七転八倒 〜彩音の日常&育児日記〜
DiaryINDEXpastwill


2016年02月08日(月) あなたもお父様もお母様もお幸せね

先週は月曜から金曜までほぼ毎日、午前中はずっと起き上がれず、床暖房に張り付いたまま寝ていた。
寝ていたせいもあり、起き上がるだけでしんどく、外に出たらなおさらしんどくてクラクラした。
それでも息子の耳鼻科には連れて行かねばならず・・・。
リフォームの手直しはまだ必要なのに、リフォーム会社からは一向に連絡は来ず・・・。
心身ともにいっぱいいっぱいになり、ゆうべもまた旦那と息子にブチ切れた。
私の具合の悪さを二人とも実感していない。当たり前のように洗濯されて、自動的にごはんが出てきて
勝手に片付くとでも思っているのか?

今朝も、いちいち言わないと動かない息子にイラッとし、怒ってしまった。

午前中横になっていたが、お昼になる前に内科に予約の電話を入れるという予定だけ、どうにか済ませた。
息子の健康診断書をショートステイ施設に提出する必要があり、早急に検査してもらうためだ。

家にいてもふさぎ込みそうなので、あえてリラバスに乗って出かけた。
同じ系列の本屋でスタンプラリーをやっているので、どうせ買うならと息子が最近ハマっているコミックを探しに行った。
本屋を2軒はしごして、息子のコミックを1冊発見。すると昨年末バタバタしてチェックすらしていなかった、
私の好きなコミックの新刊も同時に発見した。

その本屋でたまたま古道具展をやっていて、何気なく見ていたらふと郷愁に襲われた。
足踏みミシン、古い家を建て替える時、母が手放してしまったことを悔やんでいたことを思い出した。
目の前にある足踏みミシンに触れてみた。引き出しを開けたら、古いボビンや裁縫道具が入っていた。
飾ってある古い食器もグラスもお茶碗も湯のみも茶箱も、ほとんど同じものが実家にまだ眠っている。
見ているうちに涙がにじんだ・・・。

隣で見ていらっしゃったおばさまに思わず話しかけてしまった。
「いろんなものがありますねぇ・・・」
「ねぇ、これいいわね・・・」
などと会話するうち、父と母が相次いで他界したこと、実家にはまさに同じようなものがたくさん残っていること、
おばさまも同じようなこと言っていたけど、たまたまここに来たのはなんだか母に呼ばれたような気がしたことなど、
ついついお話ししてしまった。
「実家を片付けなきゃいけないんですけどね・・・なんだかこれ見てたらできないなって思っちゃって・・・」
「お父様お母様の思いがそういうものにもきっとこもってらっしゃるわよね」

本屋の片隅で思わず泣いてしまった。涙が止まらなかった。

「この歳になるとねぇ、いろいろ母のこと思い出すんですよ、私も。信じてもらえないかもしれないけれど、
夢なんかじゃなく母が本当に話しに来てくれたんですよ。だからあなたもきっとお母様が守ってくださってるわ」
「私も最近よく母のこと思い出すんです」
「でもあなたもお父様もお母様もお幸せね。こういうものを見て、こうやって思い出してもらえるってこと。
 いいお父様お母様、娘さんで・・・うらやましいわ。思いのこもったもの、どうか大事にお使いになってあげてくださいね。
 きっとあなたの背中にもお父様お母様が見守ってらっしゃいますよ。どうかお元気でね」

おばさまの言葉は天からの言葉のようだった。むしろ見ず知らずのおばさまだからこそ、私に深く響いた。
自分が養女としてあの家に引き取られ、語り切れないほどいろいろなことがあったからこそ、
「優しいお父様お母様に育てられ優しく育ったんですよ」と、他の方に太鼓判を押していただいたような言葉が
うれしくてたまらなかった。
涙が止まらなくなったけれど、本当に救われた。泣きたかったのに泣かずにいた自分から解放されたような、
自分の本心が涙となって現れたような気がした。

私は目も鼻も赤いまま、「どうもありがとうございました」と深々とお礼をした。
おばさまは「これも何かのご縁かもしれませんね。どうかお元気で」と言ってくださり、私たちはお別れした。

誰かのふとした言葉に傷つくこともあるけど、こうやって救われることもあるってことを思い出せた。

その後、息子と待ち合わせて内科の健康診断に行った。目先の気がかりなこともどうにか済ませることができた。
後はできあがった診断書をもらいに行き、書類を提出するのみで、とりあえずショートステイ先へのやるべきことは終わるかな。

内科帰りにたまたま寄った雑貨屋さん、わりと最近オープンしたところのようで、またひとつ楽しみな場所が増えた。
通りがかりのたこ焼き屋さんでも、いいにおいに誘われてつい買ってしまった。でもものすごくおいしかった。

あのおばさまはこうも言っていた。
「私も子どもたちに何を残してあげられるかしら?今私が持っているものはガラクタばかりだって思われるかもしれないけれど」

私は息子の話はしなかったけど、私もおばさまと同じように思う。息子に何を残してやれるか。
母がそうしてくれたように、1日1日の何気ないできごとを息子は覚えてて、思い出してくれるだろうか?
それを糧に生きてくれるような何かを残せたらいいなと思う。そんなことを考えた日だった。


追記。

何気なく見始めた月9。今回はちょっと毛色が違うなと思って見ている。
時にいたたまれなくなるほど、苦しくてやりきれない東京での生活。
まぁ東京の人が全部あんなに冷たい人じゃないよとも言いたいが。そこはドラマだし。
けれど、ウキウキの軽いラブコメよりは現実味を感じて好感が持てる。
また舞台となってるのが、実家のある区だしね。ロケ地は別のとこにしろ、地名には父が勤めていたところの最寄り駅が出てくるしね。

実家の古家を建て替える時、一時住んでたマンションのすぐ近くの坂も、1話で映ってたし。
あの頃のグチャグチャしてたけどある意味幸せだったかもしれない昔を思い出して、泣けたよ。
私がちょうど架純ちゃんくらいの年齢だったあの頃。
息子が産まれたのも、あの坂からさほど遠くない病院。実家に同居していた時は、あの辺りをよく車で通ったし。

生きるということは、若かろうが年老いてからだろうが、なかなか上手くいかないことの方が多い。
だからあのドラマに好感を持てるのかな・・・?
苦しく悲しいこと、切ないこと淋しいこと、そんな中にほんの少しの幸せがある気がする。
その幸せに気付けるか気付けないかで、人生はだいぶ違うものになると思う。
と自分にも言い聞かせているけれど、苦しい時はそんなセオリーぶっとんじゃうんだけどね。


彩音 |HomePage

My追加