」と驚かせるのが目的なんでしょうけど。
結局は何が言いたかったのかわからないし、印象に残ったことは『著者は、宮崎勤事件に関わったことを後悔している』と言うことくらいかも。 どうも自分の話ばっかりしてるのが気になるし、自分の話以外は評論家仲間の話のようです。 私のように評論系ではない人間からすると、『ぎょーかい内輪話』に見えます。その人達のこと、知らないし。
『主体を持たない』あたりの話が良く出てきて、どうやらそれをメインにしたいっぽいのですが、これもなー。
責任を取るための『主体』なんて、いつの時代も誰でも持ちたくはないと思うけど。 ただ、権利を持つ『主体』に責任がくっついて来ちゃうから仕方なく持ってるだけなのでは?
そんなわけで、『主体』を時代に結びつけてもあんまり意味無いと思うのです。
でもって『何が言いたいの?』の最大限はエヴァ話。 エヴァを『徹底的に主体から逃げ続けた話』だと評しています。それでエヴァを評価するのはまあいいとして、 『「エヴァンゲリオン」の結論からおたく達はなおも逃走しているのである』
何を願っているんだろう、この人。 すべての物語がエヴァみたいであれ、それが正しいと思っているのだろうか。 どのアニメを見ても、暗い少年が主人公で、最後は壊れるのか。やな世界だなあ(^◇^;)
そもそもこの人、すべての人間が自分と同世代だと思ってませんか? 自分と同じ物をみんなが経験してるとおもってませんか?
そんなわけで、なんだかなー、な本でした。
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